2007年09月01日

朝青龍の申告漏れがバッシングされないわけ

今度は朝青龍関の経理上の問題が浮上してきました。
大相撲の横綱朝青龍関(26)=本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ、モンゴル出身、高砂部屋=が東京国税局の税務調査を受け、05年までの3年間で約1億円の申告漏れを指摘されたことが分かった。テレビ出演料などの一部を個人の所得として申告していなかったという。追徴税額は過少申告加算税を含め約3000万円になる模様で、朝青龍関はすでに修正申告したとみられる。
http://www.asahi.com/national/update/0827/TKY200708270137.html

最初にNHKでこのニュースを見たときには「これで終わりかも」と思ってしまいました。「ブログでかばってきた俺の立場はどうなる?」とも思いました。

だって、サッカー問題はどんな法律も、規則も犯していないわけです。休場届も正式に提出して受理されていたし、一緒に出した診断書も雇用主が正当なものであると認めているわけです。仮病もサボリもないことが明白。

しかも、サッカーの理由は孤児院の子供たちのためのチャリティーイベントです。

無断帰国にしても(「ルール違反だ!」と根拠も示さず批判する人は大勢いますが)、それを禁じた協会の規則など見たことがありません。

どんな法律も規則も破っていない善意からの行為が、朝から晩までバッシングです。それに比べたら、申告漏れは国家の収入に関わる話で、問題の大きさのケタが違います。

・・・と思っていたら、ワイドショーも予想に比べてはるかに穏当だし、協会の反応もこんな感じに収束していきます。
朝青龍は28日の緊急理事会でモンゴルへの帰国が協議される予定で、理事の判断に影響を及ぼすことも予想されるが、北の湖理事長は「修正申告したので問題ないでしょう」と不問に付す考えを示していた。
http://number.goo.ne.jp/news/others/article/kfuln20070828004004.html

「なんじゃこりゃ?」ですよね。朝青龍を叩きたい人は欲求不満のようだし、私のように応援してきた人間は「心配して損した」というのが正直な気持ちです。

それにしても分からなかったのは、孤児への善意によるサッカーで出場禁止となり、申告漏れは不問なのか、ということです。

この件、忙しくてあまり検討する時間がなかったのですが、コメント欄での情報で、ようやく分かりました。要するに、「他の横綱経験者もやっているから」なんですよね。

<95年6月 九重親方(元横綱・千代の富士)>

90〜92年の3年間の個人所得で約1億3000万円の申告漏れ。修正申告に応じ5500万円を追徴課税。理事長が口頭注意。

<96年7月 先代二子山親方(元大関・貴ノ花)>

95年までの3年間で約3億円の申告漏れ。部屋合併の際、名跡購入のため後援会による支出が贈与と指摘された。貴乃花も約900万円、若乃花も約260万円の申告漏れ。理事長が口頭注意。

<96年11月 花田勝治(元横綱・初代若乃花)>

93年に年寄名跡譲渡で得た3億円を所得申告しなかったため、修正申告。

<98年6月 協会>

地方場所の経費など97年12月期までの3年間に総額3億5000万円の申告漏れ。重加算税を含む約1億円の追徴課税。

<99年4月 陸奥親方(元大関・霧島)>

年寄名跡獲得のため後援会から提供された資金など5年間に約2億2000万円の申告漏れ。約1億6000万円が課税対象となり約9000万円の追徴金。6カ月間20%減給。
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070828k0000m050079000c.html


同じような内容は、スポーツ誌「ナンバー」や、スポニチ、サンスポなどのサイトにも掲載されています。
http://number.goo.ne.jp/news/others/article/kfuln20070828004004.html
http://www.sanspo.com/sports/top/sp200708/sp2007082815.html
http://www.sponichi.co.jp/sports/flash/KFullFlash20070827027.html

私は別に「みんなやっているんだから悪くない」などと主張するつもりはありません。申告漏れはミスであってほしいとは思いますし、横綱本人が計算書を作っていたわけもなかろうとも思いますが、作成ミスにしても、管理ミスにしても、本人が責任を問われるのは仕方がないと思っています。

しかしですね、「みんなやっているから申告漏れは処分なし」ということだとしたら、あのサッカー騒動は何だったんでしょうか。

二つの件の差を考えるだけも、モンゴルで孤児院の子供たちと善意でサッカーをしたことに対する処分が、いかに恣意的であり、不当なものであったかが分かるのではないかと思います。
posted by 村上吉文 at 05:14 | Comment(4) | TrackBack(2) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事へのコメント
申告漏れに関しては既に完全に終わったことですし、きっちりと修正申告したみたいなので大凡問題ないからでしょう。
またこれで叩いていたら非常にうんざりです。
無駄な心配でしたね。穿ちすぎですよ。
わざと悪意をもっていえば、
「それとも必死に叩いてもらって、それを批判したいだけですか?」

それ以外で、気になったのですが
>どんな法律も規則も破っていない善意からの行為
この意見ですが、危うい思考かと思います。
善意からの行為であろうと、TPOをわきまえない行為は、本当に残念ながら社会的には批判される事も多々あります。
(これに関しては色々意見はあるでしょうが、おおよそ世界共通の事項です)
当然その後には責任ある立場から正式に謝罪改憲も必要でしょう。
(一歩間違えば自分勝手な行為になりかねませんし)
それとこれもわざと深く突っ込めば、本当にチャリティーだけのために行ったわけではないでしょう?と尋ねもできます。
(彼のビジネスとその他私的用のためもあったでしょ?と尋ねられれば否定できないでしょ)
(それと何らかの規則にひかかっていたようですよ。その旨が書かれている記事がありました。)

彼にどうしても目がいくのは責任ある立場ですし、
何度も注意されている過去があるからです。

まぁ、マスコミはいい加減この人を題材にするのを止めて欲しいですね。
他にやるべき事が多々あるのですから。
それに・・・
Posted by うーん at 2007年09月02日 00:15
いつもお疲れさまです。
「申告漏れ」のの件に関しては、理事長の「不問」は予想できましたが、僕も世間がもっと騒ぐと思ってたので、その点は拍子抜けしました。

「八百長」も「仮病」も「申告漏れ(広義の脱税)」も、いずれも「角界の常識」と「世間の常識」に大きなズレがあって、それらのズレの埋め合わせの被害を「ヒール」の朝青龍が一手に背負わされている、という部分があるように思います。朝青龍が「クロ」か「シロ」かに関わらず、少なくともその部分においては朝青龍は被害者だと思ってます。

それにしても、何で世間はこの件では騒がなかったんですかね…。



Posted by urasawa78 at 2007年09月03日 04:44
世間がこの件であまり騒がなかった理由は、翌々日「モンゴル帰国シーン」というもっと面白い絵があったから、単にそっちに移っただけのような気がします。もしも帰国との間にタイムラグがあったら、1週間くらいはこのネタで騒いだのではないでしょうか。要するに、どんなネタでも騒げさえすればいいんです。
そもそも最初からどれもたいした話ではなかったのに、次々と新しい登場人物が出てきて、モンゴル情報まで変わり、ネタが豊富なものだから、目先が変わって見るほうも飽きないので、視聴率が下がらないのでしょうね。
そこに報道の価値とか理由とかは存在していないのでしょう。ただ視聴率のみ。
Posted by 視聴率がある限り at 2007年09月03日 11:53
上記に加えて、今回の申告漏れの内容が、「テレビ局が全額負担したテレビ用豪華結婚式の費用の解釈の相違」だったことと、「CM出演料」ですから、どこのテレビ局もあまり触れられたくなかったのではないでしょうか。
Posted by 視聴率がある限り at 2007年09月03日 12:03
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