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2016年12月12日

スイスの冒険家、アマンダさんインタビュー!

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス




冒険家の皆さん、今日もマッターホルンから直滑降していますか?

さて、本日はスイス在住の冒険家、アマンダさんのインタビューを共有します。
アマンダさんはスイス日本語教師会のカイザー青木睦子先生からご紹介いただきました。
青木先生、ありがとうございます!

アマンダさんは日本語の教科書も使わずにアニメを見て日本語を覚えたということで、カザフのカリナさんや、ルーマニアのジョルジアンナさんに共通するところがありますね。ただ、アニメを見始めたのが17歳ということで、第二言語習得の臨界期に興味のある人は、12歳のころに見始めたというカリナさんとジョルジアンナさんとの比較としても分かりやすい例になるかもしれません。

ちなみにカザフのカリナさんは、最初はアニメやJ-Rockを楽しむだけで充分だったそうですが、その後、日本語を勉強するようになります。アマンダさんは一ヶ月前に青木先生に教えてもらうようになったということですから、今まさにその段階にいるのかもしれませんね。

逆にルーマニアのジョルジアナさんと共通していることは「勉強したという意識がない」というところですね。もちろん、一ヶ月前からカイザー青木先生に会うようになってからはそうでもないのだろうと思いますが。ジョルジアナさんの「私、紙で教科書を使って勉強するとすごく大変ですので、こういうふうに自然に学ぶのが自分にあっていると思います」という言葉にでも出てくるように、「勉強」と「学び」の違いというものは、アマンダさんも強烈に感じているようです。

さて、それでは以下にアマンダさんのインタビューのまとめをご紹介します。いつもの通り、これは要約であって発言に忠実な書き起こしではありませんので、研究などに使われる方は動画の音声をご利用くださいませ。

【アマンダさんってどんな人?】
名前はアマンダです。社会人です。
スイスに住んでいます。ルツェルンというすごくきれいな町に住んでいます。
仕事は日本語とは全然関係がない。日本語は趣味です。
大学も日本語とは関係ないことを勉強していました。

【日本語を勉強しようと思ったきっかけは?】
日本語は元から勉強しませんでした。学んだだけです。
17歳からマンガをもらいました。ナルトでした。あとでアニメを見つけました。そこからいつも日本語のアニメとサブタイトルで日本語を見ていました。
そういう感じで日本語を学びました。
日本語の学校には行きませんでした。
個人の先生に習ったのは青木先生でした。
一ヶ月だけ週に1時間だけ青木睦子先生に話す練習を
私の日本語は全然上手で花ですけど、いつもたくさんのアニメを見ていました。そしていつもたくさんの同じフレーズを聞きました。そして、後でただ話しました。でも私の文法はそんなによくないです。だから全然勉強しませんでした。

【日本語の勉強を始めて、最初にしたことは?】
いつの間にか?
最初はおはようございますとバカとか、一番簡単な言葉。アニメですごく聞く言葉。
アニメを見始めてから4年、5年してから日本語が分かるようになってきた。
最初は夏休みとか一日に6時間ぐらいアニメを見た。
アニメは字幕だからそれでいい。
ひらがなはちゃんと勉強しようと思って2時間で勉強した。カタカナはきれいな形じゃないから興味がない。漢字は分からないけど、「人」の漢字は分かる。

【冒険の仲間は?】
一緒に勉強するスイス人の友達はいないけど、スペインで日本人の友だちがいた。私はスペインとキューバの人間だから。私の母語はスペイン語で、ドイツ語の勉強のためにスイスにいる。家族ではスペイン語を話している。その他にフランス語とイタリア語も話せる。フランス語はフランスでいっぱい旅行したので学んだ。でも忘れてしまいました。
日本語の文法は全然違うけど、発音はスペイン語とほとんど同じだから簡単。中国語は声(声調?)があるけど、日本語はないから。
スペインにいた日本人の女の子は同じ町に住んでいて、一週間に一度だけ日本語とスペイン語を使って話した。彼女はスペイン語を勉強しに来ていた。先生じゃなくて年も同じ友だち。来年、彼女は結婚するので、私も日本に行くと思う。
私は赤ちゃんみたい。赤ちゃんはよく聞ける。そして後から話せるようになる。その同じ方法で学んでいる。
日本人みたいな人を見つけたら「すみません、日本語を話しますか」と町で話しかける。ストーカーみたいに。スイスに来る日本の観光客は多いけど、この町ではあまり見たい。アニメで見るほうがずっと多い。

【冒険の地図は?】
日本語を勉強するための教科書はない。本屋に行ったけど買わなかった。APPも全然使っていない。日本語は仕事みたいにはしない。大学生はたくさん勉強するけど、仕事みたいですね。私は趣味だから。

【そんな装備で大丈夫か?】
日本語学習のためのウェブページも使っていない。

【モンスターは?】
困っていることはいっぱいある。文法は全然勉強しなかった。たとえば自動詞と他動詞も分からない。アニメを見ていて分からないところがあったら? 話すためにたくさんの言葉は必要だ。青木先生に聞いたら教えてくれたら、前に覚えたことを後から思い出す。アニメで知らない言葉があっても、一時停止とかしないでどんどん先を見る。

【情熱は?】
だから勉強してないんですよ。勉強だと思ってないから。今でも毎週3時間はアニメを見ます。青木先生と一緒なので上手になる。青木先生は本当の日本人なので可愛い。しゃべり方とか。

【外国語教師はもう必要ないと思いますか?】
必要ないとは思わない。私の日本語はアニメみたいな感じに聞こえる。先生にもそう言われる。そういう練習って大事なことだと思う。私にとっては、アニメみたいな話し方を直してもらうことと、こちらの質問に答えてもらうことはとても大切。青木先生と会うときは、いつもこちらからの質問に答えてもらうのが中心。丁寧語ができないので、それも教えてもらう。「みんなの日本語」はひらがなが多いから分かりやすい。でも、青木先生会う時のいちばん大事なことはたくさん話すこと。

【他の冒険家にアドバイスをお願いします】
好きなことや情熱のあることをとおして、何かを学ぶこと、それが大切。私は勉強しないけどよく学ぶこと。みんな勉強、勉強というけど、いっぱいしゃべれない。文法をたくさん勉強するけど、話せない。だから勉強しないこと。
勉強と学びの違い。勉強はときどき大嫌い。でも学びはふつうのこと。外に出て、かばんがおしゃれとか、そういうこと。そういう感じで日本語も好きなことでたくさん学びました。勉強しなかったけど。

そして冒険は続く。

【参考資料】
むらログ: すべてはここから始まった。カザフの冒険家、カリナさんインタビュー!
http://mongolia.seesaa.net/article/435166266.html

むらログ: すべてはここから始まった。カザフの冒険家、カリナさんインタビュー!
http://mongolia.seesaa.net/article/435166266.html

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posted by 村上吉文 at 04:57 | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加
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