2019年03月18日

#Googleスライドの冒険 を実施しました

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス




冒険家の皆さん、今日もC3POが投影する立体映像でレイア姫のプレゼンを見ていますか。

さて、このブログで前にご紹介しました通り、カナダ時間で先週金曜日15日の午後6時から「#Googleスライドの冒険」というオンラインのイベントを行いました。Googleスライドを使ったことがない人に向けて、その基本的な使い方をご紹介したのです。

本当は事前にご紹介用のスライドを共有したかったのですが、いつもの通りバタバタしてしまって直前の30分でスライドを作りました。それがこちらです。
https://goo.gl/VX2xPL

Googleスライドについては、基本的にPowerPointを使っている人にとってはすぐに使うことができるウェブサービスだと思うのですが、それでもまだあまり使っていない人にとっては、驚くことがあるようです。

【Q&A】
1つは「Q&A」という機能です。この機能をオンにしておくと、スライドショーを実行している間、そのスライドの上部に短いURLが表示されます。そのURLをスマートフォンやタブレット等で開くと、それを見ている人の間だけで、質問が共有されるのです。そのURLを知らない人に見られる心配はないし、そのURL自体も、スライドショーが終了すると同時に無効になるので、「簡単すぎることを質問して恥ずかしい思いをしたらどうしよう」とか心配する必要はありません。

そしてもう一つ、このQ&Aで画期的なのは、良い質問か悪い質問かを他の参加者が投票して決めることができるということです。投票といっても大げさなことではありません。ただ単に、「いいね!」を押すか、「よくないね!」を押すかだけのことです。しかしそのように他の人が質問を評価することにより、みんなが知りたい質問がトップに表示されるようになり、評価が高くない質問は下のほうに下がっていくことになるのです。つまり、質問を参加者同士が相互評価することにより、質問自体がランキングされていくわけですね。したがって、プレゼンターは限られた時間をより重要な質問だけに使うことができるようになります。これはパワーポイントにはない機能なので、このようにインタラクティブなプレゼンをしたい人はGoogleスライドに乗り換えるのが良いのではないかと思います。また、前にも書きましたが、学会等で長老のような人が発表と関係のない質問や演説を始めてしまうという問題がよくあるようで、こうした問題を避けるためにも、このように質問を相互評価して重要な質問にだけプレゼンターが答えるようなスタイルは、今後も重要になっていくのではないかと思います。

【オフラインでも使えます】
もう一つは、Googleスライドに関する大いなる誤解についてです。Googleスライドはオンラインサービスですので、インターネットが使えないとGoogleスライドも当然使えないというふうに誤解している人が非常に多いです。しかしこれは、スライドの一覧のところで、「オフラインでも使用する」という設定をオンにしておくと、プレゼンはもちろん、編集もオフラインで行うことができるようになります。つまりインターネットがなくてもGoogleスライドを使うことには何の問題もありません。

【自動文字起こし】
Googleスライドでとても便利な機能として、発表者が話した言葉が自動的に音声認識されて、スライドの下の方に字幕のように表示されるものがあります。僕自身もカナダで英語のプレゼンを見たりする機会は多いので、発表者がこの機能を使ってくれると大変ありがたいです。 今のところこの機能が使えるのは英語だけなのですが、英語で使えるようになったのもつい最近のことですので、おそらくすぐに日本語にも対応するものと思います。日本語を母語としない人に日本語を教える授業では、必要不可欠と言ってもいいかもしれませんね。

【なぜやるのか】
なお、こうした冒険シリーズは、ブログで触れたことはなかったようですが、前にも「#音声編集の冒険」とか「#反転授業の冒険」というタイトルで似たようなことをしたことがあります。

これらは、もちろんボランティアで日本語教育の発展に貢献したいという思いがないわけではありませんが、それ以上に、僕が実際に本業としてこうした研修をカナダの日本語教師のみなさんを対象に実施する場合に、事前にどのような環境でどのようなエラーが起きやすいかを把握しておく上で、非常に重要なのです。つまり、100%ボランティアで皆さんのために自分の時間を使っているわけではなく、給料をもらっている自分の仕事の質を高めるために体験会を開いているという面もあります。

参加者の皆さんは、非常に紳士的ですので「ありがとう」とお礼を言ってくださいますが、僕の方にも大きな利益になっているのです。

そして、このようにオンラインでいろいろ試してみることができるわけですから、特にまだ経験の浅い日本語教師の方には、実験的なシラバスや授業をどんどん試してみていただきたいと思います。こうしたことに挑戦するのにはお金は全くかかりません。来月から外国人労働者を正式に日本が迎え入れることになり、日本語教育は大きな転換期を迎えています。このような時期には、シラバスや授業の方法にも多様化が必要ですので、規範通りに今までと同じような授業を行うことよりも、今までやったことがないことにどんどん挑戦していくという姿勢が必要になってくるのではないかと思います。

まだ経験の浅い日本語教師の方にはこうした体験会をどんどん主催していって、僕たちの世代が考えてもみなかったような新しい授業スタイルを開発していってほしいと思います。

なお今回の体験会のアンケートで「スピーカーノートを、どうやって使うのかわからなかったです。」というのがありました。これも日本語教師にとっては非常に役に立つ機能ですなのですが、ちょっと複雑ですので、また別の記事としてこのブログでご紹介したいと思っています。 こういうアイデアをいただけるのもオンラインで体験会を開くことのメリットの一つですね。

そして冒険は続く。

【参考資料】
むらログ: #Googleスライドの冒険 :
http://mongolia.seesaa.net/article/464435722.html

ハッシュタグ #googleスライドの冒険 : https://twitter.com/hashtag/google%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%89%E3%81%AE%E5%86%92%E9%99%BA?f=tweets&vertical=default&src=hash

#音声編集の冒険 - Twitter検索 :
https://twitter.com/search?f=tweets&vertical=default&q=%EF%BC%83%E9%9F%B3%E5%A3%B0%E7%B7%A8%E9%9B%86%E3%81%AE%E5%86%92%E9%99%BA&src=typd

ハッシュタグ #反転授業の冒険 :
https://twitter.com/hashtag/%E5%8F%8D%E8%BB%A2%E6%8E%88%E6%A5%AD%E3%81%AE%E5%86%92%E9%99%BA?f=tweets&vertical=default&src=hash

むらログ: すでに実用化されている相互質問評価システム :
http://mongolia.seesaa.net/article/456405390.html


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posted by 村上吉文 at 00:51 | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加