2007年03月28日

wikiは授業の改善にも有効!

wikiについて、以前のエントリーで以下のように書きました。
こういうのは若い人のほうが使い始めるのは早いですから、もしかしたら既に学生の運用する「教員ごとのページ」ができていて、学生同士で「あの教員はこういう宿題を出した」「ここでこんな冗談を言った」というようなデータベースが蓄積されていて「先生、それは昨日となりのクラスで言った冗談と同じですね」なんて切り返される現場があっても既におかしくないですね。

このときは、「それでも公開されたものはないんじゃないかな」と思っていたんですが、ありました。「東京大学法科大学院授業短評」
http://wiki.livedoor.jp/gp009/

「ページ一覧」というところで、全体的な内容を見ることができます。
http://wiki.livedoor.jp/gp009/l/
なお、ライブドアのwikiでは、この「ページ一覧」は自動的に作成されます。タイトルに「ふりがな」の入力欄があって、それによって五十音に並べてくれるんですね。wikiの中の記事を見つけるには便利です。

管理人によると、このwikiは以下の目的を持っているとのことです。
 ・後輩の授業選択を誤らないようにするためのページ
 ・反映される気配のない授業評価を対外に独自にやってしまう

こういう学生からの評価を、それも対外的に公開してやってしまうことによって、評価を授業に反映させる、つまり授業の改善につなげるということを目的にしているんですね。これって面白いですよね。

たとえば「上級商法1 ファイナンス」というページではこんな風に書かれています。
人柄はいいのだが、
どうも授業はわかりにくかった。
あんなにすっきりした教科書を書けるのに、
なんで授業はすっきりしていないのだろう??
授業がかなり予定より遅れる。
予定より遅れたので、これからはこういう予定でいきます、
ということの説明自体が、また時間を減らしていた。

そして、同じページ内で、別の学生による次の年度ではどうだったかの記事も書いてあります。(こうしたフィードバックをどう反映させるかについて、popxpopに記事が出ていたのでご紹介しておきます。http://www.popxpop.com/archives/2007/03/12_3.html

こういうものが、ブログだと別々のブログで別々の時期に投稿されてしまうわけですが、wikiの場合は、こうして情報が一カ所に蓄積されていくわけですね。

このwikiの他に、大学生が同じような試みをしている例としては以下のようなものもあります。

「日大薬学部非公式wiki(準備中)」
今年度より薬学部が6年制となり、これからは様々な制度も改正されます。
先輩からは「これからはどうなるかはわからない」と言われ、後輩からは多くの情報を期待される中で入学を迎える平成18年度新入生である私たちが中心となり、自分達の情報を共有すると共に、6年制という新しい制度に不安を持つ後輩達に情報を提供できるような場所を作れないかと思い立ち上げたwikiです。
http://wiki.livedoor.jp/nupha/

東大生が個人的に使っていて、それを公開しているwikiとしては
「ひきだしwiki」というのがありました。
勉強したこと、考えたことを保存しておくひきだし
だそうです。工学部電気電子情報科の鈴木雅之さんが作っています。
http://wiki.livedoor.jp/g440463/

教員の立場としては、授業で使っている例はないかと思うわけですが、こういうのもあります。

「HAチーム制作Wiki」
ヒューマンアカデミー名古屋校でゲームをチームで制作している人たちのWikiのようです。
http://wiki.livedoor.jp/m-55_69274/
ここはあきらかに授業で使用している例のようで、たとえば9月13日の報告書には教員からのコメントらしきものも見えます。
報告書のテンプレートを使って作成してください。全体的に具体性に欠けています。もう少し内容を具体的に書いてください。専門外の人が見ても内容がわかるように書いてください。


この他、語学系のwikiとしては「辞書にない英語」がありました。
英文和訳を業とする管理者が、辞書に載っていない英語(単語・熟語)の意味をメモするための Wiki。
とのことで、かなり専門性が高いですね。語彙は今のところ474件登録されています。
http://wiki.livedoor.jp/yushinhozumi/d/FrontPage

私が四月から某大学の授業で実践してみようと思っているのは、一つのテキスト(今のところ有頂天ホテルが最有力候補)の表現について、学生に書いてもらうwikiです。これは公開できる形で作ることを前提として始めますので、動き始めたらこのブログでご紹介したいと思います。
posted by 村上吉文 at 06:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加
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