2023年02月27日
オンライン中学を認可しよう
今日お話ししたいのは「オンライン中学を認可しよう」というお話です。
これを話そうと思ったのは、最近2つ気になる教育関係のニュースを見たからです。
1つは教育離れが止まらないというニュースです。2022年9月25日の日経新聞ですが、「「教員離れ」止まらない 公立小の採用倍率、21年度最低」という記事で、最初の見出しの部分はこのようになっています。
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2023年02月14日
留学生30万人計画の見直し
冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか?
さて、今日お話ししたいのは「留学生30万人計画の見直し」についてです。僕は普段ニュースを見ていないのでリアルタイムでは見ませんでしたが、結構いろいろな方がツイートされていて、このニュースに気が付きました。
僕たち日本語教師と違って、日本語教育とは全然関係ない、海外に行ったこともないような人たちが日本国民としてはほとんどですよね。確か日本人国民の中でパスポートを持っている人は2割ぐらいしかいません。つまり残り8割ぐらいの方はパスポートも持っていないのです。
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2022年09月02日
ヘイト投稿を見たときにできる7つのリアクション
今日お話ししたいのは「ヘイトを見たときにできること」です。
別に街角で見たときということはあまり考えていなくて、特にTwitterなどです。街角で実際に留学生に何かヘイト、差別行為しているような人を見ることはほとんどないと思うのですが、Twitterではそういうのを見ることが結構あると思います。そういうTwitter上でヘイト発言・投稿を見たときにできることについてお話ししたいと思います。ちなみに「ヘイト」というのは、英語のhateです。要するに差別や差別的な発言といったものです。
まず皆さんに伺ってみたいのですが、そういうヘイトの投稿をTwitterで見かけたときに、どうしていますか。何らかのリアクションをしているという方はハートマーク、何もリアクションしていないという人は涙のマークを頂けないかと思いますが、どうでしょうか。
やっぱり続きを読む
2018年01月29日
多様性のコストとメリットと日本語教師の役割


冒険家の皆さん、今日も犬ぞりに引かれて吹雪の大氷原を横断していますか?
さて、1月27日土曜日に第6回日本語教チャットを行いました。
最初の自己紹介のところに書き込んでくれた人だけでも31名の方がいらっしゃいましたし、自己紹介をしてない人たちも後半に書き込んでいらっしゃったので、正確には数えていませんがもっと多くの方が参加してくださったものと思っています。ありがとうございます。僕自身にもいろいろな気づきのきっかけになりました。
移民と言えば、僕自身も名実ともに移民社会であるカナダという国に住んでいて、続きを読む
2018年01月08日
ブラックフェイスの問題は日本の多様性の欠如


冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか。
今日はブラックフェイスの件について書いてみたいと思います。ご存じない方もいるかもしれないので概要を書いておきますが、年末の日本のテレビ番組で、続きを読む
2017年07月21日
新潟県が他県からの転入を禁止したら?

CC BY Lincun
冒険家の皆さん、今日も氷河を渡る途中でクレバスに落下しそうになって犬ぞりの犬たちに命を助けてもらっていますか?
【新潟県が他県からの転入を禁止したら?】
さて、いきなりですが、もし新潟県が他県からの転入を禁止する条例を制定したら、どうなるでしょうか。続きを読む
2016年08月25日
【緊急提言】自律学習者への対応を急ごう(台湾の調査を受けて)


(写真は台湾のコスプレイヤー)
冒険家の皆さん、今日も鉱山の町で空から降りてきた女の子を守るために空賊と戦っていますか。
さて、すでにお耳にした人も多いかと思いますが、「やさしい日本語ツーリズム研究会」から衝撃的な数字が発表されました。続きを読む
2015年04月26日
気持ちを伝えるのは手書き文字ではなく笑顔

冒険家の皆さん、今日も人喰い植物のツタを半月刀で斬り落としていますか。
さて、私事ですが、一週間前に無事に48回めの誕生日を迎えました。おかげさまで沢山の人にお祝いのメッセージをいたきました。みなさま、ありがとうございました。普段はいろいろな内容の情報交換がありますが、これほど共通した内容を、まとまった量でしかも多様なチャンネルを通していただくことはないので、考えたことがあります。
と言っても非常に当たり前すぎる内容なのですが、要するにこういうことです。
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2015年04月06日
「スマホやめますか、それとも信大生やめますか」

