冒険家の皆さん、おひさしぶりです。
今日も灼熱の砂漠をラクダに揺られて横断していますか?
さて、AI に何かを教えてもらうという時に、教師がプロンプトを指定して、それをコピペするように言うことがあります。明日ハナキンで無料配布する「AIで学ぶ第二言語」の教科書の中にもそういう部分があります(お申し込み:https://x.gd/8PQOu)。特にたくさんのプロンプトをどんどんコピペしていって、自分たちのペースで勉強するように言う時、こういう教え方に慣れていない先生の中には不安もあると思います。それは「学習者はただ単にプロンプトをコピペしているだけで、それを読んでいないんじゃないか」ということです。
それに関しては、最後に内容確認のクイズを出題してもらうプロンプトを入れることで解決します。つまり、続きを読む
2024年10月03日
2024年05月17日
ご当地の多読教材作成アシスタントGPT公開
これまでバンガロール限定の内容でご当地教材を作ってもらっていたGPTですが、制限を外してみてもそれなりに動くみたいですので、「ご当地の多読教材作成アシスタント」としてGPTストアに公開しました。続きを読む
2023年10月10日
AIセラピー:学習者はAIと友達になれるのか
冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか?
今日お話ししたいのは、AIセラピーというテーマです。この話題を取り上げようと思った直接のきっかけは、実はその前に「園芸療法」というテーマがあったからです。この園芸療法という名前は、実はTwitterで青山美佳さんがよく投稿していることから知っていました。しかし、僕自身はまだそれを自分で体験したことがなかったのです。
続きを読む
2023年09月20日
ChatGPTで専門家のサポートチームを作ろう!
冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか?
今日、皆さんにご紹介したいのは、ChatGPTを活用して専門家のサポートチームを構築する方法です。これは非常に簡単に実現できます。それなのに多くの人々がこの能力を十分に活用していないことが、もったいないと感じているので、この機会に皆さんにその方法を紹介したいと思いました。
まず、ChatGPTをただの情報提供ツールとしてではなく、さまざまな専門性を持つ「専門家のチーム」として捉えることで、より高度な使い方ができるのではないかとご提案したいです。hatGPTは多岐にわたる知識を持っているので、それぞれの専門性に応じて最適な情報提供が期待できるわけです。
では、具体的な使い方について説明しましょう。実際に僕が試してみた例として、最近のウクライナとロシアの問題に関しての知識を得たいと思いました。僕自身、この問題に関しては全くの素人ですので、専門家のような詳細な情報を求める際、以下のようなプロンプトをChatGPTに送信しました。続きを読む
2023年09月06日
言語学習コンサルとしてのChatGPTに伝えるべき個人情報
冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか?
さて、今日お話ししたいのは、言語学習コンサルとしてのChatGPTに伝えるべき個人情報についてです。ここでいう「コンサル」はコンサルタントのことを指します。これは専門家やプロフェッショナルとして様々な相談に応じ、助言や指示を提供する人々のことを指します。このテーマを取り上げた理由は、ChatGPTの「カスタム指示」をまだ利用したことがない方が多いからです。実際、2、3日前にも同じような感じを受けたことがあります。
実は、このカスタム指示は初めは有料版でしか利用できなかったのですが、約1ヶ月前から無料版でも利用できるようになりました。このカスタム指示を使うと、ユーザーの情報をChatGPTに知らせることができ、その情報に基づいた反応や応答を得ることができます。
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2023年08月16日
『AI時代の冒険家メソッド 大規模言語モデルを活用した自律的な第二言語習得』出版のお知らせ
冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか?
今日お話ししたいのは、「AI時代の冒険家メソッド」の出版のお知らせということです。本当はもっと早く話したかったのですが、いろいろ個人的な事情もあったりして、遅くなってしまいました。
Twitterなどではもう皆さんにご報告しているので、すでにお読みいただいた方もいらっしゃるようで大変ありがたく思っています。内容としては続きを読む
2023年07月18日
ChatGPTが合っているのは言語オタク型冒険家
冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか?
