2011年07月18日

Google+のビデオチャットは確かにすごい!


写真 jamjar

本題の前にまずは、なでしこジャパンのみなさん、応援していた皆さん、優勝おめでとうございます!
Twitterの僕のTLがこんなに明るいのは311以降初めてです。東北出身の選手もいたそうで、被災地の皆さんにとっても大きな力になったことでしょう。(もしかしたら、単に「がんばれ」と被災者を応援したり、楽しいことを自粛するんじゃなくて、自分自身でがんばる姿を見せることこそが、もっとも力強い支援になるのかもしれませんね)

さて、今日ご報告したいのはGoogleが開発したSNS(mixiとかfacebook)であるGoogle+についてです。これはfacebookやmixiよりさらに進化しているのですが、中でもすごいと思ったのがビデオチャットです。

今時ビデオチャットなんてスカイプでもできますし、うちの80歳になる父も孫たちと海を越えて話したりしているぐらい普及していますが、Google+では一対一ではなく、複数の相手と会話するこことができるのです。しかも、専用ソフトを必要としないという点でもスカイプとは違いますね。また、システムとしてもスカイプはP2P、Google+のビデオチャットはクラウドという違いもあるとのことです。

昨日は実際に女子サッカーのFIFA決勝戦が始まる時刻から、エジプト、ヨルダン、トルコ、ケニアを結んでビデオチャットをしてみました。結果としては、僕のいるエジプトからヨルダン、トルコに関してはタイムラグもほとんどなく、非常に快適に使うことができました。ケニアに関してはちょっとタイムラグが目立ち、二回実験してみたところ、一回目は三秒ほど、二回目は五秒ほどのタイムラグがありました。なお、タイムラグを計るときは、一方が「1,2,3」などと数えて、もう片方が「3」だけ相手と同時に言うようにすると、その「3」という声が返ってくるまでの時間で分かります。しかし、繰り返しますが、エジプトからヨルダン、トルコと話すときはタイムラグを感じることは一度もありませんでしたので、ネットの発達した地域なら、まず問題なく使えるのではないかと思います。

非常に未来的な感じがしたのは、メイン画面の自動切り替えです。一対一でビデオチャットをするときは相手の顔がメイン画面に出るだけなのですが、昨夜のように複数の相手と話すときは、メイン画面の下に小さい画面でそれぞれの顔が写ります。そして、上のメイン画面には、声を出して話している人の顔が自動的に選ばれて表示されるのです。たとえば、これを使って授業をするなら、教師が話しているときは教師の顔が写り、学生が話すときは学生の顔がメイン画面に出てくるわけです。

とくに、ビデオチャットを終えて最後にそれぞれが「ではまた!」などと言うときは、その瞬間ごとにメイン画面が切り替わり、あとから編集した中継映像をテレビで見ているようでした。

さて、このビデオチャットを始めるには、上に「ソフトをインストールする必要がない」と書きましたが、ブラウザにプラグインを入れる必要はあります。これを入れるには、Google+にログインした後の画面で、右の方に表示されている「ビデオチャットルーム開始」というボタンを押すだけです。YouTubeがろくに見られないような環境では4分ぐらいかかりましたが、日本のブロードバンドなら数秒で終わるでしょう。あ、ちなみに髪がぼさぼさのままチャットルームに入ろうとすると「身だしなみを整えてマイクの動作を確認してください」などと言われますのでご注意ください。それでも突撃すると髪がぼさぼさの自分の姿が映りますから気をつけましょう。(当社比)

さて、あと五分だけ時間があるのでもう一つ書いておくと、Google+は自分の書いたことを誰に見せるかがコントロールできるという意味で、非常に画期的です。たとえばfacebookもmixiもアカウントを持っていない人には見せることができませんが、Google+では一般公開できます。また、「サークル」というfaebookの「リスト」などに当たるものを使えば、たとえば日本語教育関係者だけに発信したり、アラビア語に関する質問をアラビア語の母語話者である友人にだけ質問したりといった使い分けができます。つまり、自分のアラビア語力が低くて自己開示しにくいようなときでも、開示する相手を選ぶことができるわけです。

facebookでは僕がよく分からないトルコ語とかインドネシア語とかの書き込みも僕のホーム画面にあふれていてカオスになっているのですが、Google+ではユーザーが注意してくれさえずれば、こういった問題を回避するためのシステムが整っているわけです。

Google+に入りたい人はご招待しますので、お気軽にひと言お声がけください。
posted by 村上吉文 at 14:38 | Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加

2011年07月17日

自律学習についての教師研修を行いました。

他にも報告すべきことはたくさんあるんですが、とりあえず昨日のセミナーの資料をアップロードします。



「新しい自律学習」というのは、今回はインターネットなどをあまりお使いでない方たちが対象だったので、そういう意味での「新しい」です。こういうブログなどをお読みの方の中には「それほど新しくもないのでは?」とお感じになることもあるかとは思いますが、はい、あなたは正しい。

さて、セミナーの時の音声はこちらです。


最初に動画を見せているんですが、これは前にもこのブログで紹介したことのある、以下のものです。



ちなみに、会場後、開講までの時間にこんなスライドを流していたりしました。



ということで、まずはご報告まで。
posted by 村上吉文 at 12:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加

2011年07月07日

ブラウザ組み込みの日本語辞書に「ずるっこ」参戦!


写真 greeblie

「参戦!」とか書いてますが、実は僕が知らなかっただけです。すみません。ぺこぺこ。『中上級のにほんご』で有名な青山美佳さんにツイッターで教えていただきました。

何かと言うと、ブラウザに組み込んでしまって、日本語学習者が日本語の記事を読むときに簡単に辞書が引けるようにするためのツールです。この手のツールについては、今まで以下に紹介してきました。

むらログ: すげぇ! Google Dictionaryが和英に対応してる!
http://mongolia.seesaa.net/article/189734488.html

お読みいただければ分かるかと思いますが、日本語の単語をダブルクリックすると、その英訳が表示されるのです。これはGoogleのChromeというブラウザでしか使えませんが、語彙の数が圧倒的に多いのが特徴です。

で、さっき気がついたんですが、今までは日本人が外国語を読むために使われるツールだと認識していた「pop辞書」も日本語学習者用に対応していたんですね。たとえば、この「むらログ」をpop辞書に通すとこうなります。

POPjisyo - むらログ http://bit.ly/qbFf4G

日本語の単語の上にマウスの矢印を持っていくと、自動的にその英訳が表示されます。つまり、Google Dictionary で必要なダブルクリックという操作すら必要ないわけですね。ドイツ語訳に設定することもできます。

それで、同じような、というか、更にその上を行くツールが、今回ご紹介する「ずるっこ」なわけです。これは何がすごいかというと、pop辞書のようにマウスを動かす必要すらないんです。だって、ルビみたいに日本語の上に英語が表示されちゃうんですから。これは便利です。

