2025年01月26日

日本の伝統文化に興味のある富裕層向けのCanDoリスト

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冒険家の皆さん、今日もクロフト・マナーのハイテク訓練施設でロボットとトレーニングをしていますか?

実は昨夜、唐沢寿明の『プライベートバンカー』というドラマの第1話を妻と見て思い出したので、富裕層向けの日本語学習のキャンドゥリストをこちらの方でもご紹介しておきます。Twitter の方ではすでにご紹介したことがありますが、その中でも今回は日本の伝統文化に興味のある富裕層向けのキャンドゥをご紹介します。


こういうのは夢を見るのにもいいとは思いますが、それだけではなく、日本語教師の皆さんの授業単価を上げるのにも役に立つのではないかと思っています。もちろん富裕層以外の人たちを無視していいというわけではありません。僕も、先週のブログで、技能実習生が不当に搾取されるのを防ぐための教材を無料で公開しています。しかし、こういう困難な状況にある人のための仕事ではお金を取れることはほとんどないと思いますので、それとは別に高い授業料を払ってくれる人たちから、その価値にふさわしいお金をいただくようなことも、長くこの仕事を続けていくためには必要です。

そして、実際に富裕層向けに彼らのニーズをきちんと満たす授業を提供できる日本語教師があまりにも少ないように僕には見えるという状況もあります。というか、行動中心アプローチの考えにのっとって特定のニーズのある学習者のためのコースデザインができる教員があまりにも少ないように見えます。

さて、このリストには、大きな目標 Can Do としては以下の9つがあります。

1. 歌舞伎や能の舞台裏を見学し、出演者と交流することができる。
2. 美術館や博物館を時間外に貸し切り、作品を独占的に鑑賞することができる。
3. 京都の茶室やお寺を貸し切り、プライベートな茶会や座禅体験をすることができる。
4. 日本刀や鎧のコレクターと交流し、貴重な名品を鑑賞することができる。
5. 能や歌舞伎などの伝統芸能を、プライベート公演で鑑賞することができる。
6. 茶道や華道などの伝統文化を、個人レッスンで体験することができる。
7. 芸者や舞妓を呼んで、日本の伝統的な宴席を楽しむことができる。
8. 芸術家や匠の工房を訪問し、作品について説明を受けることができる
9. 伝統工芸品やアート作品を、自分の好みに合わせて特注することができる

いやー、なんだかワクワクしてきますねえ。

しかし、これだけでは特に行動中心アプローチの経験が浅い皆さんにはざっくりしすぎていて授業がしにくいと思いますので、CEFRのA1レベルに設定した、さらに細分化された目標CanDoが1つの大きなキャンドゥの下にいくつか入っています。全部で67のキャンドゥがあります。

行動中心アプローチで授業をしたことがある方なら、ここからご自分で教案を作ることは簡単だと思います。しかし、まだ経験の浅い方のためにアイデアをいくつかご紹介しておきたいと思います。

まず、行動中心のアプローチの教科書で使い慣れたものを用意してください。そして、それを ChatGPT や、 Google gemini などの AI に読み込ませてください。元々 PDF ならすぐにできますし。PDF のバージョンがなかったら、撮影してその画像をアップロードするだけでもいいです。本の全部をアップロードする必要はなくて、1つのレッスンの分だけアップロードすればいいです。

そして、その次に「この教材の構成を抽出してください」と AI に指示します。

AI の理解したその教科書の構成に問題がなかったら、今度は「この構成のまま次の目標キャンドゥを学習するための教材を作ってください」と AI に指示して、今日ご紹介しているCanDoの一つをその後にコピペします。

その後でも多少の調整は必要かもしれませんが、大体このような流れで使い慣れた教科書と同じような感覚で、新しいキャンドゥの教案を作ることができます。

それではお待たせしました! 以下があなたの授業単価を上げてくれるCanDoリストです。



伝統文化に興味のある富裕層のための日本語
目標CanDoリスト


1. 歌舞伎や能の舞台裏を見学し、出演者と交流することができる。
内容: 舞台衣装や道具に関する簡単な説明。
場面: 舞台裏見学中の出演者やスタッフとの交流。
条件: ゆっくり、はっきり説明されれば。
行動: 理解することができる。


