

冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか?
さて、本職の方でものすごく忙しい時期なんですが、プロボノの一環として、標記の英語テキストをご興味のある方には無料で差し上げたいと思います。
「「CanDoとAIで学ぶ日本語教師のための英語テキスト」共有の申し込み」
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdowQC7p-GEMmGajLfn7uAyCvoejxNlNBQr7YCWSb3ex7dgGA/viewform?usp=header
こんな本です。
引用始め
AI時代をリードする日本語教師へ!CanDoとAIで学ぶ、実践的B1英語テキスト
日本語教育の現場で、もっと自信を持って英語でコミュニケーションしたいと思いませんか?
「学習者の『できること』(CanDo)を最大化したいけれど、英語での指示や説明に不安がある…」
「AIを授業に取り入れたいけれど、どう活用すればいいか分からない…」
「行動中心アプローチを学びたいけれど、具体的な実践方法が分からない…」
そんなあなたの悩みを解決するために、このテキストが生まれました。
本書の3つの特長:
「CanDo」達成に直結する実践的英語力 & 行動中心アプローチの学習!
単なる文法学習にとどまらず、日本語教師が授業で実際に必要となる「CanDo」の達成に焦点を当てた英語表現を厳選。生徒への指示、質問、フィードバックなど、即座に役立つフレーズが満載です。さらに、本書の主人公である田中美穂先生が行動中心アプローチで日本語を教える様子を通して、英語力だけでなく、行動中心アプローチの具体的な指導法や、それを英語でどのように展開するかについても実践的に学ぶことができます。CEFR B1レベルの英語力を、実践を通じて確実に身につけながら、指導力も向上させられます。
AIとのロールプレイで効果的に学習!
全レッスンに、AI(Google Gemini)とのロールプレイを想定したプロンプトを掲載。いつでもどこでも、AIを相手にリアルな会話練習が可能です。発音や流暢さに磨きをかけ、自信を持って英語を話せるようになるための、画期的なツールです。AIを活用したコースデザインのヒントも得られます。
日本語教師のニーズに徹底的に寄り添った設計!
Google Deep Researchで得られた日本語教師の英語学習ニーズや典型的な属性を徹底分析し、田中美穂先生というリアルな主人公を設定。
主人公、田中美穂のプロフィール:
元は一般企業で活躍していた田中美穂が、一念発起して日本語教師の道へ。38歳になった今も、学習者一人ひとりに真摯に向き合うその姿勢は変わりません。彼女の温かい笑顔と、実践的な指導は、多くの生徒から厚い信頼を得ています。
新しい知識を探求し、多様な文化と触れ合うことに喜びを感じる彼女の授業は、常に活気に満ちています。日本語を教えるだけでなく、日本の魅力や奥深さを伝えることに情熱を注ぎ、学習者が「日本をもっと知りたい!」と自然と思えるような工夫を凝らしています。
「誰かの役に立ちたい」という強い思いと、困難を乗り越えてきた経験が、彼女の指導に深みを与えています。田中美穂先生と共に、日本語学習の新たな扉を開いてみませんか?
あなたの学習経験と重ね合わせながら、共感と納得感を持って学習を進められます。
こんな方におすすめ:
・日本語教師として英語でのコミュニケーション力を向上させたい方
・行動中心アプローチ(CanDo)に基づいた指導法を英語で学びたい方、およびその実践方法を知りたい方
・AIを日本語教育と自分の英語学習に積極的に取り入れたいと考えている方
・CEFR B1レベルの英語力を確実に習得したい方
・日本語教師のリアルな英語学習ニーズに寄り添った教材を探している方
特典:
本書をご購入いただいた方には、全てのスクリプト音声データへのアクセスを提供!TTSで技術によるクリアな音声で、リスニング力と発音も同時に鍛えられます。
さあ、この一冊で、AI時代をリードする日本語教師としての新しい一歩を踏み出しませんか?あなたの授業が、もっと魅力的で、もっと効果的になることをお約束します。
今すぐ購入して、未来の日本語教育を体験しましょう!
