2016年07月03日

スロバキアの冒険家サビーナさんインタビュー!

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス




冒険家の皆さん、今日も龍の背中に乗って、お姫様をさらった魔王の城へ飛んでいますか。

さて、今日はスロベキアの冒険家、サビーナさんへのインタビューをご紹介します。実はこのインタビューは3月に行われたのですが、出張などが重なっていてブログにまとめる余裕がなく、こんなに遅くなってしまいました。

サビーナさんは日本語学習歴6年のうち2年間は個人授業で日本語を教わっていたということで、典型的な冒険家ではないところもあります。

学習動機も日本語話者とのつながりというよりその時の先生とのつながりが大きかったようで、もし通学範囲内に日本語学校があっても上手に日本語を伸ばせたかもしれませんね。ご自分でも「語学学習の才能があると人に言われる」「勉強が好き」と言っているところも一斉授業への耐性を示唆しています。

しかし、やはりePenpalで日本語話者を探してLINEやカカオトーク(メッセンジャーアプリ)で交流したりするところに冒険家の片鱗がうかがえますね。

他にも、これまでの冒険家インタビューと共通することとして、「最初はアニメで日本語学習を始めたものの、次第に日本語そのものへ関心が移っていく」ということも挙げられます。

また、モチベーションの自己管理にいろいろ気を使っているのも、成功する自律学習者によく見られる例ですね。

認知スタイルとしては「聞くときは漢字が見えないので意味が分かりにくい」というあたりから視覚優位者であることが示唆されています。

それでは以下にサビーナさんへのインタビューのまとめを共有します。いつものことですが発言に忠実な文字おこしではないので、正確な発言を知りたい方は上の動画をご覧くださいませ。


【サビーナさんってどんな人?】
サビーナさん。
スロバキアの日本語スピーチコンテストの上級の部で優勝した。
現在高校4年生。
私の高校はバイリンガルなので5年生まである。スロバキア語と英語。
首都から60キロぐらい離れている小さな村。人口500人ぐらい。

【日本語を勉強しようと思ったきっかけは?】
子供の時アニメが好きで、大きくなってからもう一度見たら美しいと思うようになった。12歳の頃から勉強を初めて、昨日18歳になったので6年ぐらい。
アニメは全部チェコ語に翻訳されていて、テレビで放送されていた。
チェコ語とスロバキア語はだいたい同じ。スロバキア人なら理解できる。
見ていたのはもちろんナルト。同級生もみんな見ていた。
12歳になってから改めて見たのもナルト。でも、そのあとアニメへの興味は薄れて、むしろ日本語をもっと知りたくなった。
もともと言語を勉強するのが好きで他の人より言語を勉強する才能があると言われた。

【日本語の勉強を始めて、最初にしたことは?】
小さな村で学校がないと知っていたので、ネットで教科書を探した。
JLPTは毎年受けている。去年の12月にN1に挑戦したがギリギリで合格できなかった。夏にもう一度受ける。チェコのブルノで受験したい。
2年ぐらいプライベートの先生にも教わった。スロバキア人の日本文学博士を持っている女の人。エヴァ・ルカーチョワ先生。詩人としても活躍している。彼女は教科書を使うのはつまらないと思っていたので会話だけ練習した。その先生は私の母親が近くの大学にメールで問い合わせて教えてもらった。

【冒険の仲間は?】
12歳だったのでFacebookなどはあまり使わなかった。
ケータイのアプリで友だちを探して日本語を使った。でも相手はいつも英語ばかりで、たまに日本語で書いても平仮名ばかりなので却って読みにくかった。

【冒険の地図は?】
ネットで見つけたのはチェコとスロバキアにある唯一の教科書。LEDA社の「ヤポンスチナ」という本。
その教科書では足りなくなって他の教科書をさがした。例えば英語でもっといい本があるかもしれないと思って英語で日本語を勉強した。そのおかげで英語もけっこう自然に身についた。「中級への扉」「日本語完全マスター」なども使った。

【そんな装備で大丈夫か?】
日本人はE-penpalで探して、Lineとかカカオトークで話した。
他には「お勉強」というアプリを使った。テストのような機能がいい。どこまで勉強したかがひと目で分かる。学校から帰るときなどに使った。

【モンスターは?】
漢字を手で書くことが困った。普通は手が書かないから私には必要ないと思った。
公式な場面で使う単語はまだ。
聞くときは漢字が見えないので意味が分かりにくい。
お笑い番組でテロップがあると分かりやすくて、モチベーションが上がる。
いつも正月に放送される「笑ってはいけない」という番組が面白い。大阪弁は可愛くて好き。
仰天チェンジというバラエティも見ている。
アニメはもう見ないけど、ドラマとか好き。

【情熱は?】
日本語の先生とすごくいい関係になったから。知らないうちに親子のようになった。彼女はいつもサポートしてくれた。勉強が好きだけど「これをしなければいけない」と言われるとモチベーションが下がる。私の日本語はただの趣味なので、いつも楽しくできた。

【外国語教師はもう必要ないと思いますか?】
先生はいつでも必要。普通の母語話者は先生みたいに説明はできないと思う。
私に必要なのは会話をすること。会話で一回使うと頭に残る。
先生は正しい日本語を話してくれるが、普通の母語話者は東京で大阪弁を使ったり、正しくない話し方もする。

【他の冒険家にアドバイスをお願いします】
一番大切なのは小さな目的があること。すぐに話せるようになるのは無理。一週間で10字の漢字を習うとか。そして自分にもご褒美を用意する。100字の漢字で高級なものを買うとか。
勉強をできるだけ楽しくすること。嫌になるといい効果がでないと思う。わたしは日本語音楽を聞いたりお笑い番組を聞いたりとか。漢字が手で書けないけど部分に分解するとかすると楽しく勉強できる。習った文法や単語を見ると達成感があって、モチティベーションになる。

そして冒険は続く。

【参考資料】
むらログ: スロバキアの冒険家、ラドカさんインタビュー!
http://mongolia.seesaa.net/article/434614516.html
(今回のサビーナさんが優勝したのはスロバキア日本語スピーチコンテスト上級の部で、こちらのラドカさんは初中級の部で優勝しました)

冒険家インタビュー - YouTube
https://www.youtube.com/playlist?list=PL8xNAgRaT_iSBuawM8nI5MJYsps0pCYwf

Welcome to ePenpal
http://www.epenpal.net/
(サビーナさんがLineやカカオトークで話す相手を見つけたアプリ)

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posted by 村上吉文 at 18:54 | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加

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