内容: 自己紹介や訪問目的に関する簡単な表現。
場面: 出演者やスタッフとの初対面の挨拶。
条件: 短い文であれば。
行動: 伝えることができる。


内容: 舞台上や舞台裏の特徴についての簡単な質問。
場面: 案内中の出演者やスタッフとの会話。
条件: 簡単な言葉で答えてもらえれば。
行動: 質問することができる。


内容: 衣装や道具についての印象や感想。
場面: 見学後の感想共有の場面。
条件: 短い文であれば。
行動: 伝えることができる。


内容: 舞台裏での見学体験に関する簡単な記録。
場面: 見学後の日記やSNS投稿。
条件: 短い文で書ければ。
行動: 記録することができる。


内容: 舞台裏の写真を使った簡単な説明。
場面: 友人や家族との会話。
条件: 写真があれば。
行動: 説明することができる。


内容: 出演者やスタッフへの感謝や賞賛の簡単な表現。
場面: 見学後の挨拶。
条件: 短いフレーズであれば。
行動: 感謝を伝えることができる。


内容: 舞台の特に印象に残った部分に関する簡単な感想。
場面: 見学後の会話。
条件: 短い文であれば。
行動: 伝えることができる。


内容: 舞台裏の設備や動きについての簡単な質問。
場面: 見学中の出演者やスタッフとの会話。
条件: 簡単な言葉で答えてもらえれば。
行動: 質問することができる。


内容: 舞台裏見学で得た知識の簡単な振り返り。
場面: 見学後のまとめの会話。
条件: 短い文であれば。
行動: 確認することができる。



2. 美術館や博物館を時間外に貸し切り、作品を独占的に鑑賞することができる。
内容: 展示作品に関する基本的な説明。
場面: 館内ガイドによる案内中。
条件: ゆっくり、はっきり説明されれば。
行動: 理解することができる。


内容: 自己紹介や訪問目的に関する簡単な表現。
場面: スタッフとの初対面の挨拶。
条件: 短い文であれば。
行動: 伝えることができる。


内容: 特定の展示作品についての簡単な質問。
場面: 鑑賞中のガイドとの会話。
条件: 簡単な言葉で答えてもらえれば。
行動: 質問することができる。


内容: 展示作品に対する印象や感想。
場面: 鑑賞後の会話。
条件: 短い文であれば。
行動: 伝えることができる。


内容: 鑑賞体験に関する簡単な記録。
場面: 鑑賞後の日記やSNS投稿。
条件: 短い文で書ければ。
行動: 記録することができる。


内容: 美術館内で撮影した写真の簡単な説明。
場面: 友人や家族との会話。
条件: 写真があれば。
行動: 説明することができる。


内容: スタッフやガイドへの感謝や賞賛の簡単な表現。
場面: 鑑賞後の挨拶。
条件: 短い言葉であれば。
行動: 感謝を伝えることができる。


内容: 特に印象に残った作品に関する簡単な感想。
場面: 鑑賞後の会話。
条件: 短い文であれば。
行動: 伝えることができる。


内容: 展示品の背景や歴史についての簡単な質問。
場面: 鑑賞中のガイドとの会話。
条件: 簡単な言葉で答えてもらえれば。
行動: 質問することができる。


内容: 鑑賞で得た知識の簡単な振り返り。
場面: 鑑賞後のまとめの会話。
条件: 短い文であれば。
行動: 確認することができる。


3. 京都の茶室やお寺を貸し切り、プライベートな茶会や座禅体験をすることができる。
内容: 茶会や座禅の基本的な作法に関する簡単な説明。
場面: 体験開始前の案内。
条件: ゆっくり、はっきり説明されれば。
行動: 理解することができる。


