2007年07月28日

反省文に見る日本文化

取り立てて反省文を書かなければならない状況にあるわけでもないのですが、なかなか面白いサイトを発見しましたのでご紹介します。

「反省文の書き方教室」
http://hanseibun.kakikata.org/なかには笑っちゃうのもありますし、これで反省文を提出したりするのはいかがなものかと思いますが、日本語教育の教材としてはなかなかいいかもしれません。

いくつかの例を読んでいましたが、ここで取り上げられている反省文の構成は
 1.反省すべきことについて自分がした事実を客観的に述べる。
 2.そこに至った原因、経緯を述べる。
 3.両親にも叱責されたこと。(その理由も)
 4.注意してくれた先生への感謝。
 5.今後、どうするか。
というような形が多いようです。
3.の両親についての記述は、おそらく「すでに充分叱られている」「自分の問題点は把握している」という点を強調することで、さらなるペナルティを軽減するねらいがあるのかもしれません。

その他、自分の間違いに気づいてよかったという記述(持ち込み禁止のケータイが見つかったときの反省文)などが目立ち、「言い訳に走らない」という方向性が目立ちますね。

ところで、こういう「言い訳しない」という傾向ってもしかしたら日本文化かもしれません。海外だと言い訳にもならない言い訳ばっかり聞かされて、却ってムカつくこともよくありますし、自分の正当性を主張するのが文化の基盤にあるようなところもありますよね。そういう文化圏から来た学習者が日本で何らかの間違いを起こしてしまった場合には、問題をこじらせる前に、このサイトを紹介しておくと解決に役立つかもしれません。

ということで、日本語教師としてのこのサイトの利用法は以下のようなものが考えられます。

・自分が反省文を書くときの参考にする。
・読解の教材や、作文の授業の例文として使う。
・日本事情や日本文化の教材として使う。
・問題を起こした学習者への支援として使う。

このサイトの内容は以下の通りです。
■パクった感想文がばれたときの反省文
■パクった税金作文がばれたときの反省文
■パクった環境作文がばれたときの反省文
■パクった標語がばれたときの反省文
■持ち込み禁止のケータイが見つかったときの反省文
■遅刻常習犯の反省文
■エロ本が見つかったときの反省文
■カンニングが見つかったときの反省文
■飲酒が見つかったときの反省文(予)
■喫煙が見つかったときの反省文(予)
■万引が見つかったときの反省文(予)


他に、姉妹サイトとして
「始末書の書き方教室」
http://shimatsusho.kakikata.org/
「詫び状の書き方教室」
http://wabijo.kakikata.org/
などもあるようですね。

この人は「自由に使える読書感想文」なんていうサイトも運営しています。中でも「読書感想文は児童・生徒の読解力と文章作成能力向上に役立つのか」では、多くの人が意見を寄せていて、日本語教師なら必読です。
http://www.onda-honpo.com/dokkan-sanpi/
posted by 村上吉文 at 06:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日本語hacks! | このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック