2007年09月18日

取材された側の証言から見える朝青龍バッシングの報道姿勢

以前朝青龍バッシングは外交問題にもなりうるというエントリーで書いたことの補足で、取材された側の証言によりマスコミの報道姿勢が分かる一例です。
上記のエントリーでは
報道の中には、「モンゴル人も朝青龍のことを怒っている」なんていうものもあります。たとえばこれとか。
「朝青龍処分問題、モンゴル人界波紋広がる」
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070802-235700.html

しかし、私の感覚で言えば、これはとてもモンゴル人の総意だとは思えません。朝青龍をバッシングしたいがためだけに、何千人もいる在日モンゴル人の中からバッシングに同調する人間を見つけだして語らせているというだけではないでしょうか。
と書きました。ここではURLしか示しませんでしたが、日刊スポーツの記事にはこのように書かれています。
横綱朝青龍(26)が2場所出場停止処分を受けた「仮病疑惑」に対し、在日モンゴル人からも怒りの声が上がった。有名モンゴル料理店の経営者は、骨折を理由に夏巡業の休業届を出しつつ、サッカーをした朝青龍について「悪い。常識的に通用しない行動だ」と強く批判。処分も当然のこととした。
(中略)
 東京、福岡などでモンゴル料理店「チンギス・ハン」を経営する男性のスーホさん(40)は、朝青龍の「仮病サッカー疑惑」に対して「いけないことだし、悪いことと思う。常識ある社会人がやることじゃない。私の会社の従業員だったらクビにする。サッカーができた状態だった以上、うそをついたことになり、それが問題だ。横綱が夏巡業という本業を無視してサッカーをやるのは、成績優秀な学生が授業をサボるのと同じ。通用しない行動だ」と強く批判した。

この「在日モンゴル人からも怒りの声があがった」という報道だけ見ると、「怒りの声をあげた人がいるのでそれを報道した」と誤解する人が多いと思いますが、取材されたこのモンゴル人の日記では、以下のように書かれています。
僕のところに一日10以上電話がかかって来る。朝青龍と関係ないと答えても、答えてもかかって来る。団体のお客様でばたついていた時に「朝青龍のサッカ騒動どう思いますか?」とまたも、いつもの電話が。面倒くさいなぁ〜、うるさいなぁ〜と思いながら一回答えればもう二度とかかって来ないだろうと思い、「本業相撲を病気でやすんでいるんだから それはよくないと思います」「処罰に関してはどう思いますか?重いと思いますか?軽いと思いますか?」と聞かれた質問に関して「彼の所属する相撲協会の理事会で決めたことだから妥当じゃないの?」と僅か3,4分間のやり取りだったが翌日のスポーツ新聞に大きな、大きなみだすで、有名モンゴルレストランのオーナー、在日モンゴル人の代表みたいな大げさな書き方されて・・・・・・
http://www.chinggis.jp/modules/wordpress/index.php?p=118

つまり、怒りの声があがったのでそれを報道したのではなく、はじめから報道姿勢として「モンゴル人の批判者を見つける」という方向があり、それにこのオーナーが利用されたという状況が分かると思います。

マスコミの報道姿勢については、星野仙一さんも最近、似たようなことを書いていますので、ご紹介しておきます。
「テレビが作る“民意”って何?大衆が誘導される今の時代」「報道の偏り…、胸くそが悪い」星野仙一氏が語る
オリジナルの記事は現在こちらにありますが、たぶん新しい記事が出たらURLも変わるように思われますので、痛いニュースにリンクしてあります。

posted by 村上吉文 at 05:09 | Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事へのコメント
以前書き込み致したものです。9月24日の朝日新聞の紙面モニターでは、スポーツエディターからとして高蔵哲也の署名で以下のことが(未だに)載っていました。「一連の騒動に関してはいくつもの疑問がありました。@朝青龍は腰とひじの治療と称して巡業を休み、モンゴルに帰国したのにサッカーに興じていた。仮病ではないのかA横綱はなぜ自ら経緯を説明しなかったのか (中略)明快な答えが得られないまま、横綱は休養に入りました。」
「称して」とあるので、正式な診断書があり、協会が認めているのに、仮病と未だにこの編集者は考えているのでしょう。このような前提にたって記事を書いていれば、偏るのも当然、ということでしょう。
Posted by 一日本人 at 2007年09月25日 21:39
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