内容: 自己紹介や訪問目的に関する簡単な表現。
場面: 茶道の先生や僧侶との初対面の挨拶。
条件: 短い文であれば。
行動: 伝えることができる。


内容: 茶道具や座禅道具に関する基本的な質問。
場面: 茶会や座禅の最中の会話。
条件: 先生や僧侶が簡単に答えてくれれば。
行動: 質問することができる。


内容: 茶会で提供されるお茶や和菓子についての印象や感想。
場面: 茶会中や終了後の感想共有。
条件: 短い言葉であれば。
行動: 伝えることができる。


内容: 座禅体験中に感じたことや感想。
場面: 座禅体験後の会話。
条件: 短い言葉であれば。
行動: 伝えることができる。


内容: 茶会や座禅体験に関する簡単な記録。
場面: 体験後の日記やSNS投稿。
条件: 短い文で書ければ。
行動: 記録することができる。


内容: 体験中に撮影した写真の簡単な説明。
場面: 友人や家族との会話。
条件: 写真があれば。
行動: 説明することができる。


内容: 茶道の先生や僧侶への感謝や賞賛の簡単な表現。
場面: 体験後の挨拶。
条件: 短いフレーズであれば。
行動: 感謝を伝えることができる。


内容: 茶室や座禅堂の特徴に関する簡単な説明。
場面: 案内中の先生や僧侶との会話。
条件: ゆっくり説明されれば。
行動: 理解することができる。


内容: 茶会や座禅で学んだことの簡単な振り返り。
場面: 体験後のまとめの会話。
条件: 短い文であれば。
行動: 確認することができる。



4. 日本刀や鎧のコレクターと交流し、貴重な名品を鑑賞することができる。
内容: 日本刀や鎧の歴史や特徴に関する簡単な説明。
場面: コレクターによる案内中。
条件: ゆっくり、はっきり説明されれば。
行動: 理解することができる。


内容: 自己紹介や訪問目的に関する簡単な表現。
場面: コレクターとの初対面の挨拶。
条件: 短い文であれば。
行動: 伝えることができる。


内容: 日本刀や鎧に関する基本的な質問。
場面: コレクションの鑑賞中。
条件: コレクターが簡単に答えてくれれば。
行動: 質問することができる。


内容: 日本刀や鎧の印象や感想。
場面: 鑑賞後の会話。
条件: 短い文であれば。
行動: 伝えることができる。


内容: コレクション鑑賞体験に関する簡単な記録。
場面: 鑑賞後の日記やSNS投稿。
条件: 短い文で書ければ。
行動: 記録することができる。


内容: コレクションの写真を使った簡単な説明。
場面: 友人や家族との会話。
条件: 写真があれば。
行動: 説明することができる。


内容: コレクターへの感謝や賞賛の簡単な表現。
場面: 鑑賞後の挨拶。
条件: 短いフレーズであれば。
行動: 感謝を伝えることができる。


内容: 特に印象に残った日本刀や鎧に関する簡単な感想。
場面: 鑑賞後の会話。
条件: 短い文であれば。
行動: 伝えることができる。


内容: 日本刀や鎧の手入れや保管方法に関する簡単な質問。
場面: コレクターとの会話。
条件: ゆっくり答えてもらえれば。
行動: 質問することができる。


内容: 鑑賞で学んだ知識の簡単な振り返り。
場面: 鑑賞後のまとめの会話。
条件: 短い文であれば。
行動: 確認することができる。


5. 能や歌舞伎などの伝統芸能を、プライベート公演で鑑賞することができる。
内容: 能や歌舞伎のストーリーや登場人物についての簡単な説明。
場面: プライベート公演で鑑賞中。
条件: ゆっくりと簡単な日本語で説明されれば。
行動: 理解することができる。


内容: 能や歌舞伎の演目のタイトルやテーマ。
場面: プライベート公演前の案内パンフレットを読む。
条件: 漢字にふりがながついていれば。
行動: 理解することができる。


内容: 能や歌舞伎の役者が使う言葉や動き。
場面: プライベート公演の観劇中。
条件: 簡単な解説があれば。
行動: 感想を伝えることができる。


内容: 能や歌舞伎の衣装や道具。
場面: 公演後、演者と交流する時間。
条件: 演者がゆっくり説明してくれれば。
行動: 質問することができる。


内容: 能や歌舞伎の鑑賞体験についての簡単な感想。
場面: プライベート公演後の交流会。
条件: 簡単な日本語で感想を述べる時間があれば。
行動: 伝えることができる。



6. 茶道や華道などの伝統文化を、個人レッスンで体験することができる。
内容: 茶道や華道の道具や用語。
場面: 個人レッスンの初回説明時。
条件: 講師がゆっくり簡単な日本語で説明すれば。
行動: 理解することができる。


