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2008年05月09日

国際交流基金の拠点70ヶ所をパンダ2頭で?

日本言語政策学会の月例研究会(2008年4月26日(土)15:00〜17:00)に出席した知人から聞いた話なんですが、国際交流基金の拠点を全世界に100ヶ所作るという例の「紫式部計画」の予算が、なんと2億1000万円しかないそうです。検索してみたら、読売の記事にも出ていました。
日本語を世界に売り込め――。外務省は、海外で日本語を教える拠点を今後3年間に、現在の10か所から約100か所に増やす方針だ。来年度予算案に2億1000万円を盛り込み、70か所増やす。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20071222ur21.htm

うーん、二日前の報道では、中国からパンダを借りるのに一頭あたり毎年一億円かかるとのことですから、さしづめ紫式部70ヶ所はパンダ二頭の予算しかないっていうことでしょうか。

中国はお隣の国だし、人口も多い。だから両国が交流するのは意味があることでしょう。でも、パンダですよ、パンダ。パンダ一頭に一億円出すお金があるんでしたら、紫式部計画の拠点70ヶ所(今年度)に2億1000万円っていうのは、少なすぎはしませんか?一ヶ所300万円です。

パンダは国際交流の象徴(それにふさわしいかはともかく)として出てきたので例に挙げましたが、無駄なお金はまだまだいくらでもあります。たとえば、朝日新聞によれば、道路の宣伝に96億円もかけているそうです。念のために確認しますが、道路の「建設」じゃありませんよ、「宣伝」に96億円もかけているんです。

冒頭に書いた読売の記事もあるとおり、紫式部計画といえば、日本語教育を通して対外的に日本を売り込む政策ですよね。道路の売り込みに96億円かける一方で、日本の売り込みには2億円って、いくらなんでも偏りが大きすぎます。道路ミュージカルに9000万円って、何ですか、それ。

道路広報費、年29億円「ムダ」 国交省改革本部
2008年04月04日12時09分
 道路問題に関する国土交通省の改革本部は4日、道路整備特別会計(道路特会)から支出した道路関係の広報費用が06年度で年間約96億円に上り、およそ3割の約29億円は効果が薄いか道路行政との関係が疑わしい、と発表した。今後は各国道事務所長の決裁権限を縮小し、道路広報費の半減を目指すという。

改革本部によると96億円の道路広報費のうち「効果が見込めない」と判断されたのは、全国約10カ所にある「道の資料館」の維持・管理費1億7千万円、道路啓発活動「未知普請(みちぶしん)」が行った道路ミュージカル9千万円、各種の祭りやコンサート開催費4千万円などの計約4億円で、これらについては今後一切実施しない、とした。道の資料館は閉鎖を検討するという。
posted by 村上吉文 at 06:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加
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