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2016年05月12日

外国語学習の生活化

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス




冒険家の皆さん、今日も熱気球に乗って灼熱の砂漠を横断していますか?

さて、うちの子どもの同級生の父親で、高齢者の健康問題に取り組んでいらっしゃる方がいます。(ママ友じゃなくてパパ友っていうんですかね) 僕が出勤するときに職場までジョギングしているところを見たそのパパ友に教えてもらったんですが、わざわざ「運動するぞ!」と気合を入れて運動するのではなく、普通の生活の中に運動を取り入れることを「運動の生活化」というのだそうです。ネットで検索してみると、「スポーツの生活化」という表現もありますね。

さて、「生活化」と聞いて思い出すのは、ジョン・デューイの後継者とも言われるキルパトリック(William Heard Kilpatrick)の「学習の生活化」です。彼は抽象的な知識の暗記を中心にしていた当時の教育に批判的で、生活の中にある課題を発見して解決することを通して世界を学んでいく「プロジェクトメソッド」を開発しました。今でもその影響は脈々と受け継がれているのではないかと思います。

そういう意味では彼の唱えた「学習の生活化」はある程度達成されつつあると言っていいと思うのですが、「運動の生活化」という文脈で使われる「生活化」に関しては、もしかしたら外国語の学習の面でも、もっといろいろできることもあるんじゃないかと思います。

たとえば時計。最近は時刻を音声で知らせてくれる「音声時計」の無料アプリなどがありますから、自分の勉強している言語で検索すれば、すぐに見つけることができると思います。英語を勉強している人は”Talking clock”, “Speaking clock”などで検索すると、いろいろ出てきます。これを鳴らしておけば、時刻に関する表現は普通の生活を過ごしながら、身につけることができますよね。僕のように腕時計をしない人間には、それで時刻を知ることになるので、まさに「生活化」です。

僕のブログをFacebookを通して読んだ人なら、Facebookのメニューを外国語にしてしまうのもいいでしょう。僕も拙いハンガリー語に設定することがよくありますが、「いいね!」と「シェアしました」「コメントしました」に当たる表現だけ覚えておけば、それほど困ることはありません。あ、それから言語設定のページもメモしておくのもいいですね(参考資料の中にあります)。後でメニューを見ながら言語設定ページに行くのは、初級レベルだったら外国語でやるのはちょっと大変ですから。

中級や上級レベルでしたら、自分用の「To Do メモ」などを外国語で書いてみるのも役に立ちますし、天気予報などもその言語で見るためにブラウザにブックマークしておくのもいいですよね。

「運動の生活化」と同じく、このようにちょっと工夫を入れるだけで、外国語を生活に取り入れることができます。気合を入れて机に向かう時間のない人や、そもそもそんな気合を入れられない人にとっては、自然に外国語に馴染むことのできる方法ではないかと思います。いかがでしょうか。

そして冒険は続く。

【参考資料】
時報WEBフリーソフト|インターネットで聞く時報,電話番号(117)のかわり
http://stopwatchtimer.yokochou.com/jihou.html

一定時間ごとに時刻を読み上げるiPhoneアプリ「こえ時計」時間のない朝など、工夫次第で使い方いろいろ!
http://ushigyu.net/2013/03/18/voice-clock/

Facebookの言語設定ページ
https://www.facebook.com/settings?tab=language

Twitter設定ページ(上から3つめが言語設定です)
https://twitter.com/settings/account

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posted by 村上吉文 at 12:34 | TrackBack(0) | 日本語hacks! | このエントリーをはてなブックマークに追加

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