2015年08月02日

Facebookが嫌いな人がFacebookを始める方法

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス


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冒険家の皆さん、今日もムササビスーツで高層ビルから脱出していますか。

さて、ソーシャル・メディアが日常生活に浸透した現在、語学教師にとって、自分の担当している学習者をFacebookなどを使って日本語話者と直接つなげることはますます重要な業務の一部になっています。

しかし、人によってはFacebookを使うことに違和感があることもあるでしょう。昨日の日本語教育学会による実践研究フォーラムでも、「学習のためだけに使うことが可能なのか」「友だちの友だちなどの知らない人から友だちリクエストが来て困る」などの「Facebookそもそも論」が聞かれました。

そこで今日は、そういったFacebookが嫌いな人が最小限の範囲でFacebookに関わって、学習支援をしていくための方法について書いておきたいと思います。

まず、仕事でもプライベートでもFacebookを使って、かつ、仕事とプライベートをきっちり分けたいという人のためには、これまで何度も書いているように「リスト」という機能を使えば簡単です。要するに投稿の共有範囲をそれぞれ別にすればいいわけですね。共有範囲を分ければ、おいしいワインの話を学生に見られることはありませんし、おせっかいな友だちが仕事の話に口を突っ込んでくることもありません。(アカウントを2つ作るのは利用規約で禁止されていますので、仕事に使うのは危険です)

しかし、そもそも仕事以外ではFacebookを使わないのでプライベートな関係の人には見つかりたくないという場合は、投稿の共有範囲を分けるという方法ではなく、以下のような注意をする必要があります。

1.メールアドレスは新しく作る
まず、Facebookに登録するメールは、誰も知らない新しいものにしましょう。なぜなら、誰かが知っているメールアドレスを登録してしまうと、その相手に「友だち候補」としてあなたの名前が表示されてしまうことがあるからです。というのも、Faccebookにはユーザーが自分の持っているアドレス帳から友だちを探す機能があるのです。また、検索窓にメールアドレスを打ち込んで、友だちを見つけることもできます。こういう機能で友だちに見つからないようにするには、誰も知らないメールアドレスを新しく作るしかありません。GmailとかHotmail などの無料ですぐ作れるメールアドレスをそのために準備しましょう。

2.友だちを作らない
どれだけ親しい友だちでも、1人を友だちとして登録してしまうと、その友だちが自分の友だちリストを公開していれば、その友だちの友だちにはあなたの存在がばれてしまいます。Facebookは友だちを1人も作らなくてもいろいろな方法で仕事として利用することができますので、Facebookで自分の学生以外の他者と関わりたくない人は、誰一人友だちにしないことがいいでしょう。

3.友だちリクエストを受け取らない
友だちリクエストがわずらわしいという声をよく聞きますが、友だちの数がゼロなら、友だちリクエストを一切受け取らないように設定することもできます。
以下のページで「私に連絡を取ることができる人」を「全員」ではなく、「友だちの友だち」に設定しましょう。
https://www.facebook.com/settings?tab=privacy
「全員」と「友だちの友だち」以外の選択肢はないので、ここだけでリクエストをゼロにすることはできませんが、もともと友だちがゼロなら、友だちの友だちも当然ゼロのはずです。したがって、あなたに誰も友だちリクエストを送ってくることはありません。

4.メッセージを受け取らない
Facebookでは知らない人からメッセージが届くのがわずらわしいという声を聞くこともあります。それも、さきほどの設定ページで防ぐことができます。
https://www.facebook.com/settings?tab=privacy
こちらの「私に連絡を取ることができる人」の中の「受信箱にメッセージを受け取る相手」を「絞り込み」に設定しましょう。そうすると、友だち以外のメッセージはゴミ箱に直行だし、もともと友だちもいない設定にしていれば、メッセージはすべてゴミ箱に行くことになります。

5.自分のページに勝手に書き込まれない
よく誕生日などに「〜さん、おめでとう!」と他の人が友だちのページに書き込んでいるのを見ることがありますが、これも内容によっては面倒なこともありますよね。これを防ぐには、以下のページで設定することができます。
https://www.facebook.com/settings?tab=timeline
ここで、「自分のタイムラインにコンテンツを追加できるユーザー」の「あなたのタイムラインに投稿できる人」を「自分のみ」にしておけば、他の人があなたのページに勝手に書き込むことはできなくなります。なお、ここで「タイムライン」と言っているのは、要するにFacebook上のあなたの家のようなものです。普通、ユーザーの名前をクリックすると表示される画面です。あなたが何か発言すると、それが時系列にしたがって新しいものから上になるように表示されていくので、「タイムライン」と呼ばれています。