内容: 茶道や華道の基本的な作法や手順。
場面: 個人レッスンの実技練習中。
条件: 講師が実演しながら説明してくれれば。
行動: 真似することができる。


内容: 茶道や華道の道具の使い方。
場面: 個人レッスンの実技練習中。
条件: 講師が一つずつゆっくり説明してくれれば。
行動: 使うことができる。


内容: 茶道や華道のあいさつや礼儀。
場面: レッスンの始まりや終わり。
条件: 簡単な言葉で教えてもらえれば。
行動: 実践することができる。


内容: 茶道や華道の体験についての簡単な感想。
場面: レッスンの終了後。
条件: 講師が感想を聞いてくれれば。
行動: 伝えることができる。



7. 芸者や舞妓を呼んで、日本の伝統的な宴席を楽しむことができる。
内容: 芸者や舞妓の役割や衣装。
場面: 宴席の開始前や自己紹介の時間。
条件: ゆっくり簡単な日本語で説明されれば。
行動: 理解することができる。


内容: 芸者や舞妓の歌や踊りの名前やテーマ。
場面: 芸者や舞妓が歌や踊りを披露しているとき。
条件: 簡単な解説があれば。
行動: 感想を伝えることができる。


内容: 芸者や舞妓との簡単な会話。
場面: 宴席での交流時間。
条件: 相手がゆっくり話してくれれば。
行動: 会話を楽しむことができる。


内容: 宴席での基本的なマナーや振る舞い。
場面: 宴席の開始時や食事中。
条件: 複雑でないマナーであれば。
行動: 実践することができる。


内容: 宴席での体験についての簡単な感想。
場面: 宴席の終了時やお開きの挨拶。
条件: ゆっくり感想を聞いてもらえれば。
行動: 伝えることができる。



8. 芸術家や匠の工房を訪問し、作品について説明を受けることができる
1. 内容: 作品の素材や作り方に関する簡単な説明。
場面: 芸術家や匠の工房で作品について話を聞く場面。
条件: 芸術家や匠がゆっくり説明する場合。
行動: 理解することができる。

2. 内容: 興味のある作品に関する簡単な質問。
場面: 芸術家や匠の工房で作品を見ながら話す場面。
条件: 相手が簡単な言葉で答えてくれる場合。
行動: 質問することができる。

3. 内容: 作品への感想や意見。
場面: 芸術家や匠の工房で作品を鑑賞する場面。
条件: 相手が感想を聞いてくれる場合。
行動: 伝えることができる。

4. 内容: 写真撮影の許可。
場面: 芸術家や匠の工房で写真を撮りたい場面。
条件: 相手が許可してくれる場合。
行動: 質問することができる。

5. 内容: 作品購入の意思表示。
場面: 芸術家や匠の工房で作品を購入する場面。
条件: 相手が購入手続きを案内する場合。
行動: 伝えることができる。

6. 内容: 工房訪問後の感謝の言葉。
場面: 芸術家や匠の工房を出る場面。
条件: 相手が見送ってくれる場合。
行動: 伝えることができる。

9. 伝統工芸品やアート作品を、自分の好みに合わせて特注することができる
1. 内容: 特注品のオプションや素材に関する説明。
場面: 工房やアトリエで特注品について話す場面。
条件: 職人がゆっくり説明する場合。
行動: 理解することができる。

2. 内容: 好きな色やデザインに関する要望。
場面: 工房やアトリエで職人に要望を伝える場面。
条件: 職人が質問してくれる場合。
行動: 伝えることができる。

3. 内容: 完成時期や価格についての確認。
場面: 工房やアトリエで質問する場面。
条件: 職人が答えてくれる場合。
行動: 質問することができる。

4. 内容: 完成品の確認。
場面: 工房やアトリエで完成品を受け取る場面。
条件: 職人が完成品を見せてくれる場合。
行動: 確認することができる。

5. 内容: 支払い方法の選択。
場面: 工房やアトリエで会計する場面。
条件: 職人が案内する場合。
行動: 選ぶことができる。

6. 内容: 感謝の言葉。
場面: 工房やアトリエを去る場面。
条件: 職人が見送る場合。
行動: 伝えることができる。

富裕層の方はあまりプラットフォームは使っていらっしゃらないようなので、こういう授業の準備ができたらウェブサイトを作るなり、 YouTube で発信するなどして広く社会にご自身の価値を示すといいのではないかと思います。

今日のこの記事が読者の皆さんの授業の単価を上げるのに役に立つことを願っています。

なお、これらのCanDoリストはAIによって生成されたものです。
実際に富裕層がこのような行動を取るかは保証しません。

そして、冒険は続く。

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posted by 村上吉文 at 16:57 | TrackBack(0) | 富裕層のための日本語 | このエントリーをはてなブックマークに追加

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