2017年12月29日

Kindle書籍「むらログ2017:冒険と多様性」発売のお知らせ

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス




冒険家の皆さん、今日も氷点下37度の氷原で夜空にはためくオーロラを見上げていますか?

さて、今年も残すところ3日となりました。
今年は、Habiticaの「毎日やるチェックリスト」に「むらログを一段落だけ書く」というのを入れてみました。実際には書けない日もたくさんあるのですが、振り返ってみると40本以上を投稿することができ、それほど長い投稿のない空白の時期もなかったように思います。

2017年は、個人的にはカナダに転居したというのが一番大きな出来事でしたが、EdCampやツイッターの「#日本語教師チャット」などのように新しいことも始めることのできた年でもあります。また、西日本新聞の連載から始まって、マスメディアが技能実習生や留学生などの外国人労働について大きく報じ始めたことにも、大きな潮目の変化を感じています。

今年も本ブログを再構成してKindle書籍としてまとめましたので、内容を以下にご紹介します。この本の販売からの収益は当面(少なくとも2018年いっぱい)は全額を、日本語の分からない外国にルーツを持つ子供たちを支援している『青少年自立援助センター』に寄付する予定です。

第1部:冒険家メソッド
 2017年は冒険家メソッドにとって大きな進展のあった年でした。2016年までに継続的にこなしてきた冒険家へのインタビューから、いくつかのパターンが見えてきたのです。そのパターンについては最初の3つの記事でご紹介しました。 ただ、どのパターンの人も結局、自分の好きなことを貫くことを大切にしている点では一致しています。
 また第1部では日本語独習者を単発のセミナーでどのように支援するかのモデルを提案した他、 具体的な授業の方法としてハッシュタグの使い方や評価の方法などについてもご紹介しました。学習者の安全を守るために排外主義的な人をどのようにブロックするかの例についても提案もしています。

むらログ: 独習者の3つのタイプ 言語オタク型
http://mongolia.seesaa.net/article/453302821.html

むらログ: 独習者の3つのタイプ 「アニメ型」
http://mongolia.seesaa.net/article/453831491.html

むらログ: 独習者の3つのタイプ - ソーシャル型
http://mongolia.seesaa.net/article/454076600.html

むらログ: ハンガリーの冒険家、エメシュさんインタビュー!
http://mongolia.seesaa.net/article/448133753.html

むらログ: 「好きを貫け」から10年。
http://mongolia.seesaa.net/article/448061875.html

むらログ: 日本語独習者支援モデルの提案
http://mongolia.seesaa.net/article/446407540.html

むらログ: 第二言語習得におけるハッシュタグの3つの使い方
http://mongolia.seesaa.net/article/454797260.html

むらログ: 宝箱システム 多様性の中の評価
http://mongolia.seesaa.net/article/454841589.html

むらログ: ネトウヨを大量に自動ブロックするには
http://mongolia.seesaa.net/article/455158773.html

むらログ: 世界のみんなで日本語で話そう
http://mongolia.seesaa.net/article/452660391.html

むらログ: クレジットカード紛失から学んだこと
http://mongolia.seesaa.net/article/452282963.html


第2部:新しい教育の形
 第2部では冒険家メソッドに限らず、新しい教育の形について書いた記事をご紹介します。
 ソーシャルメディアが苦手な人も含め、学習者はいろいろな特性を持っています。そうした多様性を尊重するには、教師自身が自分の強みを認識し、自分に合った学習者とつながることが必要です。そのためには、対面できる範囲を超えて、オンラインでコースが開けるようになることも大切なのではないでしょうか。
 また、今年は発達障害や自閉症などに関する学びの多い年でもありました。そうした子供たちが自分自身のペースで学んだり、あるいはいじめ等の二次被害に遭わないためにもホームスクーリングなどの多様な学び方を社会が受け入れる必要性についても考えてみました。

むらログ: 多様性に対応しよう! 日本語教師の収入を上げるための一提案
http://mongolia.seesaa.net/article/449002533.html

むらログ: 無料で簡単にオンラインコースが開ける時代が来た!
http://mongolia.seesaa.net/article/454266753.html

むらログ: UBERに見る「つなぐこと」の価値
http://mongolia.seesaa.net/article/450754681.html

むらログ: オンラインフェスに出展しました!
http://mongolia.seesaa.net/article/452461645.html

むらログ: 仮想現実が語学教育を変える!
http://mongolia.seesaa.net/article/452046082.html

むらログ: YouTubeでライブ配信する方法(動画あり)
http://mongolia.seesaa.net/article/447011668.html

むらログ: ペーパーレス化は難しくない
http://mongolia.seesaa.net/article/448337300.html

むらログ: キーボード敵視をやめさせるための一提案
http://mongolia.seesaa.net/article/451305728.html

むらログ: 小学校の宿題に意味はあるのか?
http://mongolia.seesaa.net/article/452766108.html

むらログ: 多様な学びを社会として認めよう
http://mongolia.seesaa.net/article/453716706.html


第3部:教師としての新しい学びの形
2017年は教師研修の面でも大きな変化を体験することができた年でした。ブログではご紹介できませんでしたが、2月にブダペストで開かれた中東欧日本語教育研修会で運営側として初めて部分的にEdCamp形式の話し合いを入れてみたのです。そして、4月10日には以下でもご紹介するようにEdCamp Tokyoを一般参加者として体験し、7月にはカナダの合宿型の日本語教師研修でこちらは運営側としてEdCampを実施してみることができました。今後は、これをさらに格安で実施できるようにオンライン化することにも取り組んでみたいと思います。

