まず最初に、気になっていること、やりたいこと、やらなければならないことを全部紙に書き出すという作業があります。「収集」という最初のステップです。これは、かなり時間がかかりますが、最初だけです。次からは、入ってきた仕事だけを順次片付ければいいのですから。先日紹介した「Life Hacks PRESS ~デジタル世代の「カイゼン」術~
このときに注意しなければならないことは、カテゴリに分けたりしないで、とにかく無秩序にたくさん出して出して、最後まで出し切るということです。私の場合は118件の項目が書き出されましたが、これは少ない方なのではないでしょうか。というのも、今の私は仕事をだいぶセーブしているからです。フルタイムで働いている人は、数百もの項目が出てくると思います。
そうすると、どういう感じか。
GTDの基本的な前提のひとつに「人間の頭は当てにならないシステムである」というのがあります。これに関連して、「百式」の田口元さんは、「脳とはフォルダーを開いてみるたびにファイルがあったりなかったりするコンピューターみたいなものだ」というたとえを書いていて、私は思わず声を出して笑ってしまいました。これに倣って「収集」が終わったときの感じを表現すると、「いつ停電になってメモリが初期化されてもいいという安心感」と言ってもいいと思いますね。
モンゴルにいると電圧が不安定なもので、しょっちゅう作りかけの書類を失うという事態に陥っていました。そのために、いつ電源がなくなってもいいように、一行書いては「ctrl+s」とするのが習慣になってしまいました。習慣になっているとは言っても、文書作成中は心のどこかに「定期上書き保存プログラム」が常駐していて、それが余計なメモリを消費しているような感じがありました。いや、実は、そんなこと意識していなかったんですが、GTDの「収集」をやってみて、それが開放されると、分かるんですよね。
そう、本当にメモリが開放されたようなすっきり感があります。それは、もう忘れてもいいからです。だって、書き出してあるんですから。ハードディスクに保存したので、停電になっても大丈夫なんです。これは安心です。
この後、書き出した項目をフローチャートに従って処理していくのですが、それはまた後ほど。


