2014年03月02日

コミュニティーへの参加者の見つけ方 【7つのステップ】

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス




冒険家の皆さん、今日も吹きすさぶブリザードの中を犬ぞりで南極点を目指していますか?

さて、ちょっと前に「コミュニティを育てる7つのステップの前にしておくこと」を書きましたが、その後にすること、つまり7つのステップのうちの最初のステップは「参加者を見つける」です。

ここでソーシャル・メディアに慣れていない人がよくやる間違いは、学会誌などで発表している人の名前をFACEBOOKで検索することです。なぜこれが間違いなのかというと、学会などで発表している人の中に、あまりソーシャル・メディアを使っている人は多くないからです。たとえば日本語教師の仲間の中で、学会で発表をしている人を思い出してみてください。そういう人たちの多くはソーシャル・メディアを使っていないのではありませんか? かくいう僕も、日本語教育学会の研修で講師を務めたりしたことはありますが、実は一度も論文を投稿したことがありません。だから当然、僕の論文が日本語教育学会の学会誌に掲載されたこともなく、「日本語教育学会の論文を読んだので村上さんをコミュニティに招待したいと思いました。よろしく」というようなリクエストも当然ありません。

どうしてこういうオンラインとオフラインの乖離が起きてしまうのかというと、僕のように辺境の現場にいる人間は中央の学会に参加できないのでどうしてもオンライン中心になってしまいますし、最初から中央にいて、そこで充分にネットワークを広げることができる人はオンラインのつながりがあまり必要ではないからでしょう。そういう人たちにとっては、革新的な新しいメディアなどはむしろノイズに過ぎないということも少なくありません。(だからこそ、イノベーションは辺境から起きるのですが)

さて、自分のコミュニティに入ってくれそうな人を探す場合、次によくやる間違いは、facebookで「日本語教育」などのそのコミュニティーに関するキーワードでユーザーを検索することです。実は僕も以前はこれをよくやっていましたし、Google+やツイッターでは今でもやりますが、Facebookに関してはこれはかなり効率が悪いです。というのも、ご存じの通りFacebookは「出会いの場」ではなく、ネット外ですでに知っている人とオンラインでも交流するサイトだからです。名前やメールアドレスで検索すれば、探している人を簡単に見つけることができますが、専門性や趣味などのキーワードでは、ユーザーに関する検索結果がほとんど出てこないのです。(Google+やツイッターなら、普通に見つけることができます)

では、どうやって探せばいいかというと、端的に言えばオンラインコミュニティーです。自分のコミュニティーと部分的に重なるコミュニティーがあったら、まずは中を覗いてみましょう。たとえば、もしあなたが南極で日本語を教えている人たちのコミュニティーを作ろうとしているところだとしましょう。その場合、南極に住んでいる人たちのコミュニティに行けば、日本語を教えている人が見つかるかもしれませんし、逆に日本語を教えている人たちのコミュニティーに行けば、「わたしの現場は南極です」という人が見つかるかもしれません。(地名はあくまでも例です)

また、皆さんが南極コミュニティーで「日本語を教えている人はいませんか」と聞くこともできますし、日本語教師のコミュニティーで「南極で教えている人はいませんか」と聞くこともできるでしょう。(地名はあくまでも例です)

その際に重要なのは、「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる」ではなく、マーケティングなどで言われる「マイクロインフルエンサー」を探すことです。一般的に言って、友だちの数、更新頻度、友だちからのコメントの数などによって、その人のネット上での影響力は分かります。ネット上で情報商材などを売っている人の中には、こういった数値を人為的に高くしている人もいるのですが、そういう場合は友だちなどのアカウントを見てみると、その多くはほとんど何も書かれていなく、コンピューターが大量に作成したアカウントであることがすぐに分かります。

なぜマイクロインフルエンサーが大切かというと、そういう人に参加してもらえると、その人を通してもっとたくさんの人がコミュニティーに参加してくれるからです。FacebookやGoogle+などでは、自分が新しく参加したコミュニティーに自分の友人を招待する機能があり(主催者がオフにもできます)、こちらが知らなかった人たちを何十人も一斉に呼んできてくれることがあるのです。仮にその人を通して参加してくれた人たちをこちらがすでに把握していて招待済みだったとしても、オンラインで見つけたばかりの人にこちらが招待しても、それに応えてくれないこともあります。しかし、すでに付き合いのあるインフルエンサーから招待されたら応じてくれるということもあるのです。こういう現象は「バズ・マーケティング」とか「マイクロインフルエンサー」というキーワードで検索してみると、いろいろ資料が見つかるのではないかと思います。

そして、前にも書きましたが、そういう強い影響力を持っている人は、紙媒体での知名度からは分かりませんし、逆に、紙媒体では非常にアクティブな有名人をオンラインのコミュニティーに招待しても全く反応がないということも少なくありません。たとえば慶応大学商学部の濱岡豊教授の研究(http://www.yhmf.jp/pdf/activity/adstudies/vol_20_01_02.pdf)でも「eオピニオンリーダーはeクチコミは書き込むが、クチコミはしないのである」と、オンラインの発信力とオフラインの発信力が比例しないことが確認されています。あくまでのネット上の影響力を考えながら参加者を探す必要があるわけです。

さて、最後になりますが、Facebookなどでは友だちの数で影響力が分かるとは言っても、それはあくまでも結果であるべきで、目的になってはいけないと思います。こうしたコミュニティーをオンラインで作るときも、最初に友だちリクエストを送ってしまうと、引かれてしまうことも少なくないので、まずは友だちリクエストは送らずに、コミュニティーに招待するだけにした方がいいでしょう。そして、そこで実際に交流が始まってから、もしタイムラインでも繋がりたいと思ったら、友だちリクエストを送るという順序でいいのではないでしょうか。

そして冒険は続く。
posted by 村上吉文 at 02:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加
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