ずるっこ http://zurukko.jp/
ずるっこでに通したYahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp.zurukko.jp/hl?c=topnews

pop辞書もそうですが、「ずるっこ」も上記のように通した後に特定のURLができますから、学生に宿題としてネット上の記事を読ませる場合は、そのURLを送れば、クリックするだけで辞書つきのページを開かせることもできます。たとえば「むらログ」でしたら今みなさんのブラウザに表示されているURLではなくて、上に紹介した http://bit.ly/qbFf4G を送るのです。特に「ずるっこ」の方はその効果が一目で見られるのでいいですね。pop辞書の方はマウスを動かしてみないと効果が実感できないので。「調べたい言葉の上にマウスの矢印を動かしてください」というような指示も理解できないぐらいのレベルなら、間違いなく「ずるっこ」がオススメです。

ただ、もし学生が中級以上でしかもChromeを使っているなら、僕自身はGoogleDictionaryを今後もおすすめすると思います。理由は語彙の数がpop辞書も「ずるっこ」もまだまだだからです。

たとえば今朝のYahoo!のトップニュースを見てみます。
 枝野官房長官は7日午前、首相官邸で佐賀県の古川康知事と会談した。枝野氏は、九州電力玄海原子力発電所(同県玄海町)の再稼働問題を巡る菅政権の対応の迷走を謝罪し、原発の耐久性を調べるストレステスト(耐性検査)を含む再検査が再稼働の前提となるかどうかについて早急に政府の統一見解を示す考えを示した。
この記事を辞書に書けた結果は以下で確認できます。(二週間ぐらいで元の記事は消えると思いますので、その後はリンク切れになります)

ずるっこ http://headlines.yahoo.co.jp.zurukko.jp/hl?a=20110707-00000443-yom-pol
pop辞書 http://bit.ly/qxnyXF

両方とも「玄海原子力発電所」の部分でまず「玄」「海原」「子」「力」と認識してしまっていますよね。また、「枝野」などの固有名詞も認識されていません。「ずるっこ」の方は「長官」「九州」などのけっこう基本的な単語も認識されません。

その点、GoogleDictionaryはほぼ完璧です。「玄海」はもちろん「枝野」も「古川」も一つの単語として認識しています。上記引用部の中で「康」と「菅」を一般名詞だと認識してしまったところと、なぜか「ストレス」を「ストレステ」までで一単語だと認識されましたが、あとは完璧でした。

また、記事を読んでいるときにいつでもすぐ辞書を引けるという敷居の低さも魅力的です。

さて、この「敷居の低さ」に関しては、pop辞書も「ずるっこ」も「ブックマークレット」というものを使うと、かなり改善することができます。以下の文字列をそのままブラウザのメニューバーなどにドラッグするか、あるいは「お気に入り」などに入れると、辞書を引きたいウェブページを見たときに、それをクリックするだけでpop辞書や「ずるっこ」を通した結果が表示されるのです。

pop辞書
ずるっこ

僕を含む、普通の面倒くさがり屋の人間にとっては、こうして「敷居を低くする」というのはとても大事ですから、これを設定するのだけはちょっと面倒くさいですが、その学習環境を整えるためには必要ですのでぜひ学生さんにご紹介ください。

さて、長くなりましたが今回ご紹介した三つのツールをまとめてみるとこんな感じです。

Google Dictionary
メリット ブックマークレットすら必要ない敷居の低さ。圧倒的に豊富な語彙量。
デメリット Google Chrome専用。ダブルクリックが必要。
想定できる利用シーン 中級以上の自律学習

pop辞書
メリット 辞書を引いた語彙を管理して復習などに利用できる。
デメリット 読みたい記事を見つけてから一度ブックマークを通す必要がある。調べたい単語までマウスを移動させる必要がある。
想定できる利用シーン URLで記事を指定して読ませる。中級ぐらいまで。

ずるっこ
メリット ルビのように英訳が表示されるのでマウスを動かす必要すらない。辞書を引いた語彙を管理して復習などに利用できる。
デメリット 現状では語彙の数が少なすぎる。読みたい記事を見つけてから一度ブックマークを通す必要がある。
想定できる利用シーン パソコン操作の苦手な初級の学習者にURLで記事を指定して読ませる。

以上です。それぞれ長短がありますので、シーンによってお使い分けください。
posted by 村上吉文 at 14:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加

2011年05月30日

母語以外を専門的に教えるのはやっぱり大変なんだろうなあ。

僕もいろいろな言語を学んできたのですが(モノになったかはともかく)、ときどきゲンナリしてしまうことがあるので、愚痴半分で聴いてください。

日本語教育の世界では、日本人の日本語教師は日本語自体は母語話者なので日本語の「教え方」を身につけることに専念でき、日本語を母語としない日本語教師は「教え方」以前に「日本語」そのものをきちんと身につけなくてはならないので「教え方」はあまり専門的に勉強していないという傾向があります。(もちろん、例外もたくさんあります)

でも、これって日本語教育だけの問題じゃないんですよね。日本で日本語以外の外国語を教えている日本人の先生方の間にも、残念ですが「教え方」にはあまり習熟していないように見えることがあります。

たとえば、日本語教育の世界で「場所を訪ねる」という会話があったとします。対象とかあまり特定しないで初級風に適当に書いてみると、だいたいこんな雰囲気になりますよね。
すみません、やまだホテルはどこにありますか。
新宿駅の近くです。
新宿駅は何線ですか。
山手線です。
新宿駅の何口から出ますか。
東口です。
歩いて何分ぐらいですか。
5分ぐらいです。
ありがとうございます。

まあ、こんな感じになると思うんですよ。
もちろん、細かいところはいろいろ突っ込みようもあるとは思うんですが、「場所をたずねる」という会話だったら、その場所への行き方とか見つけ方とかの内容になるのは、おそらく誰も否定しないのではないかと思います。

ところがこれが、外国語教育ではもしかしたら日本でいちばん有名なぐらいの組織でも、言語によっては同じ「場所をたずねる」という会話でこんな内容になっているんです。日本語ではなくて、別の言語を日本人が学ぶための会話の日本語訳です。
向こうにある車、見える?
向こうって、どこ?
私の指さしてる方。
…うん、あるね。それがどうしたの?
車に乗ってる禿げた人、見えるかな。
うん、あの人がどうしたの?
私のお父さん。
(ここではその機関の名前を挙げませんけど、研究などで知りたい人にはお知らせします)

繰り返しますけど、これって、ある言語を学ぶための教材のうちの、「場所をたずねる」という単元の会話なんですが、どこか特定の場所への行き方とか見つけ方を尋ねる会話になっていますか?