もう一つ必要なことは、ちょっと分かりにくいですが、上記の同じ設定ページで、同じく「自分のタイムラインにコンテンツを追加できるユーザー」の「友だちがあなたをタグ付けした投稿をタイムラインに表示する前に確認しますか?」をオンにしておくことです。これを忘れていると、例えば誰からあなたと関係のないエロ写真などにあなたのタグをつけてしまうと、それがそのまま自分のタイムラインに表示されてしまうのです。ただし、これは友だちがいる場合のことで、友だちを1人も作らなければ、ここはオンにしなくても問題ないはずです。

6.先制ブロック
あらかじめ、「あの人には見つかりたくないな」という面倒くさい人がいたら、先制ブロックしてしまいましょう。先制ブロックというのは、何かのトラブルが起きてから相手をブロックするのではなく、その前にブロックしてしまうという方法です。相手の名前やメールアドレスなどでFacebookを検索して、発見したらブロックしてしまうのです。ストーカーっぽい人の被害にあっている人などには、特におすすめです。ブロックする方法は参考文献に入れてあります。

ここまできちんと設定しておけば、Facebookが怖い人でも、かなり安全に使い始めることができるでしょう。

7.どうやって仕事に使うのか
さて、上記のように隙のない設定にしてしまうと、「それじゃ仕事に使えないのでは?」と思った人もいるかもしれません。しかし、友だちはいなくても仕事に使うことは充分に可能です。なぜなら、Facebookには「グループ」というものがあるからです。要するに学生は家に招待しないで学校や喫茶店でのみ会うようなイメージですね。

たとえば、クラスのFacebook中毒の学生に「クラスの公式グループを作って」と頼んでみましょう。自分とは直接つながらなくても、そこで学生たちに宿題を出したりすることができます。そのグループの学生たちには自分の存在はもちろん見えてしまいますが、友だちリクエストを送るためのボタンは表示されないので、当然、友だちリクエストが学生から届くことはありません。ただ、念のために「友だちリクエストは誰からも受け付けないことにしています」と自分のプロフィールページに明言しておこうといいでしょう。自分だけ拒否されていると思われたら学生は傷ついてしまうでしょうから。
また、クラスにあなたと同じようにFacebookが嫌いな人がいたら、今日のこの記事に書いてあることを伝えて、心配ないと教えてあげることもできるでしょう。

さて、読み返してみるとちょっと面倒臭そうに見えますが、やってみると、実はそれほど難しいことではありません。「Facebookを始めたら確かに授業は改善できるだろうけど、人間関係が面倒くさいから嫌だな」と思っている人でも、このようにすればそれほど心配なくFacebookを授業に活用することができます。

そして、使ってみて「意外とFacebookも役に立つなあ」と思ったら、その時点で少しずつ友だちを増やしていくことも可能ですし、やっぱり嫌だったら、そのまま仕事でしか使わないという選択も可能です。

なお、僕自身も最初にブログを実名にした時にはずいぶん「大丈夫かな」と心配しましたが、デメリットなんてまったくありませんでしたし、メリットは数え切れないほどありました。初めての国でも「むらログ読んでますよ」と言われることもありますし、ブログを見た出版社の方から雑誌連載の話もいただいたこともあります。

ですから、Facebookでは最初から友人もたくさん作っていますし、友だちが多くてよかったと思っています。今日の記事だけ読むと「自分はあんなに友だちをつくておいて!」と誤解されるかもしれませんので、念のため補足しておきます。

そして冒険は続く。

【参考資料】
むらログ: ソーシャル・メディアに気兼ねなく書き込むために大切なこと
http://mongolia.seesaa.net/article/370005399.html

むらログ: さあ、絶交しましょう! ブロックのすすめ
http://mongolia.seesaa.net/article/370290252.html

利用者をブロックするにはどうすればよいですか。 | Facebookヘルプセンター
https://www.facebook.com/help/168009843260943

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posted by 村上吉文 at 13:20 | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加

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