2013年09月24日

現代の冒険家:それはリスクを取りながら未知の世界へ自分の意志で前進する人

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス


Equipment Trial #1

冒険家の皆さん、今日も元気ですか。

さて、僕はときどき人間って2種類しかないんじゃないかと思うことがあります。冒険家と、それ以外の人間です。で、僕のブログを読んでくれるような人は、たぶん、みんな冒険家じゃないかと思うんです。

こういうことを思い始めたのはそれほど前のことじゃないんですが、去年の10月にサウジアラビアで日本語に関心を持っている一般サウジアラビア人対象に、「インターネットで日本語を学ぶ方法」というセミナーをやった時が、公開した場所で話した最初かもしれません。その時の資料はこちらにあります。

むらログ: サウジでセミナーしました。"How_To_Learn_Japanese_Online"
http://mongolia.seesaa.net/article/297663676.html

このセミナーでは、このブログで書いているような実例を上げながら、ネットで学ぶのは非常にエキサイティングで普通では得られない体験であるが、それなりにリスクもあるということを申し上げた上で、以下のように締めくくりました。(スライドの42枚目)
さて、この「普通ではないことや危険なことも起きるエキサイティングな体験」というのは、ある単語の定義でもあるんですが、どんな単語だと思いますか。そうです、これは「冒険」という言葉の定義でもあります。今夜、皆さんが始める旅は、冒険なんです。皆さんの冒険がうまくいくことをお祈りしています。

これに対して、一斉授業で学校の決めた内容を、学校の決めた順番で、学校の決めた進度で勉強している人は、失敗するリスクもほとんどない代わりに、知的な興奮とかもなかなか得られませんよね。それに満足している人は、僕にとって「冒険家」ではないのです。

もちろん、そういうタイプの人も世の中に一定の数は必要です。しかし、これだけ多様化が進み変化のスピードも速くなっている現代においては、冒険に出る人の数が少ない社会はすぐに時代遅れになり、やがて破綻してしまうのではないかと思います。

といっても、別にワニと戦ったり、ジャングルをナタで切り開いたりする必要はありません。僕がイメージする現代社会における冒険家というのは、以下のような要件を満たす人たちです。
・未知への好奇心がある。
・ある程度のリスクを取ることができる。
・命令ではなく、自分の意志で行動する。

「未知への好奇心がある」というのは、たとえば外国の映画などを見て、「この人たちってどんな文化を持っているんだろう」とか、「このことばってどんな言語なんだろう」とワクワクすることです。アニメから日本語学習に入ってくる人とか、紙の教科書だけに頼る一斉授業に疑問を持ってそれ以外の学び方を模索する人たちも、当然、未知への好奇心があるはずですよね。

しかし、そういう好奇心を持っている人でも、「新しい世界を覗いてみても、そこで何も得られなかったらどうしよう」と二の足を踏んでしまう人もいます。もちろん、それにはそれなりの理由もあるでしょう。しかし、そこで一歩を踏み出さない人は、事実として冒険家ではありません。インディー・ジョーンズの時代には莫大なコストが掛かったはずの異世界への旅たちは、インターネットの普及した現代では全くコストを掛けずに行うことができるのです。冒険に出かけるためのリスクとは、今では「時間」ぐらいなものです。確かに時間は貴重ですが、ワニに食べられたり、凍死してしまったりするリスクはありません。新しい世界を見るための時間を投資するリスクを負える人は、現代の冒険家です。

とは言っても、他人に命令されてそういうことをしている人は、やっぱり冒険家とはちょっと違うような気がするんですよね。でも、最初のきっかけが会社の命令だったりすることはあるかもしれませんが、そこで触れた「何か」に知的な関心を持ち、自分自身の好奇心で、自分自身の時間を使って新しい世界を見ようとする人は冒険家といえるでしょう。自ら望んで独立している人たちは基本的に冒険家だと思いますが、組織にいる人の中にも冒険家はいます。というより、冒険家の存在によって常に新しいことに挑戦できる組織と、そうでない組織があるように思います。

そして、僕のブログを読みに来てくれる人たちというのは、基本的にこういう冒険家の人たちが多いように思いますし、「ああ、この人は冒険家だなあ」と思える人は、僕とは話が合うことが多いんですよね。

ということで冒険家の皆さん、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
タグ:自律学習
posted by 村上吉文 at 05:56 | Comment(6) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事へのコメント
先生、冒険家は新たな世界をみるため、自分自身及び時間以外、お金も大切だと思います\(^o^)/
Posted by 玉壁 at 2013年09月24日 10:42
確かにお金も少しは必要ですね。でも、インターネットを使えば、昔よりずっと安く新たな世界を見ることができますよ。(^^)
Posted by 村上吉文 at 2013年09月24日 19:54
先月からの一か月、だいぶITの世界で冒険をしました(*^_^*)
二回も熱を出すほど(・・;)スリリングでエキサイティングでした。
世界が広がる面白さを感じています。ありがとうございます。
Posted by baku at 2013年09月27日 10:33
21世紀は冒険家でないと生き抜けないですよね。現在、私が業務を行っている教育省では、日本でいうところの教育指導要領の改訂が始まっています。ポイントは三つ。Engaged Thinker / Ethical Citizen / Entrepreneurial Spirit  三つ目のポイントでいえば「新しい機会を創出」できる人間に育てましょう、ということなんですが、当然、Risk Takingは評価されます。リスクをとらないでチャンスをとることなんてありえませんからね。ついでにいえば、初中等教育の国際語科目で日本語を選択するというのはリスクテイキングなので(!?)高く評価できると、私は思っています。日本語を勉強する冒険家がもっともっと増えるように!
Posted by Hao at 2013年09月28日 07:33
Bakuさん、こんにちは。熱はおさまりましたか?

Haoさん、こんにちは。教育省というのはきっとベトナムですよね? 社会主義を続けているベトナムで「起業家精神(Entrepreneurial Spirit )」が入っているというのは、本当に驚きました。ずっと市場経済を続けている日本ももベトナムの教育制度に学ばなければならないことがたくさんありそうですね。
Posted by 村上吉文 at 2013年09月28日 09:27
ベトナムの教育省ではないのですが、これからはボーダーレスですので、Engaged Thinker / Ethical Citizen / Entrepreneurial Spiritは、地球上のすべての若者に求められていると考えます。どこの国に生まれても、冒険家でないと21世紀を生き抜けないでしょうね。
Posted by Hao at 2013年10月02日 02:47
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