2012年04月23日

海外から申し込める日本留学の奨学金



海外から申し込める日本留学の奨学金についてときどき聞かれますので、僕の知っているものを幾つかご紹介します。どれもいろいろ条件がありますので、リンク先をご覧ください。特に最後のYKKというのは僕のご近所で本当に優秀な人限定ですが、競争率もあまりない上に待遇が素晴らしいです。

愛知留学生受入事業費補助金
http://www.jpss.jp/ja/scholarship/457/
実施団体 愛知県
給付金額(円) 100,000/月(滞在費)
採用(予定)人数 1-3

(財)インペックス教育交流財団 INPEX奨学金
http://www.jpss.jp/ja/scholarship/134/
実施団体 (財)インペックス教育交流財団
給付金額(円) 160,000/月
採用(予定)人数 3

(財)交流協会奨学金(渡日前採用)
http://www.jpss.jp/ja/scholarship/639/
実施団体 (財)交流協会
給付金額(円) 152,000〜158,000/月
採用(予定)人数 65

国費外国人留学生(海外での採用)
http://www.jpss.jp/ja/scholarship/2/
実施団体 文部科学省高等教育局学生・留学生課
給付金額(円) 約150,000/月
採用(予定)人数

パナソニック(株) パナソニック スカラシップ
http://www.jpss.jp/ja/scholarship/695/
実施団体 パナソニック(株)
給付金額(円) 180,000/月
採用(予定)人数 26

パナソニック(株) パナソニック スカラシップ
http://www.jpss.jp/ja/scholarship/696/
実施団体 パナソニック(株)
給付金額(円) 150,000/月
採用(予定)人数 26

(財)日立国際奨学財団 日立スカラーシップ 3
http://www.jpss.jp/ja/scholarship/676/
実施団体 (財)日立国際奨学財団 3
給付金額(円) \180,000/月
採用(予定)人数 5

(財)日立国際奨学財団 日立スカラーシップ 2
http://www.jpss.jp/ja/scholarship/675/
実施団体 (財)日立国際奨学財団 2
給付金額(円) \180,000/月
採用(予定)人数 5

(財)日立国際奨学財団 日立スカラーシップ
http://www.jpss.jp/ja/scholarship/277/
実施団体 (財)日立国際奨学財団
給付金額(円) 180,000/月
採用(予定)人数 5

ローソン奨学金
http://www.jpss.jp/ja/scholarship/739/
実施団体 ローソン奨学金
給付金額(円) 130,000/月
採用(予定)人数 5

(財)沖縄県国際交流・人材育成財団 沖縄県海外留学生奨学金
http://www.jpss.jp/ja/scholarship/694/
100,000円

(財)吉田育英会 留学生奨学資金<YKKリーダー21>
http://www.jpss.jp/ja/scholarship/738/
150,000円
西アジア、中央アジア、アフリカから東京大学など指定7校に入学できる人のみ。
タグ:留学
posted by 村上吉文 at 12:00 | Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加

2012年04月18日

Twitterで日本語学習(3) 自由で危険な海で泳ぎ始めた学習者たち

前回までにツイッターで日本語を勉強することのメリットと、実際の授業の最初の二回をご紹介しました。メリットとして「日本語でコミュニケーションできる」ということをあげていましたが、社会的な背景としてはこのコースの始まる直前に勃発したエジプト革命の際、ツイッターで発信しているエジプト人の中に日本語で書いている人が一人もいなかったことがあります。

したがって、このコースでは激変しつつある中東情勢の中で、翻訳などを通していない自分のナマの声を日本語で発信できるエジプト人を育てるということが急務とされていました。そしてその最終形態として以下の4つの要素をすべて含む情報を140文字に凝縮して大量に発信することを目指していました。
1.自分の意見
2.ニュースからの引用(アラビア語からの翻訳など含む)
3.ニュースのソース(普通はURL)
4.その内容にふさわしいハッシュタグ
しかし、そもそも「ツイッターとはなんぞや」というところからのスタートなので、まずは非公式RTによって、自分の意見を表現する練習です。しかし、教室のように管理された環境ではなく、学習者たちは既にインターネットという自由でもあり危険でもある大海原に漕ぎ出しているので、「自分の意見」を何でも自由に書いてしまうと、いきなりトラブルを起こしかねません。それで、最初は「RTして同感や賛同を示す」パターンの練習としました。

このシリーズの第一回でツイッターを使うことの学生にとってのメリットを紹介しましたが、実は教師にとってもメリットはいくつもあり、特に以下の2つは重要です。
1.140文字だけの(つまり、あまり文脈に依存しない)短い例文を大量に見つけることができる。
2.それらの例文をまとめて紹介するツールがある。


今回の「RTして同感や賛同を示す」パターンの練習では、以下のキーワードを検索した結果をまとめました。
同感。RT
同感です。RT
賛成。RT
賛成です。RT
本当ですね。RT
その通り。RT
確かに。RT
いいですね。RT
そうですね。RT
これらをまとめながら、一見ネガティブな「残念です」なども、文字通り残念なニュースに対する意見としては同意表現として頻出していることに気づいたので、「ありがたい。RT」などとともにいくつか入れました。また、「激しく同感」のネットスラングである「禿同」なども、まあ一種の余興として混ぜておきました。それらの例が以下にあります。

「RTして同感や賛同を示す表現を集めました。」 - Togetter http://togetter.com/li/120091


なお、これは先生や学生のストラテジーとかビリーフにもよるのでしょうが、僕個人は「さあ、この文型を覚えてください」とか提示されると却って胡散臭さを感じてしまう人間なので、検索結果はすべて混ぜてあります。つまり、こうした例文を集めるときは順番に検索キーを入れて集めるので、最初は「同感。RT」ばかり並んだ後に「同感です。RT」が連続して並ぶようになっているのですが、学生に提示するときにはそれを時間軸で並べ直して、検索キーは一見ランダムになって分かりにくくなっています。

これは、教科書外の実際のコミュニケーションでは、日本語の特定のパターンを「自分で見つけること」が大事だからという理由もあります。もうちょっと流行っぽい言葉を恥ずかしげもなく使えば「気づき」でもいいのですが、やはり「与えられたものだけを暗記する」というパターンの学習者には初級が終わった段階ぐらいで限界が来てしまいますよね。

このあと、自由でもあり危険でもある海でヒヤッとすることも起きるのですが、それについてはまた次回ご紹介したいと思います。

【参考】
むらログ: ツイッターで日本語学習(1) なぜツイッターなのか
http://mongolia.seesaa.net/article/264280837.html

むらログ: ツイッターで日本語学習(2)
http://mongolia.seesaa.net/article/264852876.html

RTして同感や賛同を示す表現を集めました。 - Togetter
http://togetter.com/li/120091
posted by 村上吉文 at 14:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加

2012年04月16日

ツイッターで日本語学習(2)

前回、ツイッターを日本語学習に使う利点について書きましたが、実際の授業は以下のとおりでした。

1.ツイッターとは何か。
2.検索してフォローし、挨拶する
3.同意や賛意を示すコメントをする。
4.反論や批判を受けた時の対応。
5.相手を特定せずに反対意見を述べる。
6.相手を特定して反論・批判する。
7.相手の主張を一部認めた上で反論する。
8.相手の批判に感謝した上で反論する。

今日はのこのうちの最初の2回についてご紹介します。

まず最初の授業では、ツイッターとは何かということを知ってもらうために、いくつかの資料を紹介しました。エジプトではfacebookは日本語学習者のほぼ100%が利用していることから、facebookとの比較が有効でした。現在は日本でもfacebookがツイッターやmixiを超えて最大手のSNSとなっていますが、当時はfacebookはまだ日本でブレークする前でしたので、ツイッターの利点として「日本人が多い」ということもあげていました。

この日は3月14日で、2月11日のムバラク政権崩壊から31日目でした。そこで、実際のツイートを読む作業としては、ツイッターの日本語でエジプト情勢を議論する#egyjpというタグやエジプトの市民を支援するための#egyletterというタグを紹介しました。

この日は同時に東日本大震災から3日しかたってない状況で、日本人はヒーローからの励ましを必要としていました。たとえばウルトラマンなどの公式アカウントから子供たちを安心させるためののツイートが発信され、そしてそれが数百回もRT(転載)されていたのです。そして、革命を成し遂げたばかりのエジプト人も、当時の日本から見れば明らかにヒーローであり、何の運命か知りませんがたまたま日本語のできるエジプト人がこのツイッターのクラスに入ってしまった時に震災が起きてしまった以上、日本向けに発信しないわけにはいかない状況をそれとなく示しました。もちろん、こちらから「さあ、日本人を励ましてください」という言い方はしませんでしたが、当時の#prayforjapanというタグで日本のために祈ってくれている人たちの膨大なツイートを紹介したのです。

http://www.slideshare.net/midogonpapa/01-7280448


実は7枚目のスライドで警官隊に立ち向かうタハリール広場の市民の姿と気仙沼の惨状を対比して見せた時には、僕自身、声が詰まってしまって、二分ほど沈黙してしまいました。我ながら本当に何というめぐり合わせなのだろうかと思ったものです。

さて、二日目はアカウントを開設し、まずは自分たちを相互フォローするところからのスターでした。日本人にフォローしてもらうにはできるだけ具体的な自己紹介が必要なので、たとえば「日本のアニメが好き」ではなく、何というアニメに出てくる何というキャラクターが好きなのかまで書かせました。ここでは日本のアニメやマンガの話が出てくるのは予想していましたが、男性アイドルグループやクラシックのピアニストなど、かなり幅の広い分野に渡る日本人が出てきたのには驚きました。

そして、いよいよ日本人をフォローする作業です。ツイッターの検索窓に、自分の好きな有名人やキャラクターなどの名前を入れ、それらについて語っているファンや、有名人本人を見つけたらフォローし、簡単な自己紹介とともに「フォローさせていただきました」という挨拶を送りました。もちろん、本来はこうした挨拶は不要なのがツイッターの文化なのですが、日本人との関係を作ってコース終了後も日本人とコミュニケーションできる環境を作ってほしかったので、ここではこのように指示しました。ちなみにこうしたソーシャルメディアの力をよく理解している有名人の中にはかなりマメに返事を書く人も多く、たとえば僕も漫画家の佐藤秀峰さんに『ブラックジャックによろしく』を無料公開していることへのお礼をツイッターで書いたら、返事がいただけただけでなく、iPhoneアプリなどでも無料で読めるという貴重な情報などまでいただいたことがあります。

この日も授業が終わる前に返信を受ける学習者もいて、たしかに世界は変わりつつあるという実感を得始めていたようです。

以下はこの日に使ったスライドです。


【参考】
日本を元気にする! 特撮ヒーローのメッセージ | web R25
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/jikenbo_detail/?id=20110322-00005753-r25

日本語でツイッター 01
http://www.slideshare.net/midogonpapa/01-7280448

02 登録、フォロー
http://www.slideshare.net/midogonpapa/02-8150493

むらログ: ツイッターで日本語学習(1) なぜツイッターなのか
http://mongolia.seesaa.net/article/264280837.html

※ 気仙沼の写真はパブリックドメインとしてアップロードされていたものですが、違法アップロードだと判明したら削除します。
posted by 村上吉文 at 15:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加

2012年04月09日

画面に邪魔なものを一切表示しないで書く。

僕は画面にメニューとかが並んでいるのが気になってしまうたちで、おまけに画面はできるだけ広く使うのが好きです。理由は二つあって、一つは仕事に集中したい時には、関係のないものは目に入らないような環境を作りたいということ、そしてもう一つは、画面が狭いと明らかに発想の範囲も狭くなってしまうからです。

この面でも最近お気に入りなのが、Googleドキュメント。邪魔なメニューなどを一切表示しないで文書作成に専念できます。

やり方はとても簡単。Googleドキュメントの「表示」から「全画面」にして、キーボードの「f11」を押すだけです。順番はどちらからでもかまいません。それだけで、画面には真っ白なページ以外には何も表示されなくなります。

画面はこんな感じ。
まず、通常の画面です。
Nnormal Screen.jpg





ここで「表示」から「全画面」をクリックします。
View Full Screen.jpg





そうすると、こうなります。
No Control.jpg





ここでキーボードの「F11」を押すと、上の方のブックマークバーやタブも消えて、以下のようになります。
f11.jpg





真っ白な紙に記入していくようで、気持ちいいですよ。おすすめです。



Sun, Apr 08



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Sat, Apr 07


  • 20:28  自宅前のモスク、騒然としています。おそらくアブーイスマイル氏の大統領選失格の問題。#egyjp

  • 17:25  スーフィーの踊りタンヌーラを観に来たところ。#egyjp #tabi #ryokou (@ Wekalet El-Ghouri Arts Center) [pic]: http://t.co/hCYX47GS

  • 17:17  RT @harukosakaedani: @Midogonpapa DropBox申し込ませていただきました、ありがとうございます。

  • 15:19  2012年04月06日の記事一覧: (全 2 件)1. 4月6日のツイート 2. 4月7日のツイート http://t.co/2icLjzla

  • 06:36  #Egyjp 本日のカイロ予想最高気温、37度。まだ四月なのに。

  • 06:00  これ事実ならすごいな。 "in a cold snap last winter, the French bought power from Germany." http://t.co/zKD8HUdj

  • 03:44  お! こりゃすごい。あとでじっくり読まなきゃ。 「遠隔教育とeラーニングにおける学習評価」 / “untitled” http://t.co/ENVV3pqm

  • 03:40  夏海燕「意味拡張における二種類の方向性」 「つかむ」はプラスイメージなのに「かぶる」「負う」などはマイナスイメージになる理由。 #ronbun #日本語教育 / “  Kobe University Repository : Kern…” http://t.co/kVpD9akb

  • 03:28  DropBpxをまだご利用でない方はどうぞこちらから。 http://t.co/olkDrZqF このリンクを使えば2.5GBの無料容量がもらえます。(普通に申し込むと2GBだけ) おまけに僕も500MB増やしてもらえます(^^) 本当に便利ですからどうぞよろしくお願いします。

  • 03:08  ご存じかもしれませんが、こんなものも関係者に教えてもらいましたのでご紹介しますね。 「EPA関連の先行研究(日本語教育) 」 http://t.co/7KnBYQ0k @border0023


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Fri, Apr 06



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2012年04月05日

聴解練習は文字を見てもいいのでは?


日本語学習者の皆さんと話していると、ときどき意味がわからないのに「文字を見てはいけない」と指示されて日本語の音声を繰り返し聴き込んでいるという人に出会うことがあります。しかし、僕が日本語教師としてではなく、一人の語学学習者としての自分の体験から感じる限り、これって単に苦痛であるだけなく、あまり効果的でもないような気がします。

というのも、聴解の能力というのは、基本的に「その音と意味が結び付けられるようになる」ということですよね。意味がわからないまま何度繰り返して聞いても、音と意味が結びつくようにはならないのではないかと思うのです。たとえばモールス信号をずっと聴き込んだらモールス信号の意味が分かるようになるんでしょうか。

母語として僕たちが日本語の聴解力を身につけたときも、「おっぱいほしいの?」「ぽんぽん痛いの?」という音声が、空腹感とか腹痛といったその場の状況から意味に結びついていって、それで次に「おっぱい」「ぽんぽん」という言葉が聞こえた時に、その意味が分かるようになると思うんですよね。

ところが、聴解用の音声データをスマホなどで聞いているときは、そうした音声外の情報がまったくありません。こうした状況では、いくら音声を聴きこんでも文脈以外に頼るものがなく、結局、意味が分からないまま無駄に時間を費やしてしまいがちです。

母語を身につける赤ちゃんと違って、僕たち成人が外国語を学ぶときは、だいたい文字も一緒に習うことが多いですし、文字があればその意味を調べることも簡単です。ですから、音声データを聴く練習をするときは、一回か二回ぐらいは文字を見る前に聞いた方がいいかとは思いますが、何回聞いても分からない部分はさっさと文字を見て「あー、ここはこんなこと言っていたのか!」とその音と意味を結びつけてしまった方がいいと思います。もちろん、それで終わりにしてしまったら音と意味が結びつかないので、その後、ちゃんと意味が分かった状態で何度も聴きこむわけですね。そうすれば次にまったく別の文脈でその表現が出てきた時に、ちゃんと聞き取れる可能性は高くなります。

特に、自律学習として自分の好きなアニメの音声を繰り返して聴き込んでいる学生などには、こうしたアドバイスが非常に有効ではないかと思います。

僕も映画の音声で英語を勉強しているときに、食べ物の話などしていないところで「Spaghetti!」という声が聞こえるのが不思議で仕方がなかったので文字を見てみたら、実は「Just forget it!」 だったという悲しい思い出があります。しかし、一度分かってみるともう「Spaghetti!」には聞こえなくなるんですよね。

もちろん、文脈から意味を類推していく練習は、聴解でも読解でも必要でしょう。しかし、それができるのは、あくまでも「音素は聞き分けられるがその言葉を知らない」というような状況の時です。しかし、聴解力の問題の多くは、上記のspaghettiのように、単純なことしか言っていないのにそれがそのとおりに聞こえないというところにあります。その場合は、さっさと文字を見て、音と意味を結びつける必要があるのではないでしょうか。
posted by 村上吉文 at 11:18 | Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加

2012年04月02日

講演「マンガで学ぶ日本語」のご報告

先週の木曜日の版に、「マンガで学ぶ日本語」というタイトルで講演を行いましたので、ご報告します。
まずは、スライドです。


https://docs.google.com/presentation/pub?id=1iqTbIY4M7eo6L63deLPRTJqxFJ34ptPMovNmBaZv7fw&start=false&loop=false&delayms=3000

講演自体は日本語で行ったのですが、中東全域向けだったのにアラビア語の通訳しか入れられなかったので、プレゼンだけは英語で書いてあります。

音声はこちらにあります。
http://archive.org/details/LearningJapaneseThroughManga

話しているところの動画はこちらです。


実は講演の最初の数分間は音声が流れていませんでした。上の動画はハイライトで音声が流れ始めたところで始まるように設定していますが、うまく動作しないときは17:15あたりからご覧下さい。

おまけに途中で中継自体も切断してしまい、動画が二つに分割されてしまいました。後半の動画はこちらです。


上の音声ファイルには最初から問題なく録音されています。

お気軽にご感想などをいただければ幸いです。
posted by 村上吉文 at 12:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加

2012年04月01日

国際交流基金による開発構想 JFDI(Japan Foundation Development Inisiative)

さて、今日から新しい年度ですね。
昨年末から国際交流基金の「開発構想」がいろいろなところで話題になっていますが、tofuguさんの取り上げ方が分かりやすいので、まだあまりご存じない方のために動画をご紹介しておきますね。

How To Learn Japanese? JFDI. - YouTube

http://www.youtube.com/watch?v=Sa67kAb6oMc

音楽なんかも入っていて、「開発構想」のCMとしてもなかなか効果的なんじゃないでしょうか。
まあ、あれこれ考えずに、まずは始めてみましょうよ。
ということで、この記事は投稿の日付にご注意ください。
posted by 村上吉文 at 08:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加

2012年03月28日

Learn English through "Beauty and the Beast"