ちなみに、その教育機関は日本人に外国語を教えるだけではなくて、外国人に対する日本語教育も行っています。日本語教育のコースでの「場所についてたずねる」は以下のようになっています。
すみません、授業料を払いたいのですが。
授業料でしたら、会計課でお願いします。
会計課はどこでしょうか。
この建物の3階にあります。
印刷センターのとなりです。
3階へはどう行けばいいですか。
あそこにエレベーターがあります。
わかりました。
ありがとうございます。

あー、まともでよかった、というのが正直な気持ちです。「場所についてたずねる」という単元なら、普通はこうなるはずですよね? 同じ機関の同じ目的の単元なのに、日本語と某言語ではこんなにレベルが違うんです。

繰り返しますが、禿げたお父さんについての会話を作った先生方は、その言語そのものについては誰よりもくわしい専門家であることは事実なのでしょう。ただ単にその「教え方」についてはあまり高い専門性を備えていないというだけの話で。

逆に言うと、それらの言語に比べてその機関の日本語教育の教え方のスキルが高いのは、日本人だから日本語を身につける努力を既に済ませているので、「教え方」の専門性を高める余裕が、他の言語の先生方に比べて多かったというだけのことなのだと思います。

ここで僕たちが忘れないようにしておきたいのは、日本人同士でも「母語の教え方」と「外国語として学んだ言語の教え方」ではレベルに大きな違いがあるということです。海外の、特に途上国にいるとそれが国籍や文化や経済レベルの違いの結果だと感じてしまう人も少なくないようですが、日本人同士の比較を考えれば、それが間違いであることが分かるのではないかと思います。

また、日本人の日本語教師は、学習者の言語についてあまり知識がない分だけ、教授法にはしっかりと専門性を築いていく責任があるとも言えるのではないでしょうか。
posted by 村上吉文 at 14:32 | Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加

2011年05月10日

隠れた日本語教育大国サウジアラビア

毎日職場で顔を合わしている「すっかる・ちーにー・しゅがー」氏のブログで、先日サウジアラビアのことが取り上げられていました(http://egyptians.blog.shinobi.jp/Entry/206/)。僕自身もサウジには二年ほど住んだことがありますが、氏は出張でつい先日行ってきたばかりだったのです。

で、久しぶりのサウジの話を聞いてみると、どうも僕が住んでいた97-99年の頃とはずいぶん違うようです。そのあたりは前述のブログをご覧になれば分かるかと思うのでここでは繰り返しませんが、ちょっとこれは特殊な国だな、と思うことが僕自身が見つけたデータの中で二つほどあったのでご紹介します。

一点目は今井雅晴先生の「日本の茶道とわびさび文化の成立」というビデオ講演のアクセスです。これはうちの職場のYouTubeチャンネルで公開しているので、どこからアクセスしているかなどのデータが分かるのですが、いちばん多かったのがサウジアラビアだったのです。1099回のアクセスのうち、サウジアラビアが146で、日本の139すらも上回っていました。

それで、もうちょっと細かいデータを調べるために、Lang-8という相互添削型SNSに行ってみて、日本語学習者のデータを調べてみると、とんでもないことが分かってきました。それが下の図です。

Lang8toJPF.JPG


まあ、この図を見れば一目瞭然ですが、中東のそれぞれの国に関し、Lang-8に登録している人の数を、国際交流基金の日本語教育機関調査の学習者数で割った数字です。

何でこんな計算をしてみたかというと、普通は、Lang-8の日本語学習者数(a)と基金調査による日本語学習者数(b)っていうのは、おおざっぱに見れば比例するものなんですよね。つまりa/bはそれほど無茶な違いはない。敢えて言えばそれにネットの普及率が影響するぐらい。中東やアフリカでもっともネットの普及率が高いUAEがa/bでもトップで、ケニアやベナンが下の方にあります。

ところが、これらの数値、つまり、lang-8における日本語学習者の数を基金調査の日本語学習者の数で割った数字では、サウジだけが異常に突出しているのです。第二位のUAEは0.2で、つまり基金調査の日本語学習者数に比べたら5分の1ぐらいしかlang-8にはいないのに、サウジは5倍近くもいるのです。第二位に24倍もの差を付けてぶっちぎりのトップ。

これはいったい何を意味するのか。基金の調査は「日本語教育機関調査」なので、中学校なり大学なりの学習者だけが調査の対象です。一方、Lang-8は個人が自分の意志で登録します。つまり、サウジには学校が答えているより、ずっと多くの日本語教育のニーズがあり、その人たちがLang-8などのPLE(個人学習環境)に流れてきているのではないでしょうか。

絶対数で見れば、中東や北アフリカ地域におけるLang-8の登録数では、サウジはトルコに次いで二位です。Lang-8で学ぶトルコ人が161名であるのに対し、サウジは132名。つまりトルコの8割程度です。基金の調査では、トルコには1189人の日本語学習者がいますから、それに習えばサウジには970人程度の日本語学習者がいてもおかしくないかもしれませんね。これは、中東と北アフリカの地域では、トルコとをエジプトに次ぐ第三位の数字です。

観光旅行などでも気軽に訪れることのできないサウジアラビアですが、その厚いベールの向こうには、もしかしたら以外と親日的な顔が隠れているのかもしれませんよ。

【参考】
サウジにおける97-99ごろの日本語教育の現場の話にご関心のある方は当ブログの「砂の国の日本語教育」シリーズをご覧ください。
http://mongolia.seesaa.net/tag/articles/%83T%83E%83W%83A%83%89%83r%83A?page=5
(リンク先のページの下の方にまとめてあります)

上記のグラフで紹介している数値は以下のとおりです。
国名 Lang-8(a) 機関調査(b) (a/b)
サウジ 132 27 4.888888889
UAE 40 200 0.2
カタール 7 30 0.233333333
イスラエル 86 369 0.233062331
レバノン 11 56 0.196428571
トルコ 161 1189 0.135407906
エジプト 130 1036 0.125482625
バーレーン 6 64 0.09375
モロッコ 44 491 0.089613035
イラン 20 229 0.087336245
ヨルダン 8 100 0.08
イエメン 6 100 0.06
シリア 16 270 0.059259259
ケニア 14 988 0.01417004
ベナン 1 150 0.006666667
マダガスカル 2 1175 0.001702128

アルジェリア 30 0 #DIV/0!
イラク 11 0 #DIV/0!
スーダン 8 0 #DIV/0!
posted by 村上吉文 at 12:49 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加

2011年04月21日

ヨルダンからの日本支援

出張でヨルダンに行って来ました。
主な業務は教師研修と、スピーチコンテストの審査です。

教師研修に関しては、公式ブログの方に書いていますので、そちらの方をご覧いただければと思います。

ここでは、たった三日間のヨルダン滞在の間に、日本の震災に対するさまざまな支援、祈りなどに出会いましたので、その点について書いてみたいと思います。

まずは、弁論大会でのスピーチ。第三位に入ったヤザンの「日本人のガッツ」。
「私は皆さんにお願いがあります。もう少し待ってください。日本はもう一度、絶対にもう一度立ち上がります。さあ、みなさん、私と一緒に日本人の強さを目撃しましょう」という言葉が泣かせますね。







Video streaming by Ustreamこの弁論大会は、初級者向けのプレゼンテーションの部というのもありました。主催者に聞いてみると、語学的な表現力などに限界があっても、写真などを見せながらなら発表ができるのではないかと考えたらしいのですが、なかなかすばらしかったですよ。中でも、優勝したラミースさんは、アラビア書道で日本支援の作品を紹介してくれて、胸が熱くなりました。



彼女の発表はこちらでご覧になることができます。







Video streaming by Ustream

プレゼンテーション部門と弁論の部の間には、ヨルダンで日本語を教えているタイムール先生が中心になって制作された日本へのメッセージビデオも上映されました。こちらです。



