2025年10月08日

『日本語教師のための移民論』の出版のお知らせ

冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか?

さて、日本語教師のための移民論という本を書きましたのでお知らせします。意味論じゃないですよ(^^)

日本語教師のための移民論: やさしいことばで考える排外主義と共生 (冒険新書) - 村上吉文
日本語教師のための移民論: やさしいことばで考える排外主義と共生 (冒険新書) - 村上吉文

「日本語教師のための移民論: やさしいことばで考える排外主義と共生 (冒険新書)」
https://www.amazon.co.jp/dp/B0FV2RTK8Y

この本はSNS で、日本の移民についてあまりにも基本的な情報が知られていないということに気がついて書こうと思いました。

基本的には移民は押し付けられて受け入れているものではなくて、日本側が日本側の意思で日本のニーズに基づいて受け入れているものです。

日本は少子高齢化で労働力が不足していて、日本人だけではもう社会を支えていくことができなくなってしまいました。この基本的な事実を知らないまま外国人との文化的な摩擦だけに注目してしまうと、簡単に排外主義に染まってしまいます。

そこでこの本では、「移民がいなくなってしまうと日本がどれだけ大変なことになってしまうのか」ということと、「ヨーロッパなどの移民を日本より多く受け入れている国が、移民で社会が崩壊してしまっているわけではない」ということなども説明しています。

最初はこうした客観的な情報だけを説明するつもりだったのですが、もう少しイメージしやすいように架空のストーリーを前半に入れました。排外主義的な架空の政党が政権を取ってしまって、全ての外国人ビザを取り消し、日本人だけになった社会が経済的に崩壊してしまうという物語です。日本語学校への締め付けなども描かれています。(例によってこの物語もAIで自動的に生成しましてその時のAIとのやりとりのリンクも公開しています)

また視覚的にもイメージしやすいようにたくさんの挿絵も用意しました。

日本語のレベルも日本語教師だけでなく、学習者の方にも読んでいただけるように、ヨーロッパ共通参照枠の A 2レベルの日本語で調整してあります。ただし、このレベル調整は今読み返してみるとあまりうまくいってない部分もあって、学習者によっては A 2レベルではちょっと難しいところもあるかもしれません。
しかし、少なくとも一般的な日本語教師の皆さんにとっては専門用語などもないので、簡単にお読みいただけるのではないかと思います。

なお、現在この本の印刷版の価格はプロボノとして1093円になっています。これは印刷費とAmazon の取り分が全てであって、僕の収入は一切ありません。
また、電子版は99円の設定になっていますが、これは Amazon でそれより安い価格を設定することができないからです。
AI のディープリサーチでこの本の市場価格を聞いてみたところ、標準価格は2400円ということでした。

ですので、皆さんのダウンロードが一段落したら、市場価格の2400円に引き上げる予定です。後から読むかもしれないという方は、とりあえず電子版だけでもダウンロードしておいていただければと思います。

なお、ロンドン在住の谷本真由美(めいろま)氏の「イギリスは移民で社会が崩壊した」という発言については批判的に取り上げていますが、それ以外の方のSNS 上の発言を批判している部分はありません。

以下はAmazonの商品ページの文章のコピペです。

【内容紹介】

日本社会に広がる「外国人への誤解や不安」、そしてそれに伴う排外主義の波。この複雑な時代に、日本語教師はどう向き合い、共生社会を築くべきなのでしょうか?

本書は、日本語教師の皆様を主な読者として想定していますが、日本語学習者の方々にも一緒に読んでいただけるよう、CEFR A2レベルのやさしい日本語で書かれています。

第一部:物語編
日本語教師の視点から描かれる物語を通して、外国人を取り巻く現実と人々の心の動きを身近に感じていただきます。物語編には挿絵も多数あり、視覚的にも楽しんでいただけます。

第二部:データと分析編
経済、治安、国際的地位、そして日本語教育の現場で何が起きているのかを、具体的なデータと客観的な分析で深く掘り下げます。「移民政策でうまくいった国はない」という言説の真偽、そしてもし日本から外国人がいなくなったら何が起こるのか――。感情論ではなく、事実に基づき、日本の未来を共に考える一冊です。

【目次】

まえがき
第1部 物語
第1章 風の中の声
第2章 旗の下で
第3章 静かな夜のニュース
第4章 炎の夜
第5章 国境のない国
第6章 誇りの終焉
第7章 誇りの崩壊
第8章 帰還

第2部 データと分析
第1章:日本の社会で外国人を嫌う人たちが多くなっていること
第2章:日本語教師は外国人を差別する考えに反対するべきですか?:大切な仕事と責任
第3章:なぜ一部の日本語教師は外国人をきらう考えを持ってしまうのか?
第4章:もし日本からすべての外国人を追い出したら、日本人の月給はどうなるか
第5章:もし日本からすべての外国人がいなくなったら:物価は上がるのか、下がるのか
第6章:もし日本から外国人がいなくなったら、治安はどう変わるか?
第7章:国際的な地位はどうなるか
第8章:イギリスは移民で崩壊したのか
第9章:フランスの移民は社会の負担なのか
第10章:ドイツと日本の「豊かさ」の真実
第11章:「ドイツの他文化主義は完全に失敗した」のか
第12章:「移民政策でうまくいった国はない」は本当か
第13章:外国人を受け入れたときと追い出したときの「一人あたりGDP」の違い
第14章:「外国人が増えて怖い」という声に、日本語教師はどう対応すべきか
あとがき

【著者について】
村上吉文(むらかみ よしふみ)
@midogonpapa on Twitter
1967年東京都生まれ。現在はラオス・ビエンチャン在住。日本語教育のコンサルタントとして、世界各地で言語教育に携わってきた。SNSやAIを活用した自律的学習法「冒険家メソッド」を提唱し、教育とテクノロジーの融合をテーマに精力的に発信している。趣味はジョギングと読書。

著書に『しごとの日本語 IT業務編』、『もう学校も先生もいらない!? SNSで外国語をマスターする《冒険家メソッド》』、『弟よ、これだけは知っておけ!第二言語習得の基本と日本語教育』などがある。最近では、ラオス語学習とインド映画鑑賞に熱中しつつ、週末にはメコン川沿いをジョギングする日々。

【読者の皆様へ】
この書籍は、現代社会における移民と共生の課題を多角的に考察し、日本語教師という専門職の視点から、その解決策と未来への希望を探るものです。日本語教育に関わる方はもちろん、日本の社会の未来に関心のあるすべての方に読んでいただきたい一冊です。


そして冒険は続く。

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posted by 村上吉文 at 11:40 | TrackBack(0) | 出版 | このエントリーをはてなブックマークに追加

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