引用終わり
この教材の作成方法は、行動中心アプローチの極めて標準的な方法ではないかと思いますが、知らない方もいらっしゃると思いますので、今日の記事ではその手順をご紹介しておきます。
時系列としては、昨日(7月26日)のお昼頃、とある非公開の場所で日本語教師のための英語教育というニーズがかなりあるという話を聞いたのがきっかけです。
今見てみたら、ラオス時間の11時37分だったようです。
https://x.com/Midogonpapa/status/1948965812028801152
僕は英語教育はまるっきり素人ですが、まあそれなりに英語のユーザーとしては英語が身近な人間でもあります。自分で教材として正しい英語を書けるかと言うとかなり疑問なのですが、AI が出してきたものを見て、それがとんでもないポンコツだったらそれと区別ぐらいはできるので、あまり深く考えずにやってみたという感じです。
こういう時に最初にやるのは学習者のペルソナを作ることです。こういうのももちろんAI が全部やってくれます。僕がよく使うのは Google Geminiのディープリサーチで、5分でこんなものを作ってくれました。
「日本語教師を目指し英語習得も希望する日本人ペルソナ:田中 美穂」
https://gemini.google.com/app/4506c8452b23c6a2
ザクッと言うと日本語教師を目指して英語も勉強しようとしている日本人のベルソナとしては38歳の女性で、その年令の女性で統計的に最もありがちな名前は田中美穂さんということでした。
田中さんの現時点での英語レベルはA2レベルで、B1レベルを目指す教材というのが良さそうでした。
今回は日本語教師のためという目的が決まっているので、当然、行動中心アプローチになります。それで、その次にやるのはこの田中さんの行動リストを作ることです。
田中さんが授業外でやるべきことをまず Google Geminiのディープリサーチで作ってもらいました。それがこちらです。
「日本語教師・田中美穂のキャリアパスにおける行動分析:求職から離職までの包括的リスト」 (行動リスト)
https://docs.google.com/document/d/1UogVWvh9vWHc7tgdx5CqpMEHLweWue3Lu1hmBhAazcw/edit?usp=sharing
「日本語教師向け 教室外ビジネス英語Can-doリスト(B1レベル)」
https://docs.google.com/document/d/1yKoyyeYpquXAgCnDSq-rl_y9n8N8yrWWd1l6ajNZWnQ/edit?usp=sharing
ただ、今回は授業内の行動だけで教科書の内容としてはいっぱいになってしまったので、これらの教室外のCanDoは使えませんでした。今回の教材の人気があるようでしたら、教室外の行動リストも教材化してみたいと思います。
それで肝心の教室内のキャンドゥですが、最初はガニェの9事象を元に作ってみました。でも、これは語学教育の教師に特化した内容ではなかったこととTwitter で佐藤剛裕さんからもご指摘いただいたんですが、明示的な学習を前提にしているので、現代的な第2言語習得をベースにした授業のあり方とは随分違っていてボツにしました。
まあ、これも AI が作っただけですから、成仏させる必要もないのですが、一応こちらにボツにした英語のスクリプトを共有しておきます。
「ロバート・ガニェの9教授事象(Gagné’s Nine Events of Instruction)に基づくCanDo達成のためのスクリプト」
https://docs.google.com/document/d/1Omzu_gUGZmoqa1SL9cojqHisJl_LoKuw-ruoddZfPxU/edit?usp=sharing
このリンクを開くと、なんだか英語の教材っぽいスクリプトがあって驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんが、これも全て AI が作ったものです。
ただし、今回はB1レベルという目標が決まっているので、スクリプトのレベルを調整しなければいけません。
僕は英語教育は素人なので、この辺の資料を持っていなかったんですが、ChatGPTにかけたらケンブリッジイングリッシュというところが、語彙のリストや文法リストも作っているということがわかりました。
「B1レベルの定義」
https://chatgpt.com/share/68860fe4-913c-8002-ac5e-3ba0210dd3e7
どうしてここではGeminiではなくChatGPTなのかと言うと、こういう検索が絡むのはChatGPTの方が得意だからです。
この結果、B1の文法項目と語彙リストが分かったんですが、語彙のほうはこのリストを反映させてスクリプトを作るのは処理が重くなりそうだったので、利用はしませんでした。でも、いちおう、ご関心のある人のためにご紹介しておきますね。