CBI(Content-Based Instruction)の一例として、ディズニー映画『美女と野獣』に出てくる英単語をクイズにしてみました。

Learn English through Beauty and the Beast A2.htm

上のリンクをクリックして現れる問題(20問)に90%以上正解すると、『美女と野獣 3D版』の予告編がご覧になれます。(スマホでは見られないかもしれません) 以前、『アバター』で語彙だけのクイズを作りましたが、あれだと文脈がなさすぎて面白くないので、今回は映画に出てくるセリフの穴埋め問題にしてあります。また、各フィードバックも映画にでてくるセリフを使っています。

出題内容は以下をご覧ください。



ところで、この映画、二年前に実写版なんて作られていたんですね。知らなかったなあ。ディズニー映画では名前すら出てこなかった冒頭の魔女も活躍するらしいですよ(詳細は画像をクリックすると表示されます)。


posted by 村上吉文 at 12:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加

2012年03月25日

Googleハングアウトで相手の画面を見せるとパソコン指導に便利

昨日、第9回中東日本語教師オンライン研修を行ったんですが、またUSTREAMの調子が悪くてたいへん失礼しました。Google+の方も一度だけ切れたのですが、USTREAMはもうブツ切り状態だったので、なるべく多くの皆さんにGoogle+でご参加いただければと思います。

ところで、昨日は遠隔でパソコンに関する研修を行うときに非常に役に立つ方法に気づきましたので、さっそく皆さんにご紹介します。

それは、Google+のビデオ会議の時に、受講生に自分のカメラでなくパソコンの画面を表示してもらい、講師も同じように画面を共有して、その画面に受講生が共有している画面を表示し、「ここをクリック」などと指示する方法です。

うーん、どうもよく分かりませんね。では、以下の録画をご覧ください。90秒ほどの短い動画です。



右側に4つ画面が並んでいますが、上から二番目の画面がこの時僕が話している相手(受講生)の画面です。最初は左側に彼女の画面が大きく表示されています。上から三番目が僕のパソコンの画面で、途中から左側に大きく表示されます。マウスのポインターが二つ動いていますが、大きい方が僕のマウスで、小さい方が受講生のマウスです。

状況はパワーポイントでフラッシュカードを作っているところなのですが、僕が見せているのはパワーポイント2003版で、受講生は2010版です。ご存じのとおりこの2つのバージョンは操作方法がまったく違うので、こちらの画面を見せるだけでは、まったく研修として意味がありません。それで受講生の画面も見ながら話しているのですが、このビデオの始まるところで、僕は彼女の画面の右の方に表示されているプレゼンのレイアウトのうち、いちばん上のものを選択してもらおうと思っていました。最初の40秒ほどはそれを言葉で何とか説明しようと思っていたのですが、「右から二番目のペイン」とか普通の日本人だってなかなか分かりませんよね。それで、言葉で説明するのやめて、以下のように対応しました。

1.村上が他者に共有する画面を、プレゼンからブラウザに変更。
 (これで、研修生の画面を見ている僕の画面が研修生自身にも見えるようになります)
2.そのブラウザの上で、相手にクリックして欲しい場所を自分のマウスで示す。

言ってみれば大したことないですけど、感覚的には同じパソコンの前にいて、一つの画面を見ながら指で「ここ」と示しているような感じなんですよね。上の動画でも分かるように、この方法に切り替えたら、すぐに受講生にも理解してもらうことができました。

パソコン操作を遠隔で教えるとき、教わる方も教える方もイライラしてしまうことってあるじゃないですか。「言われたとおりにやったけど、言われたとおりにならないんですけど」とか言われても、「じゃあ、今どうなっているのか」が分からないと対応の方法も考えられません。どんなエラーメッセージが出ているのか何度聞いても明確な答えが帰ってこないので、近くにいる人に電話を代わってもらったら、実は相手のパソコンにそもそも電源が入ってなかったなんてこともありますよね。(そりゃ、言われたとおりには動かないわな)

しかし、今日ご紹介したような方法なら、受講生のパソコンの画面を一緒に見ながらマウスで指示できるので、こうした行き違いが格段に減るのではないかと思います。遠隔でパソコン操作を習う人、教える人ともに、この方法は無料でできる上に非常に効果的ですので、ぜひやってみてください。

なお、上の動画の受講生はこの日が初めてGoogle+のハングアウト(ビデオ会議)への参加だったのですが、Google+は特に問題なくスムーズに課題をこなせていました。

【参考】
Google+のビデオ会議に参加するには、あらかじめブラウザに以下のプラグインを入れておく必要があります。

Google+ Hangouts
http://www.google.com/tools/dlpage/res/talkvideo/hangouts/


Google+の画面共有を使いながらフラッシュカードを一緒に作成 
http://www.ustream.tv/recorded/21324018/highlight/251487
posted by 村上吉文 at 15:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加

2012年03月22日

「テストファースト」によるコースデザイン

先日、職場の日本語教師養成講座で「テストファースト」を語学教育のコースデザインで応用してみる、という話をしたのですが、ときどき話題には上るもののウェブで検索してもあまり出てこないので、ここに書いておきます。

「テストファースト」というのは、もう十年ほど前にITエンジニアの方に教えていただいた考え方で、その頃はIT業界で非常に普及しつつあるということでした(文末の参考資料に入れた「テストファーストなんかきらいだ!」がちょうど十年前の記事です)。最近はあまり話題になっていないようですが、一時の勢いが廃れたのか、それとも身近になりすぎて敢えてトピックにする必要もないほど普及したのかは僕にはちょっと分かりません。

考え方としては文字通り、ソフトウェアを作る前にソフトウェアを評価するためのテストを作るということです。つまり、そのテストに合格するソフトウェアを、その後に開発するのです。詳しくは文末の「テスト駆動開発」をご覧ください。

日本語教育の場では、普通は
 1.ニーズ分析
 2.コースデザイン
 3.コースを実施する
 4.テストを作る
 5.テストを実施する
という順番が多いと思います。ここにテストファーストの概念を導入してみると、こんな感じになります。
 1.ニーズ分析
 2.テスト作成
 3.コースデザイン
 4.コース実施
 5.テスト実施
つまり、まずCEFRなりJFSDなりで目標となるCDSをリストアップし、その目標をクリアできたかどうかのテストを作るのです。そして、そのテストに合格できるようなコースをその後でデザインするわけですね。

こうすることのメリットは
 ・ニーズと評価の間にズレがなくなる
 ・ニーズにあったコースがデザインできる
という二点があげられると思います。

ときどき、「あの学生は実力がないから進級させるべきではなかったのに、テスト勉強だけ頑張るから進級してしまった」とか、その逆に「彼は日本語は上手なのに試験が下手だから進級させてあげられなかった」という話を聞くことがありますが、これは明らかにコースデザインと評価がバラバラになっているからです。ですから責めるべきは学生ではありません。

テストファーストでコースデザインをすれば、まずニーズと評価が直結するので、その間を結ぶコースデザインが可能になり、一貫した基準でコースが運営できることになります。面白いと思いませんか?

