2007年09月09日

ジャパンタイムズの朝青龍関連記事

朝青龍に関して珍しくまっとうな報道がありました。残念なことは、これが日本人の書いたものではないことです。元記事はhttp://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/fl20070904zg.htmlにありますが、ここでは記事の後半をおおざっぱに訳して載せます。著者にはメールで知らせてあります。もし著者からクレームが来れば、このエントリーは削除します。

このサッカー騒動は煙幕に過ぎない。相撲界はスケープゴートを必要としていたのだ。
三月には八百長疑惑が指摘され、七月にはもう一つの都合の悪い統計が出た。史上初めて、入門者の登録数がゼロになったのだ。望ましくない報道がされるに違いなかった。

それで新人募集のために彼が必要だったと、彼がモンゴルに帰ってから言い出した。

それは朝青龍に有利な解釈に過ぎないと言われるかもしれない。しかし、それでも、これがフェアな戦いではないという事実は残る。「一人の男」対「日本相撲協会と日本のメディア」なのだから。特に相撲界はいろいろやり過ぎていると言われている。

例えば相撲界はイジメで有名だ。内弟子がよく脱走するのが知られているほどだ。イジメは人が死ぬレベルまで達している。

6月26日の時太山の死を考えてみよう。遺体の耳は裂け、歯は折れ、タバコを押しつけられた火傷などで満ちていた。それでも死因は心臓麻痺と記録されている(訳者注:その後、外傷性ショック死と訂正されています)。

この事件に関する報道合戦はどうだったか。いくつかの報道はなされたが、人が死んでいるという事実が引き起こすべきレベルには、まったくふさわしいものではなかった。その代わりにメディアは朝青龍を追いかけたのだ。

その間、朝青龍は彼の世界が崩壊するのを見ているしかなかった。相撲協会の医者は彼には精神科の処置が必要だと言っている。報道によると、彼の妻も日本を去ったようだ。その上、脱税の容疑もかかった(訳者注:重加算税のない申告漏れなので意図的な隠蔽やごまかしは指摘されていません)

朝青龍がK-1に転向するとの憶測も報道されている。あるいは富を持ってモンゴルに帰り、二度と日本には来ないとも。これは外国人力士の評判は言うまでもなく、相撲界にとっても大きなマイナスだ。

しかし繰り返すが、これは本当のストーリーからの目くらましだ。相撲界は長く大目に見られすぎたことで激震に揺れている。

何も新しいことではない。1963年に、現東京都知事の石原慎太郎は八百長を告発した。もっと控えめな作家故エドワード・サイデンステッカーも、相撲を「封建的」「野球に劣る」と著書「東京ライジング」に書いている。彼の70年にわたる調査によると、周期的に訪れる「相撲の黄金時代」は、それぞれ前回のマネに過ぎなかった。

相撲界は、結局自らの行為を精算しなければならない。引退した力士でトレーナーの大鳴門と解説者の橋本成一郎が八百長についてジャーナリストに口を滑らせた1996年にも、それは可能だったはずだ。

しかし、この二人の告発者は死んでしまった。同じ日に、同じ病院で、原因不明の病気で。しかし、警察は疑わしいものを何も見つけられなかった。そして、システムは自壊の速度を上げる。

相撲界の多くは生臭いにおいがする。そしてそれはちゃんこ鍋ではない。いろいろな不平不満や、開かれた薬物テスト体制のない相撲界でのステロイド使用を加えれば、朝青龍の騒動が注意を逸らすことを相撲協会が歓迎するであろう理由を考えるのは難しくない。

現実世界では、悪い映画ができれば、それは監督のせいであり俳優のせいではない。朝青龍は相撲界の創造物であるにもかかわらず、相撲協会はメディアの目を逸らすだけでなく、協会自身の責任まで負わせている。協会は自分で作ったフランケンシュタインを追わせるために、怒った群衆に松明と武器まで提供している。

今になって彼を非難することの是非はともかく、朝青龍が富を持ってモンゴルは帰るとしても、誰が彼を責めることができようか。

http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/fl20070904zg.html

posted by 村上吉文 at 06:58 | Comment(5) | TrackBack(1) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事へのコメント
これでも今回の問題については本質はややはずれの、大甘なオピニオンだと思いますよ。

現在進行形の人権侵害問題が目の前にあるというのに、あまりに露骨で明白だから「まさか」と思う向きもあるのではないでしょうか。

しかし、一人徒手空拳の人間をただ権威によってのみ貶めた上、病に倒れても、揶揄し、嘲り笑うことはフェアでないのを通り越していると思います。

イジメ、リンチなどはアンフェアと表現されるより、卑劣、残忍などの方が良く表現されると思います。

正直に私は、苦しい思いを持ちます。自分に「遠巻きに見てるだけの群集の一人としての罪」を感じます。

そんな私はおかしいのでしょうか?
Posted by かっちゃん at 2007年09月09日 09:21
私は英語が不自由で完璧には読みこなせないのですが、ドーピングまで出してくるとは思いませんでした。少しも日本人が自分の国を客観的に見れるのであれば、当然予想すべき批判だと思います。それにしても道化とはうまい表現です。この問題があるので、イチロー誤審の件を思い切って書けない。良心が痛むからです。
Posted by 金港人 at 2007年09月10日 23:17
ドーピング疑惑は横綱貴乃花についてが一番有名ですね。貴乃花は背筋肉離れで休場、その後出場したときは160キロまで増量し結果として膝を後で痛めたわけですが、これが優勝回数記録の「失速」と「早期引退」につながり、大鵬、千代の富士に遠くおよばない記録になってしまった。この増量過程で噂が出ましたね。