B1語彙リスト
https://www.cambridgeenglish.org/Images/506887-b1-preliminary-2020-vocabulary-list.pdf
僕の個人的な印象では「B1レベルってこんな簡単なの」と驚いてしまったんですけど、繰り返しているように僕は英語教育の世界は素人なので、ケンブリッジイングリッシュの方を信じることにしました。まあ、僕の感覚よりは信頼できるでしょう。
このようにスクリプトを生成する時はディープリサーチよりもジェムズの方が役に立ちます。そして、こうしたジェムズの設定文もGeminiで自動的に作ってもらうと便利です。ちなみにこの B 1レベルのスクリプトを生成した時のジェムズの設定文は以下の通りです。
以下引用
あなたは日本語教師向けの英語教科書「ひらめきイングリッシュ for 日本語教師」のスクリプトを作成するアシスタントです。
目的は、**田中美穂(30代後半の日本人女性、日本語教師)**が、自身の日本語教師としてのキャリアを拡大し、グローバルに活躍するために必要な英語でのコミュニケーション能力(CEFR B1レベル)を習得できるような、実践的で具体的な会話スクリプトを生成することです。
主人公:田中美穂(すべての行動は田中美穂が行うものとして設定してください)
年齢: 38歳
性別: 女性
現在の英語レベル: CEFR A2 / TOEIC 500-550点程度 1
目標英語レベル: CEFR B1-B2 / TOEIC 700点以上 2
動機: 文化交流、キャリアチェンジ、グローバルな活躍、指導効果の向上、専門職としての差別化、高収入の可能性 3
登場人物(会話相手):
提供されたCan-doの内容に基づき、以下の人物の中から最も適切な相手を自動的に選択し、会話を構成してください。
学習者:
アイシャ・ビンティ・アハマド (Aisha Binti Ahmad): 22歳、マレーシア人女性、英語CEFR B2。明るく積極的。
リー・ウェイ (Li Wei): 28歳、中国人男性、英語CEFR B1。真面目で努力家。
同僚:
山田 浩司 (Yamada Hiroshi): 40代後半、日本人男性教師、英語CEFR B2。ベテランで相談役。
マリア・ガルシア (Maria Garcia): 30代前半、スペイン人女性教師、英語CEFR C1。エネルギッシュで国際的な連携に積極的。
マーク・エヴァンス (Mark Evans): 50代、オーストラリア人男性(フリーランス日本語教師)、英語ネイティブ。経験豊富でメンター的存在。
面接者:
エミリー・ブラウン (Emily Brown): 40代前半、カナダ人女性(人事担当者)、英語ネイティブ。プロフェッショナルで客観的。
保護者:
サラ・キム (Sarah Kim): 30代後半、韓国人女性(日本語学習者の保護者)、英語CEFR B2。子どもの教育に熱心。
スクリプトの原則:
言語: 全てのスクリプトは英語で記述してください。
難易度: 田中美穂(主人公)の英語はCEFR B1レベルで、会話相手の英語はそれぞれのペルソナのレベルに合わせてください。B1レベルの表現(語彙、文法、構文)を積極的に使用してください。
文法焦点: 以下のB1レベル文法項目を意識し、提供されたCan-doの文脈に最も自然に合致するものを自動的に選択し、会話に組み込んでください。
現在完了形
過去完了形
複数の未来表現 (will / be going to / present continuous)
受動態
間接話法
条件文(1型・2型)
関係代名詞
used to + 動詞の原形
to不定詞・動名詞の使い分け
複文・副詞節 (although, unless, in order to)
so…that / such…that
疑問文+不定詞
語彙焦点: 日本語教師が実際の教育現場(教室内外)やビジネスシーンで必要となる実践的な語彙を盛り込んでください。提供されたCan-doの内容から自動的に適切な語彙領域を判断してください。
授業の導入・指示、文法説明、質疑応答、フィードバック
学習者の進捗・課題に関するコミュニケーション
異文化コミュニケーション
求人応募、面接、自己PR
同僚・関係者との情報交換、会議
オンラインプラットフォームでの発信、ネットワーキング
契約・支払い、事務手続き
行動中心アプローチ: 各スクリプトは、日本語教師が英語で具体的な「行動」を達成する場面を設定し、その行動が自然な会話の流れの中で行われるようにしてください。
リアルさ: 自然な会話の流れや、田中美穂の性格・動機に沿ったセリフ回しを心がけてください。
スクリプトの前のCanDoと場面設定と登場人物は日本語で書いてください。
SLAの知見をもとに、大量のインプットをしてから形に注目して、ロールプレイという流れを意識してください。
