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2013年08月21日

ソーシャル・メディアが面倒くさいあなたへ。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス


Pretty Brunette Model On Computer

ソーシャル・メディアのインパクトを僕がいくら書いても、30代以上の人の中には積極的に入ってこない人がいます。これより下の世代、たとえば今25歳の人はインターネット元年と言われた1995年の時に小学校に入学しているぐらいですから、もともと抵抗がありません。しかし、30代以降の人は自分の家にインターネットが開通した日を覚えていたりしますし、ましてソーシャル・メディアが注目され始めた2006年にはもう社会に出ていて、ソーシャル・メディアなしの働き方を身につけてしまっているのですから、意識的に変わろうとしないとこの時代にはついていくことができません。

(ちなみに46歳の僕は、初めて自宅にテレビが来た日のことをよく覚えています。幼稚園の帰りに母親の自転車の後部座席で白黒テレビを買ったことを聞かされました。と言っても当時は白黒しかなかったので「白黒テレビ」という言い方はしていませんでしたが・・・)

しかし、教員としても学習者としても、30代以降の人がソーシャル・メディアを使わないというのは社会にとっても本人にとっても大きな損失ですので、今日はそのへんの層に向けて書いてみます。

■ 躊躇する3つの理由

30代以降の人がソーシャル・メディアの世界に入ってこない理由は主に3つあって、
・こわい
・面倒くさい
・要らない
のうちのどれか、あるいは全部が当てはまる事が多いようです。

「こわい」については、以前書いたとおり、まず基本はブロック(http://goo.gl/7zUKmy)と共有範囲の設定(http://goo.gl/9AEyUx)です。「要らない」については後ほど書いてみたいと思いますが、今日は、「面倒くさい」について考えてみたいと思います。

では、なぜソーシャル・メディアは「面倒くさい」のか。

理由は主に2つあると思います。「行動を起こすまでの敷居の高さと」、「フィルタリングの失敗」です。

■ さっさと始めるには
まず最初の「行動を起こすまでの敷居の高さ」ですが、これを低くするには、いくつかの方法があります。

一つは、ブラウザ(Chromeとか、Internet Explorerなど)を起動するときに、自動的にFacebookなどが開かれるようにしてしまうことです。Chromeだったら、右上の方にある三本線のアイコンをクリックして、「設定」を選び、「詳細設定を表示」にして一番下の方にある「起動時」の「特の一つのページまたは複数のページを開く」にチェックを入れ、FacebookのURL(www.facebook.com)などを入れておくのです。もちろん、Google+やツイッターでもいいでしょうし、それらを全部入れておくのもいいでしょう。

ただし、この方法ではいちいちブラウザを立ち上げないとソーシャル・メディアのページが開けません。ブラウザを開いている状態でソーシャル・メディアのページに簡単に行くには、ブラウザのブックマーク(Internet Explorerの場合は「お気に入り」)に入れておくと簡単です。ソーシャル・メディアに慣れてくると、いくつかよく行く場所が出てきますから、その場合は全部ブックマークしておくといいです。

「そんなにたくさんソーシャル・メディアだけでブックマークしていられないよ!」という人は、ブックマークをフォルダーにするといいでしょう。僕の場合は「Google+」や「Facebook」や「Twitter」で一つ一つのフォルダーを作って、Facebookなどの場合はさらにクラスのグループページなどもひとつのフォルダーにまとめています。ちなみに、ひとつのフォルダーにまとめておくと、Chromeの場合は右クリックで「すべてのブックマークを開く」というオプションがありますから、一つ一つ開いていく手間がかからなくて効率的です。

