2012年05月14日

離れてみて思い出すエジプトのすごい奴ら。

今、出張でヨルダンとクウェイトに来ています。
クウェイトはまだ来たばかりでホテルの近くしか見ていないんですが、ヨルダンも規模は小さいながらも、なかなか才能のある若者に出会うことができました。プーチンのお陰でちょっとUSTREAMの録画がいまいちだったので、もうちょっといいビデオがアップロードされてから、きちんと紹介したいと思います。(参考

で、日本から海外に出ると日本のことを客観的に見られるようになるとよく言いますが、同じようにエジプトから出ると、よく「エジプトはいかがですか?」と聞かれる機会が増えて、エジプトの暮らしを振り返るようになります。それで思い出すのが、うちの講座のアレキサンドリア支部で勉強しているマーギド君。こんなさわやか系です。



実はカイロとアレキサンドリアと離れているので、実際に対面したことはないのですが、twitterやfacebookで彼とは革命前からやりとりを続けていました。震災の時にはその当日に基金の公式アカウントに向けてこんなおくやみも頂きました。
@jf_cairo very sorry and sad for happened in ur country. My deepest condolences #egyjp #fukushima
https://twitter.com/#!/MagButter/status/46259649959301120


そんな彼ですが、エジプト革命勃発後は、かなり政治的な発言もするようになり、ムバラク退陣以降最大となった11月の衝突では、ついに軍に拘束され行方不明になってしまいます。ツイッターでは彼の釈放を求めて大々的なキャンペーンが張られたりもして、幸いなことに翌日には解放されました。とは言っても頭部に大きな裂傷を受け、血まみれで髪も引き抜かれたような跡がありました。


(今思うと髪は治療のために剃ったのかもしれません)

彼は解放されてから自分の怪我の様子を淡々と説明し、そのあとでこんな風にツイートしました。
although I was freed this morning, many ppl r still detained. please keep the pressure on to get them out. #FreeAllDetainees
https://twitter.com/#!/MagButter/status/139786432658157569
(自分は解放されたけど、まだ何人も拘束されている人達がいる。彼らを助けだすためにプレッシャーを与え続けよう) 

何というか、すごいと思いません? 泣き言の一つも言わずに、こんな風に戦う姿勢を貫けるなんて。一見草食系のこんな青年が、いざというときにすごい胆力を発揮するようなことは革命中にも何度も語られましたし、このブログでは革命勃発前からそういう例を紹介してきました。

エジプトにもいろいろな人達がいて、悪い人もいれば馬鹿な人もいます。平均すれば日本人のほうが能力的には高いかもしれません。しかし、日本では出会ったこともないような、こういう「うわ、こいつすごいな」と思わせる人がゴロゴロいるのも事実なんですよね。

もう大統領選が目の前に迫っていて、エジプトの未来がここで大きく変わろうとしています。その結果がどうであれ、こういう「すごい奴ら」がいれば、この国は大丈夫なのではないかと思っています。


【参考】
ロシアのサイバー攻撃とUstreamの戦い : サイバー護身術 : セキュリティー : ネット&デジタル : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/net/security/goshinjyutsu/20120511-OYT8T00846.htm

むらログ: エジプトぱねぇ! アルカイーダにガチンコ勝負。
http://mongolia.seesaa.net/article/179694795.html
posted by 村上吉文 at 16:41 | Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事へのコメント
自分の国をよくしようという本気度が違うような気がします。
今の日本はすべてにおいて、草食系なのかもしれないと思うのです。
Posted by あちゃこ at 2012年05月14日 23:23
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