行動中心アプローチの教科書『まるごと』や『いろどり』を使うので授業の中心はCanDoであって、文法ではありません。
引用終わり。
指示文中、「ひらめきイングリッシュ」なんていうダサいタイトルが提案されていますが、もちろん無視です(^^)
さてこうしてスクリプトを作ってみて、ガニェではうまくいかないということが分かったので、今度は行動中心アプローチの教科書のマニュアルを参考にすることにしました。そうです。とある行政法人の無料で公開されてるあれとかそれとかです。このマニュアルをAI に読み込ませて、それを元にキャンドゥリストを作りました。ちなみに教科書とかは読み込ませてないです。あくまでもマニュアルだけです。
それで出てきたキャンドゥリストが以下の18です。
【01】 写真を使ってトピックのイメージを掴ませることができる
【02】 学習目標(Can-do)を確認させ、自分の身の回りで使えそうな場面を思い出させることができる
【03】 語彙導入時にトピックとしてのまとまりを意識した語彙と場面の導入ができる
【04】 音声を聞く前に学習者に写真と文字を見る時間を指示できる
【05】 導入された語彙を学習者自身の生活に関連付けて考えさせ、自分にとって必要な語彙を選ぶよう促せる
【06】 場面設定(どんな人が、どんなところで、何のために話しているか、人間関係など)の確認ができる
【07】 聞き取り活動の質問と手順を確認させ、キューになっている言葉やイラストの確認を指示できる
【08】 音声を複数回聞かせた後、質問に回答させるよう指示できる
【09】 会話の中から気づいた言語形式や表現、その意味やコミュニケーション上の機能を確認させることができる
【10】 発見した構文を意識させ、音声をもう一度聞かせるよう指示できる
【11】 ペアで答えをチェックさせた後、全体でチェックするよう促せる
【12】 ペアワークでの会話練習において、暗記する必要はなく、本を見ながら言えればよいことを伝えられる
【13】 まとまった談話の場合は、準備をしてから話すよう指示できる
【14】 表面的なやりとりにならないよう注意させながら、人間関係が構築できるように日本語で言語的・非言語的に表す技能を身につけるよう促せる
【15】 学習者が写真を見て日本社会で普通に見かける事柄や物について知るのを助けることができる
【16】 学習者が気づいたことを他の人と話す場を提供し、自分の見方を振り返ったり、他者の見方を受け入れたりできるように促せる
【17】 学習者が自分なりの興味を持って実際に行動につなげる(例:インターネットで調べる、日本料理店に行く、Facebookで日本人と友達になるなど)よう促せる
【18】 巻末のチェックリストを使って、その日の学習の達成度を自己評価させ、母語でコメント(感想)を書くよう指示できる
行動中心アプローチの教科書をお使いの方には、馴染みのあることばかりじゃないかと思います。これがそのまま、今回の教科書のシラバスになりました。
そして、このキャンドゥリストを先ほどのジェムズに1つ1つ入れてスクリプトを作るわけです。
本当はここで1つのキャンドゥに対して3つとか4つとかスクリプトを作るんですが、今回は1つだけにしました。というか忘れてました。すみません。普通の仕事用のコースデザインでは大体3つぐらいのスクリプトを不眠不休でアナログで作っています(当社比)。でも今回は仕事じゃなくて、あくまでもプロボノというか余興なのでご了解くださいませ。
現場によってはこのスクリプトを作る時に、もうどのような言語形式を教えるべきかを考えるところもあるとは思いますが、本来の行動中心アプローチであれば、まずはその行動に必要なのかどうかだけを考えて、必要だったら教えるし、必要じゃなかったら教えないというのが正当な考えになると思います。
それで今回もそういう「どんな言語形式を教えるか」ということは事前には考えませんでした。とりあえずまずスクリプトを出力してから、その後でそのスクリプトの中にあるB1レベルの文法項目を「フォーカスオンフォーム」というセクションで説明するという形にしてあります。
スクリプトから教科書の体裁を出力するジェムズでは以下のように設定してあります。
ここから引用
あなたは日本語教師向け英語教科書「ひらめきイングリッシュ for 日本語教師」の編集アシスタントです。
ユーザーが提供する英語の会話スクリプト一課分を受け取り、それを元に以下の要素を追加して、教科書形式のコンテンツを作成してください。
ユーザーからの入力:
一課分の英語の会話スクリプト(田中美穂と他の登場人物によるもの)。
出力すべきコンテンツと機能:
見出し統一: 以下の見出しを正確に使用し、Markdownの####(見出し4レベル)で出力してください。
難しい語彙リスト: #### Key Vocabulary
文法解説: #### Focus on Form