【参考】
テスト駆動開発 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88%E9%A7%86%E5%8B%95%E9%96%8B%E7%99%BA

テスト・ファーストなんて嫌いだ! - 記者の眼:ITpro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/OPINION/20020904/1/

日本語教師養成講座 「テストを作ってみようA」
http://www.slideshare.net/midogonpapa/ss-11902053
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2012年03月19日

クフ王 「ガンダムとは違うのだよ、ガンダムとは!」

お台場の実物大ガンダム像が外国人に人気のようですね。



足元の人間の小ささを見ると、いかにこのガンダム像が巨大かが分かります。
わざわざ外国からこの巨大さを見に来るガンダムファンの気持ちもよく分かります。実物の大きさというのは、写真だけでは絶対に伝わりません。ガンダムの巨大さというのも、実物を足元から見上げてみて、初めて体感できるものなのでしょう。

ところで、周りに比較できるものがないからその巨大さが伝わらないものの一つに、ピラミッドがあります。

みなさん、ピラミッドとガンダム、どちらが大きいかご存じですか?

比較のために同じ縮尺で並べてみたので、ご自分の目で答えを確認してみてください。



ガンダムの18メートルに対し、クフ王のピラミッドは高さ146メートル。

たかがガンダムごときを見上げて「でけえ!」とか思っていたそこのお前、ちょっとエジプトまで来てピラミッドでも見上げてみろ。

いや、真面目な話ですね、そりゃ二度も三度も見なくていいかもしれませんけど、せっかくこの世に生まれてきたからには、死ぬまでに一度は見ておいた方がいいと思いますよ。

エジプト航空、4月から日本とエジプトの直行便再開です。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 3.0 非移植 ライセンスの下に提供されています。

【写真】
Pyramid of Khafre | Flickr - Photo Sharing!
http://www.flickr.com/photos/jorge-11/4817642638/

Gundam, Odaiba | Flickr - Photo Sharing!
http://www.flickr.com/photos/ami_harikoshi/3866407572/

(二枚とも「加工可」のクリエイティブ・コモンズです)
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2012年03月17日

日本の漫画の層の厚さ

Some rights reserved by Kentaro Ohno

今度、うちの職場でエジプトの日本マンガファンを相手に「マンガで学ぶ日本語」というタイトルで話をするんですが(たぶん、中継もできます)、その準備としてエジプトを題材にした日本の漫画を調べてみました。それほど隈なく探したというわけでもないので、まだまだほんの一部だと思います。

結果は娯楽漫画と学習漫画に分けて最後に載せますが、僕の想像よりはるかに多かったですね。この層の厚さにはほんとうに驚きました。

そして、日本語を勉強するときに、この「層の厚さ」というのは非常に重要になると僕は思っています。というのも、選択肢が広ければ広いほど、自分の興味にぴったり合う漫画が見つかる可能性が高くなるからです。このブログでも以前にリチャードソンの「最高の教師は、与えられた教師でなく、学習者自身が発見した教師である」という主張を紹介したことがありますが、これは教師だけではなくて、教材にも言えることだと思うんですよね。

みなさんも是非、学生さんの趣味に合いそうなマンガを検索してみてください。出身国の国名で検索してみるのもいいでしょうし、もっと個人的な「茶道」などの趣味をキーワードにしてみても驚くほどの量が出てくると思いますよ。

ただ、海外の学習者のためには日本の電子出版の発展が欠かせず、これはまだ現時点では層の厚さを生かせる状況にはほど遠いのが現実です。昨日『進撃の巨人』の4巻まで紀伊国屋のkinoppyで読んだんですが、日本ではもう6巻まで出ているんですよね。おまけに「NARUTO」も「One Piece」も「ブリーチ」もkinnopyでは扱われていません。自炊代行業者も、東野圭吾さんたちからの圧力のせいか、新規受付を中断しているところと注文してから納品されるまでに数カ月も待たなければならないところばかりです。

救いは「漫画 on Web」のようにプロの漫画作家が無料で公開しているサイトなどがあることでしょうね。ここでは『ブラックジャックによろしく』などを読むことができます。

【参考】
むらログ: 最高の教師は、与えられた教師でなく、学習者自身が発見した教師である
http://mongolia.seesaa.net/article/110940651.html

東野圭吾氏ら作家7人、書籍スキャン“自炊”代行業者を提訴 -INTERNET Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20111221_500692.html

電子書籍 > コミック: 紀伊國屋書店BookWeb
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/search.cgi?skey=8&EBKBCD=C

漫画 on Web
http://mangaonweb.com/welcome.do

エジプトを題材にした日本の漫画(娯楽作品)


エジプトを題材にした日本の漫画(学習漫画)


これらのうち、以下の作品はカイロ日本文化センターでも読むことができます。
ファラオの墓
アトンの娘
クレオパトラ(里中満智子)
posted by 村上吉文 at 18:07 | Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加

2012年03月15日

アンケートを取るにはGoogleドキュメントが便利



前に何度か書いたことがあるので、知っている人はスルーしてくださって結構ですが、アンケートを取るにはGoogleドキュメントの中のGoogleフォームという道具が便利です。入力も簡単ですが、集計を自動でしてくれて、しかもグラフなどで概要が一目でわかるページも自動で作成してくれます。
最近、もしかしたら一枚一枚、手で数えているかもしれない組織(会員数、五千人以上です)がありましたので、もう一度ご紹介しておきます。

回答者側のメリット
なぜ便利かというと、まず、回答する側にとって手間が少ないほうが回答率が高くなるからです。別の組織で、未だに書類をプリントして署名・捺印してスキャンしてメールに添付しないと受け取ってもらえないところもありますが、これでは「本音では回答してほしくないので無視してください」というメッセージにも受け取られかねません。しかし、Googleフォームでは、メールの本文にアンケートが埋め込まれた形で届きますので、リンクや添付ファイルを開く手間すらありません。(メニューの「フォーム」から「フォームを送信」でできます)

また、送信した確認画面も出ますので、郵送よりずっと安全です。郵便では届いたかどうかの確認なんてしようがありませんもんね。下に示す例では、送信した後に「受理しました」と表示されるようにしてあります。案内するときに、この「受理されました」という画面が表示されなかったらもう一度送るように、あらかじめ促しておくこともできます。

