2007年11月03日

PCルームを使って授業する日本語教師のためのオススメ検索ワード

最近は各種教育機関の設備も充実してきていて、インターネットを使って日本語を教えるケースも増えてきたようです。もちろん、私のようにそういう方向性に興味を持っている人間なら「待ってました!」ですが、中にはそういう授業を任されても途方に暮れてしまう人もいるのではないでしょうか。

そういうときには「診断」というキーワードで検索してみるといいのではないかと思います。

もちろん、単に自分の興味のある単語を検索させて、それに関するネット上の文献を読ませるだけでも読解の自律授業みたいなことはできます。自動ルビ振りサイトリーディングチュウ太のような便利なツールも使えますしね。また、先日ご紹介したように、youtubeの動画を検索しても、日本事情の勉強にはなります。それだけでも、自分にあった教材を見つけることができますから、一斉授業よりはずっとマシにはなりますよね。

でも、それらのツールを使ったとしても、紙の本やテレビと同じように、情報を一方的に受け取るだけ、という構図は変わっていません。せっかくパソコンがあるのだったら、もうちょっと双方向性を生かした活動をしたいものです。

そこで上記の診断系サイトが登場するわけですが、これらの活用に以下のような効果が見られるのは確かだと言えます。

まず、質問に答えなければならないので、質問を読む態度が「自分の行動を決定するために必要な読み」になります。もちろん、回答の多くは四択などの単純なものですが、そういう反応すら必要のない読みの場合は、ただ目を動かしているだけで実はよく分かっていない場合もありますし、最悪の場合は自分が分かっていないことすら自覚できていない場合もあります(私が外国語の文献を見るときにもよくあります)。しかし、漫然と目を通しているだけでは、回答するという自主的な行動はできません。そういうところに診断系サイトを利用すると、学習者自身は変化を自覚していなくても、読む行為に対する態度が、まったく違ったものになってくるわけです。

次に、診断結果を読む時も、普通の資料を読むときとは態度がまったく変わっています。なぜかというと、それはみんなのための読解資料ではなく「あなたのため」のものだからです。

まあ、実際にはほとんどのサイトで何種類かのテキストが元から用意されているだけで、回答によってそのどれかが選択されるんですけどね。

でも、みなさんが外国語の学習者だったと想定して、たとえば普通の読解の授業に出ていると思ってください。そこで先生が、一斉に教材を配るのではなく何種類かの教材を用意しておいて、「きみにはこれが面白いと思うよ」などと言いながら学生に配ったとしたら、どうでしょうか。それだけでも「読みたい」という動機はずっと高くなるはずです。

診断結果を読むときにも、こうした心的効果は期待できると思います。

何回か診断系サイトを授業に使ってみて、こういう二つの効果があることは実感として確認しています。


さて、先日使ってみたのは適職診断系のサイトで、設定やデザインがRPGっぽくって、なかなか楽しそうでしたので、ご紹介します。

ゲーム風の適職診断サイト「新世紀型適職診断:適職トラベラー」
http://career.biglobe.ne.jp/shindan/traveler/
tekishoku.jpg

いろいろな職業の成功度も診断してくれるんですが、私の診断結果はどうだったかというと、「教師の成功度」がかなり低かったです。あはははは。しかし、三つの「あなたのオススメの仕事」の中に「思い切って海外へ飛び出す」があるところは、まさに言い当てられた感じがしますね。

社会的な現実に興味のある学習者のためには、そこから実際の求人情報を読むこともできます。これももちろん、一般的な情報ではなく、診断結果に基づいて表示される、オススメの求人です。

ちなみに、上記のような「仕事を選ぶ」という分野の診断系サイトに限定しても、ネット上には無数のリソースがあります。私が見てみただけでも、以下のようなものがありました。

「適性・適職 診断」 90問と問題が多いので、ちょっと大変です。でも、その分診断は正確かもしれません。
http://www.haken.co.jp/haken/profiling.html

「ナニなる診断」 60問。これも問題が多めです。
http://naninaru.net/q.php

「適職・適学チェック 性格編」 40問
http://manabi.benesse.ne.jp/op/g45_tekikensa/jk01/jk01301010.htm

「何でも鑑定団!」 シンプルな20問。
http://nandemo.with2.net/job.html

「適職発見診断テスト」 20問 心理学のサイトで、診断の質問は絵や写真ばかりなので、日本語が必要ありません。診断結果だけを読むのに日本語を使いたい人には便利です。
http://tenshoku.mynavi.jp/hajimete/suitable_job/suitable_job.cfm

「The dust in the web」 6問ぐらいのかなりシンプルな診断です。
http://kiwi-us.com/~knp3/judge/duda.shtml?


これらの適職診断系の他に、カラダカラという健康診断系のなかなか充実したサイトについては以前のエントリーでご紹介したこともあります。

これらの他、学習者の喜びそうなテーマとしては「結婚」なんかもありますね。「結婚 診断」などで検索すると、こんなサイトが簡単に見つかります。

「結婚力診断」
http://www.allkekkonjouhouhikaku.jp/mservice/sindan.php

上記「何でも鑑定団」の「あなたの結婚適齢期をズバリ! 鑑定します。」
http://nandemo.with2.net/marry.html

みなさんも、ご自分の学生さんの好きそうなテーマに「診断」という言葉でネットを検索してみてください。インタラクティブなサイトが簡単に見つかると思います。

posted by 村上吉文 at 19:55 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日本語hacks! | このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事へのコメント
外国人や子供向けの日本語用ルビ振り(ふりがな振り)サイトYOMOYOMOについての追加情報ですが、国際交流基金(ジャパンファウンデーション) The Japan Foundationでも、詳しく使い方について説明があります。

日本語教育通信59号 授業に役立つホームページ 第18回 YOMO YOMO にほんごを読もう 

http://www.jpf.go.jp/j/japan_j/publish/tsushin/useful_homepage/useful_homepage18.html

このページでは、具体的に授業でのYOMOYOMOの活用方法についても、説明がされているので、とてもわかりやすいと思います。
Posted by ラッキー at 2007年11月22日 03:12
ラッキーさん、こんにちは。
以前の「語学好き」さんでしょうか。

そうでなかったら、yomoyomoに関しては本ブログでも以前に紹介したことがあります。ご興味がありましたらご覧くださいませ。
http://mongolia.seesaa.net/article/46791563.html

Posted by 管理人 at 2007年11月23日 05:02
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