2015年12月09日

安全なのはむしろインターネット

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス


Photography is not a crime

冒険家の皆さん、今日も宝箱の周りに仕掛けられた罠に引っかかって命からがら逃げていますか?

さて、「ソーシャル・メディアを使って外国語を学ぼう」というと、インターネットの安全性について疑問を持たれることがよくあります。前にも似たようなことは書いたことがあるのですが、今日は犯罪の中のネット犯罪の占める率と、学習者を教室の外の日本語話者とつなぐリスクについて考えてみたいと思います。

まず1点目ですが、警察庁の「平成26年1〜12月犯罪統計資料【確定値】」という資料によると、2014年の刑法犯は121万件だったそうです。その一方で、「平成26年版 警察白書」によると、インターネットを介した犯罪(サイバー犯罪)は8,113件に過ぎません。つまり、日本ではサイバー犯罪というのは全体の100分の1よりもさらに少ないのです。よほどネットユーザーが少ないのならともかく、日本のネット人口が1億人を超えていることを考えると、サイバー空間のほうがはるかに安全といえるのではないでしょうか。

次に、教室の外とつなげるという観点から考えてみましょう。

僕がとても不思議に思うことは、ポスターを作って教室に来てくれる人を募集したりしている人が、その一方でソーシャル・メディアを使って学習者と日本語話者をつなげることに「あぶないから」と言って躊躇したりすることです。

僕から見れば、知らない人がポスターを見て教室にやってくることの方がよほど危険に思えるのです。というのも、仮に事前に連絡をもらったとしても、履歴書を提出してもらうなんてことまではお願いできませんよね。よくても現職と連絡先ぐらいしか分からないことがほとんどでしょう。どんな人と付き合いがあるかなんてことは分かりませんし、普段、何をしているかも分かりません。

仮にその人が例えば暴力的な衝動などの精神的な問題を抱えている場合、皆さんの学習者が物理的な危害を加えられてしまう可能性もあるわけです。極端な話、殺されてしまったりする可能性だってないわけじゃありませんよね。

その一方で、ソーシャル・メディア、たとえばFacebookで学習者と日本語話者をつなぐ場合、相手の個人情報はずっとよく分かります。友達リストを非表示にしている人を除いて、どんな人と交友関係にあるかも見ることができます。趣味の話ばかりしている人もいれば、仕事の話ばかりしている人もいます。読んでいる本もリストになっていることも多いです。

仮にそれらが全て偽りだったとして、何か問題が起きてしまった時でも、オンラインの付き合いなので物理的な危害を加えられてしまうことはありません。殴られたり銃で撃たれたりする心配はないのです。そして、問題をコントロールする方法もたくさんあります。たとえば相手をブロックしてしまうこともそのひとつです。オンライン・グループで交流している場合、管理人がその人を退会させるという方法もあります。

つまり、学習者と日本語話者をつなぐという活動を行う際、ソーシャル・メディアを使ったほうが、予期できる被害の程度が少ない上に、問題への対処も簡単なわけです。リスクを減らしたい方こそ、ソーシャル・メディアを活用されるといいのではないかと思います。

そして冒険は続く。

【参考資料】
平成26年1〜12月犯罪統計資料【確定値】
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?bid=000001056492&cycode=0

平成26年警察白書 第3章 サイバー空間の安全の確保
http://www.npa.go.jp/hakusyo/h26/honbun/html/q3110000.html

総務省 平成26年版情報通信白書
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h26/html/nc253120.html

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posted by 村上吉文 at 13:21 | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加

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