2006年11月16日

いぬねこ作文

 先日ご紹介した作文の授業が予想外に好評でしたので(といっても、奥泉先生が公開している授業例のマネであることは繰り返しておきますが)、今日も今週の作文の授業で使ったプリントを公開します。今回は二つのものの比較をする「いぬねこ作文」です。
 いぬねこ作文とは上北条小学校教諭の谷岡眞史さんのアイデアで、文の型は谷岡先生のものですが、例文は私が作りました。また、同じ型を使って正反対の意見の比較文を書くのも、外国人が対象であることを前提に私が加えました。

 授業の流れは以下のようになります。

【いぬねこ作文(比較文T)】

はじめに
 今回は二つの物事を比べる「型」を練習します。来週の小論文も同じような練習をしますが、今回は簡単な型です。来週のための練習だと思ってください。また、型を身につけるために、同じ型を使って反対の意見の文章も書いてみます。

例文1
 犬と猫の、どちらがかしこいのか。
わたしは犬の方がかしこいと考える。
 なぜなら、犬は仕事をするからである。放牧をする国では羊を追うし、日本では警察などで仕事をしている。最近は目の見えない人を助ける仕事をする犬もいる。
 だが、猫の方がかしこいという人もいるだろう。
 しかし、猫はわがままである。わがままということは、飼い主の気持ちを理解するかしこさがないということである。
 つまり、猫より犬の方がかしこいと言えるのである。

例文2
 犬と猫の、どちらがかしこいのか。
わたしは猫の方がかしこいと考える。
 なぜなら、猫は自由を愛するからである。自由を愛するということは、自分の意思を持っているということである。自分のしたいことを自分で決めることができる。これはかしくないと、できないことである。
 だが、犬の方がかしこいという人もいるだろう。
 しかし、犬は人間に言われたことをするだけである。自分で決めるわけではない。他人に言われたことをするだけなら子供でさえできる。
 つまり、犬より猫の方がかしこいと言えるのである。


1.最初に、どんな物事をどんな視点で比べるのか、質問の形で書きます。ただし、意見文ですから「どちらが好きか」というような、人によって違う比較はしないでください。
 例:犬と猫のどちらがかしこいのか。
   紙の辞書と電子辞書と、どちらが役に立つか。

2.次に、自分の考えを一文で書きます。
 例:わたしは犬の方がかしこいと考える。

3.その理由をあげます。
 例:なぜなら犬は仕事をするからである。

4.反論を予想します。
 例:だが、猫の方がかしこいという人もいるだろう。

5.予想される反論に対して反論します。
 例:しかし、猫はわがままである。

6.「つまり」でつなげて、最後に再び、自分の結論を一文で書きます。
 例:つまり、犬の方がかしこいと言えるのである。

7.文章の「型」を身につけるために、今度は反対の意見の文章を書いてください。
 例:「犬は猫よりかしこい」と書いた人なら、「猫は犬よりかしこい」という意見の文章を書いてください。


参考:谷岡眞史 上北条小学校教諭
posted by 村上吉文 at 04:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加
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