時太山事件はどうなったのでしょうか。そういえば、この前の巡業は新潟まで来ていました。被害者家族にご挨拶とともに「もみ消しの策謀行動」などがあったかも知れません。

ジャパンタイムスの指摘の陰湿ないじめなど、昔はもっと多くあったのでしょう。昔、私の地元出身力士は、入幕前後に突然廃業しました、ソップ型で相撲は弱いが力は強く、やめる際には止める親方兄弟子を殴りつけてそのまま出て行ったそうです。非常に乱暴者だった様です。しかし地元では大変期待をしていました。

そういう事件は暴力が充満していた相撲部屋には多かったんでしょう。そういう雰囲気が実に良く描かれているのがちばてつやさんの「のたり松太郎」です。

北の富士サーフィン事件について北の富士さんはNHKでも釈明していましたね。自分は発覚後直ぐに帰国。謝罪して巡業に参加。朝青龍は発覚後の後の処置がまずかった。

などといってましたが、北の富士は発覚後いつ帰ったかどうかは知りませんが朝青龍来日の30日は、親方から相撲協会へ連絡が行ったはずです。

これが「発覚直後」とどれだけ違いがあるのか、処分「注意」と「二場所の出場停止以上」との差の説明にはならないですよね。

 26日に来日すれば「何事もなかった」と語ったとスポーツ紙には書いてありましたが、そんな馬鹿なことはないでしょう。朝青龍は巡業部が処分したかったから協会が処分した。だけでしょう。それが30日になったから「処分は当然」ですか。

ところで、北の富士さん自身がからんだ拳銃密輸事件はどうなったのでしょう。何故マスコミも触れないのでしょう。この事件は九重親方(当時部屋付、後に独立だと思います)も自ら出頭し、拳銃と実弾5発が押収されました。北の富士は当時前頭で拳銃所持を認めたとあります。

後に、九重親方は部屋の伝統を破り九重部屋創設独立しましたが、同時に出羽の海部屋の看板力士北の富士(既に大関?)もついて行くという破門されたにしては異例の待遇でした。

ここからは、想像です。
拳銃密輸に関わった親方と力士、このつながりが九重部屋独立の裏にはあるのではないかとも思われます。

独立後、直ぐに暖かく高砂一門に迎えられたそうです。その後、九重部屋はあまりにも順調にゆき直ぐに横綱北の富士、大横綱千代の富士を輩出、一門総帥の高砂部屋に対しても十分すぎる恩返しが出来た(ここは事実)

北の富士が密輸した拳銃は、実は九重親方が差し出したもので、当時所属していた出羽の海部屋に対し力士をかばう立場から九重が泥をかぶった。
(以上想像)

北の富士は拳銃所持を認めただけで、隅田川へ投げたとも押収されたとも記録されてません。
大鵬柏戸の拳銃も隅田川の底に沈んだまま。
(以上事実)

少しくらい、反社会的行為があっても許される。「それが横綱というもの」だったのですよ。昔は。今は「社会貢献しても生意気な奴は勝手に処分される。それが横綱だ」
でしょう。
(所感)
Posted by かっちゃん at 2007年09月11日 13:18
杉山氏の取材パス取り上げと記者クラブの抗議により返却

段々と暴露されてきましたね。

相撲協会とメディアの癒着は、最近の事ではないという事が、

Japanntaimesさんも、最近タッグを組んだ事ではないとお分かりいただけたんじゃないでしょうか。

相撲記者クラブも協会に一切批判的な事は書かないと自ら言明した様なもの。

従って、大新聞の相撲記事ですら朝青龍バッシングを追認する記事しかかけずに、相撲記事からは人権という単語が全く出てこない理由もわかりますね。

杉山氏は「相撲評論家ではない」と相撲協会によってランク付けされたのであって、晩年も相撲協会の腰ぎんちゃくで生きるつもりでしょう。

杉山氏はNHK元アナウンサーの志村喬大先輩から激しく罵られ、大泣きした事があるそうです。今は会友という相撲記者クラブの名誉職

朝青龍と相撲記者クラブとの関係は最悪。彼ほど果敢に相撲番記者と「論争」した力士はいない様です。数少ない朝青龍の一面を肯定的に報じた相撲番記者発信の記事かと思われます。

雑誌、大相撲、相撲など注意深く読むと時々見ることがあります。私もその記事でかなり前から朝青龍に対する見方を変えたものです。
Posted by かっちゃん at 2007年09月13日 11:40
こんばんは、いろいろな方の意見を読みますと、やはり稀有の才能を持つ横綱を追放することは、長い目で見て大相撲のみならず日本国の損失だと思います。学ぶべきことがたくさんあると思います。私は朝青龍関の気魄あふれる土俵姿をまた見たい、ただそれだけです。やはりあまりに土俵がさびしいです。日本人には空威張りでない真の品位と気魄が必要なのです。
Posted by 金港人 at 2007年09月13日 23:13
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