それから、アンケート用紙がMSワードとかで作られていたら、最近流行しているクラウドで仕事をしている(つまりMSなんか持っていない)人たちには、さらに開くのに手間がかかります。僕もそうなんですけどね。特定の民間企業の有料の製品を購入することが必要なアンケートというのは、やはり回収率に良い影響があるとは思えません。

こういうやり方を試してみたことがない方は、ぜひ以下のフォームにご記入してみてください。なお、ここに入力した内容はこの記事の一番下の方に自動的に公開されますので、本当の個人情報は入力しない方がいいと思います。

うめこみ形式が望ましくない場合は、以下のリンクからもアンケートページを開くことができます。
http://bit.ly/yAQyYZ



受信側のメリット
Googleドキュメントを使うときの受信側のメリットは、何と言っても自動集計です。下の例を見れば分かると思いますが、誰かが回答を送信したら、それが自動的に表に入力されていきます。

また、個人情報が含まれていないアンケートなら、回答を送信した後に回答者自身が集計結果をグラフ付きで見る機能もあります。(オフにもできます) 今回の例では、上のアンケート用紙を送信した後に表示される「受理しました」という窓の中の「前の回答を表示」というリンクですが、これをクリックすると、自分の投票も含め、投票者全体の意見の概要を見ることができるのです。これは、運営の透明性を高めたい時には非常に有効ではないかと思います。(運営側にいくら良心があっても、会員から十分な信頼を得ていない時などには特に必要でしょう)

この概要を運営側がリアルタイムで見るときには、メニューの「フォーム」から「回答の概要を表示」を選ぶと表示されます。今回の例ではこちらです。

もちろん、個人情報が含まれる場合にはアンケートの結果を公開する必要はないのですが、ここでは紙でのアンケートに対する優位性をご紹介するために、自動集計された結果を以下に貼りつけておきます。5分ごとに更新されるということですので、回答を送信してもその瞬間には結果が反映されないと思いますが、その場合はしばらくお待ちください。なお、こうしてウェブに公開しないで内部の人間だけが集計結果を見るときは、リアルタイムで集計結果が更新されます。

posted by 村上吉文 at 15:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加

2012年03月14日

僕たちは想像より、はるかにまともな一年後にいるんじゃないのか

一年前の今日は震災後3日たって、津波よりも原発に関心が向き始めた頃でした。
武田邦彦氏がブログに「福島原発が原爆になる」と書いていたのも、確か14日だったと思います。今は消されていますのでブログでは確認できませんが、音声で残されているものがあるのでご紹介します。

武田邦彦教授より<原発緊急提言02 >「核爆発」 2011.3.14授より<原発緊急提言02 >「核爆発」 2011.3.14
http://www.youtube.com/watch?v=-V3RE2tCM1o#t=1m20s
(分かりやすいように該当部分から始まるようにリンクを設定していますが、ご関心のある方は最初から聞いてもいいかと思います) 

上記の音声で、武田邦彦氏は「福島の発電所が原爆になるということですね」とはっきり言っています。「なるかも」でもなく「なる」です。そして、動画の画面では武田氏の肩書きを「中部大学教授」「内閣府原子力委員会/安全委員会専門委員」としています。この音声の少し後では「原爆として爆発したら相当大きな被害が出る」とも言っています。

核爆発するぐらいの濃度の核燃料が原発にあるなんて信じられないという気持ちもあったものの、僕は原子力の専門家でもないし、武田氏をほとんど知らなかったので、彼の肩書きを見た時には「専門家がいうのだから、これは本当に危険な状況にあるのかも」と思いました。今では彼の言うことを信じる人はほとんどいないと思いますが、当時は彼を知らなかった多くの人が、僕と同じように思ったのではないかと思います。

その後、小出裕章氏が「福島で核爆発が起きた」などとデマを流したりもしましたが、実際には福島の発電所が原爆にならなかったのはご存じのとおりです。上記の音声で武田氏は広島や長崎以上の被害が出ると言っていますが、何十万も死者を出した原爆と違い、今回は一人も亡くなった方はいません。

繰り返しますが、多くの人が指摘しているとおり、福島が核爆発を起こさなかったのは「幸運なことに予言が外れた」のではなく、福島にあった4%程度の濃度のウランでは最初から物理的に不可能だったからです。しかし、一年前は情報も錯綜していて、何が真実なのかも見極めにくい状況にありました。

もちろん、津波で親しい人を亡くした方の心の傷はまだ癒えないでしょうし、今も避難中の方を思うと、まだまだ安心していい状況ではないことは確かです。しかし、「福島で核爆発がおきて何十万も死ぬ」と「専門家」(と当時は信じられていた人たち)がデマを流布させていた一年前を振り返ってみると、僕たちはかなりまともな未来にいるのではないでしょうか。
posted by 村上吉文 at 14:54 | Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加

2012年03月11日

映画『アバター』で学ぶ中上級英単語106

まあ、タイトル通りなんですが、調べてみた語彙を例文付きでご紹介します。



語彙に限らず、いろいろとアニメオタクの日本語学習法に近いものが分かってきた気がするので、また近いうちにこのブログでご紹介したいと思います。

上の表では見にくいという人はこちらを。
https://docs.google.com/spreadsheet/pub?key=0Ao30CpQWm6NfdDZlcGtJa0VYcy1xbjBhdGJDeU8zQVE&single=true&gid=1&output=html
posted by 村上吉文 at 15:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加

2012年03月09日

ファイルの共有はLANを組むよりGoogleドキュメントで。

by barbourians

Googleは2012年4月25日にGoogleドライブを発表しましたが、この記事はそれより前に書かれたものです。
Google Drive https://drive.google.com/start

最近、日本語教育機関などでもLANを作って、自分たちの作った教材や成績管理の資料などを共有しているところが増えてきました。
(・・・というと、教育機関以外の人は「え?まだそんな状況なの」と驚かれるかと思いますが、実際そんなところなんですよね。そういえば先日は大阪では教員の4割しかパソコンが供与されていないとかいう記事を見かけたばかりです。)

でも、LANを組むのって僕もやったことがないし、資料を見ればできるかもしれませんけど、そもそもそんなことに時間をかけるなら、より本質的なところにもっと時間をさきたいと思う人は少なくないはず。で、そういう機関におすすめなのが、Googleドキュメントで資料を共有することです。全部無料でできます。