冒険家の皆さん、今日も宝箱の地図をスマホで確認していますか?
さて、報道によりますと、信州大学の山沢清人学長が4日の入学式で「スマホやめますか、それとも信大生やめますか」と発言されたそうです。いろいろな点から問題が指摘されていますが、ここでは教育上の問題として考えてみたいと思います。
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2015年04月04日
Amazonの教育界進出!

冒険家の皆さん、今日もアマゾン川で襲いかかってくるピラニアどもと戦っていますか?
ここのところブログからちょっと離れていたので、リハビリ代わりに軽いネタから。とは言っても、もしかしたらすごい変化である可能性があります。というのは、Amazonがサービス業に進出してきたというニュースです。URLも「http://www.amazon.com/services」です。
Amazonといえば、オンライン本屋から始まり、これまで物品販売に特化した企業でした。(B2Bでは実はクラウドサービスとかもすごいらしいんですが、ここではB2Cに話題を限定します) しかし、サービス業に進出したとすれば、僕たちにとってもこれは無視できない大きな変化です。なぜかって? 続きを読む
2015年02月17日
防衛費をソーシャル・メディアにつぎこんでみたら?

冒険家の皆さん、今日も丸太に捕まって漂流しながら、迫ってくるサメの背びれをにこやかに眺めていますか。
さて、報道によると、イギリスが「Facebook部隊」というのを作るのだそうです。
さすがに日本よりソーシャル・メディアの力をよく分かっているなあと思う一方で、でも本質は見えていないような気がします。というのも、ソーシャル・メディアというのはこういうマスメディア的な使い方にはなじまないからです。
たとえば続きを読む
2014年10月27日
「子供のタブレット利用に賛成? 反対?」

冒険家の皆さん、今日も悪党に捕まって灼熱の砂漠にラクダもなしに放置されていますか?
さて、先日「子供のタブレット利用に賛成? 反対?」というアンケートがyahoo!で行われていました。
http://polls.dailynews.yahoo.co.jp/other/12202/result
反対の人のほうが賛成の2倍ぐらいあるのですが、反対の人はタブレットについてかなり誤解があるようです。反対している人に返信してまでコメントする気はないのですが、このブログの読者にもそういう誤解をしている人がいるかもしれませんので、そういう人たちのために、ここでタブレットに関する誤解に関して一言書いておきたいと思います。
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2014年09月29日
まず目標ありきのコースデザインは正しいのか。

冒険家の皆さん、今日も冒険を楽しんでいますか?
さて、4年前にも似たようなことを書いたのですが、昨日、似たようなことを言っている学習者の動画あったので、もう一回書いておきます。それは「まず目標ありきのコースデザインは正しいのか」ということです。上の動画でも、最後のトピックで、「目標を設定するな。特定の目標を達成するために日本語を学ぶな」と主張しています。
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2014年05月29日
「考える前に検索する」のは悪いことなのか?


