2008年01月14日

屋上の少女



ちょっと事情があってこの動画の感想をいくつか見て回ったんですが、感動したというのとは別に、「死にたい人間にこんな言葉は届かない」とか「絶望した人間を死なせない方が残酷だ」というような主張もありました。

前者に対しては、いくらでも反証が挙げられます。たとえば、ここ。
時々、どうしようもなく死にてえと思う。一人になったときに思う。
 このまま良いことないし死んだ方が楽かなあと思う。
 本当は死にたくないくせに。

 http://www.youtube.com/watch?v=nZMCCKBFk0Y
 人生の素敵なことは、大体最後のほうに起こる。

 よくわからないけど、10代で死んでも何のとくもねえぜ。そんなことより生きてる方がどんだけ素敵なことか。

 今日、幸せでも明日は嫌なことがあるかもしれへん、でも生きてる限り幸せがあるのだとすれば。僕は明日も生きれる気がするのです。
http://d.hatena.ne.jp/robothiroki23/20061115

こういう人が一人でもいる限り、この動画を評価してもいいと私は思います。

まあ、私も若いときは人並みに悩みも絶望もありました。高校進学も滑り止めだったしね。でも、40を過ぎて思うことは、十代なんかでその後の人生なんか分かるはずがない、ということです。分かるはずがない、ということは、お先真っ暗に見えても、実際には一筋も二筋も光が差すことがあるってことです。

あと、これは届かないと分かって書くんだけど、日本なら注射一本で助かる命が途上国では簡単に死んじゃったりするわけです。私が二十代の時に働いていたモンゴルの高校でも、骨髄炎で死んでしまった女の子がいました。抗生物質があれば助けられたんだそうです。

彼女の無念を思うと、簡単に屋上から飛び降りてしまう同年代の日本人には、憎しみすら覚えます。特に「絶望した人間を死なせない方が残酷だ」というようなニヒリズム。そして、こういうのをカッコイイとかオシャレだとか思っている人たち。

高校生の頃の自分も含めて、ニヒリズムに魅せられた人間に特徴的なのは「分かった振り」です。

そして「分かってない連中にはつきあっていられない」とでも言いたげに飛び降りてしまう。

でも、四十年も生きてみれば分かります。高校生のころのニヒリズムなんて、何も分かっていない甘えに過ぎません。そしてそれは、カッコイイなんてもんじゃなく、穴があったら入りたいぐらいの恥ずかしさですよ。

深刻に悩んでいる人には、私は何もしてあげれない。でも、死をカッコイイと思っている人には一言だけ伝えたい。

きみ、カッコワルイよ。



その他、この動画の感想で目に付いたものを挙げてみます。
俺が友達に言われて「ああ、そうだな」って思った言葉。「どうせ死ぬなら親に金返してからにしろよ。いくらかかったと思ってんだよ。」です。冷たいように聞こえて、心に届いた言葉。 06-12-11 01:57

安易に死を選ぶ人間にも反吐が出るが、安易に「死ぬな」と言う人間にも反吐が出る。人生に絶望した人間の、最後の逃げ場所を奪うことがどれほど残酷なことなのか。 06-12-11 23:29

最近のお子さんたちは悲観的に先見しすぎて、今この場でピリオドを打とうしているような気がする。このCMに否定的なわけではないけど、今をしっかり自覚しながら生きると、幸せがなんなのかぼんやり分かるかもよ。幸せはやってくるんじゃない、探すものだと思うよ。 06-12-10 20:58

この先いい事は無いっていう自信ならある。それでも死なないのは死ぬのが怖いから 06-12-10 20:35

いま死ぬかどうかで悩む瀬戸際にいる子には通じない。最後に素敵なことが一瞬だけ起こるまでに、ずっと辛いことが続くんだから。気休めはよせ。    ただし、どうせ死ぬなら旅に出て、のたれ死にを選ぶほうがかっこいい。家に帰らない覚悟で旅に出ろ。 06-12-10 19:42

未来に望みを賭けて散って行った人も同数いると思います・・・・・が、本番の舞台に立ちもしないで降りるのはどうかと思います。学生の皆さんは、まだ本番前だと意識する事を忘れずに。 06-12-10 19:46

最後に素敵なことがあるのを待って生きるのではなくて、最後に「素敵な人生だった」と振り返ることができるようにしたい。 06-12-10 18:55
http://pya.cc/pyaimg/pimg.php?imgid=35763&imgpage=350
色々本を読んでいれば、当然頭に合わなかったり、読むのが辛い本に出くわす事がある。