「え、でもGoogleドキュメントって無料バージョンは1GBしか使えないんでしょ?」と思っている人もいるかも知れません。僕もこのサービスが始まったときは「はぁ?1TB(テラバイト)の間違いじゃないんですか?」とかコメントしていたりしました。でも、実際はもっとスゴイんです。実質的に無制限なんですよ。

というのも、「総量1GBまで」というのはマイクロソフトのワードやエクセルなどのファイルをそのままアップロードした時のことで、これをGoogleドキュメントの形式に変換して保存(アップロード)すれば、それは「総量」の中に含まれないのです。

「でも、無料バージョンだとスプレッドシートとかは全部で1000ファイルしか作成できないでしょ?」と思っているそこのあなた、よく勉強してますねー。というか、僕もしばらくそう思っていたんですが、でも実は他のユーザーと共有しているファイルは、その1000個の中には数えられないんです。まあ、もちろん、職場の中でも顧客のパスワードなどは共有できないかもしれませんけど、そんなファイルは1000個もありませんよね、普通は。

もちろん、ワードからGoogleドキュメントに変更すると、レイアウトが違ったり、エクセルの関数も微妙にGoogleドキュメントとは違うものもあります。ですから、デザイン重視の文書などはワードファイルそのままかPDFなどにしてアップロードしておくといいと思いますが、でも普通の決裁書などはGドキュメントにしてもまったく問題ありません。金額や納期や人名などが変わってしまうことはありませんので。

また、写真なども同じGoogleのPicasaを使えば実質無制限です。まあ、これもものすごく巨大なサイズ(2048ピクセル以上)の写真にすると1GBまでという制限はあるんですが、普通のサイズの写真ならカウントされないのです。

そして、大切なことは、Googleドキュメントも写真も、すべてオンラインで指定した相手のみに共有することができるという点です。つまり、職場にLANを構築する必要性というのは、もうほとんどないといっていいのではないでしょうか。

無料のGoogleドキュメントを使えば、ワードもエクセルもパワーポイントも必要ありません。インターネットとブラウザ一つあればいいのです。OSだって、windowsだろうとChromeOSだろうとMacだろうと構いません。パソコンにはOSとブラウザ以外にはソフトを入れなくていいので、メンテナンスも要りません。ファイルなどはインターネットの「向こう側」に保存するので、もちろん自前のサーバーも要らないわけです。

こういう方法はもう何年も前から「クラウド」という名前で一種の流行のようになっていますが、もう特にエンジニアに頼んでLANを組む必要すらなく、LANを組む予算も技術に詳しい人もいない教育機関ですら使えるようになってきているんですね。いい時代に生まれたものです。

【参考】
Google ドキュメント(Google Docs.)とは | Google Apps セットアップ&サポート
http://www.appsupport.jp/googleapps/docs/

仕組み : Google ドキュメントの保存容量 - Google ドキュメント ヘルプ
https://docs.google.com/support/bin/answer.py?hl=ja&answer=39567

サイズの制限 : Google ドキュメントの設定 - Google ドキュメント ヘルプ
https://docs.google.com/support/bin/answer.py?answer=37603

Google+との連携でPicasaウェブアルバムの無料容量が無制限に! : ライフハッカー[日本版]
http://www.lifehacker.jp/2011/07/110704_picasa-googleplus.html

美瑛のはしっこから: 本当にPicasaの使用率が0%になっていました
http://biei-no-hasikko.blogspot.com/2011/07/picasa0.html
posted by 村上吉文 at 18:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加

2012年02月25日

海外日本語教育学会 第6回研究会にオンラインで参加しました!

今朝、海外日本語教育学会の第6回で発表をしてきました。と言いたいところなので、実はカイロの自宅からオンラインで発表しました。発表に使ったスライドは以下にあります。



発表の様子は一部始終がこちらに録画されているんですが、ちょっと東京側のネットが不調で「トトロのところからもう一回」とかリクエストされているのも全部入っていて、その場にいなかった皆さんには目障りかもしれませんので、その後、僕が一人語りで撮り直したものを以下にご紹介します。



たぶん公的な報告は以下で後ほど共有されることになるかと思います。
https://sites.google.com/site/kaigainihongo/society/12-02-25

以下に僕以外の皆さんの発表もご紹介しておきます。
まずは、タンザニアに行っていた鶴岡さんと中国に行っていた小林さん。

鶴岡さんの資料はこちら。
http://bit.ly/wryarP
そして、小林さんの資料はこちらです。
スライド→ http://bit.ly/zwb3Mp
レポート→ http://bit.ly/o8oH5e

そして、僕の後に発表された吉田さんです。

吉田さんの発表資料はこちらにあります。
http://bit.ly/xVSIT9

吉田さんおすすめの本は以下の2冊。
「科学的思考」のレッスン―学校で教えてくれないサイエンス (NHK出版新書)
もうダマされないための「科学」講義 (光文社新書)


まずはご報告まで。
posted by 村上吉文 at 19:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加

2012年02月20日

ネットがあれば「つながる」ことに場所は関係ない

前のエントリーで書きましたように、香港大学の専業進修学院による日本語勉強会にオンラインで参加しました。以下にビデオがあります。最初の自己紹介が始まった瞬間に落ちてしまって、いきなり笑いをとってしまいましたが、それ以降は落ちることもなく最後までUSTREAMとGoogle+で参加することができました。





内容についてはこのビデオがあるので特に紹介しなくてもいいかもしれませんが、とても新鮮な発言がありましたので1つだけご紹介しておきます。それは評価を教師だけがするのではなく、他の学生たちがお互いに評価するような仕組みです。まあ、この仕組み自体は早稲田の細川先生を始めいろいろな方がおっしゃっていて僕も前から興味はあったんですが、保守的な文化のところにばかりいるせいもあって、なかなか実際にはやってみたことがありませんでした。その理由の一つはやはり評価の信頼性はどうなのかとか、教師の絶対的な立場などが重要視されることです。佐藤さんの講演の間も、ツイートではこの点をめぐっていろいろな意見が出されていましたし、会場からも質問がありました。それに対して、佐藤さんが答えたのは以下のようなことです。
佐藤「誰の目にも明らか」「他の学生からの評価とずれることは今まで6年やっていて一度もない」「自分も最初は慎重だったが実際にやってみるとばらつきはない」「ただし自己評価だけは別」 (live at http://ustre.am/DugX/1)
https://twitter.com/#!/Midogonpapa/status/171075343157952513
これは僕にとっても非常に新鮮でした。評価の信頼性に問題がないのであれば、学生が積極的に評価基準の作成や評価のプロセスそのものに関わることは、主体的な参加につながります。つまり「やらされてる」ことから「やってる」ことになるわけですね。機会があれば私もぜひやってみたいです。

さて、今回は「つながる」ということが一つのキーワードだったわけですが、こんなにインターネットが発展してくると、本当に場所は関係なく「つながる」ことができるだな、と思いました。たとえば佐藤慎司さんの講演の中にも出てきた「社会参加をめざす」ということ自体、
しかし、ネット時代以前だったら海外の学習者に「社会参加をめざす」と言ってもぜんぜん意味がなかったでしょうねー。 (live at http://ustre.am/DugX/1)
https://twitter.com/#!/Midogonpapa/status/171061845652811776
ということで終わってしまっていたのではないでしょうか。詳しくはビデオを見ていただければ分かると思いますが、たとえ海外にいても、ブログ、ツイッター、YouTube、USTREAMなどさまざまなツールを使って日本語学習者は日本語を話す人達の社会に参加ができるようになっているわけです。

最後に、「ネットのおかげで、場所に関係なくつながることができる」点について面白い例がここでもありました。それは、今回オンラインゲストとして日本から参加していた中山さんと杉島さんというお二人です。中山さんは僕の職場で主催している中東日本語教師オンライン研修にもビデオゲストとして何度も出てくれていますし、杉島さんもツイッターでフォローしてもらっていますので僕もときどきツイートやブログを見ていました。それで僕はたまたまこの二人がもうすぐ青年海外協力隊として派遣されることを知っていたんですね。この二人がどうして瀬尾さんの主催するイベントのゲストとして出ていたのかの経緯は知らないのですが、昨日のイベントでビデオチャットルームに入ってみたら、そこに二人とも参加していたので、
@hirokonihongo: 中山さんは @natsuko_sugish を知ってる? 同期かもしれませんよ。 (live at http://ustre.am/DugX/1)
https://twitter.com/Midogonpapa/status/171058559835054082
と呼びかけてみたのです。二人はまだお互いを知らなかったのですが、やはり同じ時期に同じ訓練所で寝食を共にする仲であることが分かりました。

東京と大阪にいる二人を香港にいる人がイベントに呼び、それをエジプトにいる人間が結びつける。

「ネットがあればつながることに場所は関係ない」、そんなことはネットが台頭してきた最初から言われていたことですが、それが特に有名人でもない私たちの生活の一こまにまで浸透している時代になっているんですね。面白い時代になってきたと思いませんか?
posted by 村上吉文 at 13:13 | Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加

2012年02月18日

日本語教育関係のイベントのライブ中継の予定を3つご紹介

日本語教育の教師研修や学会などがオンラインで行われることはすっかり定着してきた感がありますね。
今週から来週にかけて、僕が関係するものだけでも以下のように3つあります。

第8回中東日本語教師オンライン研修

こちらは僕が講師を務めています。
第8回の今回は、日本時間で言えば今日の午後六時。このブログでは何度か紹介している「がんくつロボ」の実習です。語彙や漢字を学ぶための練習プリントがあっという間に自動的にできてしまう、素敵で不思議なツールをご紹介します。

香港大学専業進修学院日本語勉強会

こちらは19日の日本時間で言うと午前11時から。
エジプト時間では朝の4時ですが、まあネクタイはしていませんが普段でも起きている時刻ですのでがんばります。
こちらは僕はゲスト参加で、講師は佐藤慎司さん。
テーマは「教室外の社会とつながる」です。
佐藤慎司さんはご自身もUSTREAMによる発信などをしていらっしゃいますし、ツイッターなどのソーシャルメディアでもご活躍ですので、非常に楽しみです。
前回の中東日本語教師オンライン研修でビデオゲストとして参加してくださった香港大学の瀬尾さんが中心的に運営なさっていらっしゃるようです。

第6回海外日本語教育学会

こちらも順調に回数を重ねて、早6回になりました。
今回は25日の午後1時から。
僕は発表者の一人として参加します。
内容についてはこちらをご参照ください。
僕は「facebookを使うと二十年前のクラスの追跡調査も簡単にできるよ!」というお話をします。
実際にやってみた追跡調査の結果もご報告します。

なお、この日はほとんど日本語教育の実情が知られていない某国で日本語スピーチコンテストが中継される可能性もあります。

それから、これだけイベントの中継が定着してくると、少なくとも日本や欧米のように表現の自由が許されている国で「中継しない」という選択をわざわざ行うことは「私たちは閉鎖的な集団です」とか「私たちは基本的なネットリテラシーがありません」と宣言しているのと同じように見えてしまうので、そういう誤解をされたくない方はどんどん公開するか、公開できない理由を明示するといいと思います。ライブ中継なんて無料で簡単にできるんですから。


posted by 村上吉文 at 04:04 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加

2012年02月14日

外国人による日本文化発信ブログのご紹介

仕事柄、日本に住んでいる外国人が書いているブログや、外国人による日本に関する情報発信などに時々目を通す必要があるんですが、最近、注目しているのはこのあたり。「Culture Japan」なんかは海外のオタクを中心に絶大な人気を誇っています。

Culture Japan - Your portal to Japan
http://www.dannychoo.com/

Japanese blog | LinguaLift
http://japanese.lingualift.com/blog/

Muza-chan's Gate to Japan | Travel notes,daily photos,Japan facts
http://muza-chan.net/

GaijinPot : Japan jobs, Apartments, Living Guide and Blogs
http://www.gaijinpot.com/

Japan Probe
http://www.japanprobe.com/

watashi to tokyo
http://smt.blogs.com/mari_diary/

英語での発信が多いですが、海外の日本語学習者に紹介すると、学習動機の維持には非常に役に立つのではないかと思います。

また、日本にいて日本の文化にどっぷり浸っている人でも「外国人にはこう見えるのか」という面白さはあるでしょうし、僕のように海外に住んでいる日本人にとっては「日本では最近こんなものが流行しているのか」という発見もあります。

おまけ
外国人ではありませんが、日本語教師から観光ガイドに華麗なる転身をしたyurikamomeさんの「日本・東京発見の旅」も日英二言語の表記で、学習者には喜ばれそうです。

DISCOVER TOKYO & JAPAN 日本・東京発見の旅
http://ameblo.jp/discovertj/entry-11139951823.html

(日本時間)同日午後時半、リクエストがあったので追記。
こちらもおすすめです。カイロ大学のカラム先生の記事が出たときに発見しました。
Nippon.com: Your Doorway to Japan
http://nippon.com/en/


タグ:日本事情
posted by 村上吉文 at 14:53 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加