
【お知らせ】4月1日 11時30分頃より菅官房長官による新元号公表を、12時頃より安倍総理大臣による総理談話を、本アカウントの他、首相官邸Facebook(https://t.co/DXbXV5S1Ad)、YouTube首相官邸チャンネル(https://t.co/RZgaydRNHr)でライブ配信をする予定です。ぜひご覧ください。 pic.twitter.com/KEVTcekvBI
— 首相官邸 (@kantei) 2019年3月29日
冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか?
さて、4月になっていよいよ今日は新しい元号が発表される日ですね。新元号の発表をめぐる報道を見ていて、今日もまたちょっと悲しい思いをしたので今日はその件について書いてみたいと思います。
何が悲しいかと言うと、旧メディアの皆さんが明らかに僕たちのようなインターネットユーザーを読者として想定してないということに今日も痛感させられてしまったからです。
まず最初に、新メディアの一つ、ハフィントンポストの記事をご紹介します。
「新元号の発表、インスタでも。 ネットでのライブ配信を積極活用」 ハフポスト https://www.huffingtonpost.jp/entry/new-gengo_jp_5c9ebdb4e4b0474c08ceea5c
この記事には首相官邸の Twitter アカウントによる投稿がそのまま埋め込まれていて、クリックすると別のページでその首相官邸による投稿を開くことができます。そしてこの首相官邸の投稿からは、ライブ配信を行う YouTube や Facebook や Instagram の首相官邸の公式アカウントへのリンクが貼られています。
つまり、新しい元号の発表のライブ配信を見たい人は、この記事からリンクを辿っていけば見られるようになっています。
一応僕の方からもリンクを貼っておくと、首相官邸の Facebook ページからライブ配信を見たい人はこちらです。
https://www.facebook.com/sourikantei
首相官邸の YouTube アカウントからライブ配信を見たい人はこちら。
https://www.youtube.com/user/kanteijp
首相官邸のツイッターは今日の記事の冒頭に埋め込んでありますが、念のためにリンクも張っておきます。
https://twitter.com/kantei
ハフィントンポストの記事からはリンクがありませんでしたが、Instagram はこちら。こちらは別アングルだそうです。
https://www.instagram.com/kantei/
こちらもハフィントンポストの記事からはリンクはありませんでしたが、首相官邸の新元号発表ライブ配信の特設ページです。
新元号発表・生中継 | 政府広報オンライン https://www.gov-online.go.jp/sp/shih-gengo/index.html
一方で旧メディアはどうでしょうか。
「新元号、あす発表 保守派には国書由来を期待する声 [平成から新元号へ]:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASM3Z514CM3ZUTFK00P.html
まずは朝日新聞ですが、ここではライブ配信するという情報すら触れられていません。 ライブ配信するページについて触れている記事もあるのかもしれませんが、 「新元号 発表 ライブ配信 」というキーワードで検索してみても該当する記事はありませんでした。
読売も「新元号 発表 ライブ配信」というキーワードでは何も記事を見つけることができませんでした。トップページからもそれらしい記事を探したのですが、少なくとも僕には見つけることができませんでした。
検索結果 : 読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/web-search/?word=%E6%96%B0%E5%85%83%E5%8F%B7+%E7%99%BA%E8%A1%A8+%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E9%85%8D%E4%BF%A1+
毎日新聞ではこんな記事が見つかりました。
新元号発表会見をSNSで中継へ 首相官邸アカウントで - 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20190329/k00/00m/010/409000c
しかしここにも、ハフィントンポストのようなライブ配信アカウントへのリンクはありません。 つまり自分でライブ配信を見るわけではない人に向けて、あくまでも配信方法が前とは変わったという事実だけを報道していると言えます。
産経新聞に至っては、僕の環境では検索結果に「検索結果0件」という表示すら出ないので、 ちゃんと検索されているのかどうかもよく分かりません。
https://www.sankei.com/search/?q=%E6%96%B0%E5%85%83%E5%8F%B7+%E7%99%BA%E8%A1%A8+%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E9%85%8D%E4%BF%A1
いずれにせよ、これらの結果から言えるのは、日本の新聞もインターネットで情報を集めている人向けには書かれていないということです。以前、テレビについて同じことを書きましたが、 新聞も同じなんですね。
考えてみればこれは当然です。なぜなら、僕のこのブログを読んでくれるような人なら、新しい元号が発表されるライブ配信のページを自分で検索して、テレビや新聞を通さずに知ることができるからです。
もちろん旧メディアにも色々な役割はあります。例えば一般人が立ち入ることができない地域に行って取材をしたりするのは、今でも非常に重要です。というよりもフェイクニュースには溢れている現代では、同じ内容でも個人サイトではなく報道メディアが書いていればそれだけでも価値があります。
ただ、 少なくともインターネットにアクセスできて、自分で検索できる程度のリテラシーを持っている人にとっては、メディアを通さないで知ることのできる情報はわざわざメディアを通して知る必要はないんですよね。 むしろ政府が隠すようなことを報道することにこそ意味があるのではないかと思います。
朝日や毎日や産経の現場の記者の中には僕も知り合いがいて、皆さん信頼に値する人たちです。 また上に書いたようなマスメディアの存在意義も十分に承知しております。ただ、今日ご紹介したような報道のあり方から見る限り、僕や僕のブログを読んでくれるような人たちは、新聞の記事を書く人の対象には入っていないということは、僕たち自身もよく認識しておく必要があるのではないかと思います。
そして旧メディアの人に心の底からお願いしたいのですが、インターネットユーザーにも読んでほしいのなら、やはりこうした一次ソースへのリンクぐらいは張ってほしいです。リンクがあれば、その記事の信頼性も高くなります(詳しくは「デジタルネイティブとデジタル移民の見分け方 そのニ」をご覧ください)。そして何より、読者にとって便利です。 印刷版で長い URL をのせるのが文字の無駄だというのは分かりますが、せめてネット版にはその程度の情報は入れてもらいたいです。その程度の手間も入れてもらえないというのが一読者として本当に僕には悲しいです。「若者の新聞離れ」とか言う人がいますが、そうではなく、新聞の方が若者を無視しているのではないでしょうか。 ・・・とおじさんが代弁してみる。
そして冒険は続く。
追記:ちょっと驚いたんですが、米国ホワイトハウスもライブ配信するんですね。日本の外務省、グッドジョブ!です。
https://youtu.be/nEXFetZD0LA
【参考資料】
むらログ: テレビは他の人のもの。あなたのものじゃありません。(2019年3月6日)
http://mongolia.seesaa.net/article/464489730.html
むらログ: デジタルネイティブとデジタル移民の見分け方 そのニ 「紙の資料は信用できない」(2010年5月29日)
http://mongolia.seesaa.net/article/151450755.html
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