2021年02月04日

「SNSの超プロが教える ソーシャルメディア文章術」

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス




冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか?

今日は樺沢紫苑氏の 「SNSの超プロが教えるソーシャルメディア文章術」について、書いてみたいと思います。

この本は実は「日本語を第二言語として学ぶ人たちの教科書として使えるかな」と思って読んでみたのですが、そこはちょっと微妙という結論になりました。もちろん、これはこの本が悪いわけではなく、単にこの本が日本語の母語話者を対象にしているというだけのことです。

非常に示唆に富む本なのですが、まず最初に一番気になる部分を書いておきます。

それは「ソーシャルメディアにはネガティブな書き込みはしないようにしましょう」という部分です。著者は一つの判断基準として「自分がそういう書き込みをされて嬉しいかどうか」ということをあげています。そして、その例の一つとして批判や反論などもあげています。

これは実は僕もよく考えることなのですが、やはり、批判などを書かなければいけない時はあると思うのです。

僕自身も批判や反論などを書いてしまって面倒くさいことになってしまったことは何回もあります。でも今の社会がここまで落ちてしまったのは、僕たちの無数の「ネガティブなことは書かない」という判断の結果だったのではないでしょうか。イギリスではボリスジョンソンが首相になり、アメリカでもとんでもないポピュリストが四年間も大統領を務めました。そして日本は、まあ言うまでもありませんよね。

また、この本の著者はそれには触れていませんが、「そうした批判は分断を招くだけだから望ましくない」という声もあります。僕自身もそうした懸念はあるとはもちろん思います。だからといって何の批判もしないまま、陰謀論などを信じている人が民主制に疑いを持ち、危険な思想に走ってしまうようなことがあったら、もっと大きなリスクを社会にもたらすのではないかと思います。

また、「批判されてもその相手は間違った考えにさらに固執してしまうだけで、意見を変える可能性はない」という批判もよく聞きます。それについても僕も相手の意見を変えられる自信があるわけではありません。というより、むしろそれはすでに織り込み済みです。ただ、陰謀論などを書いている本人はもうすでに意見は変わらないだろうとは思いますが、それを読んでいる多くの人達はまだそうではない可能性があります。その場合はそうした陰謀論などに対して100%賛同のコメントしかないような状況は望ましくありません。誰か一人でもいいので「それは違う」というコメントがあるべきだと思いますし、できればその数は多ければ多いほど良いと思います。

さて話がちょっと本の紹介から離れてしまいました。

この本には上記のひとつだけちょっと納得できないところがありますし、2012年に書かれた本なので技術的にも少し古いところもありますが、それ以外は非常に素晴らしい本だと思います。

僕自身が忘れたくないので、備忘録として、以下にいくつか書いておきます。

まずコメントの管理方法です。著者は「ソーシャルメディアではコメントがあればあるほど良い」ということを何度も書いていて、実際に僕はあまり重視していなかったところなので、もう少し皆さんのコメントがいただけるような書き方にしてみたいと思います。その上で著者は「投稿に対して誰もコメントしていないと最初のコメントを書くのは敷居が高い」という問題を指摘した上で、「投稿の後1分以内に最初のコメントを得る方法」として「自分自身で最初にコメントをつけてしまう」と言うアイデアを披露しています。これは非常に斬新ですね。

確かに YouTube などでも動画の終わりに「今回紹介した情報についてあなたはどう思いますか。コメント欄に書いてください」というようなことを言っている人が多いですが、ソーシャルメディアの投稿でもやるわけですね。

そして著者は「ログインするたびに必ず2人にはコメントを残す」ようにしていて、1日に10から30ぐらいはコメントを残しているそうです。僕のように読むだけとか時々いいねを押すだけの人間とは大分違いますね。

もう一つとても面白いアイデアだと思ったことは、コンテンツを作る方法として「読者からの質問に答える」ということです。著者は何か質問があったら、すぐに4行程度コメントし、翌日にブログなどに投稿するそうです。

そして、そうした質問が得られやすいように、匿名で質問できる入力フォームを著者は準備しているそうです。

Google フォームがいいんじゃないかと僕は思いますが、著者は以下の二つのサービスをお勧めしています。

*フォームズ http://www.formzu.com
*フォームプロ http://www.formpro.com

質問に答えるための方法のさらに斬新なアイデアとして、著者は「質問サイトを利用する」という方法も共有されています。OKWAVE のような質問サイトで自分の専門分野のキーワードで検索して、どのようなことが質問されているかを調べるわけですね。

僕は今のところ書きたいことがたくさんありすぎて、むしろ時間が追いつかないぐらいなのですが、ネタに困ったときにはやってみたいと思います。

ということで、日本語を第二言語とする学習者向けにこの本を教科書として使うことはあまりおすすめしませんし、「ソーシャルメディアにネガティブなことは書かない」という意見にも賛成しませんが、それ以外には非常に多くのアイデアなどが共有されていて、僕自身にとってはとても学びの多い本でした。

コメントのある方はぜひ Twitter や Facebook 、Noteなどでお願いいたします。(と実践してみる(^^))

そして冒険は続く。

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posted by 村上吉文 at 07:45 | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加