以上は読むための敷居の高さを下げる方法ですが、書き込むのもなるべく簡単にしてみたいものですね。

■ その名はブックマークレット!
書くための敷居をさげてしまうために有効な方法もいくつかありますが、最初からあまり高尚なことを書かないようにすることも一つの方法ではないかと思います。Google+やFacebookでは一つ一つの発言で共有範囲を設定でき、書き込んだあとからそれを変更することもできます。ですから、まずは親しい友達のみに限定して「おなかへった」「空が青いな」とか書いてみてはいかがでしょうか。上にも書きましたが、共有範囲を設定する方法については以前、詳しく書きましたので、こちらをご覧ください。(http://goo.gl/9AEyUx) あ、もしかして、あんまり低俗なことばかり書いて「こいつバカ?」とか思われたらどうしようとか思ってます? 大丈夫ですよ、誰もあなたの書き込みなんてまじめに読んでいませんから(^^) というか、まあ、もし敷居が高くて書き込めないのでしたら、そのぐらいお気楽に始めてしまっていいんじゃないでしょうか。

もう一つは、ネットを見ていて、「このページをソーシャル・メディアでみんなと共有したい」という時の方法です。僕の場合、そう思ったら2回クリックするだけでGoogle+やFacebookやTwitterに投稿できます。というのも、ブラウザに「ブックマークレット」というものを入れているからです。

たとえば「むらログ」に記事をアップロードしますよね。その時、Twitterには自動で投稿されるように設定しているのですが、FacebookやGoogle+に投稿する場合は、ブラウザのブックマークに入れているアイコンをクリックして手動で投稿するようにしています。そのブックマークに入れているアイコンを「ブックマークレット」というのですが、それをクリックすると、それだけでそのページのリンクを投稿するためのFacebookのページが開かれるのです。すでにそのリンクとページのタイトルは自動的に表示されているので、あとは「投稿」というボタンを押すだけ。簡単でしょ? もちろん、何かコメントを入れたければ、そこで感想などを記入することができますし、この時点で共有範囲を設定することができます。

Google+のブックマークレットはこちらで入手できます。
http://goo.gl/4v37G4 ちょっと分かりにくいですが、パソコン用の場合はこのページの「このリンクをブックマーク バーにドラッグ & ドロップすることで、簡単に Google+ で共有しやすくなります。」という文の中の「Google+ で共有」というリンクをずりずりとブックマックバーまでドラッグしていけばいいです。ドラッグしたら新しく「Google+ で共有」というボタンができていますから、それをクリックしてください。
Facebookはこちら。
http://nanapi.jp/8307/ (ナナピです)
Twitterはこちらです。
http://goo.gl/jrCyw 「Share on twitter」という灰色の部分をブックマークバーに持っていくだけです。

これをご自分のブラウザにうまく入れることができなかった方がいらっしゃいましたら、ご遠慮なくご相談ください。

■ 対応が面倒くさいときは
行動を起こすのが面倒くさい時はやめてしまえばいいのですが、行動を促されてそれに面倒くささを感じるときは、ちょっと何かアクションを起こさなくてはならないので面倒臭さが倍増ですよね。ソーシャル・メディアを始めてすぐに直面するのが、「あなたのお友達の山田花子さんが投稿しました!」とかいうメールがメールボックスを埋め尽くしてしまうぐらい大量に来て、一つ一つわざわざクリックして読んでみたら「おなかへった」とか「空が青いな」とかいうゴミみたいな投稿ばかりだったりすることです。「どうして俺様がこんな書き込みを読まなければならないのだ!」とムカつく気持はよく理解できます。

でも、理解はできますが、そこで怒ってはいけないのです。ソーシャル・メディアの時代にはどの情報を受け取るかを取捨選択するのは受け手の自由であり、逆に言うと受け取ることを自分で選択しているのだから、送りつけられても文句は言えないのです。

ではどうやって選択するか。Facebookの場合は以下のページで「編集」をクリックしていくと、かなり細かく設定することができます。
http://goo.gl/BORLM
また、Facebookのグループなどでは、その一つ一つのグループのページに行って「お知らせ」という文字をクリックすると、全部の投稿のお知らせを受け取るか、友達になっているメンバーの投稿のお知らせだけを受け取るか、いっさい受け取らないかなどの選択ができます。

これらはもちろんあとから変更することも自由ですので、とりあえず現状で受け取りたいものだけを受け取るように設定してみてはいかがでしょうか。

さて、このように情報の取捨選択をすることを「情報のフィルタリング」と言います。ソーシャル・メディアと違い、マスメディアの場合は全部、送り手が自分の基準で取捨選択してくれますが、それには良い点も悪い点もあります。ソーシャル・メディアの時代を賢く生きるには、発信する情報のコントロールとともに、受信する情報のフィルタリングも基礎的なスキルですので、遅れてやってくる30代以降の人はぜひ意識的に身につけていただきたいと思います。そうすれば、ある程度、社会的な常識も身に付いている世代のあなたには、ソーシャル・メディアを味方につけることなんて簡単ですよ。
posted by 村上吉文 at 10:32 | Comment(8) | TrackBack(0) | 日本語hacks! | このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事へのコメント
知らないことばかりで、大変参考(勉強)になりましたm(_ _)m
Posted by 小林利秋 at 2013年08月23日 15:07
まさに『怖い』そして「面倒くさい」に該当します。
自分なりになんでこんなに怖いのか考えてみたところ、自分の今までの判断経験が通用しないくらい「未知」だということでした。
じゃあ、知ればいいじゃないと思うと、
知るための努力をする時間が今度は面倒くさいのですね。
今は夏休みなので挫けずにやります!
Posted by baku at 2013年08月24日 11:15
BAKUさん、ソーシャル・メディアって基本的にパソコン通信と同じですよ。というか、最も古い形態のソーシャル・メディアがパソコン通信と言ってもいいかもしれませんね。bakuさんは草分けの一人じゃないですか(^^)
Posted by 村上吉文 at 2013年08月24日 14:20
だって、あれはいっこしかなかったもん(;O;)
Posted by baku at 2013年08月24日 21:07
さっそくブックマークレット入れてみました。これから使い試してみます。

私もパソコン通信経験者で技術屋ですが、恥ずかしながらBAKUさんの気持ち、よくわかります。。
Posted by 小林利秋 at 2013年08月27日 11:19
まあ、確かに昔のパソコン通信には参加者が少なかった分、あまり意識の低い人はいなくて使いやすかったという面はあるかもしれませんね(^^)
Posted by 村上吉文 at 2013年08月27日 11:33
FaceBook利用しています。
グループをクラスごとに作り、宿題の配布やお知らせ、面白いと思った日本語関係のYoutubeビデオの紹介などに使っています。

学生を全部「知り合い」に設定すると、タイムラインに投稿するときプライベートの友人と投稿の共有範囲を分けられるので便利ですよね。

ただ、その気になれば、プライベートなやりとりも全て見えてしまうので、学生の中には先生とつながることに抵抗感を持っている者もいるようです。

例えば、学生同士のパーティーの写真とかに、「たのしそう!」とコメントした場合、「先生もこれ見てるんだ…」と凹む学生がいるかもしれません。

僕はグループを作っても絶対に先生を友人としてフォローする必要がないことを学生に伝えています。(誰かが招待すれば、友人登録していなくてもグループには入れます。)が、大半の学生のプライベートは丸見えです。(学生は先生ほど共有設定とか気にしていないので。)


やってみてわかったんですけど、いつでも連絡取れるってことはいつでも監視できるということなので、先生が頑張り過ぎるといわゆるソーシャル・ハラスメントになってしまう可能性もあります。


その辺の危うさみたいなもの、わかっているつもりでも失敗してしまうのでなかなか難しいです。

Posted by msd at 2013年09月05日 16:51
MSDさん、お久しぶりです。
MSDさんならもちろん使いこなしていますよね。

ところで、共有範囲を学生がコントロールしていないのなら、その危うさを教えてあげるためにも、「パーティーなんかやってないで、さっさと宿題やれ!」と冷や水をかけるのもいいかもしれませんね(^^)

もちろん、仲間として認識されて共有されているのなら別ですけが・・・。
Posted by 村上吉文 at 2013年09月05日 20:17
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