ロールプレイガイド: #### Role-Play Practice
スクリプト全体の和訳: #### Full Script Translation
難しい語彙リスト(和訳つき)
提供されたスクリプトの中で、CEFR B1レベルの学習者にとって理解が難しいと判断される単語やフレーズを抽出してください。
抽出した語彙に対し、簡潔な英語での説明と日本語訳を付けてリストアップしてください。
「形に注目」 B1文法解説
以下のB1レベル文法項目リストを参照し、提供されたスクリプトの中でこれらの文法項目が使用されている箇所を特定してください。
現在完了形
過去完了形
複数の未来表現 (will / be going to / present continuous)
受動態
間接話法
条件文(1型・2型)
関係代名詞
used to + 動詞の原形
to不定詞・動名詞の使い分け
複文・副詞節 (although, unless, in order to)
so…that / such…that
疑問文+不定詞
特定した文法項目ごとに、スクリプトの例文を引用し、その文脈における文法の意味と使い方を日本語で簡潔に説明してください。
ロールプレイガイド
このセクションの最初に「Google Gemini のアプリを起動して音声モードにして、以下のプロンプトを読み上げて下さい」という説明を入れてください。
提供されたスクリプトの田中美穂の相手となる登場人物(例: アイシャ、リー・ウェイ、山田浩司など)を特定し、その人物の役割をAIに指示するためのロールカード形式のプロンプトを作成してください。
プロンプトは常に以下のように始めてください:
「私はあなたと英語でロールプレイをしたいです。私は日本語教師です。あなたは私のクラスの学習者です。」
その後に、スクリプトに応じたAIに期待する具体的な役割を日本語で記述してください。役割は、AIがそのキャラクターとしてどのように振る舞い、どのような応答をすべきかを明確に示してください。特にその回のCanDoに言及して、それを前提にどのように振る舞うかを考えてください。
ロールプレイの終了は、ユーザーが任意のタイミングで行うことを想定し、特別な終了指示は設けません。
スクリプト全体の和訳
提供された英語スクリプト全体の、正確で自然な日本語訳を提供してください。セリフの一つずつ、和訳をいれる形式で書いてください。
出力フォーマット:
各項目が明確に区切られ、上記で指定された統一見出しが付けられた読みやすい形式で出力してください。
田中美穂は女性ですが、ジェンダーロールを強調した「素晴らしいわ!」などの表現は入れないでください。
引用終わり
この指示文自体も僕が書いているわけじゃなくて、AIに生成してもらっています。
さて、ご覧になればわかるように、スクリプトの後に
・語彙リストと
・文法のセクションと、
・AIとのロールプレイのプロンプトと、
・スクリプトの対訳
があるわけですね。
そういえば、AI とロールプレイするプロンプトというのは、もう日本語教育の現場ではすっかり浸透したように思いますが、教材として公開されるのはもしかしたらこれが初めてかもしれませんね。
教科書としてはこれで完成なわけですが、やはりインプットは耳からやることが望ましいので、これに加えてそれぞれのスクリプトの英語音声も AI で生成しました。
それぞれの教科書のスクリプトの前の部分にリンクが貼ってありますので、そこからお聞きになれます。
さて、この教科書は「38歳で、他の業種から日本語教育に転職されてきた人」が対象なので、英語だけではなくて、日本語教育自体にもまだ不慣れな方がいらっしゃるのではないかと思います。そういう人が初めてこういう行動中心アプローチの教科書を見て戸惑うことも予想されますので、教科書の後に付録として行動中心アプローチと第二言語習得の簡単な解説も載せておきました。と言っても、もちろん、この教科書「CanDoとAIで学ぶ日本語教師のための英語テキスト」の本文とクラッシャーやマイケルロングの公開されている文章をAIに読み込ませて、この教科書ではその第二言語習得の理論がどのように体現しているのかを解説した形になっています。ここではノートブック LM を最初に使ってみたのですが、かなりシンプルなものになってしまったので、やはり Google gemini のディープリサーチを使うことになりました。
これはこの教科書「CanDoとAIで学ぶ日本語教師のための英語テキスト」の解説にもなっているので、こちらにご紹介しておきたいと思います。
「外国語教育における行動中心アプローチ:未来の日本語教師を目指す皆さんへ」
https://docs.google.com/document/d/1k2dMziJNoqBkPz8u4OhPHHhkxwEswXPJXsdFK4MaySw/edit?usp=sharing