この日は、弁論大会のあと日本支援のチャリティーコンサートがあるというので行ってみました。そこではステファニーさんという日本語学習者が被災者のために祈る歌を自作して、歌っていました。黒くてまっすぐな長い髪が特徴的な女の子で、最初は日本人かと思ったぐらいです。コンサートは広い喫茶店のようなところで行われたのですが、聴衆は飲み物代などの他に、400円ぐらいのチャリティーチケットを購入していました。その全額が日本赤十字に寄付されたとのことです。本人の了解をえましたので、彼女の日本への祈りの歌を以下に紹介します。



さて、以下は今回の出張とは関係ありませんが、ヨルダンのハヤー王女も国連を通じて被災者へのメッセージを送ってきてくれています。



その他、こちらでは協力隊の隊員がヨルダン人の手書きのメッセージをたくさん紹介しています。
http://www.city.kurashiki.okayama.jp/dd.aspx?itemid=43667

また、震災後一週間の時点で、ヨルダン渓谷からもメッセージが送られてきているようです。
http://feminblog.blogspot.com/2011/03/blog-post_21.html

おそらく国内にいるほとんどの日本人は、海外のこうした国々からのメッセージを自分から探す余裕はないのではないかと思います。しかし、ヨルダンという、日本から遠く経済交流もほとんどない国ですら、このように様々な励ましを送ってきてくれていることだけは、たまたま現地にいた日本人として、みなさんにお伝えしないわけには行きません。

うちの四歳の息子ですら、なにやら判別のできない絵をたくさん壁に貼っていて、理由を聞いてみると「日本を助けるため」なんて言っています。(その絵を壁に貼るとどうして日本が助かるのかイマイチ不明ですが)

それはともかく、日本の国内にいる人が思っているより、ずっと多くの人が日本を支援してくれています。一人の日本人として、このことは絶対に忘れたくないし、このブログやツイートなどを通して、これからも皆さんの声をもっと日本に届けたいと思っています。
posted by 村上吉文 at 12:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加

2011年04月07日

著作権に配慮された日本語教材の例

クリエイティブ・コモンズ関係の話題がここ数年盛り上がっていますが、日本語教育の世界ではどうなのか、ちょっと検索してみました。
まずは国際交流基金。「日本語教育通信」は、教材としては、「無料で許諾なし」で使うことができるそうです。出典が必要ですが、「編集するな」とか、「非営利のみ」という制限はないようですから、クリエイティブ・コモンズで言うと「CC_BY」に該当する扱いになるようです。ただ、日本語教育という目的に限ってのことですので、その部分がクリエイティブ・コモンズとは違います。
なお、著作権に関する特段の表示がない「日本語教育通信」が独自に創作した記事については、日本語教育目的の授業や教師研修などで、無料で許諾なしで使うことができます。ただし、その場合は、以下の方法などにより出典を明記してください。

出典「日本語教育通信」(C)(C) ○○○○ The Japan Foundation
(上記○○○○の部分には、使用する記事が最初に発行された年を西暦でご記入下さい。)

 しかし、「日本語教育通信」が独自に創作した記事であっても、刊行物・ウェブサイト等に転載する場合は、事前に「日本語教育通信」編集部の許可を求めて下さい。また、「日本語教育通信」の記事を翻訳して転載する場合にも、事前に「日本語教育通信」編集部の許可を求めて下さい。
http://www.jpf.go.jp/j/japanese/survey/tsushin/copyrights.htm

次は、おなじ基金の「教科書を作ろう」です。こちらはウェブに出しても出版しても基金の許可がいらないので、上記の日本語教育通信よりさらに使いやすくなっています。
「みなさんが『教科書を作ろう』を使って教科書、印刷教材、WEB教材などを作成する場合、著作権の許諾を国際交流基金日本語国際センターから得る必要はありません」
http://www.jpf.go.jp/j/urawa/j_rsorcs/textbook/jrs_04_01.html
これはこの教材(あるいは素材)自体をネットからダウンロードもできるようです。
http://www.jpf.go.jp/j/urawa/j_rsorcs/jrs_04.html

同じ基金ですが、「みんなの教材サイト」はもともとウェブ上のコンテンツなので、利用方法がより具体的に説明されています。無断でコピーしてもいいし改変してもいいが有料は除く、ということですから、「CC_BY-NC」にあたるようですね。ただ、これもどんな目的でもいいのではなく、あくまでも日本語教育のためなので、そこがクリエイティブ・コモンズとは違うようです。
「1.交流基金が提供している素材やアイディアは、日本語教育目的および非営利での以下のような利用に限って、無料で許諾なしで使うことができます。
ただし、以下の2.〜5.の場合を除きます。
ダウンロードして自分のパソコンに保存する。
そのままコピーして、授業で使うワークシート等の教材を作成する。
加工して、授業で使うワークシート等の教材を作成する。
無料配布の刊行物に掲載する。

2.教材用素材を有料で配布する刊行物に使いたい場合は、事前に許可を求めてください。
3.教材用素材をウェブサイトに掲載したい場合は、事前に許可を求めてください。
4.写真素材の一部に、個人または学校クラス内の教材使用に限定されているものがあります。そのような素材の画面には注意書きがあります。
5.「CASTEL/J」イラストについている例文とその音声は、個人または学校クラス内の教材使用に限ります。」
https://minnanokyozai.jp/kyozai/about/copyright/ja/render.do
「みんなの教材サイト」


次に、このブログでもいろいろ批判してきたJITCO。ここは、この教材自体がまだそれほど知られていないようですが、かなりの量のコンテンツが無料で使えます。そのほとんどは技術研修生以外でも、普通に使えるものばかりで、もうちょっと注目されてもいいかな、と思います。以下の著作権に関する記述では「学習者は技能実習生以外でも可」というところに注目ですね。コピーも改変もできますが、日本語教育限定の利用となっています。
1.JITCOの許諾を必要としない利用

(1)以下の目的で利用する場合に限り、許諾なしの利用を認めます。
技能実習生又はその候補者に対する日本語指導
送出し機関が実施する派遣前教育
監理団体等*が実施する講習
講習終了後の継続学習
技能実習生への日本語指導に関する研修会等
*送出し機関、実習実施機関、日本語教育機関が含まれます。

日本語教育機関での日本語指導(※学習者は技能実習生以外でも可)
(2)以下のような方法で利用することができます。
ダウンロードして自分のパソコン等に保存する
ダウンロードしたものをそのまま出力して、日本語指導のための教材として利用する。
ダウンロードしたものを、画像の拡大・縮小や情報の入れ替え等によって加工し、日本語指導のための教材として利用する。」

「2.JITCOの許諾を必要とする利用

 例えば以下のような目的で利用する場合は、事前に許可を求めてください。

(1)有料の出版物等に掲載する場合
(2)無料の配布物であっても、日本語指導の教材として直接利用するのではなく、パンフレット等の印刷物等に利用する場合
(3)ウェブサイトに掲載する場合
(4)翻訳して利用する場合」
http://hiroba.jitco.or.jp/info/copyright_ja/
ところで、このJICOが関わってきた、かつての技術研修生の制度ですが、昨年7月の制度変更で入国当初から「技能実習生」扱いになり、労働基準法などで保護されるようになったとのことです。くわしくはこちらを。7月以前に入国した技術研修生が現在は労働基準法で保護されているのかは分かりませんが、制度の変更自体はいいことだと思います。

