2008年05月23日

漢字フラッシュカード? それ10秒でできるよ。(デモ動画あり)

学生に漢字を読ませたりするときに、紙で作ったフラッシュカードを「サッサッ」とめくっていくのは、ある意味、日本語教師のもっとも典型的な仕事風景ですよね。

でも、そのフラッシュカード、作るのにどのぐらい時間がかかっていますか? もしエクセルで語彙を管理している人なら、ちょっと工夫すればたったの10秒で50枚のフラッシュカードができてしまう技があるんですよ。

では、「10秒」の前に、まずは一分でやるバージョンのデモ動画をご覧ください。


完成したフラッシュカードはこちらで見ることができます。


今回使っているエクセルテンプレート「FC一直線」は今までにも何度かご紹介している語彙表と同じフォーマットです。いつも通りの語彙表を作れば、「FC一直線」にコピーして、そこからすぐにパワーポイントによるフラッシュカードができてしまうわけですね。

ちなみに、なぜ「FC一直線」という名前にしたのかというと、やっている作業が単に「語彙表の2列のデータを1列に並べ直すだけ」だからです。でも、普通の語彙表からパワーポイントのフラッシュカードを効率的に作るには、実はこれがものすごく重要なんです。

作業の全体的な流れは、エクセルで作ったデータをワードに流し込み、ワードの「パワーポイントに送信」の機能を使ってスライドを作るというものです。実はワードからパワーポイントに送信するときに、二列だとうまくいかないので、今回のツールを作りました。

「FC一直線」の使い方
やり方は簡単です。

まず、「K1」などのシートタブをクリックして、語彙表から他のシートに移ります。上の動画では見にくいですが、画面の左下のシートタブをクリックしています。キーボードのショートカットでは、ctrl+pagedownです。これらのタブでは、語彙表で二列になっていたデータが一列に並んでいます。

どのシートでも、コピーすべき範囲はすでに選択されていますので、キーボードでctrl+cで(ctrlを押しながらCを押す)、コピーします。動画では分かりやすいように右クリックして「コピー」を選択しています。

次に、ワードに移りペーストします。動画ではタスクバーでクリックしていますが、キーボードで「alt+tab」を押せばすぐに移動できます(ワードが起動していれば)。

ワードで注意するのが「形式を選択して貼り付け」にすることです。キーボードなら、「alt、e、s」で形式を問うウィンドウが出ますので、そこで「テキスト」を選びます。ワード2003版を使っている人は「編集」メニューから「形式を選択して貼り付け」が選択できます。

ワードに貼り付けられたらパワーポイントに送信します。ワード2003版の人は「ファイル」メニューから「送信」→「パワーポイントに送信」を選びます。ショートカットはalt、f、d、p、です。

あとは、パワーポイントが自動的に起動します。スライドのタイトルの部分に一つずつ交互に漢字と読みが入力されています。上に示したようなスライドが完成していることが確認できるでしょう。


キーボードショートカットを使えば10秒
office2007で動画を撮って、2003バージョンの人やショートカットが苦手の人ためにもいろいろ書いたので長くなってしまいました。でも、ショートカットだけ並べれば、ずいぶん簡単であることが分かると思います。以下のようになります。

スタート:「FC一直線」の「語彙表」タブ
ctrl+pagedown (となりのK1タブに移る)
ctrl+c (コピー)
Alt+tab (ワードに移る)
Alt,E,S,↑(四回),Enter (書式なしテキストで貼り付け)
Alt,F,D,P (パワーポイントに送信)
ゴール!:パワーポイントのフラッシュカードが完成。

以下に、10秒でやるデモ動画を載せておきます。


なお、このツールでは、以下のように6種類のフラッシュカードを作ることができます。
「K1」シートでは漢字を見せてからひらがなを見せるFCが作れます。
「K2」シートは逆にひらがなを見せてから漢字を見せるもの。ノートに書かせる練習などに重宝します。
「V1」は、日本語を見て意味を考えてから、媒介語を表示するもの。
「V2」は媒介語を表示して日本語を言わせてから、正解を表示するもの。
「A1」は穴埋め。空欄のある文を見せてから、正解を表示します。
「A2」は逆に、語彙を表示してから、どんな文で使われていたかを表示するもの。

一つが10秒ですから、この6種類のフラッシュカードを作るのにかかる時間は一分程度ということになりますね。ぜひ、ご利用ください。

ダウンロードはこちらから。
FC_Icchokusen

5/24追記
手間をもう少しだけ減らすことができます。ご興味のある方はこちらをご覧ください。
「それ7秒でできるよ!」
http://mongolia.seesaa.net/article/97818934.html
Office2007での注意事項にも触れています。完成する6種類の教材の実物も見ることができます。
posted by 村上吉文 at 12:20 | Comment(1) | TrackBack(0) | 日本語hacks! | このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事へのコメント
とても参考になりました。
夏休み明けに向けての教材作りが楽しくなりました。
ありがとうございました。
Posted by mika at 2008年08月02日 04:56
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