2018年12月28日

2018年はツイッター日本語教育元年だったなあ

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス


画像2018 (7).png

冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか?

2018年も残すところあと数日となってしまいました。僕にとってこの年は念願だった冒険家メソッドの本が出版できたことと、父の他界が大きな出来事でした。実を言うと、日本から印刷された冒険家メソッドの本が届いたその日に、父が末期がんであることを知ったのです。

冒険家メソッドの本については、もちろんブログやツイッターと違ってある程度のインパクトを日本語教育界に与えることはできたかとは思いますが、 今年も数多くの素晴らしい本がたくさん出版されており、僕個人にとっては大きな出来事でしたが業界にとっては数ある日本語教育の本の中の一冊に過ぎないでしょう。

そこで僕個人の立場を離れて、日本語教育全体を俯瞰しながら2018年を振り返ってみると、僕は実は Twitter で日本語教育関係者が繋がりはじめ、有機的なネットワークが目に見えて実を結び始めたことが一番印象的に思っています。

もちろん日本が来年4月から正式に移民国家に移行することも日本にとっては歴史的な大転換であり、関係者の進路を大きく変えることになるとは思うのですが、いつも書いている通り、日本語教師や日本語学習者の多くは海外在住で、特に移民送り出し国ではない欧米などの地域にとってはそれほど大きな変化はもたらさないかもしれません。

さて、僕のブログの読者の中には、全く Twitter を使ってない人もいるかもしれませんので、日本語教育関係者の皆さんが Twitter を使って様々なイベントなどを企画していることを、いくつか以下に引用してみたいと思います。






















ところで、こうした Twitter を使った学びの方向には一つの大きな傾向があります。とても当たり前のことですが、読むだけで自分でポストしない人にとっては勉強にならないということです。

実は今年の日本語教育のトレンドを振り返ろうと思って、昨日こんなアンケートを Twitter で行いました。




結果はご覧の通り圧倒的に移民の受け入れが多かったのですが、何らかの形でコメントした四人のうち、3人はCのツイッターを選んでいて、残りの一人も Twitter の学習効果について触れていたのです。以下に埋め込んでみますね。













繰り返しますが、ツイッターを読んでいるだけの人に比べて、投稿している人の方が Twitter の有益さをずっと高く感じているのは間違いないでしょう。これを読んでいる皆さんの中にも、興味のある人がいたら、是非お気軽に始めてみてください。

ちょっと古い記事ですが、参考文献のところに日本語教師の見つけ方の方法をあげてあります。また、英語圏ではとても有名な本ですが、教育関係者にとっての Twitter の使い方の書籍も紹介しています。「日本語教師チャット」の参加者をフォローするだけでもあっという間に100人以上の人とつながることができます。

ところでこうしたオンラインの日本語教師のつながりというのは、 Twitter だけではありません。例えば Facebook でも以下のようなグループは非常に活発です。

オンライン日本語教師学び場 : https://www.facebook.com/groups/1939477629426903/

著者と読む読書会『日本語教師のためのCEFR』 : https://www.facebook.com/groups/473957919695294/

ただ、 Facebook はもともと知り合いである人同士が繋がるという基本設計になっているので、知らない人とネットワークを広げるにはやはり Twitter の方が便利です。また、こうしたソーシャルメディアに慣れていない人が個人情報をコントロールするのも、 Twitter の方が簡単です。(Facebook もかなり細かく自分の個人情報をどのように共有するかを設定することは可能ではあるのですが、慣れていない人には分かりにくいでしょう。)

僕も2007年からツイッターで情報発信をやっていますが、正直言って去年までは砂漠に水をまくような虚しさを感じていなかったわけではありません。しかし最近になって、日本語教育関係者の中で活発に情報発信をする人たちがたくさん出てきて、かつ、情報発信をしている人同士が Twitter を通して繋がって、繋がった結果をさらに Twitter で共有したりしています。こうしたことは最近までは見られなかったことで、一方的な情報発信に過ぎなかった Twitter が、有機的なネットワークになりつつあります。

確かに移民を受け入れることで日本は大きく変わることになると思います。しかし、 孤軍奮闘しているだけだった現場の日本語教師の皆さんが、このように情報発信を始め有機的に繋がり始めたことには、もしかしたら移民の受け入れを超えるぐらいのインパクトを日本語教育界にもたらすのではないかと思っています。

そして冒険は続く。

【参考資料】
むらログ: twitterでの効率的な同業者の探し方 : http://mongolia.seesaa.net/article/150254426.html

むらログ: 『140 TWITTER TIPS FOR EDUCATORS』 : http://mongolia.seesaa.net/article/441618173.html

#日本語教師チャット : https://sites.google.com/view/jt-chat/

【コメントはソーシャル・メディア上の記事別ページヘどうぞ!】
https://adventurers-hideout.slack.com/archives/CB6K25MCY/p1545990335000200
https://www.facebook.com/murakami.yoshifumi/posts/10217383820969496
https://plus.google.com/+YoshifumiMURAKAMI/posts/CpPvRTu3jTr
https://twitter.com/Midogonpapa/status/1078587352912617472

【『冒険家メソッド』と電子書籍「むらログ」シリーズを購入して海外にルーツを持つ子どもたちを支援しよう!】
2014年以降のこのブログの内容はKindle本にもまとめられています。2018年中にこちらの本をご購入になると、その収益は全額が「海外にルーツを持つ子どもと若者のための日本語教育・学習支援事業」を実施しているNPO法人青少年自律援助センターに寄贈されます。ココ出版の『冒険家メソッド』は初版の本体価格の5%が同センターに寄贈されます。
https://amzn.to/2RiNThw

posted by 村上吉文 at 18:42 | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加