そういう本は投げ出す事もしばしばで、時々、色々飛ばして結末だけ読む事もある。

物語の結末までの過程を読む事がが苦痛だと感じたら仕方無い事だと思う。

もしかしたら、結末は悲劇かもしれないし、苦痛に満ちているかもしれない。素敵な人生の始まりから、直後に不幸にまみれて、最後まで不幸なままかもしれない。選択肢を間違えたら、リセット出来ずに、BAD END直行のルートがあるかもしれない。

そんな不確かな可能性に希望を持てるはずは無く、現実と現実でないもっと良い世界を比較して、絶望する。

希望を見出す可能性があるとしたら、物語は読むものでは無く、書くものという事だろう。
http://d.hatena.ne.jp/LaclefYoshi/20061116
生きて生きて生きて生きて、本当に最後のほうに素敵なことが待っているかどうかは、安易に期待しないほうがいいように思う。と言ってはもとも子もないか。

だが、何も待っていない場合もあるのだけれど、それでもその待っていなかった結末に向けて粛々と生きていくそのプロセスが、生なんだよと、語っている宗教もまた少ないように思う。


終末思想とか、そういうものを持ち出して、煽るか。

このCMのように、その逆の桃源郷を語るか


正解はどちらにもないわけであるが、それは別として、「終わりっ」という少女の声が妙に清清しくて、これもまた「困ったもんだ。」
http://d.hatena.ne.jp/BigBang/20061116
 こういったテーマを題材にした作品は、見る人によって意見が分かれ易いので作るのが難しいと思う。私が見た感想としてはオチは読めるもののキレイにまとまっていて良かったと思う。

 このCMは、最近の若年層における自殺を危惧してACがうったモノだと思っていたら、CMの終わりにH&Iというロゴが表示された。どんな団体だと思ったら、マイナー(たぶん)な出版社のCMのようだった。H&IのHPにはyoutubeにある90秒のモノも置いてあるがそれとは別に180秒のバージョンも置いてあった。オチが読み易い分、尺は短い方がいいと思う。

 ただ、この時期に放送(公開)するというインパクトを与えてはいるが、CMがH&I自体の宣伝にはなっていないような気がする。たぶんCMとしての種類や質がACと被っていると感じたからなのだろうか。

 とりあえず、忘れないようにここにメモしておく。
http://d.hatena.ne.jp/tanzen/20061116
これってCMなのかな?

「人生のすてきなことは、だいたい最後のほうに起こる」

っていうコピーがいいですね。素敵です。だいたいって入れるところとかバランスがとれてていいですね。言い切られると逆にうさんくさいもんね。

映像的にはあんまり好みじゃないけれど。このコピーを生かしきれてないと思う。

この言葉(物語)が本当にいじめられている子たちに届くかどうかは分かりませんが。

27歳くらいになって分かるのは、人生ってもっと深みがあって、浅くて、長くて、短くて、哀しくて、うれしくて、孤独で、ハッピーなもの・・・・・ではないかなあということです。必ずしも満足できる理想の人生を生きているわけではないですが、日々働きながら生活していると、それなりに感じるものがあります。もちろん、ぜんぜん大きな価値があるものでもなんでもないものですが、やはり自分にとってはどんなクソなことでも、とりあえずかけがえのないものだと考えることができます。最近そのように考えれるようになりました。まあ、あんまり酷いことだらけだったら、このように感じることができるか疑問はありますが。今の自殺するような子どもも、とりあえず地味でもなんでもいいから、もう10年くらいだらだらでもなんでもいいから生きてみようよって思います。
http://d.hatena.ne.jp/oilpainting/20061115


成人の日に
タグ:YouTube 自殺
posted by 村上吉文 at 12:00 | Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事へのコメント
40歳になって希望も何もなくなったら死んでもいいんですか?
Posted by nexe at 2012年01月29日 17:19
nexeさん、コメントありがとうございます。
正直、いま四十代である私にはわかりません。
六十代ぐらいになったら、「やっぱり四十代じゃ二十年後のことなんて分からないから生きておいてよかった」と思うかもしれません。
分からない以上は、六十代まで生きてみる価値があるんじゃないでしょうか。
Posted by 村上吉文 at 2012年01月29日 18:03
「自殺する餓鬼は皆死ぬ事をカッコいいと勘違いした憎たらしいカス」って端的に書けたら百点だったな〜、無意味な長文は減点減点〜(*´∀`)

きみ、カッコワルイよ。生篠原真矢や森啓祐とかに聞かせてやりたいですね大先生名言を〜(*≧∀≦*)
Posted by ホワイトリボン at 2014年10月27日 23:21
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