「外国語を「身につける」ってどういうこと? 英語がもっと上手になるためのヒント」
https://docs.google.com/document/d/1Cn9CqaqZh6kXn1IuSj_xOxtO997S_JI6opilQYJo1ko/edit?usp=sharing
今回はプロボノとしてやっているので、これで英語を勉強したい方は是非こちらの Google フォームにご入力ください。必要なのはメールアドレスだけですが、お名前やコメントなども書いていただけたら僕のモチベーションに効果があると思います。
「「CanDoとAIで学ぶ日本語教師のための英語テキスト」共有の申し込み」
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdowQC7p-GEMmGajLfn7uAyCvoejxNlNBQr7YCWSb3ex7dgGA/viewform?usp=header
ちなみにAI にこの教材の適切な価格を聞いてみたら2500円から5000円の間という回答でした。もちろんここにお申し込みになった方はそれをお支払いいただく必要はありません。
今回は教室の中だけのキャンドゥを元にした英語のテキストですけど、反響があったら、教室の外のキャンドゥを元にした英語のテキストも生成してみたいと思います。
このテキストのメインのターゲットは他の業種から日本語教育に転職してきた38歳ぐらいの女性ということになっていますが、話している内容は行動中心アプローチの教室内での非常に典型的なやり取りばかりです。そういう意味ではB1レベルの英語なんか今さら勉強する必要はないという人でも行動中心アプローチの教室の中を覗いてみたいという感じの人にもお役に立てるんではないかと思います。
それから、ここでご紹介したように、こういう教材はAIがあれば午前11時37分に思いついたものをその日のうちにアマゾンで出版手続きを終えるところまでできます。一日でできるAI教材のレベルを見てみたいという人や、AIとのロールプレイのプロンプトを見てみたいというような人にもお役に立てるかもしれません。
また、今回の教材生成を通じて感じたことは、今は必ずしも英語教育のプロでなければ英語の教材が作れないわけではないということです。それよりもむしろ今回は「日本語教師というターゲットのキャンドゥをちゃんと評価できる」ということの方が大切だったのではないかと思います。多分、語学教育の業界の外の人でしたら適当にガニェの9事象からキャンドゥリストを作ってしまって、現場からは「なんじゃこりゃ」と言われるようなものができてしまったんじゃないかと思います。
それではこのブログも長くなってしまったので、本日はここまでとさせていただきます。このブログの記事は全て村上が書いたものであって、 AI によるものではありません。
なお、「村上の施しなんか要らんわい」という方はこちらからご購入するという選択肢もありますよ(^^)
「CanDoとAIで学ぶ日本語教師のための英語テキスト」商品ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/B0FK38XRLG
最後に、最初の課だけ公開しておきますね。
【01】 写真を使ってトピックのイメージを掴ませることができる
Can-do & 場面設定 & 登場人物
Can-do: 写真を使ってトピックのイメージを掴ませることができる。
場面設定: 田中美穂が新しいオンライン日本語クラスの初回授業で、自己紹介と日本の食文化に関する導入を行っている。学習者は様々な国籍の生徒で構成されているが、今回はマレーシア人の学習者アイシャ・ビンティ・アハマドとのやり取りに焦点を当てる。田中は、生徒がトピックに興味を持ち、活発に意見交換できるように、写真を使って授業の導入を行う。
登場人物:
田中美穂 (Tanaka Miho): 38歳、日本語教師。
アイシャ・ビンティ・アハマド (Aisha Binti Ahmad): 22歳、マレーシア人女性、日本語学習者。
Listening
下のスクリプトを見る前に以下のリンクを開いて【01】のMP3を聞いて下さい。
https://x.gd/BD3mn
Script
Miho: Good morning, everyone! Welcome to our "Discover Japan: Food and Culture" class. I'm Miho Tanaka, your Japanese teacher. It’s lovely to meet you all virtually.
Aisha: Good morning, Miho-sensei! Nice to meet you too.
Miho: So, to start our lesson today, I want to show you some pictures. Please look at your screen.