面白そうなのが、こちらです。立命館大学の総合理工学院・理工学部建築都市デザイン学科 大野裕教授による試み。CCライセンスをはっきりと謳っています。
研究概要 マルチメディア日本語教材開発 第二言語として日本語を学ぶ人たちのために、ネットワーク上にクリエーティブ・コモンズ・ライセンスで教材を提供するための基盤作り。
http://research-db.ritsumei.ac.jp/Profiles/28/0002710/profile.html


最後に、僕が職場で関係しているクリエイティブ・コモンズの教材をご紹介します。
「日本の茶道とわびさび文化の成立」
http://jfcairo.wordpress.com/2010/12/21/266/
無許可、無料で使えます。初級後半以上ですが、日本文化の勉強にもいいですよ。
posted by 村上吉文 at 14:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加

2011年03月09日

すげぇ! Google Dictionaryが和英に対応してる!



言いたいことはもうビデオで全部言っちゃってるんで付け足すことはないんですが、インストール先はこちらです。
https://chrome.google.com/webstore/detail/mgijmajocgfcbeboacabfgobmjgjcoja

と言っても、ビデオを見ない人もいるかもしれませんので、簡単に書いておきましょう。

実は、以前紹介したオンラインの英英辞書が、和英辞書にもなっていたんですよ! つまり、これまでも自分が英語のオンライン資料を読むときには一番たくさん使っていたツールなんですが、これが日本語学習者にも使えるようになったということです。

以前はこちらに書いたことがあります。
「むらログ:スピード重視のオンライン辞書「Google Dictionary」」
http://mongolia.seesaa.net/article/151972324.html
ここでは以下のように書きました。
このGoogle dictionaryも、スピード重視の人向けです。ポップ辞書などは高機能ですがポップ辞書に読み込ませてからでないと使えません。おまけに読み込みに時間がかかりすぎます。Google Dictionaryは読み直す手間がかかりません。資料を読んでいる途中でダブルクリックするだけです。

そして、この「敷居が低い」ということがスピード重視の現代では非常に大切なんですよね。読み込みなおすのが面倒くさいと、結局使わなくなってしまいますから。
まさに敷居の低さがこの辞書の最大の強みですね。日本語の収録語彙数などはまだあまり多くないかもしれませんが、GoogleIMEを持っているGoogle先生のことですから、すぐにデータは莫大なものになるでしょう。

そういえば、ビデオでもご紹介していますが、公式ページでは中国語や韓国語は表示されているのに、日本語は書いてないんです。もしかしたら僕が「最強!」とか騒いでいるこの辞書も、Google先生にとってはローンチ前の単なる準備段階のツールなのかもしれませんね。
posted by 村上吉文 at 13:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加

2011年03月08日

#egyjp エジプトに帰ってきました。

おかげさまで、三月五日にカイロに戻り、翌六日から職場に復帰しました。
1月25日の革命勃発以来、ほぼ40日ぶりの職場です。

さて、エジプトのムバラク辞任ぐらいは多くの読者が知っているかとは思いますが、普通の日本語教師の皆さんはエジプトのニュースばかり追いかけているわけにはいかないでしょうし、チェックしていたにしろ、実際に現場に行ってみると報道とはまた違う印象もありますので、いくつか動画をご紹介したいと思います。

まずは、カイロ国際空港からカイロ市内への道です。

空港には佐藤次席が迎えに来てくれていたのでスムーズに入国することができましたが、内戦中のリビアからの帰国者らしいエジプト人でかなり混雑していました。報道によると、内戦勃発前のリビアには百万人のエジプト人が働いていたそうです。エジプトは人口が多く石油が出ないため、リビアのように人口が少なく石油の出る国には出稼ぎ労働者が大量にいるのです。僕が前に住んでいたサウジアラビアにも大勢のエジプト人がいました。

次は、生鮮食品が戻ってきたカイロのスーパーです。買い物は妻に任せているので僕は帰宅時に水を買っていくぐらいなのですが、それでも革命進行中の時は生鮮食品の棚が空っぽになっていたのはよく覚えています。あの時に比べると、完全に流通網は回復したようですね。


えーっと、次はあんまり生まれ変わってなかったエジプトです。いい意味でも悪い意味でも、変わってないところは変わっていません。全然知らない国みたいになっていたらどうしよう、と思っていたので、ある意味ほっとしました。


さて、最後はタハリール広場です。革命勃発以降、twitterなどでずっと応援していた人たちのいた現場に来たのかと思うと、何だか思わず声が詰まってしまいました。

でも、もしかしたらデモをやっていない時にも来ては行けなかったのかな? 職場の人たちに迷惑をかけたりするかもしれないので、これ以降はテント村に行くのは控えておきます。

以上、カイロに帰任してから初めての投稿でした。これからもよろしくお願いいたします。
posted by 村上吉文 at 15:19 | Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加

2011年02月27日

海外日本語教育学会の第一回研究会

あいかわらず一時待避中の村上でございます。
帰任の予定はまだ正式には決まっていませんが、今のところ3月4日になる可能性が高そうです。

さて、「海外日本語教育学会」という集まりが、昨日初めて開かれ、僕はライブ中継の部分を担当しました。今回は試験的に中継したのであまり事前に広報もできませんでしたが、ヨルダンやケニアからコメントをいただくこともできました。タイムール先生、蟻末さん、本当にありがとうございました。

おそらく公式サイトが立ち上がったら、そこにアーカイブとして中継した動画も保存されることになるのだろうとは思うのですが、今のところまだ皆さんが手弁当でやっている小さな集まりなので、とりあえずこの「むらログ」でもご紹介しておきますね。なお、技術的にはどなたでも自分のブログなどにこの動画を埋め込むことができます。

ということで、中継した動画はこちらです。


準備中から中継を始めていたので、だいたい12分ぐらいのところから再生すると、吉田先生の講義が最初からご覧になれます。というか、そうしないと僕のアップからいきなり始まるので、ぜひみなさん12分ぐらいのところから見てくださいね。

途中で一度、なぜかパソコンが落ちてしまいまして、かなり冷や汗をかきました。ご覧いただいた方には本当に申し訳なく思っております。

また、中断したため動画は二つに分かれています。後半は以下です。

ここも「うわ、やっべー!」と焦っている自分が映っていて、後からさらに凹みました。

さて、この学会の公式ページはまだ決まっていないのですが、臨時に作られたページが以下にあり、吉田先生の配付資料もこのページの一番下の部分からダウンロードすることができます。
https://sites.google.com/site/kaigainihongo/11-02-26-1

また、皆様からいただいたコメントは以下にまとめてあります。
http://togetter.com/li/105949

エジプトがカダフィと戦争でも始めない限り、僕は帰任して第二回の研究会には出席できないことでしょう。しかし、この集まりには小林さんというITに強い人もいるので、次回も中継はしてくれるものと信じて疑いません。そうそう、上記の臨時サイトもその小林さんが作ってくれたのです。

さて、以下は多少まじめに思うのですが、こういった日本語教師間の集まりというのは、海外でもネットワークが発展しているところは熱心に活動していますよね。しかし、南アジアや中東、アフリカなどでは、現地の先生方の勉強会なども日本国内や欧米、東南アジアなどに比べるとかなり機会が少ないというのが実情です。

この学会はまだスタートしたばかりですが、そういった辺境での日本語教育を支えるためには非常に大きな可能性を秘めていると思っています。今回はあまり広報などもできなかったのが実情だと思いますが、辺境の皆さんでぜひ盛り上げていこうじゃありませんか。
posted by 村上吉文 at 19:06 | Comment(6) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加

2011年02月17日

エジプト在住者が身をもって学んだソーシャル時代のネットゲリラの戦い方。

憲法制定の日程も決まり、とりあえずエジプトの革命は一段落したところですね。民主化はまだまだこれからですが。

さて、今回の事態は、体制側がチュニジアの事例からfacebookやtwitterなどの威力を学び、それを事前に遮断するという点でこれまでとは一線を画していました。エジプトに住んでいた一人の人間として振り返りながら、これから他の国で同じような事態に陥ったときにどうすればよいかを考えてみたいと思います。

エジプトでは、まず最初にtwitterが遮断され、次に携帯のSMSが遮断され、インターネット自体が遮断され、最後には携帯の音声通話まで遮断されるという段階を踏みました。今後、他の国でこれと同じ順序で事態が推移するとは限りませんが、それぞれの段階でやっておくことを述べておきたいと思います。

続きを読む
posted by 村上吉文 at 17:36 | Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加

2011年02月15日

エジプト革命。ネットが遮断されるまでの生活について。

ムラバク辞任でエジプト革命は最初の山を越えたようですね。1月28日にネットが遮断された後の僕自身の経験は、その間に撮りためておいたビデオを「窓から見たエジプト革命(動画)」というエントリーでご紹介していますが、25日の革命勃発以降、28日の遮断までの間のことを何人かの方に聞かれましたので、ここに記しておきます。

さて、最初の大規模な衝突は1月25日に起きました。続きを読む
posted by 村上吉文 at 13:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加

2011年02月05日

窓から見たエジプト革命(動画)

いろいろご心配をおかけしましたが、皆さんのおかげで、無事にエジプトを出て、オーストリア経由で昨日、帰国することができました。三ヶ月以内に事態が収まれば、再びエジプトで仕事をすることになります。

脱出に関しては、銀行もクレジットカードも使えない中、国際交流基金のカイロ日本文化センターと東京本部の皆さんのおかげで、無事にチケットを発行してもらうことができました。また、警察組織が崩壊したあとは、地元の自警団のみなさんのおかげで、悪化する治安にもかかわらず、出国するまで無事に過ごすことができました。

チケットの発行などはすべてセンターの職員のみなさんが動いてくれましたので、こちらは基本的に自宅に籠城する生活でした。ですので、タハリール広場の様子などは1月25日以降は自分の目では何も見ていません。籠城中の生活は、テレビなどで見るショッキングな映像とは裏腹に、むしろ退屈に近いものでした。しかし、幸いなことにアパートからの眺めがよかったので、革命に関する動きは少しだけ目にすることができました。

本日は、基本的に家の窓から撮影しただけのビデオをご紹介したいと思います。ニュース映像のような鮮烈な動きはありませんが、皆さんがもし海外でこういった政変に巻き込まれたときも、同じように籠城中心の生活になると思いますので、その意味ではリアルなビデオになると思います。

また、28日からツイッターやフェイスブックだけでなく、インターネットそのものが遮断され、携帯もSMSはもちろん音声通話すら遮断されるという状態でしたので、そういう情報がない籠城というものがどういうもにになるのかにご関心がある方にも喜んでいただけるかもしれません。アルジャジーラなどの衛生放送もうちは入れていませんでしたので、どこまで信用していいか分からない国営放送などからしか公的な情報は入らず、あとは固定電話によるクチコミがすべてでした。

それではまず28日の動画です。テレビのニュースに一番近かったのはこの日の映像かと思います。気勢を上げて行進していくデモ隊の様子、空を飛ぶ催涙弾の軌跡などが見えました。


翌29日の映像です。前夜の焼き討ちから残っていたのか、各所で黒煙が上がっているのが見られました。また、自警団が組織され始めたのもこの頃ですが、窓から見る限りでは棒をもった若者たちが道路を封鎖しているのしか分からず、自警団かどうかも確信がありませんでした。


30日の動画です。この日は国外待避の可能性が出てきたので、地方に避難させていた家族を首都に呼び寄せました。治安が悪化する中をギザ駅まで迎えに行き、その途中で初めて戦車や焼かれた警察車両などを見ました。エジプト空軍の戦闘機が低空を飛び、その轟音に驚いたりしました。


31日の動画。スーパーの生鮮食品が底をついてきたのが目立つようになりました。また、夜になってから30人ぐらいの小規模なデモ隊がシュプレヒコールを叫びながらタハリール通りを歩いていくのも見られました。


2月1日は多少治安も回復し、街角には警察官も見られるようになりました。また、この日はデモ隊を満載して都心方面へ向かうトラックやバスを何度も見ましたが、もしかしたらこれがムバラク支持派の組織的な動員だったのかもしれません。


そして、出国した2月2日。この日は空港に向かう途中で、焼けこげたビルや戦車などを大量に見ました。市民同士の衝突が報じられ始めたのは、登場ロビーで待っていたときです。お世話になった自警団のみなさんも冒頭に出てきます。


こうした経緯を経て、2日に無事に出国し、昨日(4日)の朝に無事に成田に着くことができました。

ビデオは以上です。歴史的に重要な場面は写っていませんが、籠城中の一般人の普通の生活がどんなものになるかに関しては一次資料とすることができるのではないかと思います。







posted by 村上吉文 at 21:12 | Comment(6) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加

2011年01月26日

#jan25 How to use Tor.

I don't know if you support your government or not, you had better use
twitter to communicate with others, right? Now this is the way to do it.

First, download "Tor" from this link.
http://www.torproject.org/download/download.html.en
I chose "Stable Vidalia Bundle works with Windows 7, Vista, XP, 2003 Server,
Download Stable (sig)".
Then just install it. There is nothing difficult.
However, it's not easy to find how to configure your browser.

Internet Explorer
If you use IE, This link will help you.
http://www.gaogaob.com/Internet%20Explorer/settei/settei.html
As you see here, you can configure as follows.

1. "Tool(T)"
2. "Internet option(O)"
3. "connection"
4. "LAN settings"
5. And check "Use a proxy server for your LAN"
6. Click "Advanced".
7. Type "localhost" in "Socks host", and "9050" in "Port".
8. Check "Use the same proxy server for all protocols".

Google chrome
If you are smart enough to use Chrome, follow this setting.

1. "Customize and control Google chorome"
2. "Options"
3. "Under the hood"
4. "Change proxy setting"
And follow from nomber 5. mentioned above.
posted by 村上吉文 at 22:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加

#jan25 How to read twitter when it is blocked.

#jan25 How to read twitter when it is blocked.

First, go to Google.com.
Then, search any hashtag such as #jan25.
Search result include "real time search".
If Google is not blocked, you can read what is going on arouond you through
twitter.

Here is the example that I searched #jan25 through Google realtime search.
http://www.google.com/search?hl=en&safe=off&prmdo=1&tbs=mbl:1&q=%22%23jan25%22&aq=f&aqi=&aql=&oq=

If you speak Arabic better, this link is for you.
http://www.google.com/search?hl=ar&safe=off&prmdo=1&tbs=mbl:1&q=%22%23jan25%22&aq=f&aqi=&aql=&oq=

日本人の方はこちらがいいでしょう。
http://www.google.com/search?hl=ja&safe=off&prmdo=1&tbs=mbl:1&q=%22%23jan25%22&aq=f&aqi=&aql=&oq=

Hope this will help you all.
posted by 村上吉文 at 16:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加

1月25日のカイロでのデモについて

1月25日にカイロで大規模なデモがありました。現場からいくつかビデオを撮影したのでご紹介します。

職場の窓を開けてみたらこんなになっていました。


警官隊がやってきたところ。


警官隊に捕まった学生。暴行を加えられそうになりますが、それを制止する警官がいます。


ここも誰かが捕まったようですが、よく分かりません。












画面中央の道路脇に男性が一人倒れています。十分ほど見ていましたが、一度も動きませんでした。
DSC00688.jpg
怪我をしているのか、しているにしてもその原因は何かは分かりません。

さて、職場からは事務所の次席の車で無事に出ることができました。出ようとするたびに警官隊がデモ隊に押し戻されてまた事務所前が争乱状態になったりして、結局何度か出るのをやめたのですが、三度目ぐらいに無事に出ることができました。ただし、町中全部がこんな状態になっていたわけではなく、事務所のある中心街以外は平穏だったようです。

とりあえず、国際交流基金の関係者は全員の無事が確認されています。明日は自宅待機ですが、街が落ち着いているようでしたら、確認され次第、出勤する予定です。

なお、twitterはなぜか午後四時ぐらいから急に使えなくなりました。
当局に遮断されているという報道もあります。

明日もtwitterは使えないかもしれませんが、現在はfacebookはまだ生きており、活発な情報交換が行われているようです。

posted by 村上吉文 at 05:02 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加

2011年01月24日

PLEの分かりやすいビデオがありました。

Twitterで評判になっていたビデオがあったのでご紹介します。
このビデオでは、PLE(個人的学習環境)とVLE(仮想学習環境)の違いについて解説しています。



さて、以下はビデオには出てこない感想です。
実は、僕みたいに辺境の現場ばかり担当している人間としてはVLE自体を使ったことがないんですが、それこそがまさにVLEの弱点なんですよね。つまり、大学などの大きな組織にいないと、こういった環境にはアクセスできないのです。

その点、日本語を学ぶ途上国の多くの学習者にとっては、このビデオに出てくるPLEのツールというのは大きな力になってくれるものと思います。というより、これを身につけることができれば、大学などの組織を離れても学び続けることができる。ある意味、温室よりも逆境にいるからこそ、それ以上の能力を付けることができる例だとも言えるかもしれません。

【参考】
「むらログ: 「PLE」 これこそ学習の高速道路なのか?」
http://mongolia.seesaa.net/article/96758573.html
タグ:lerning2.0
posted by 村上吉文 at 13:25 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加

2011年01月22日

無料コンテンツは日本語教育を破壊するか。

この記事は某メーリングリスト用に書いたのですが、こちらにも載せておきます。

その前に、音楽に関する別の記事をご紹介します。これ、とっても面白いです。

「CDが売れない、でも音楽産業は「活況」の理由」
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/5288

まあ要するにCDは売れなくても、iTunesや野外フェスなどのイベントで、音楽産業の規模自体はむしろ成長しているというお話です。

で、こういうビジネスモデルの変化というのは、日本語教育界などでも起きるのでしょうか。

もう少し一般化してみると、音楽界の「iTunesと野外フェス」というのは、「コンテンツのネット配信と、その場に参加することによって得られるネット配信できない体験」の二本立てであることが分かります。

日本語教育の世界で「コンテンツのネット配信」というと、教科書の電子出版化、授業の動画配信などがあります。一方の「その場に参加することによって得られる体験」は従来の授業がそうでしたし、これからもしばらくはそうであり続けるでしょう。1対1のオンライン授業はその中間的な位置づけですね。

実際に、中級でもっとも普及している教科書の一つである「文化中級日本語」なども、iTunesで購入し、iPadで利用できるようになっています(http://itunes.apple.com/jp/app/id406295610)。今後もこういう動きが減速することは考えにくいでしょう。

そこで考えたいのが、無料で配信されている音楽の存在です。先日このブログでYouTube上の公式コンテンツを紹介しました通り、iTunesなどを通さなくても、合法的に相当なコンテンツにアクセスできるのです。前回はYouTube限定だったので紹介しませんでしたが、SonyEntertainmentなども独自にウェブ上で各種のプロモーションビデオを無料公開しています。たとえば以下は西野カナさんのコンテンツです。


こんな風に大量のコンテンツが無料で配信されているのに、音楽産業自体は活況を呈しているのです。そりゃそうですよね。いままで西野カナなんて知らなかったそこのあなたが、今こうして無料で聞いているんですから。お金を払う人だって、全体としては増えるでしょう。(ちなみに西野カナは2010年のCD売上げベスト10に複数ランクインしている有名なアーティストです)

ということは、日本語の授業をYouTubeで公開したり、無料の教科書を公開したりするのも、決して日本語教育業界の全体にとって不幸なことではないのではないかと思うのです。特に途上国では有料の教科書を合法的に手に入れることは非常に難しく、無料で手に入る教科書が存在しないと、著作権法を犯した犯罪者しか日本語を教えることができないということになってしまいます。これは本当に大きな問題です。

もちろん、違法コピーをしようと言いたいわけではありません。むしろそれを避けるために、無料の教科書を作ろうという動きがあるときに、本当に存在するのかどうか分からない損害を恐れて、「無料で教科書なんか作るな」と萎縮することになるのは避けたいのです。

こういった方向の話題でもっと詳しいことを知りたい方には、以下の二冊をご紹介します。




posted by 村上吉文 at 19:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加

2011年01月20日

Twitter上での日中韓の好感度を調べてみました。

調べ方
トゥギャッターで以下のキーワードを検索し、まとめました。
"I love Japanese people"
"I love Chinese people"
"I love Korean people"
"I hate Japanese people"
"I hate Chinese people"
"I hate Korean people"
どのキーワードも1ページ以内に収まりました。
僕自身が"I love Japanese people"を含むツイートをしていたのですが、これは削除しました。
RTと重複も削除しました。
検索結果の生データはこちらです。
http://togetter.com/li/91129

