2007年08月02日

読解授業のアイディア グループをシャッフル

読解の授業って、昔は「読んで内容確認しておしまい」という受け身の授業が多かったですよね。でも、最近は「読んで理解する」だけでなく「読んで理解したことをもとに行動する」というところまで踏み込んでいる例をよく聞きます。読書感想文なんていう古くからある例もありますけど。

私も、久しぶりに某所で読解の授業を行うことになって、ちょっと最近の資料を読んでいました。

日本語教育では協働学習とかピアリーディングとかが最近の流行ですが、英語の読解の授業でも面白そうな試みがあるようです。

京都教育大学助教授 西本有逸「英文読解指導の教育的視座」
まず教室をグループに分けてグループごとに同じ資料を読みます。読みながら内容確認などを行います。ここまでは、よくあるパターンですよね。ライフハック系だと「エクストリーム・リーディング」なんていう名前で呼ばれていることもあります。

面白いのは次の段階で、ここでグループをシャッフルします。つまり、新しいグループでは、それぞれが違う資料を読んできていることになります。そこでそれぞれの読んだ資料について説明やディスカッションをし、何らかの結論を得るわけですね。どの資料を支持するか、というだけでも面白そうです。

ところで、私自身は読解の授業からだいぶ遠ざかっていたのですが、協働学習では読解などのストラテジーが共有できるというメリットがよく紹介されていますね。これって、優秀な学習者にもメリットのあることなんでしょうか。もし、読解ストラテジーが文型積み上げ式のように簡単なものから発展的に同じ道をたどるようなものなら、既にその道を歩いてきた人にとっては共有するメリットはほとんどありません。もっと多様なものだとしても、他の人のストラテジーを自分が活用できるのか(互換性)も検証する必要がありますよね(検証されているのかもしれませんが)。

ストラテジーが多様であり、かつ、互換性があるとすれば、共有によるメリットは大きいということになります。

ちょっと探した限りではきちんと検証されたものを見つけることができなかったのですが、ご存じの方がいらっしゃいましたら、是非ご教示ください。

もちろん、多様性が欠けているとしても、そのストラテジーを身につけていなかった学習者にとっては、協働学習は非常に有効な方法だと思います。ただ、優秀な学生にとってもそうなのかが今のところ確証がもてません。
posted by 村上吉文 at 04:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日本語hacks! | このエントリーをはてなブックマークに追加
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