2019年04月18日

外国語で講演を聞くときは

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス




冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか?

さて、Twitterやブログでカナダのアルバータ州のホームスクーリングの協会の大会に参加していたことを何度か書きました。その時にちょっと面白いことに気がついたので、備忘録として書いておきたいと思います。

この大会は、カナダのホームスクーリングの大会としては非常に珍しく、キリスト教系のホームスクーリング関係者と、「世俗的」という変な訳語がよく使われますが「Secular」というあまり宗教的ではない、例えば進化論などを支持している人たちが一緒に大会を運営しています。

ご存じの通り僕は現実的な人間で、あまり神様の導きとかを感じることができないので、今回の発表の中にも興味深く聞いたものと、そうでないものがありました。

それで、それほど深い関心を持たずに大きなホールの後ろの方で聞いていると、英語がさっぱりわからないのです。最初は僕が宗教的な用語をあまり知らないからだと思っていたのですが、それにしてはあまりにもちんぷんかんぷんすぎるのでどうしてなんだろうと考えてみました。

それでふと気がついたのですが、今回の大会はどれも大きなスピーカーがステージの横に設置してあって、プレゼンターの声が全部前方から届くようになっているのです。そして、会場がとても巨大なため、ホールの中での反響がかなり大きいことに気が付きました。

もしかしたらこの反響のせいで訳がわからないのではないかと思って、それほど興味のない発表でも、1番前の席に座ってみると、びっくりするぐらいよくわかるのです。もちろん、宗教的な用語はやっぱりわからないのですが、聞いたことがない語彙がたくさん使われているというのがはっきりわかるぐらいにはなりました。

スピーカーの前に座ると、ホールの中で反響する音に比べてスピーカーから直接聞こえてくる声のほうがずっと大きいので、反響に邪魔されないで済むのです。

ここから考えたことが2つあります。

1つは、第二言語での一方的な聞き取りには、意外と音質の影響が大きいと言うことです。母語で聴いているときは、はっきり聞き取れないところがあっても、文脈などから足りない部分を補うことができるのでしょう。しかし経験が少ない言語では同じような補足ができないため、音質の影響がもろに出てしまうのではないかと思います。僕のように、興味がないから後ろのほうに座ってみようと思うのではなく、興味がないトピックこそ、プレゼンターの声がはっきり聞きやすいスピーカーの近くに座るといいかもしれませんね。また、講演などを実施するときは、なるべくプレゼンターに音質の良いマイクを使ってもらうことが大事だということが言えるでしょう。そしてインターネットで配信されているものや、録画を聞く時も、母語ならともかく慣れない第二言語で聞かなければならないときは、やはり音質の良いヘッドフォンなどを使うと、もしかしたら急に内容がわかるようになるかもしれません。

もう一つは、自分が聞き取れない理由が自分で把握できてないことがあると言うことです。今回僕は、スピーカーの近くに座ってみて、「知らないトピックでも音響の問題がなければこんなによく聞き取れるものなのか」と驚きました。つまり、かなり想定外だったのです。これは、簡単には「だからこうすればいい」と言う結論には結びつかないのですが、外国語がうまく聞き取れない時を始めとして、何かがうまくいってないときは、「もしかしたら」と思ったらなるべく積極的にいろいろ実験してみると、その原因が特定できて解決することがあるかもしれません。

以上、備忘録がわりにちょっと考えたことをシェアしてみました。

そして冒険は続く。

【参考資料】

【コメントはソーシャル・メディア上の記事別ページヘどうぞ!】
http://b.hatena.ne.jp/entry/mongolia.seesaa.net/article/465220930.html
https://adventurers-hideout.slack.com/archives/CB6K25MCY/p1555589563001500
https://www.facebook.com/murakami.yoshifumi/posts/10218214059884950
https://twitter.com/Midogonpapa/status/1118850325576704000

【『冒険家メソッド』と電子書籍「むらログ」シリーズを購入して海外にルーツを持つ子どもたちを支援しよう!】
2014年以降のこのブログの内容はKindle本にもまとめられています。2019年中にこちらの本をご購入になると、その収益は全額が「海外にルーツを持つ子どもと若者のための日本語教育・学習支援事業」を実施しているNPO法人YSCグローバル・スクールに寄贈されます。ココ出版の『冒険家メソッド』は初版の本体価格の5%が同センターに寄贈されます。
https://amzn.to/2RiNThw

「むらログ」更新情報のメール通知を希望される方は、こちらでご入力ください。
https://forms.gle/4pjSC8DmmW8BEbUv8
posted by 村上吉文 at 21:07 | ホームスクーリング | このエントリーをはてなブックマークに追加