2019年10月21日

子どもの関心を通して世界を広げる

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス




冒険家の皆さん、今日も天体観測による測量で前人未到の航路を地図に記録していますか?

さて、1月からずっと単身赴任状態だったのですが、先週一時帰国した際に息子をこちらに連れてきて、二人の暮らしが始まっております。これまでも毎日30分のZoomミーティングはしていたのですが、これからは対面でのホームスクーリングということになります。

この一週間でも思う事はいろいろあるのですが、ちょっと驚いたのは彼がアフリカ大陸の位置を分かっていなかったこと。地図を見ながら「アフリカってどこ?」と聞かれました。

ホームスクーリングでは、自分の好きなことばかり勉強するので、意外なところに穴が空いていたりします。まあ、でもそれは順番が違うだけで、結果的に義務教育程度の内容は覚えるのではないかと思っているのですが。

そういう時に親のできることを考えてみると、そしてこれは公教育が逆立ちしても太刀打ちできないホームスクーリングの強みであると思うのですが、「子どもの関心を通して、世界を広げる」ということです。

それぞれの環境によって方法は様々だと思うのですが、うちの場合は
・世界地理の基礎が分かってない
という状況と、同時に
・ゲームやファンタジーに強い関心がある
という特徴があります。ファンタジーというのは最近のものから入って、そこに出てくる神話の登場人物なども守備範囲です。前にも書きましたが、北欧神話などは僕よりもずっと詳しく、そこから民俗学のようなコンテンツにも手を出していて、この間はその手の話をしている時にさらっと「ああ、日本は祖霊信仰だからね」みたいなことを言われて驚きました。「ソレーシンコー」なんて言葉、僕も聞いたことありませんでしたから。アフリカ大陸の位置も知らないのにね(^^)

それで、アフリカではないのですが、メソポタミア神話のウィキペディアのページをチャットで送ってみたら、そこに出てくる「ギルガメッシュ」という神さまが、実は彼が今ハマっているFate Stay Nightというコンテンツの最強の個性派キャラクターだったりして、さっそく食いついていました。(話は少し逸れますが、イマドキの人気のあるコンテンツはきちんと見てみると、教養の宝庫ですよ。アイルランドのクー・フーリンという英雄なんかも出てきます)

それでいろいろ検索してみたら、たとえばガーナのような僕がほとんど縁のなかった国でも「ガーナ 神話」などの検索例で、かなり興味深いエピソードが見つかります。「オニャンコポン」とかいう神様もいるみたいですよ、なんですか、その名前(^^)

それで今、親として漠然と感じていることは、
・興味のある分野は徹底的に追求させたい
・でも興味のない分野も埋めるようにしたい
・それは興味のある分野との関連で可能なのではないか
ということです。三点目は、ここで言えば「世界各地の神話を通して世界の地理を結果的に知る」というようなことです。もちろんこれはそれぞれの子どもの興味のある分野と興味のない分野によるので、各家庭で異なるのではないかと思いますが。

それで結果的にガーナの位置を世界地図上で指し示せるようになるかというと、それは分かりません。でも、ガーナ人に初めて会った時に「ああ、オニャンコポンの国ですよね」と言えれば、それで充分なのではないかと思います。

こういう方法は多分いろいろな関心を通じて行うことができて、たとえばサッカーが好きならFIFAランキングなどを見てそれぞれの国を知ることもできますよね。そういう子どもはオニャンコポンのことは知らなくても、初めてガーナ人に会った時に「アサモア・ギャンの国ですよね」などと言えるようになるのではないかと思います。

英語が苦手でサッカーが好きな子どもなら、別にガーナじゃなくても自分の好きなチームの試合を英語音声で見ればいいんじゃないかと思います。自分の興味のある内容の動画を英語で一日何時間も見ていれば、小学生ぐらいならけっこう簡単に習得してしまう可能性もあります。少なくとも海外のアニメファンなどがこうして知らないうちに日本語を習得してしまった例などは非常に多くあります。ご興味のある方は参考資料のアニメ型の独習者の例をご覧ください。

まあ、僕は自分の家の例と、自分の専門分野でしか語れませんから、たとえば料理が好きだけど数学が苦手な子どもがどうすればいいかとかはあまりアイデアはありませんが、ありとあらゆる情報がウェブ上で検索できる時代なので、「自分の興味のある分野に関連して、興味のない分野を埋める」という考え方は、いろいろな環境で役に立つのではないかと思います。

そして冒険は続く。

【ブログ更新情報のメールでのお知らせ】
「むらログ」更新情報のメール通知を希望される方は、こちらでご入力ください。
https://forms.gle/4pjSC8DmmW8BEbUv8

【参考資料】
むらログ: 独習者の3つのタイプ 「アニメ型」
http://mongolia.seesaa.net/article/453831491.html

むらログ: 教員の家庭とそうでない家庭でホームスクーリングの学力に差が出ない理由
http://mongolia.seesaa.net/article/468182179.html


【コメントはソーシャル・メディア上の記事別ページヘどうぞ!】
https://twitter.com/Midogonpapa/status/1186118848757432321
https://www.facebook.com/murakami.yoshifumi/posts/10219751041308525
https://note.mu/adventurer/n/n0cdb61877f1d
https://b.hatena.ne.jp/entry/mongolia.seesaa.net/article/471012781.html
https://murakamiyoshifumi.tumblr.com/post/188485438858/
https://adventurers-hideout.slack.com/archives/CB6K25MCY/p1571627664000400

【『冒険家メソッド』と電子書籍「むらログ」シリーズを購入して海外にルーツを持つ子どもたちを支援しよう!】
2014年以降のこのブログの内容はKindle本にもまとめられています。2019年中にこちらの本をご購入になると、その収益は全額が「海外にルーツを持つ子どもと若者のための日本語教育・学習支援事業」を実施しているNPO法人YSCグローバル・スクールに寄贈されます。ココ出版の『冒険家メソッド』は初版の本体価格の5%が同センターに寄贈されます。
https://amzn.to/2RiNThw
posted by 村上吉文 at 12:03 | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加