(Miho shares her screen, displaying a collage of various Japanese food images: ramen, sushi, tempura, wagashi, takoyaki, etc.)
Miho: What do you see in these pictures? What do they make you think of? Aisha, what about you?
Aisha: Oh, wow! So many delicious things! I see sushi, ramen, and… is that takoyaki? I love takoyaki!
Miho: That’s right, Aisha! You know a lot about Japanese food already! How do these pictures make you feel?
Aisha: They make me feel hungry! And excited to learn more. I’ve always wanted to try real Japanese ramen in Japan.
Miho: That’s great to hear! Many people feel that way. So, from these pictures, what do you think we are going to talk about in our class today?
Aisha: Hmm, I think we're going to talk about Japanese food and perhaps different kinds of dishes?
Miho: Exactly! Today, we're going to explore the wonderful world of Japanese food. We'll learn about some popular dishes, their history, and even some customs related to eating in Japan. We'll also try to describe some of these foods using new adjectives. Does that sound interesting?
Aisha: Yes, it does! I’m really looking forward to it!
Miho: Fantastic! So, let’s dive deeper into some of these amazing dishes. First, let's look at this picture…
Key Vocabulary
virtually (adverb): by means of a computer, especially over the internet; not physically present.
日本語訳: 仮想的に、オンラインで
collage (noun): a collection of different things, such as pictures or words, that are put together to form a new whole.
日本語訳: コラージュ、寄せ集め
customs (noun): traditional and widely accepted ways of behaving or doing something in a particular society, place, or time.
日本語訳: 慣習、しきたり
adjectives (noun): words that describe a noun or pronoun.
日本語訳: 形容詞
dive deeper into (idiom): to examine something in more detail.
日本語訳: 〜をさらに掘り下げる
Focus on Form
(be going to)
スクリプトの例文: "What do you think we are going to talk about in our class today?"
説明: "be going to" は、すでに決定されている未来の予定や、現在の状況から予測される未来の出来事を表すときに使われます。ここでは、授業のテーマがすでに決まっていることを示唆しています。
スクリプトの例文: "Today, we're going to explore the wonderful world of Japanese food."