さて、ここでは、「好感度」を人数ではなく「好きな人と嫌いな人の率」と考えます。

結果で言えることは2点です。
1.日本人の好感度が一番高い。(何と言っても「嫌い」と言っている人が一人もいない)
2.好き嫌いを合わせて、中国の存在感が大きい。(日韓を合わせた数より中国への言及が多い)


具体的な数値は以下の通りです。

"I love Japanese people" : 6件
"I love Chinese people" : 14件
"I love Korean people" : 6件
"I hate Japanese people" : 0件
"I hate Chinese people" : 5件
"I hate Korean people" : 3件

「日本人はもっと嫌われてもいいから、がむしゃらに行くべきではないのか」とか、「不況だけど好かれているんだからいいじゃん」とか、ここから考えるべきことはいろいろとあるかと思いますが、それは皆さんにお任せします。
posted by 村上吉文 at 13:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加

2011年01月16日

チュニジアのジャスミン革命に見たネットの力。

ご存じの通り、チュニジアで暴動が起きて、ベンアリ大統領がサウジアラビアに脱出し、事実上、ベンアリ氏の28年の統治は終わりを告げました。
僕はそれほどチュニジアの政治について詳しくないのでベンアリ氏についての評価は控えますが、政治におけるインターネットの力についていろいろ考えさせられたので、メモ代わりに記しておきます。

まず、僕は仕事上、中東の日本語教育事情に関する情報が必要なので、facebook内の関連するグループはときどきのぞきにいっていました。その中の一つがTunisia Japanese Studentsというところだったんですが、1月10日ぐらいに行ってみたら、びっくりしました。メンバーのアイコンのうちのいくつが血塗られたチュニジア国旗に喪章がかけられた絵柄になっていたのです。このときはGoogleニュースで「チュニジア」と検索しても特に変わった報道はなかったのですが、何か尋常でないことが起きているようだと思いましたので、公式twitterで以下のように書きました。(英字紙などでは出ていたらしいですが)
最近、喪章のついた血みどろのチュニジア国旗のアイコンをfacebookでよく見かけます。 http://on.fb.me/fCSXIA http://on.fb.me/eh1wPf http://on.fb.me/hv0INX http://on.fb.me/gvjugA 何が?
http://twitter.com/#!/JF_Cairo/status/24465667864403969
http://on.fb.me/f3UJr0 http://on.fb.me/gqUYSc http://on.fb.me/fe4zOi 同じアイコンの人を他に三人紹介します。この人達は6人とも日本語学習者です。
http://twitter.com/#!/JF_Cairo/status/24471631762034688

その後、暴動のニュースが日本のマスコミでも扱われ始め、僕は以下のように書いていました。こちらは職場の公式アカウントではなく個人アカウントのツイートもあります。
チュニジアの暴動は35名の犠牲者のネームリストがあり、おおよそ50名程度になるという報道もあります。
http://www.abc.net.au/news/stories/2011/01/11/3110882.htmhttp://twitter.com/#!/Midogonpapa/status/24799555488845824
"Belhassen, President of FIDH said to have a list of names of 35 people killed in riots in Tunisia this weekend" http://f24.my/id6CWj
http://twitter.com/Midogonpapa/status/24881112165650432
モノ以前に多くの人命が失われているんですが。約50人死亡という報道もあります。 @tawarayasotatsu チュニジアも…高校・大学生を含む若者らが抗議行動を行っているらしい。チュニジアは地中海最大のモザイク・コレクションがあるので、モノ(遺跡や文化財)は壊さないで欲しい。
http://twitter.com/Midogonpapa/status/24886962691248129
チュニジアの暴動で。救急車の中で男性のジーンズの膝を開くと縦断が貫通したような傷が。でも一命は取り留めるでしょう。 http://www.facebook.com/video/video.php?v=121630371239661
http://twitter.com/Midogonpapa/status/25254936317001728
こちらは心臓の弱い人は見ない方がいい動画。既に息絶えていると見られる犠牲者です。 http://www.facebook.com/video/video.php?v=101827659891541
http://twitter.com/Midogonpapa/status/25255896703574018
先ほどの二つの動画は、チュニジアの日本語学習者がfacebookでシェアしているものです。日本と無関係な地球の裏側の出来事ではありません。
http://twitter.com/Midogonpapa/status/25256594849665024
チュニジアの日本語学習者から「(事件の影響で)授業はすべて休講になったが、学生たちは自主的に登校して日本語学習を続けている」とのメッセージ。カイロから皆さんのご無事をお祈りします。 関連ニュースはこちら。http://bit.ly/fapd3K 「政府は大学など無期限で閉鎖」
http://twitter.com/#!/JF_Cairo/status/24753448981368832
すごい。チュニジアの大統領が国外脱出した模様。ここ一週間ずっとSNSで様子を見てきましたが、facebookやtwitterで情報の拡散を押さえられなかったのが、事態がこんなに早く進んだ一因かも。 http://www.cnn.co.jp/world/30001507.html
http://twitter.com/Midogonpapa/status/26144723580227584

最後のツイートにも書いていますが、チュニジアの日本語学習者たちも「とにかくこれを世界に伝えてくれ!」と必死にメッセージを送ってくるのです。だからこそ僕もかなりグロい映像を敢えて皆さんに紹介したりしましたし、それをhirayama kanaeさんを始め、さらにRTしてくださった方もいらっしゃいました。少なくとも、チュニジアの学生たちはこうしたインターネットの力をよく知っていたと思いますし、敢えてアクセスを遮断しなかった当局は、もしかしたらその力を見くびっていたのかもしれません。(その点ではベトナムの政権はさすがに賢いですよね)

先週もエジプトのコプト教徒とムスリムが聖夜のミサに見せた行動に「生涯忘れられない出来事の一つになるだろう」と書いたばかりですが、今度のジャスミン革命もまさに革命のその場に居合わせたような印象を受けました。この点については慶応や東京外大などでご活躍のアラビア語講師の榮谷温子さんも同感だったようで、以下のようにつぶやいています。
ベン・アリ亡命の飛行機の動画を見たときは、フェイスブック、やってて良かった!と、本当に嬉しかった。
http://twitter.com/#!/harukosakaedani/status/26359786475884544

ジャスミン革命のネットの力については、その他、以下のような記事でも触れられています。
チュニジア、ネット通じデモ拡大 刑務所火災や脱獄も
強権的な支配が崩壊した今回の政変では、多くの市民がフェイスブックなどインターネットを通じて、デモ開催や警察の取り締まりを巡る情報を共有。デモの参加者は雪だるま式に増えていった。
http://www.asahi.com/international/update/0115/TKY201101150357.html
チュニジアの「ジャスミン革命」はフェイスブックとウィキリークスが決定的な役割を果たした最初の革命 - http://bit.ly/fFlPIB

とにかくすごい時代になってきたな、と思う一方で、しかし、下手をするとこういう高度情報化社会では「民衆を煽るのが上手なやつが勝つ」という面が強化されかねないので、わたしたちがどうやってネットリテラシーを磨いていくかがもっと重要な課題になりそうな気もしています。

最後に、あらためて亡くなられた皆さんのご冥福をお祈りいたします。
posted by 村上吉文 at 04:56 | Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加