2014年10月05日

Will Richardson 「学びについて今までと違う考え方をするための3つのスタート地点」

Beyond the wall
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス


冒険家の皆さん、今日も囚われのお姫様を救い出すために高い塔によじ登っていますか?

さて、僕がよくこのブログで引用しているウィル・リチャードソンが2年前にNYタイムズ紙に寄稿していたのを見つけたので、ご紹介します。タイトルは「学びについて今までと違う考え方をするための3つのスタート地点」ということで、21世紀としてはどれも当然のことではあります。保守的な人の多い教育界で僕がこういうことを言うとどうも異端児みたいに思われることがあるのですが、専門家しかいない学会での発表などではなく、彼は一般人が読む大手新聞へのゲストとして2年も前に寄稿しているわけで、教育界の外では既にそれなりに注目されている方向性であると思います。

ここでは3つのスタート地点とは何かだけを紹介しますが、引用元の記事では、豊富な例や根拠なども示されていますので、僕がここに書く短い紹介に違和感を感じる方はオリジナルの方もぜひご覧くださいませ。

Will Richardson "Three Starting Points for Thinking Differently About Learning"
http://learning.blogs.nytimes.com/2012/10/25/guest-post-three-starting-points-for-thinking-differently-about-learning/

さて、3つのスタート地点のうちの1つめは「教室の壁を薄くする」です。
Tens of thousands of educators are doing this now. Using tools like Skype, Google hangouts, Google docs and more, they are taking advantage of all of the experts and professionals and artists and other passionate learners who are out there online to inform and educate.
今や何万もの教育者がこれを行っている。スカイプやGoogleハングアウトやGoogleドキュメントなどを使って、オンラインにいて情報提供したり教えたりしているあらゆる専門家や芸術家やその他の情熱的な学習者から利点を引き出している。


2つめのスタート地点は「見知らぬ人と話す」です。
Learning today is not just about connecting your students to other classrooms or experts that you find; it is about teaching them to make their own connections as well. And that means teaching them how to find, vet and learn with people they don’t know, people whom they may never meet face to face. In fact, I would argue that is an essential part of being literate at this moment of abundance.
現代の学びは単に教師が見つけた専門家や教室と自分の学生を結びつけるだけではない。学習者自身が自分自身で他者とつながることができるようにすることでもある。つまり、実際に会ったことのない人をどのように見つけ、評価し、学ぶかということを教えるということだ。実を言うと、これこそがこの豊かな時代においては「文盲でないこと」の必要不可欠な部分であると私は主張したい。

(日本は教育界自体が「豊かな時代における文盲」だったりしますね・・・)

ちなみに、一部の保守的な教育者に向けて、リチャードソンはネットのリスクが誇張されているという研究を紹介しています。僕は自分の体験として実感しているのでその研究へのリンクは開いていませんが。

リチャードソンがこの点で最初に始めるところとしておすすめしているのがtwitterです。

そして、3つめのスタート地点は「透明であること」です。
but it also means sharing our own work, learning transparently and actively participating in online spaces where our students can find us. I know that is a difficult proposition for many who may feel uncomfortable putting their work out there for the world or their students to see. But the returns can be profound.
(他者とつながることだけでなく)それは我々の仕事(の成果物)を共有することや、透明性を持って学ぶことや、学習者が我々を見つけることができるオンラインの空間に積極的に参加することも意味する。世界中の人や自分の学生に自分の仕事が見えるようにすることに居心地の悪い思いをする人がいるのは知っているが、その見返りは大きい。

実は、明日がこの「むらログ」の誕生日で、開設8年になるのですが、僕自身もこのブログで自分の作った教材だけでなく、失敗談なども積極的にシェアしてきています。それは僕が博愛的で利他的な人間であることを意味するのではなく、むしろ見返りが大きいことを知っている上での利己的な行動なのですが、みんなのためにシェアしていると美しい誤解をしてくれる人が今でも大勢います。ありがたいことではありますが。

まあ、今日の「むらログ」で僕が言いたかったことは「ウィル・リチャードソンがいいことを言ってる!」ということだけなので、僕のくだらない文章はこの辺までにしておきます。ぜひ、オリジナルの寄稿文をお読みください。

そして冒険は続く。

(自分のブログなのになぜかコメントが拒否されるので、できればGoogle+Facebookツイッターなどにコメントをお願いします)
posted by 村上吉文 at 17:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック