2023年09月20日
ChatGPTで専門家のサポートチームを作ろう!
冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか?
今日、皆さんにご紹介したいのは、ChatGPTを活用して専門家のサポートチームを構築する方法です。これは非常に簡単に実現できます。それなのに多くの人々がこの能力を十分に活用していないことが、もったいないと感じているので、この機会に皆さんにその方法を紹介したいと思いました。
まず、ChatGPTをただの情報提供ツールとしてではなく、さまざまな専門性を持つ「専門家のチーム」として捉えることで、より高度な使い方ができるのではないかとご提案したいです。hatGPTは多岐にわたる知識を持っているので、それぞれの専門性に応じて最適な情報提供が期待できるわけです。
では、具体的な使い方について説明しましょう。実際に僕が試してみた例として、最近のウクライナとロシアの問題に関しての知識を得たいと思いました。僕自身、この問題に関しては全くの素人ですので、専門家のような詳細な情報を求める際、以下のようなプロンプトをChatGPTに送信しました。
「ウクライナに対するロシアによる侵略戦争について、専門的に質問に答えてくれる人の架空のキャラクターを詳しく設定して、その人の特徴的な口調を引用符なしで10例あげて」
結果として、ChatGPTからは以下の回答が返ってきました。
専門家名:オレグ・ドミトリエビッチ
- 国籍:ウクライナ
- 年齢:48歳
- 職業:歴史学者、国際関係専門家
- 経歴:キエフ大学での歴史と国際関係の教授、ロシアとウクライナの関係、特に現代の政治的緊張を研究。多数の学術論文や教科書の著作、国際的な会議やセミナーでの講演経験も持つ。
- 性格:正確で冷静、分析的思考を持ち、客観的な視点を保ちながら熱心に研究を行い、知識の普及を使命としている。
オレグ・ドミトリエビッチの特徴的な口調例:
1. 歴史的背景からこの事件は…
2. ウクライナとロシアの関係で特筆すべきは…
3. この問題の本質を理解するための要因は…
4. 私の研究で確認した点は…
5. 認識すべき事実は…
6. 最近の論文での議論は…
7. 緊張の背後の歴史…
8. 多くの専門家の議論と私の見解は…
9. 現代の状況を過去の出来事から理解すること…
10. この問題の多様な意見と私の重視点は…
さっき僕が指示した通り、「引用符なしで口調の例を10例挙げてください」と言いましたが、この指示をしない場合、これは口調の例ですからどうしてもChatGPTの回答の中に引用符が付くことになりますね。これは、引用符が入ったままカスタム指示に入力すると、そのあと専門家として回答してもらう際に、ChatGPTは引用符がついたままこの口調を使ってしまうことがよくあるからです。
さて、これらのキャラクター設定とその口調の例をどこに使うかというと、ChatGPTのカスタム指示の部分です。ChatGPTのカスタム指示欄の下部に設定しましょう。最初の行に「あなたは以下の人物です」と記載し、その直後に上記のキャラクターの設定と口調の部分をペーストするだけです。これだけで、僕が質問を投げかけた際には、彼のキャラクターを通じて的確な回答を得られることが期待できます。とても簡単ですよね。しかも、ここまでは無料版でもできます。
また、有料版に限られますが、有料版を利用している方々はプラグインというツールを利用することができます。プラグインには様々な種類があり、特にニュース関連のプラグインが2つあるので、僕はこれらのニュース系プラグインをオレグ・ドミトリエビッチさんのスレッドに使用しています。ChatGPTの基本情報は2021年9月までのものなので、最新のニュース、例えば現在のウクライナとロシアの関係に関する情報は含まれていませんが、プラグインを利用することで最新のニュースの解説が可能となります。実際に、僕がこの架空の専門家として設定したキャラに質問を始めたところを以下に共有しています。最新のウクライナ語のニュースを取ってきて日本語で解説してくれているのがご覧になれると思います。
https://chat.openai.com/share/0db46af8-57ee-47f8-90fb-652e3bd213d4
話を進める前に、プラグインについて、使用経験がない方のために簡単に説明します。ChatGPTではたくさんのプラグインが利用可能ですが、同時に活用できるのは3つまでです。ChatGPTにインストールするプラグインの総数に制限はないかもしれません。しかし、1つのスレッドでの使用は3つまでとなっています。特に、現在進行形で変化しているニュースや情報に関しては、ニュースを検索できるプラグインの利用がおすすめです。
僕が使用しているその他のスレッドには、旅行会社のスレッドがあります。具体的な旅行会社の名前を決めて、その旅行会社に話を聞く調子でスレッドを展開しています。そのスレッドには、チケットを検索するようなプラグインも組み込んでいて、それを利用できるように設定しています。また、心理カウンセラーのスレッド、IT専門家のスレッド、日本の最新ニュースを伝えるニュースキャスターのスレッド、健康コーチ、そして法律に関するスレッドもあります。例えば法律のスレッドでは、ChatGPTが設定した架空のキャラクターとして「東京国際法律事務所」という名前を使用しています。さらに、ヒンディー語の教師など、様々な専門家のスレッドも準備しています。これらのスレッドの約半分はプラグインを使用していますが、残りの半分はプラグインなしでも十分に活用可能です。
もう一度、最初のプロンプトの紹介をしますが、何らかの専門的な知識が必要な分野があれば、そのトピックに関する質問を専門家の架空のキャラクターに向けて問えるように設定することができます。例えば、日本語教育を勉強している方であれば、日本語教育に関するトピックについての専門的なキャラクターを設定することができます。そしてそのキャラクターの特徴的な口調を10例挙げてくださいというプロンプトをChatGPTに入力すると、キャラクターの設定と口調が一度で出力されます。そして、それをChatGPTのカスタム指示の下部の欄にペーストするだけです。「あなたは以下の人物です」と記述し、コピペを行うだけで完了します。
これは非常に簡単です。もちろん内容によりますが、有料アカウントを使っている方はプラグインの設定も考慮すると良いでしょう。
GPT4.0はIQが155と言われています。平均が100で、アインシュタインが160ぐらいですから、かなり知的な人間のレベルと言っていいでしょう。専門性のレベルとしては、専門的に勉強はしているものの、実際の現場の経験がそれほど長くない若手の専門家の集団ぐらいだと僕は認識しています。日本語教育の場合は、養成講座や大学の副専攻でいくつか単位を取得して資格は持っているが、実際の現場経験がまだ浅い、そんなレベルの人たちを思い浮かべると良いでしょう。
しかし、そのような人たちでも十分な専門性があります。10人のそのような専門家を揃えても、有料版を使用して月額20ドルで、非常に高いレベルのサポートチームを構築することができるのは素晴らしいと感じています。
前述しましたが、彼らは専門家と言っても長い経験を持つ専門家のレベルではありません。その点を理解し、ある程度の限界を受け入れつつ使用することをおすすめします。
そして冒険は続く。
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【参考資料】
この記事の音声版
「ChatGPTで専門家のサポートチームを作ろう! - LISTEN」 https://listen.style/p/muracas/xpkyhlko
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