2008年01月06日

研修の報告会はwikiというシステムを使うといい

 各種の研修会やセミナーでは、参加者が何らかの成果物を研修の最後に発表することがよくあると思います。そういうときに、ウィキというシステムを使うと成果の共有が簡単です。
 先日私が出席した研修会では、人数が多いために全参加者を三回に分けてポスターセッション形式で成果発表をしていました。ポスターセッションのいいところは、聴衆が自分の好きな発表だけ聴くことができたり、発表者が目の前にいるので気軽に質問ができることなどです。しかし、ポスターセッションでは何人もの発表者が同時にそれぞれのポスターの前に配置されることになりますので、発表をしている人は、同時に発表している他の参加者のポスターを見に行くことができません。また、聴衆も自分の興味のある分野が二つも三つも同時に発表していると、一つだけを選んでどれかを犠牲にしなければなりません。もちろん、発表時間を極端に長くすれば、聴衆側はすべての発表を見ることができることになりますが、その場合も発表者が他の発表を聞くことができないという問題は残ります。

 こういった問題を解決するためには、このブログで何度もご紹介しているウィキというシステムが非常に便利です。主催者はウィキでそれぞれの参加者のページを作ったり表紙を目次ページにするぐらいの手間は取った方がいいと思いますが、あとは「自分のページで編集ボタンを押して、内容を書き込んで、保存ボタンを押してください」とさえ言えば、少なくとも文字装飾などのないテキストベースの情報共有なら、すぐにできます。文字装飾などはウィキサービスによって指定の仕方(ウィキ文法といいます)が異なりますが、やりたい人はすぐに覚えるでしょうし、覚えたくなければプレインテキストでも情報共有は十分にできます。もちろん、youtubeやflickrなどにアップロードしたマルチメディア(死語)資料もURLでリンクを貼ることもできます。その程度の使い方でしたら、ウェブでhotmailなどを送受信する程度のITリテラシーがあれば、誰でもウィキの恩恵にあずかることができると思います。

 ライブドアのウィキなどでは、それぞれのページにコメント欄がありますから、聴衆が発表者に対して気軽に質問できるという利点はそのまま使えます。その一方で、サーバーが落ちていない限り一日24時間それぞれのページにはアクセスできるので、発表者同士がお互いの発表を見ることができないという問題は解決することもできます。おまけに助成金などを受けている研修や社内研修などで、主催者が外部に報告を行わなければならない場合などは、そのウィキがそのまま研修の成果物として利用できます。

 ウィキはこのブログで何度も紹介しているように、このように「複数の参加者で一つの成果物を作る」という時には非常に便利なシステムです。教育やセミナーなどでは重宝すると思うのですが、その割にはまっとうに使われている例をほとんど見たことがありません。たとえば文集や壁新聞を作ったりするのにも便利ですし、日本語祭りなどのときにも表紙に大まかなプログラムを書いておいて、そこからそれぞれの発表にリンクを張り、後は担当者が自分で書くとか、日本語教育の現場でもいろいろな応用ができると思うのですけどね。

 ウィキの使い方を教えるのに時間がかかるという心配があるのだと思いますが、ウィキ自体は何らかの知的生産に複数で関わる人間すべてがいずれは使うようになると思います。つまり、メールを使うような基本的なリテラシーの一つになると思いますので、速いうちに参入しておいた方が本人にとっても利益のあることなのではないかと思っております。


posted by 村上吉文 at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加
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