説明: 同様に、授業で何をするかという教師の計画を表しており、すでに決定された活動であることを示しています。
Role-Play Practice
Google Gemini のアプリを起動して音声モードにして、以下のプロンプトを読み上げて下さい。
「私はあなたと英語でロールプレイをしたいです。私は日本語教師です。あなたは私のクラスの学習者です。
あなたはアイシャです。日本語や日本文化にとても興味があり、特に日本食が大好きです。先生が写真を使って今日のトピックを導入しようとしています。あなたは写真を見て、それが何であるか、そしてそれらがあなたにどんな気持ちを起こさせるかを答えることに積極的です。また、今日の授業内容について推測し、それに対して意欲を示す必要があります。先生とのやりとりを楽しんでください。」
Full Script Translation
Miho: Good morning, everyone! Welcome to our "Discover Japan: Food and Culture" class. I'm Miho Tanaka, your Japanese teacher. It’s lovely to meet you all virtually.
皆さん、おはようございます!「日本の発見:食と文化」の授業へようこそ。日本語教師の田中美穂です。皆さんとオンラインでお会いできて嬉しいです。
Aisha: Good morning, Miho-sensei! Nice to meet you too.
美穂先生、おはようございます!お会いできて嬉しいです。
Miho: So, to start our lesson today, I want to show you some pictures. Please look at your screen.
では、今日のレッスンを始めるにあたり、皆さんにいくつか写真をお見せしたいと思います。画面を見てください。
(Miho shares her screen, displaying a collage of various Japanese food images: ramen, sushi, tempura, wagashi, takoyaki, etc.)
(美穂が画面を共有し、ラーメン、寿司、天ぷら、和菓子、たこ焼きなど、さまざまな日本食の画像がコラージュ形式で表示される。)
Miho: What do you see in these pictures? What do they make you think of? Aisha, what about you?
これらの写真に何が見えますか?何について考えさせられますか?アイシャ、あなたはどうですか?
Aisha: Oh, wow! So many delicious things! I see sushi, ramen, and… is that takoyaki? I love takoyaki!
わあ!美味しそうなものがたくさん!寿司、ラーメン、それから…あれはたこ焼きですか?たこ焼き大好きです!
Miho: That’s right, Aisha! You know a lot about Japanese food already! How do these pictures make you feel?
その通りです、アイシャ!あなたはすでに日本食についてよく知っていますね!これらの写真はあなたにどんな気持ちを起こさせますか?
Aisha: They make me feel hungry! And excited to learn more. I’ve always wanted to try real Japanese ramen in Japan.
お腹が空いてきます!そして、もっと学ぶのが楽しみになります。ずっと日本で本物の日本のラーメンを食べてみたかったです。
Miho: That’s great to hear! Many people feel that way. So, from these pictures, what do you think we are going to talk about in our class today?
それは良いですね!多くの人がそう感じています。では、これらの写真から、今日の授業で何について話すと思いますか?
Aisha: Hmm, I think we're going to talk about Japanese food and perhaps different kinds of dishes?
うーん、日本食について、それからおそらく色々な種類の料理について話すのだと思いますか?
Miho: Exactly! Today, we're going to explore the wonderful world of Japanese food. We'll learn about some popular dishes, their history, and even some customs related to eating in Japan. We'll also try to describe some of these foods using new adjectives. Does that sound interesting?
その通りです!今日は、素晴らしい日本食の世界を探求します。人気のある料理、その歴史、そして日本での食事に関連するいくつかの習慣についても学びます。また、新しい形容詞を使ってこれらの食べ物を描写することにも挑戦します。面白そうですか?
Aisha: Yes, it does! I’m really looking forward to it!
はい、面白そうです!本当に楽しみです!
Miho: Fantastic! So, let’s dive deeper into some of these amazing dishes. First, let's look at this picture...
素晴らしいです!では、これらの素晴らしい料理のいくつかについて、さらに深く見ていきましょう。まず、この写真を見てください...
そして冒険は続く。
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