2013年07月23日

ソーシャル・メディアに気兼ねなく書き込むために大切なこと

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス


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 先日、Facebookのコミュニティで外国人と友達になる方法をご紹介しました。でも、こうして友達を増やしていくと、コミュニティのテーマとは別にもっと自分のペースで自由に書きたくなることがあると思います。また、人数の少ないコミュニティで一人だけが多く書き込みすぎると、時にそのコミュニティの雰囲気を乱したりしてしまうことがあります。そういうときは、自分のタイムラインに書き込むといいですね。コミュニティは「みんなの場所」ですが、基本的に自分のタイムラインは「自分の場所」ですから、誹謗中傷でもなければ思い切り書き込むことができます。

 でも、実際に、そうやってどんどん書き込みをして日本語を磨く人もいれば、恥ずかしがったりして書き込みをしない人もいます。では、どうして恥ずかしいのでしょうか。それはたくさんの人が見ているからです。それまで自分の言語で友だちを作ってきたわけですから、新しい語学を学び始める時、友だちの多くはその言語を理解することができません。中には「何、あなた、日本語できるって自慢してるの?」とか言われてしまうこともあるかもしれません。

 そういうときに便利なのが「リスト」という機能を使って共有範囲をコントロールする方法です。非常に便利な割にはあまり利用されていないのですが、Facebookでは、一つ一つの書き込みについて、それを誰と共有するかを指定することができます。一人ひとりの名前を指定して共有範囲を決めることもできますが、語学の習得の時には、その言語の話者のリストを作っておいて、そのリストの人たち限定で共有するというのが無難ですね。

 そうすれば、同じようにFacebookを使っている友達でも、そのリストに含まれていない人にはその書き込みは表示されないのです。つまり、日本語を読めない友達が日本語の書き込みを見て「なんじゃこりゃ」と思うことはないのです。実際に僕もハンガリー語やアラビア語で書き込みをすることがありますが、僕の友人の中にはハンガリー関係のリストと中東関係のリストに同時に登録されている人はほとんどいませんから、僕のアラビア語の書き込みを見ている人にはハンガリー語の書き込みは見えないでしょうし、その逆もまたしかりです。

 また、日本語の先生の場合は、授業の悩みなどを同業者とは共有したいけど、自分の学生には見せたくない、というようなことも少なくないですよね。そういう場合には、日本語教師だけのリストを作っておいて、そこに限定してタイムラインに書き込むといいでしょう。そうすれば学生に「えー、先生、そんなことも知らないの?」などと思われる心配はありません。

 では、どうすればその「リスト」なるものに登録できるのか。

  簡単です。方法はいろいろありますが、分かりやすいのはその友だちのプロフィールページで「友達」という名前のボタンをクリックすることです。そうすると「親しい友だち」などのリストが既にありますが、それとは別に職場の名前や国別のリストに登録するときは「他のリストに追加」というボタンをクリックすれば大丈夫です。最初はもちろん国別のリストや職場別のリストは存在していないので、最初に「+新しいリスト」をクリックして適当な名前を入れれば、そのリストが作成され、同時にその友だちがそのリストに登録されます。

 こういうのは、あとからやるのはちょっと面倒くさいので、できれば新しい言語を学び始める時には、その言語を話す新しい友だちができるたびに、その言語のリストに登録して行くといいと思います。

 あとは書き込むときに共有範囲を指定するのですが、これも全く難しくありません。文章を書いたあとに投稿するときの「投稿」というボタンの左となりにあるボタンで設定するのです。僕は普段(「デフォルトでは」という言い方もあります)、投稿はFacebook外の人も読めるように「公開」モードになっていますが、これは人によって違います。その「公開」などという文字の最後によく見ると下向きの三角形があり、これをを押すと自分のすでに作ったリストが表示されます。例えば「ハンガリー」と選ぶと、ハンガリー関係者のリストに僕が登録した人だけにその投稿が共有されます。投稿したあとから、共有範囲の設定を変えることもできます。

 もともと、人は相手によって話し方や話す内容も変えるものです。音楽な好きな友だちとは音楽の話をするだろうし、Jリーグが好きな人とはサッカーの話をするでしょう。それと同じ区別をソーシャル・メディアを使うときにもするのは当然です。逆に、そうした区別をしないと、ソーシャル・メディアは非常に混沌とした世界になってしまいます。

 リスト機能をきちんと使えば、面倒臭いこと気にしないで、思い切り自由に書きたいことをタイムラインに書き込めるようになります。ぜひ皆さんも書き込む内容にふさわしい共有範囲を設定して、気兼ねなくソーシャル・メディアの世界を楽しんでください。そして、この機能をみなさんの学生に伝えることで、学生はより効果的にソーシャル・メディアを日本語学習のツールとして利用することができるようになるはずです。
posted by 村上吉文 at 04:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日本語hacks! | このエントリーをはてなブックマークに追加
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