2014年03月17日

クラウドファンディングと日本語教育

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス




冒険家の皆さん、今日もピラミッドの地下でミイラの大群に襲われていますか?

さて、このブログでは無料でできる冒険をいつもご案内していますが、本当に未開の地で冒険をするなら莫大な金額が必要ですし、新しい教授法に基づく学校を作るような冒険にも、ある程度のお金が要りますよね。

これまで、そういうお金を調達するには銀行などの金融機関にお金を借りる必要がありました。でも、銀行の人が新しい教授法のビジョンに共鳴してくれなかったら、貸した金は返ってこないと思われ、融資を受けることができません。したがって、どれだけ優れたビジョンでも日の目を見ないで終わってしまうわけです。

しかし、ここへきて、それ以外の道もひらけてきました。

それがクラウドファンディングです。というと「またクラウドかよ」と思う人がいるかもしれませんが、違います。僕がよく言っているクラウドは「雲」の意味の「Cloud」ですが、クラウドファンディングの場合は「人々」の意味の「crowd」です。要するに少額を多数の人から集め、結果的には事業を開始できるだけの大量の金額を集めようというものです。

アンテナ感度の高めの人は、これまでも「キックスターターで何万ドル集めた」とか、「目標金額にわずか◯◯日で達した」などという記事を見たことがあるかと思います。でも、僕にとってはあまり縁のない話かと思っていました。そもそも、いかに無料ツールを使い倒すかに情熱を注いできた僕にとっては、「融資を受ける」なんて別の世界のできごとだったのです。

しかし、ここ数日の間に、続けて2つのできごとがあり、急に身近な存在になってきました。

一つは、冒頭のビデオでご紹介している日本語学習ソフトの「Koe!」です。このビデオは販売促進用のビデオではなくて、クラウドファンディングの投資促進用だったんですね。ゲーム自体も日本のRPGの要素を取り入れているということで、なかなか面白そうですが、それ以上にすごいなと思ったのは、コンピューター専攻の学生を始めとする3人組が、このクラウドファンディングで2月26日からたったの二週間あまりの現時点で、日本円換算で850万円もの資金を調達してしまったということです。

これは、われわれ既存の日本語教育関係者がいかに日本語学習のニーズに応えてきていなかったかの証左でもありますが、いよいよクラウドファンディングが日本語教育の世界にもやってきたということでもあります。

もう一つの事件は、ハングアウトでお話したことのある安部尚登さんが、ワークショップの費用をクラウドファンディングで調達しようとしていることです。

かなえあいレジスタードマークワークショップ・プロジェクト!
https://readyfor.jp/projects/kanaeai1

モニターを通してとは言え、リアルタイムで顔を見ながら何度かお話したことのある人が、こうして挑戦しているのを見ると、今まで対岸の出来事だったようなクラウドファンディングが急に現実味を帯びて、身近に見えるような気がしてきました。しかも、キックスターターのような欧米のプラットフォームだけでなく、阿部さんが利用している日本のプラットフォーム(https://readyfor.jp/)があり、そこの他のプロジェクトを見てみると、モンゴルの孤児院を支援する人たちとかもいるのです。

まあ、上にも書いたように僕は無料のツールでどこまで行けるのか、ということを常に考えてきた人間なのですが、もし自分の夢の実現のために使えるお金がある程度集められたら何ができるか、ということを考えてみるのは、なかなか楽しいです。

これを機会に、みなさんも一緒に考えてみませんか? 斬新な教授法で学習者を集める日本語学校とか、特定のニーズだけにピンポイントで焦点を合わせた日本語を教えるオンラインコースとか、いろいろできそうじゃありませんか? 皆さんでしたらどんな冒険の資金を調達したいですか?

そして冒険は続く。
posted by 村上吉文 at 14:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加
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