今日お話ししたいのは、ChatGPTが合っているのは言語オタク型冒険家ということです。これを話そうと思ったのは、先日のハナキンで、ChatGPTが合う学習者と合わない学習者ということで皆さんと一緒にブレインストーミングをしたからなんです。
実は僕にとって、これは嬉しい誤算だったんですが、僕の予想と外れていたことがあります。皆さんから一番多く、本当にびっくりするぐらい多く出てきたのが自律性ということだったのです。自律的に学習できる、そういう人が、このChatGPTに向いているということでした。
僕は、もうちょっと「デジタルに抵抗がない人」とか、あるいは「デジタルのリテラシーが高い人」とか、「パソコンに慣れている人」とか、そっちの方がたくさん来るかなと思っていたんですが、実はそうじゃなくて、自律性というのが一番多かったんですね。
やはりそうして考えると、続きを読む
今日お話ししたいのは、ChatGPTが合っているのは言語オタク型冒険家ということです。これを話そうと思ったのは、先日のハナキンで、ChatGPTが合う学習者と合わない学習者ということで皆さんと一緒にブレインストーミングをしたからなんです。
実は僕にとって、これは嬉しい誤算だったんですが、僕の予想と外れていたことがあります。皆さんから一番多く、本当にびっくりするぐらい多く出てきたのが自律性ということだったのです。自律的に学習できる、そういう人が、このChatGPTに向いているということでした。
僕は、もうちょっと「デジタルに抵抗がない人」とか、あるいは「デジタルのリテラシーが高い人」とか、「パソコンに慣れている人」とか、そっちの方がたくさん来るかなと思っていたんですが、実はそうじゃなくて、自律性というのが一番多かったんですね。
やはりそうして考えると、続きを読む
2023年07月17日
人工知能で聴解力を伸ばす3つの方法
冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか?
今日、僕が皆さんにお伝えしたいのは ChatGPT のような大規模言語モデルを使って聴解力を伸ばす方法です。
実はこの話はいろいろなところで話したりワークショップを実施したりしていたので、もうとっくにブログに書いていたつもりだったのですが、検索してみるとどうもまだ書いていなかったようなので、ここでまとめておきたいと思います。
ちなみに今週金曜日の「#zoomでハナキン0721」でも、みなさんにこれを体験してもらう部屋を作っています。ご関心のある方はこちらからお申し込みください。
http://bit.ly/hanakin_register
さて、ChatGPT を利用して 聴解力を伸ばすための一番簡単な方法は、読解教材を作る要領で自分の好きな内容のテキストを作り、それをText To Speech (TTS)という技術を使って音声ファイルを作ることです。
ちょっと前までの合成音声の技術は非常に稚拙なもので続きを読む
今日、僕が皆さんにお伝えしたいのは ChatGPT のような大規模言語モデルを使って聴解力を伸ばす方法です。
実はこの話はいろいろなところで話したりワークショップを実施したりしていたので、もうとっくにブログに書いていたつもりだったのですが、検索してみるとどうもまだ書いていなかったようなので、ここでまとめておきたいと思います。
ちなみに今週金曜日の「#zoomでハナキン0721」でも、みなさんにこれを体験してもらう部屋を作っています。ご関心のある方はこちらからお申し込みください。
http://bit.ly/hanakin_register
さて、ChatGPT を利用して 聴解力を伸ばすための一番簡単な方法は、読解教材を作る要領で自分の好きな内容のテキストを作り、それをText To Speech (TTS)という技術を使って音声ファイルを作ることです。
ちょっと前までの合成音声の技術は非常に稚拙なもので続きを読む
2023年07月12日
人工知能と冒険家メソッド
冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか?
今日は、人工知能と冒険家メソッドの関係について書いてみたいと思います。冒険家メソッドは、2018年に僕が出版した本でも取り上げられましたので、読んでくださった方もいるかもしれません(https://amzn.to/3PQaHWD)。それでも、ここでもう一度冒険家メソッドについて紹介しておきたいと思います。簡単に言ってしまうと、冒険家メソッドとは、「ソーシャルメディアを活用した自律的な第二言語習得」のことです。
では、なぜそれを「冒険家メソッド」と呼ぶのかというと、続きを読む
2023年06月20日
人工知能でスピーチコンテストの格差が解消される可能性
冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか?
今日お話したいのは、人工知能がスピーチコンテストの格差をなくす可能性があるということです。これを話そうと思ったのは、僕が感じているかぎり、ChatGPTなどをあまり使ってないように思われる語学教育関係の方々が、「スピーチコンテストにChatGPTを使わせてはいけない」というようなことをSNSなどで書いているからです。それどころか、「ChatGPTを使われてしまったらどうすればいいのか」という悩みを書いている方も見かけました。
続きを読む
2023年06月14日
ChatGPTの回答を改善できるときと、できないとき
(これはChatGPT未経験者向けの内容です)
冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか?
さて、今日、皆さんにお伝えしたいことは ChatGPT には、うまく使えばなんとかなる時と、どうしようもない時があるということです。なぜこの話題にしたかというと、中には「ChatGPTなんてポンコツで使えない」と言ってる人たちもいらっしゃるからです。
でも、実は、それはChatGPT自体の限界というわけじゃないこともあるんですよね。プロンプトをうまく工夫すれば、より良い答えを引き出せることがありますから。だから、「ちょっとプロンプトを変えるだけでもっといい回答が得られるのになぁ」と残念に思うことがしばしばあるんですね。僕自身がそういう場面を目にすることもけっこうあるんです。
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2023年06月08日
ChatGPTが「個別に対応できない」という理由
The reason ChatGPT "can't be personalized" is because they don't have the user's personal information, and even if we do teach it, they quickly forget about it.
But companies like Google, Amazom, and Meta have quite a bit of personal information, so if we develop an LLM that works with them, I think this would be a very good language teacher.
ChatGPTが「個別に対応できない」という理由は、ユーザーの個人情報を持っていない上に、教えてもすぐ忘れてしまうからです。
でも、Google、Amazom、Metaのような企業は個人情報をかなり持っているので、それと連携したLLMを開発したら、これは語学教師としてもすごく優秀なものになるんじゃないかと思います。
冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか?
さて、今日はちょっと気になっていることを共有したいと思います。それはなぜChatGPTが「個別対応が難しい」と言うのかということです。僕はこれがずっと気になっていたんですよ。
ChatGPTに、「あなたは、先生の代わりになれますか?」と尋ねてみると、「個別対応が難しいから、それは無理です」と必ず返事がくるんですよね。でも、僕から見ると、質問を投げかければ、その問いに対してきちんと答えてくれるじゃないですか。それって、個別対応じゃないの?と、ずっと違和感を覚えていました。
一斉授業だと、質問する時間も限られてしまうし、クラスの学習者が20人や30人もいると、全員の質問に答えるのは無理な話ですよね。僕だって、オンラインではありますが、100人もの参加者をまとめて対象にすることがあるんですが、そんな状況では、個々に対応するなんて到底無理です、人間の僕では。
それに対して、一人一台のスマホかパソコンでChatGPTに質問すれば、必ずきちんと答えてくれる。これって、なんだか個別対応しているように見えないですか?100人とかの大勢を相手にする僕より、よっぽど個別的な対応じゃないの?って、僕はずっと思っていたんですよ。
だけど、最近ようやくその違和感の理由がわかったんです。なるほど、そういうことだったのかと。皆さんの中には、「それ、今さら?」と思う人もいるかもしれませんが、僕は本当に最近理解したばかりなんです。それについて今日は話をしてみたいと思います。
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2023年06月06日
初級の学習者がChatGPTに添削してもらうときの注意点
冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか?
さて、今日僕が話したいトピックは初級学習者がChatGPTに添削してもらう際の注意点です。特に、日本語の学習者の場合、英語の学習者と比べて注意すべき点が多いかもしれません。
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2023年06月01日
語学教師がLLMに無関心ではいられない理由
冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか?
今日、僕が皆さんにお伝えしたいのは、語学教師としての僕たちがLLMについて無視してはいけない理由についてです。LLMとは、大規模言語モデル、つまりLarge Language Modelのことです。僕がこれを取り上げようと思ったきっかけは、一部の人々の無関心な態度が見受けられ、それがコロナが始まったばかりの頃、皆さんが急いでオンライン対応をする必要に迫られた時と似ていると感じたからなんです。どうして無視できないと思うかというと、この大規模言語モデル、例えばChatGPTやGoogleのBardといったものに対して、それぞれの現場で語学教師のみなさんは自分自身で何らかの判断を下す必要があると思っているからです。
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2023年05月30日
ChatGPTで単文を添削してもらいつづける練習
冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか?
今日、僕がお話ししたいトピックは、ChatGPTを使用して短文の添削を継続的に行うという練習についてです。このトピックについて考えるようになった理由は、実際には言語学や人工知能とは無関係な話題からですが、Twitterで、あるスレッドが非常に活発だったからです。これは絵を描く人々の間で関心を引いていた話題で、「絵がすぐに上手くなる方法は実は存在するけど心折れる人が多いのであまり実施されない」というものでした。
この話題はTogetterという場でもまとめられていて、僕も実際にはTwitterではなくTogetterでそれを見かけました。具体的な方法としては、絵が上手になりたい人が自分で描いた絵を、書いた直後に上手な人に直してもらうというものです。つまり、頻繁に消して修正してもらうというのがその方法です。
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2023年05月25日
クラッシェンの i+1 と、ヴィゴツキーの最近接領域と、いつもの鉄則
冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか?
本日、ご紹介したいテーマはクラッシェンの「i+1」という概念とヴィゴツキーの「最近接領域」についてです。
こちらを取り上げる理由は主に二つあります。
第一に、僕自身が頻繁に音声配信やブログ等でこれら二つの概念について述べているからです。また、これらはChatGPTなどの人工知能ツールを使った第二言語習得に非常に関連性の高い概念であるため、その内容をきちんと説明しておくことが重要と考えています。
第二に、クラッシェンによる 'i+1'が具体的に何を示しているかについて、クラッシェン自身が明確な定義を提示していないため、理解しづらいと感じる方が多いと聞いています。これらについて僕なりの解釈を具体的に説明させていただきたいと思っています。
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2023年05月22日
ChatGPTで一斉授業からの脱却
冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか?
今日議論したいのは「ChatGPTで一斉授業からの脱却」というテーマです。僕がこの問題を取り上げる理由は、ChatGPTの最大の利点が何であるかと問われれば、その答えがこのテーマに尽きると感じているからです。一斉授業には数多くのデメリットがありますが、それに対して批判的に考えることなく無条件に受け入れている人が非常に多いのです。しかし、ChatGPTのような先端技術を使用することで、この問題を簡単に克服することが可能です。そのことについて、本日は少しご説明したいと思います。
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ChatGPTをアプリとして使う方法
冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか?
今日は、どうやったらChatGPTをアプリっぽく使えるかについて語りたいと思います。なぜこの話題を選んだかというと、パソコンやインターネットがあまり得意でない初心者さんたちとの会話で、ChatGPTのダウンロードやインストールが難しいという話をよく耳にするからなんです。
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2023年05月18日
listen.style 人工知能時代の聴解教材
冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか?
今日、僕が触れてみたいテーマは、ListenというPodcastの文字起こしサービスで、それが人工知能を駆使したものだという事実です。なぜこの話題を取り上げることを決めたのかと言うと、文字起こしに人工知能が使用され、従来とは全く異なる次元のサービスになっていることに気付いたからです。
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2023年05月16日
理解語彙と使用語彙の格差をなくすChatGPT
冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか?
さて、本日、僕が話題にしたいのは、「理解語彙と使用語彙の格差をなくすChatGPT」というテーマです。このテーマを選んだ理由は、ChatGPTを使う際、自身で理解できないものを使用すべきではないという僕の持論からです。続きを読む