Some rights reserved by Enokson
冒険家の皆さん、今日もエンジンの止まってしまった複葉機からパラシュートで脱出していますか?
さて、教育関係者の間で、よく「ネットで簡単に答えを探すのはよくない」という声を聞きます。図書館で百科事典を参照してレポートを書くのはよくても、ネットはだめだとか。そういう声を聞くたびに、僕はどうも納得できない気持ちになるので、今日はちょっとその点について書いておきたいと思います。
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2012年12月07日
日本は女性の地位が低い遅れた国なんでしょうか
誤解のないように最初に断っておきますが、僕は日本に男女差別が存在することぐらいは知っていますし、それはなくされるべきだと思っています。
また、日本に関する誤解が広まってしまって日本への関心が薄れてしまうと、業界ごと沈んでしまうという立場にあります。ですから、これから書くことはある意味でポジショントークです。
で、今日言いたいのは、「女性の地位が低い」=「遅れた国だ」と日本が先入観で見られてしまうのは避けたいっていうことです。日本ってそこまで女性の地位が低いですかね?
だって、女性が日本よりずっと悲惨な地位を強いられている国なんていくらでもあるじゃありませんか。続きを読む
また、日本に関する誤解が広まってしまって日本への関心が薄れてしまうと、業界ごと沈んでしまうという立場にあります。ですから、これから書くことはある意味でポジショントークです。
で、今日言いたいのは、「女性の地位が低い」=「遅れた国だ」と日本が先入観で見られてしまうのは避けたいっていうことです。日本ってそこまで女性の地位が低いですかね?
だって、女性が日本よりずっと悲惨な地位を強いられている国なんていくらでもあるじゃありませんか。続きを読む
2012年07月19日
誰も教えてくれない再稼働のリスク
【(cc) NODA Masaya / JVJA】
革命中のタハリール広場の写真のようですね。毎日タハリール広場を通って通勤している身としては見慣れた光景でもありますが、東京の人にとってはかなりインパクトがある映像なのではないでしょうか。
ただ、ちょっと気になっているのは、「停電は嫌だ」とする原発推進派と、「原発は嫌いだ」とする反原発派の間にあまり議論らしい議論が見えてこない点です。推進派は「停電すると人が死ぬ」というし、反原発派は「稼働すると人が死ぬ」と主張し続けています。
普通だったらここで、「じゃ、死ぬのが少なくて済むのはどっちなの?」という議論になりますよね。今僕は海外にいて日本のテレビなどは見ていないんですが(まあ、日本にいてもテレビなんて見ないけど)、海外でネットを通して情報を集めている限りでは、どうも「どちらの方がリスクが高いのか」という定量的な議論が全然見えてきません。
続きを読む
2012年07月10日
2012年07月07日
大飯原発再稼働反対のデモ、ずいぶん盛り上がっているみたいですね。

