2007年04月03日

web2.0を一言で言うと

「web2.0って、一言で言うと何なの?」というのは、なかなか難しい質問ですよね。
というのも、いろいろな特徴を一つにまとめて「ウェブの第二バージョンだ」と言っているのがweb2.0のわけで、そうでなければもっと分かりやすいネーミングがされていたと思うのです。
まず、まとめる前にどんな特徴のグループかというとこんな感じです。

http://japan.cnet.com/column/web20/story/0,2000055933,20090039,00.htm
これを一言で言うのは、やっぱりむずかしいですよね。しかし、敢えて本質を述べようとしている人たちを紹介してみると、たとえばフィードパス株式会社の元COOの小川浩さんは
Web2.0はWeb上の新しい「環境」である
と言っています。
「Speed Feed:Web 2.0に関する考察ノート」
http://blogs.itmedia.co.jp/speedfeed/2005/11/web20_ffdd.html

で、こういう新しい環境下で生まれた人間側の変化について梅田望夫さんが
「1995年以来進化してきたウェブ世界に、これまでよりもさらに一歩進んだ開放性をもたらそうと希求する考え方や行動」
と言っているのが、私にとってはいちばんしっくり来ますね。
「My Life Between Silicon Valley and Japan:Web 2.0の本質は何だろう」
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20051119/p1

上記の二つは2005年のエントリーですからweb2.0のテーマでは古典とされる部類かもしれません。というのも、「開放性をもたらそうと希求する」というよりは、その開放性は既に広く実現していて、参加しているユーザーの数もクリティカル・マスに達していている状況から、今ではその「数」自体が意味のある結果(集合知などの)をもたらしていると言えるからです。

クリティカル・マスに達しているかどうかというのは、もちろん分野によって違います。たとえばウィキペディアは既に多くのユーザーが参加していて、その結果、ブリタニカすらを凌駕する百科事典となっています。しかし、ウィクショナリーの方は、少なくともマイナーな言語に関してはまだユーザーの数が少ないために項目数も少なく、そのためにユーザー数の増加が遅いという状況になっています。

さて、「数」自体が意味のある結果をもたらしているというweb2.0的な状況を、日本語教育の世界ではどう利用しているかというと、ウィキペディアの利用なんかもそうですが、もっと分かりやすい例を挙げると、私はこういう風に認識しています。たとえば日本語教師が「言葉のゆれ」を調べるときにweb1.0的な態度と2.0的な態度では以下のような違いがあるのではないでしょうか。

web1.0の時代:
http://dictionary.goo.ne.jp/で調べて、載っている方を「正しい表現」として教える。

web2.0の時代:
グーグルで検索してヒット数を比較し、二つの表現がどのぐらいの割合で使われているのかを教える。

ということで、少なくとも私がweb2.0を一言で言うとしたら、ハイエクのいう「自生的秩序」がネット上で実現している状況、という感じでしょうか。

・・・と書いてみたら、これって梅田望夫さんのいう「自動秩序形成システム」とまったく同じじゃん。

失礼しましたあ! ちゃんちゃん。
posted by 村上吉文 at 08:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック