2017年11月06日

教師のための英語ポッドキャストとチャット

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス


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冒険家の皆さん、今日も金の羊の毛皮を探して50人の勇士と船旅を続けていますか?

さて、バンクーバーでSuper Conferenceという6000人もの教員が参加する大規模なイベントに行ってプレゼンをしてきました。といっても6000人に向けてプレゼンしたわけではなく、僕の会場に来ていただいたのは30人ほどでしたが。

ところで、僕のブログの読者の皆さんは、僕がよく英語の文献などを紹介しているので英語がペラペラなんだろうと勘違いしている人が多いのですが、実は典型的な日本人で、英語は読むのが中心なのです。今でも仕事は書類(といってもデジタルですが)が多いからそれほど話す機会はありません。

ところが今回は日本語教師だけではなく、教師一般が対象の研修なので、英語でプレゼンということになりました。それで英語の原稿も作り、ネイティブチェックもしてもらったんですが、やっぱり原稿どおりに話そうとすると、もう全然だめですね。正しく言おうとすることに注意が向いてしまって、プレゼンの教科書に出てくる「伝わらないプレゼン」の典型みたいになってしまいます。

それで、結局チェックしてもらったネイティブの方には申し訳ないのですが、原稿は一旦忘れて、自分の言葉で話すことにしました。文法ミスとかはたくさん出てしまいましたが、「正確な棒読み」よりはよほどよかったのではないかと思います。

で、プレゼンの内容ですが、いつもの「なぜ冒険なのか」の話の後に、今回は外国語学習者ではなく、外国語教師にとってソーシャルメディアで学ぶ方法はあるかということを紹介しました。というのも、教師自身がソーシャルメディアによる学習を理解していないと、当然、教室でも応用してくれないからです。

ということで、今日はこのプレゼンで紹介したチャットやポッドキャストについて書いてみたいと思います。

このイベントは金曜と土曜の二日間でしたが、僕のプレゼンは土曜日だったので、まず、その当日の#satchatを紹介しました。これは前にもこのブログでご紹介したことがありますが(参考資料)、毎週土曜日の朝に行われている教師たちのtwitterチャットです。具体的な数字としては、モデレーターによるこの日の最初の質問に対して115もの回答があったこと、そしてモデレーターの質問はQ1からQ6まで全部で6つあり、同じだけの数の回答が寄せられていたら700もの回答になっているはずであることを紹介しました。

でもそれだけじゃないんですよね。

この#satchatは教育者の議論するチャットの一つに過ぎず、たとえば参考資料にある「Official Chat List - Education Chats」には355もの教育関係のチャットが記載されているのです。

ワークショップでは、これらのチャットのうちの自分に関係のありそうなものを、Googleカレンダーに登録するという作業をやってもらいました。もちろん使っていない人も中にはいましたが、カナダではGoogleカレンダーはかなり普及しているので、その場で多くの方が実際にスマホやタブレットで登録していました。僕のプレゼンの34枚目にある通り、たった3回クリック(もしくはタップ)するだけでいろいろなチャットを自分のカレンダーに取り込むことができます。みなさんも、ご関心のある内容のチャットがあったら、ぜひGoogleカレンダーなどに登録してみてください。

ワークショップでは来場者の属性を考えて、カナダの教師のチャットや、ブリティッシュコロンビア州の教師のチャット、スペイン語やドイツ語など各種の語学教師のチャットも紹介しました。

このブログの読者のために、このスライドで取り上げなかったチャットも1つ挙げるとすると、日本時間で水曜日の朝8時の#tededchatがおすすめです。これはモデレーターが指定するTED Talkのビデオを観てから、それに関してQ1-A1システムで議論するものです。

また、カナダは車社会で、運転中にポッドキャストを聞く人が多いらしいので、教育系のポッドキャストもいくつか紹介しました。以下に、ワークショップで紹介したポッドキャストをご紹介します。

Podcast Archives - Modern Learners
https://modernlearners.com/category/podcast/
僕が勝手に師匠と決めているWill Richardosonと、オーストラリアのBruce Dixonによる対話が中心のポッドキャストです。自律的な学びに関心のある人にはおすすめですが、僕はオーストラリア英語に慣れていなくて、Bruce Dixon氏の英語には未だに脳内で日本人が習う英語に変換しなければならないところが多く、ちょっと負担です。

Inside Innovation: - A.J. JULIANI
http://ajjuliani.com/inside-innovation-new-podcast/
授業時間の20%を自律学習に当てようというGenius Hourで有名なAJジュリアーニのポッドキャストです。本は面白いのですが、まだ回数も少ないこともありポッドキャストはちょっと非母語話者には聞きにくいところがあります。

The Creative Classroom with John Spencer by John Spencer on Apple Podcasts
https://itunes.apple.com/us/podcast/the-creative-classroom/id1141442116
上記AJジュリアーニとの共著で本を2冊書いているジョン・スペンサーのポッドキャストです。普通の日本人にとって英語はかなり聞き取りやすいです。自律学習的な内容もありますが、かなり多岐にわたって実践的な教育についての話題を取り上げています。方向性としては、かなり新し目の話題が多いです。

The Cult of Pedagogy Podcast | Cult of Pedagogy
https://www.cultofpedagogy.com/pod/
教育の多様性というような話題が多いです。79: Retrieval Practiceのように、今さらその話題ですか?というトピックを実はけっこう驚くようなデータで見直す機会になったりもします。

Truth For Teachers Podcast
https://thecornerstoneforteachers.com/truth-for-teachers-podcast/
最近あまり聞いてないのですが、教師のメンタルストレスを軽減するための話題などが多いです。新しめの話題はあまりありません。

ワークショップで紹介したポッドキャストはここまでですが、最近のおすすめとしてはこちらも挙げておきます。
TeacherCast Educational Podcasts
http://www.teachercast.net/podcasts/
内容は教育とICTに関わる領域のものがほとんどです。とにかくJEFFREY BRADBURY氏の発音が明瞭で非常に聞き取りやすく、日本人にもおすすめです。アナウンサーのような訓練を受けたことがあるのかもしれません。しかしノリはディスクジョッキーのような感じで非常に楽しい雰囲気です。

ワークショップでは、ポッドキャストのご紹介の後はいつもこのブログなどで書いていることですが、実際の第二外国語の授業でどのようにソーシャル・メディアを使うかを共有して、実際に体験してもらいました。ご関心のある方はスライドをご覧ください。

そして冒険は続く。

【参考資料】
むらログ: 『140 TWITTER TIPS FOR EDUCATORS』
http://mongolia.seesaa.net/article/441618173.html
(#satchatについて触れています)

Official Chat List - Education Chats
https://sites.google.com/site/twittereducationchats/education-chat-official-list

バンクーバーでのプレゼン

goo.gl/DNB4hH

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posted by 村上吉文 at 13:36 | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加