ここのところ、大飯原発の再稼働に反対する運動がずいぶん盛り上がっているようです。最初は僕も「政治的に偏った考えの人が自分の利益のために活動している」と思っていたのですが、坂本龍一さんの運動もあるし、学生時代の友人もデモに参加していたと聞いて、ちょっと誤解があったのかもしれないと思い始めています。続きを読む
2012年05月29日
インターネットに淘汰される日本語教師と淘汰されない日本語教師
2012年05月04日
小出裕章さんについて
今まで何度か小出裕章さんについて断片的に触れたことがあるので、ちょうど一年経ったのを機にまとめておきます。
僕も多くの皆さん同様、震災直後に初めて小出さんの名前を聞きまして、京都大学の原子炉実験所に勤めていらっしゃるということでしたから、信頼できる専門家として話を聞いていました。そして、専門家がそこまで危険だというのなら、日本は本当に危ないのではないかと心配していました。まず、声も顔も善人にしか見えず、武田邦彦みたいに見るからに嘘つきの人間ではありませんでしたしね。
しかし、いつからか「どうもおかしい」という疑念が湧き始め、決定的に彼を信用するのをやめようと思ったのが、ちょうど一年前の「3号機が核爆発した」という発言です。
2011年の5月4日、彼はMBSラジオのインタビューでアナウンサーの「3号機は核爆発したのか」という質問に、まず「核爆発、まあ、私たち、核暴走という言葉を使いますけれども」と言い換えた上で、「3号機の爆発というのはヒョッとすると核暴走というのが起きたのかも知れないと私はいま思い始めています。」と発言しています。
この時の音声はこちらで今も聞くことができます。
http://www.youtube.com/watch?v=QfMsauUspfI
この音声をアップロードした人は「小出先生は『核爆発』と言う言葉は使っていません---核暴走と言われてます。」などと書いていますが、「核爆発したのか」という質問に「核爆発」とはっきり言った後にそれを「核暴走」と言い換えた上で「核暴走が起きた」と言っているのですから、「核爆発が起きた」と明言したことになります。実際、この放送を聞いたリスナーの一人が「3号機使用済み燃料プール内で核爆発が起きた件について」というブログを書いていますから、多くの人がそのように理解したのも事実です。
彼がここで問題にしているヨウ素135の異常値も、実は観測データ自体が間違っていたことがあとで分かりましたので、そもそも「核暴走」すら起きていなかったことが今では分かっています。また、そもそも「核爆発」を「核暴走」と言い換えるところからリスナーを意図的に間違わせようという意思が垣間見られます。核爆発と核暴走が別物であることは、以下に明確に示されています。
核暴走とは - 新語時事用語辞典 Weblio辞書
「核暴走は膨大なエネルギーを瞬時に生成し、核爆発に至る可能性もある。」
http://www.weblio.jp/content/%E6%A0%B8%E6%9A%B4%E8%B5%B0
また、福島原発にあった4%程度のウラン濃度では核爆発しないことも多くの専門家が指摘していましたし、小出さんも当然知っていたはずです。核爆発していないことを知っていながら、検出データに異常があったことだけを根拠に「核爆発した」と言われたことに、僕はとても残念な思いをしました。
(それで核爆発するなら、どうして北朝鮮がウランを濃縮していることが問題視されるんでしょうね。発電ではなく爆弾にするには濃度を上げなくてはならないからです)
実は、そのあとで知ったのですが、彼は北朝鮮の核開発に関しては反対するどころか、逆に、やめさせようとしている日本やアメリカを批判しているのです。この論文(後半だけ読めば充分です)を見ればよく分かりますが、彼が日本の原発に反対しているのは、それが日本の市民にとって有害だからではなく、北朝鮮や中国の政府にとって脅威になるからなんですね。もちろん、中国や北朝鮮の市民にとっても自国内の原発は困るはずですが、残念ながら小出さんの論文にはそういった配慮はまったく記されていません。
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/kouen/KoreanN.pdf
そういうことで、僕は小出裕章さんについて、彼のすべてが嘘だとは思いませんが、検証する手間を省くために、何らかの情報のソースが小出さんだとわかった時点で、それはスルーすることにしています。そして、残念ですが2012年5月というこの時点においても、小出さんを「信頼できるソース」として扱っているメディアや個人については、ソースを評価する能力に欠けているか、あるいは「嘘と分かっていても注目されれば(あるいは政治的目的を達成できれば)いい」という、真摯さに欠けた態度であると判断しています。
もし、小出さんのこうした一面を知らずに彼を評価している人がいるのなら、彼に対する世間の評価は既に定まっていることを考慮し、今後は信頼できるソースとして扱うのはやめておいたほうがいいのではないかと思います。
小出さんに一定のファンがいることはよく分かっています。私も彼が悪い人だとは思っていません。おそらく信念の人で、共産主義こそが世界をよくすると信じているのでしょう。そして、かれはご自身の信念にしたがって発言を続けているのでしょう。彼が理想とする社会を実現するためなら、ヨウ素135の検出データが間違っていたことだけを根拠に、それが間違いだと分かっていても「核爆発した」と明言していいとお考えなのでしょう。
そして、小出さんのファンの人は、彼が政府の不甲斐なさを批判してくれるのが、自分の気持を代弁しているようで応援したくなるのだと思います。その気持は同感できます。しかし、私は共産主義がそれほど素晴らしいものだとは思っていないので、そのためには嘘だと分かっていても政府を批判していいとは思えないのです。やはり批判は事実に基づいて行うべきではないでしょうか。
僕も多くの皆さん同様、震災直後に初めて小出さんの名前を聞きまして、京都大学の原子炉実験所に勤めていらっしゃるということでしたから、信頼できる専門家として話を聞いていました。そして、専門家がそこまで危険だというのなら、日本は本当に危ないのではないかと心配していました。まず、声も顔も善人にしか見えず、武田邦彦みたいに見るからに嘘つきの人間ではありませんでしたしね。
しかし、いつからか「どうもおかしい」という疑念が湧き始め、決定的に彼を信用するのをやめようと思ったのが、ちょうど一年前の「3号機が核爆発した」という発言です。
2011年の5月4日、彼はMBSラジオのインタビューでアナウンサーの「3号機は核爆発したのか」という質問に、まず「核爆発、まあ、私たち、核暴走という言葉を使いますけれども」と言い換えた上で、「3号機の爆発というのはヒョッとすると核暴走というのが起きたのかも知れないと私はいま思い始めています。」と発言しています。
この時の音声はこちらで今も聞くことができます。
http://www.youtube.com/watch?v=QfMsauUspfI
この音声をアップロードした人は「小出先生は『核爆発』と言う言葉は使っていません---核暴走と言われてます。」などと書いていますが、「核爆発したのか」という質問に「核爆発」とはっきり言った後にそれを「核暴走」と言い換えた上で「核暴走が起きた」と言っているのですから、「核爆発が起きた」と明言したことになります。実際、この放送を聞いたリスナーの一人が「3号機使用済み燃料プール内で核爆発が起きた件について」というブログを書いていますから、多くの人がそのように理解したのも事実です。
彼がここで問題にしているヨウ素135の異常値も、実は観測データ自体が間違っていたことがあとで分かりましたので、そもそも「核暴走」すら起きていなかったことが今では分かっています。また、そもそも「核爆発」を「核暴走」と言い換えるところからリスナーを意図的に間違わせようという意思が垣間見られます。核爆発と核暴走が別物であることは、以下に明確に示されています。
核暴走とは - 新語時事用語辞典 Weblio辞書
「核暴走は膨大なエネルギーを瞬時に生成し、核爆発に至る可能性もある。」
http://www.weblio.jp/content/%E6%A0%B8%E6%9A%B4%E8%B5%B0
また、福島原発にあった4%程度のウラン濃度では核爆発しないことも多くの専門家が指摘していましたし、小出さんも当然知っていたはずです。核爆発していないことを知っていながら、検出データに異常があったことだけを根拠に「核爆発した」と言われたことに、僕はとても残念な思いをしました。
(それで核爆発するなら、どうして北朝鮮がウランを濃縮していることが問題視されるんでしょうね。発電ではなく爆弾にするには濃度を上げなくてはならないからです)
実は、そのあとで知ったのですが、彼は北朝鮮の核開発に関しては反対するどころか、逆に、やめさせようとしている日本やアメリカを批判しているのです。この論文(後半だけ読めば充分です)を見ればよく分かりますが、彼が日本の原発に反対しているのは、それが日本の市民にとって有害だからではなく、北朝鮮や中国の政府にとって脅威になるからなんですね。もちろん、中国や北朝鮮の市民にとっても自国内の原発は困るはずですが、残念ながら小出さんの論文にはそういった配慮はまったく記されていません。
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/kouen/KoreanN.pdf
そういうことで、僕は小出裕章さんについて、彼のすべてが嘘だとは思いませんが、検証する手間を省くために、何らかの情報のソースが小出さんだとわかった時点で、それはスルーすることにしています。そして、残念ですが2012年5月というこの時点においても、小出さんを「信頼できるソース」として扱っているメディアや個人については、ソースを評価する能力に欠けているか、あるいは「嘘と分かっていても注目されれば(あるいは政治的目的を達成できれば)いい」という、真摯さに欠けた態度であると判断しています。
もし、小出さんのこうした一面を知らずに彼を評価している人がいるのなら、彼に対する世間の評価は既に定まっていることを考慮し、今後は信頼できるソースとして扱うのはやめておいたほうがいいのではないかと思います。
小出さんに一定のファンがいることはよく分かっています。私も彼が悪い人だとは思っていません。おそらく信念の人で、共産主義こそが世界をよくすると信じているのでしょう。そして、かれはご自身の信念にしたがって発言を続けているのでしょう。彼が理想とする社会を実現するためなら、ヨウ素135の検出データが間違っていたことだけを根拠に、それが間違いだと分かっていても「核爆発した」と明言していいとお考えなのでしょう。
そして、小出さんのファンの人は、彼が政府の不甲斐なさを批判してくれるのが、自分の気持を代弁しているようで応援したくなるのだと思います。その気持は同感できます。しかし、私は共産主義がそれほど素晴らしいものだとは思っていないので、そのためには嘘だと分かっていても政府を批判していいとは思えないのです。やはり批判は事実に基づいて行うべきではないでしょうか。