もう一つの大きな体験は「#日本語教師チャット」です。これは英語圏の教育関係者の間で非常に盛り上がっているTwitter上の交流の方法をそのまま日本語に持ち込んだもので、すでにTwitterをお使いの日本語教育関係者にとっては最も敷居の低い勉強方法の一つではないかと思っています。12月はこちらの出張などもあって実施できなかったのですが、2018年も毎月開催していきたいと思っています。

むらログ: 養成講座は現場と乖離しているのか
http://mongolia.seesaa.net/article/450932448.html

むらログ: EdCampTokyoに参加してきました!
http://mongolia.seesaa.net/article/448875563.html

むらログ: #日本語教師チャット 「日本語教育とICT」のご報告
http://mongolia.seesaa.net/article/451878362.html

むらログ: 教師のための英語ポッドキャストとチャット
http://mongolia.seesaa.net/article/454696443.html

むらログ: 日本語教師チャット「オンラインで教える」
http://mongolia.seesaa.net/article/455290132.html

むらログ: オンラインでEdCampができる!
http://mongolia.seesaa.net/article/455466573.html

むらログ: 海外日本語教育学会の研究例会と研究誌
http://mongolia.seesaa.net/article/451433825.html


第4部:書評
2017年は年初からカナダへの赴任の話が出ていたので、英語の本を多めに読みました。非常に刺激を受けたのは”School's Over: How to Have Freedom and Democracy in Education”(http://amzn.to/2zcfxCD)という、生徒たちが自分でカリキュラムや校則を作る民主的で自律的な学校の本だったのですが、まだご紹介できていません。ただ、この本を知るきっかけになったのは、書評を書いた一冊目の”Inquiry and Innovation in the Classroom”です。この本は今アメリカなどで大人気の「ジーニアス・アワー」という自律学習の方法を知るには最適な本でしょう。

2冊めの『仕事は楽しいかね』は教育とは直接関係ありませんが、複雑で先の読めない現代の生き方として、非常におすすめです。

3冊目の『手話を生きる』は、手話が音声言語からは独立した一つの自然言語であるという認識を持っていなかった僕には非常に衝撃的でした。間違った教育政策がいかに膨大な被害者を生むかという意味でも、今の日本人全てに関係してくる話です。

4冊目は「N高等学校」という通信制の高校に関する本で、ようやく日本の教育に未来が見えてきた気がします。

つまらない本もたくさん読んでしまいましたが、この4冊はどれも一読の価値があると思いますので、ぜひご覧くださいませ。

むらログ: A.J. Juliani 著 ”Inquiry and Innovation in the Classroom: Using 20% Time, Genius Hour, and PBL to Drive Student Success”
http://mongolia.seesaa.net/article/446684018.html

むらログ: 【彼らは冒険者だったんだ】
http://mongolia.seesaa.net/article/449316472.html

むらログ: 手話を生きる
http://mongolia.seesaa.net/article/453750105.html

むらログ: 崎谷実穂『ネットの高校、はじめました。 新設校「N高」の教育革命』
http://mongolia.seesaa.net/article/455004651.html


第5部:日本の夜明けは近いぜよ
僕のブログでは何年も前から移民受け入れ政策を支持していて、たとえば「移民政策のことを考えてみませんか?」を書いたのは2010年です。この当時は反応はほとんどなく、あっても「移民受け入れ=外国人労働者からの搾取」というようなヒステリックなものばかりでした。それが最近では,まだ世論に受け入れられているとは言いがたいものの、移民の子弟に対する日本語教育の必要性などは、少なくとも議論の俎上に登ってきているというのは大きな変化です。

今年、むらログでは移民関連の記事を以下の4本、投稿しました。

来年も、日本語の支援の必要な移民の子弟の皆さんのために、「むらログ2014」〜「むらログ2017」のすべての収益を寄付したいと思います。

むらログ: 「日本人でよかった」問題についてそろそろ一言いっておこうか
http://mongolia.seesaa.net/article/450329200.html

むらログ: 新潟県が他県からの転入を禁止したら?
http://mongolia.seesaa.net/article/451994716.html

むらログ: 「学びの冒険のはじめ方」に参加して外国にルーツのある子どもたちを支援しよう!
http://mongolia.seesaa.net/article/452381757.html

むらログ: 外国にルーツを持つ子どもたちを支援します。
http://mongolia.seesaa.net/article/446299013.html


そして2018年の冒険へと続く。

【参考資料】
Amazon.co.jp: むらログ2017: 冒険と多様性 eBook: 村上 吉文
http://amzn.to/2DtsPgn

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posted by 村上吉文 at 13:04 | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加