2014年02月24日

パソコンを難しいと思っている人こそ、クラウドを試すべき。『クラウドの衝撃』書評に代えて。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス




冒険家の皆さん、今日もテントに侵入してきた毛むくじゃらのタランチュラと戦っていますか?

さて、私のような普通の日本語教師にとって、クラウドはもっともリーゾナブルで便利なソリューションであることを何度か書いてきましたが、今から6年前に書かれた城田真琴さんの『クラウドの衝撃――IT史上最大の創造的破壊が始まった』を読んで、ここに予測されていることがほとんどすでに実現していることに驚かされました。たとえばGoogleのブラウザChromeはまだWindows版が出たばかりで、後に Chrome OS が出現することなど噂にも出ていなかった時代なのにもかかわらず、すでにChromeに実装されていたタスク管理の機能に注目し、「従来のOSが担ってきた機能に非常に近い」としています。今、僕がこのブログ記事を書いているのがまさにWindowsでなく「Chrome OS」を搭載したクラウド型のパソコンであることを思うと、非常に感慨深いです。

また、「大変化は個人ユーザー向け市場から始まる」という指摘も、僕が職場では従来のWindowsパソコンを使っていることなどを考えても、まさに予測が実現していることになりますね。なぜ個人ユーザーからクラウドに移行するのかというと、もちろん一般的なユーザーにとってはそのほうが安くて便利であり、かつパソコンのメンテンナスなどに時間やコストをかける余裕がない場合が多いからでしょう。(大きな組織では面倒くさいWindowsマシンでも世話してくれるIT技術者がいることが多いですが)

念の為に書いておくと、そういう面倒くさいことを全部ネットの「向こう側」に任せてしまって、自分は教材を作るなどのクリエイティブな(機械にはできない)仕事に専念できることがクラウドです。ですから、当然、パソコンに詳しくない人ほどクラウドに向いています。エクリプスを使ってプログラミングをするとか、InDesignでDTPをするとか高度に専門的な仕事をする人は、パソコンの面倒くさいメンテナンスを自分の貴重な時間を費やしてまでもやる価値があるかもしれません。でも、ワードとエクセルとメールソフトぐらいしか使っていないような普通の人は、クラウドにしてしまった方がずっと楽です。アンチウィルスソフトのウィルス定義データのアップデートとか、ワードのバージョンが違っていてファイルが開けないとか、そういう面倒くさい作業は僕にとっては遠い思い出です。

そこで今日は、普通のWindowsユーザーが1,2年先に完全なクラウド環境に移行するために、今から何をすればいいのかをご紹介したいと思います。

いちばん効果的なのは、できるだけブラウザ以外のソフトウェアを使わないことです。できればアンインストール(削除)してしまえばいいでしょうが、不安がある人は保険のために残しておいてもいいかもしれません。

ただ、クラウドにすればアンチウイルスソフトは不要になりますが、まだ実態としてはWindowsを使っている場合は、やっぱりアンチウイルスソフトを削除するのも人に迷惑をかけるのでやめた方がいいでしょう。

ブラウザは、Chromeがおすすめです。なぜかというと、Chromeはブックマークを同期できるのです。たとえば、「むらログ」をよくお読みの方は、ブラウザの「ブックマーク」とか「お気に入り」に登録してくださっていて、それをクリックするとすぐにこのブログにアクセスできますよね。Chromeのブックマークを同期しておけば、新しいパソコンでChromeを使いはじめるときに、前と同じIDでログインすると、それだけで前と同じブックマークが使えるようになります。同じようにFACEBOOKなどの各種のサービスのパスワードもクラウド側に保存でき、新しいパソコンに教える必要がありません。

そして、クラウドの場合はすべてがネット上にあるので、ブックマークとパスワードがブラウザに登録してあると、古いパソコンと全く同じ環境で作業ができるということになります。つまり、今使っているパソコンから、新しいパソコンにデータをコピーするとか、個人情報を守るために古いパソコンのデータを削除したりする必要もないのです。繰り返しになりますが、そういう面倒なパソコンのメンテナンスなどをすべてクラウドの向こうにある機械にお任せしてしまって、自分は人間にしかできないことをやるのがクラウドです。いちいち火を焚いたり水を汲んでくるのが面倒だからガスや水道を使うのと同じことです。自分の家で発電機を回して自宅の電気をまかなうと非常に高額になってしまいますが、それと同じコストをクラウドでないパソコンユーザーは支払っているわけです。

そうやって1年なり2年なり過ごしてみると、意外とChromeだけで何とかなると気がつくことでしょう。ワープロや表計算ソフトもマイクロソフトのスカイドライブやGoogleドライブのものでできないことはほとんどなく、おまけにバージョン違いのトラブルもありません。このあたりの具体的なことは以下に書いたので、ここには繰り返しません。

むらログ: ハードウェアからの解放、それがクラウド
http://mongolia.seesaa.net/article/372306114.html

もちろん、どうしてもChromeでは実現できない特殊な作業がある人は、そのままWindowsのパソコンを使えばいいと思います。ただし、繰り返しますが、それは面倒くさいパソコンのメンテナンスを全て自分でやり、高価なハードウェアを購入しなければならないという代償を伴います。

あるいは、Chromebookなんて安いものは190ドルぐらいしかしないので、試しに買ってみるというのもいいかもしれませんね。パソコンの世話から解放されるという快感を味わうための投資としても、悪くないと思いますし。

完全にクラウドなOS、「Chrome OS」は最先端ではありますが、パソコンの世話を全部ネットの向こう側に預けてしまえる、お気楽OSでもあります。Windowsパソコンが難しくて困っている人にこそ、おすすめしたいと思います。

そして冒険は続く。
posted by 村上吉文 at 13:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加
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