1998年01月01日

砂の国日本語教育23

12/29

 ふーっ、期末試験の書類は全部できた。あとは学科長のサインをもらえばおしまい。学科長は、学部長H氏と違って、日本人の基準でもいい人である(^^;)

 昨日、問題の学部長H氏が、第1レベルの学生の前で日本語科は閉鎖すると発言したものだから、今日は学内の日本語関係者は騒然としている。学部長H氏の姿は見えないが、学科長が学生の話を聞こうということになり、俺とK先生とF先生を部屋に入れ、そこへ学生を一人一人呼んだ。昨日、学部長H氏が「第一レベルの学生は、希望するならどんな学科にでも入れてあげよう」と甘言を囁いていたので、その希望も聞くことになったわけだ。

 第一レベルの学生は、元はみんな他専攻を希望していたにもかかわらず、半数以上が「今は日本語科のほうがいい」と言ってくれた。中には「日本語科をつぶすなら、専攻替えはしません。大学をやめます」と言ってくれた学生もいて、F先生は大感激していた。俺はそのアラビア語が分からず、ボケッとしていただけだったけど。

 第5レベルの学生にとっては、話はもっと深刻だ。次のセメスターで卒業させられることになったら、日本で言えば短大卒。この秋には5年制(日本で言えば学部卒)への移行が約束されていたので、これは完全に約束を反故にされた形だ。怒っても当然。

 学科長は「あの約束は今でも有効だ。学部長もその約束を思い出すだろう」と言ったようだったが、約束を思い出すことと約束を守ることは違うからなあ。

 明日からいよいよラマダン(断食月)になる可能性があるらしい。F先生の話によると、今夜の月の見え方で決まるそうだ。 ということは、明日は食堂は休みかも知れない。ラマダン中は日中の営業は禁止だから。

 どうしようかなあ。俺も何日かお付き合いしてみるか。どのくらい大変なのか、知るだけでも価値はあるだろう。 それに、学校に食べ物を持ってくるのも面倒だし。

 あ、念のために申し添えておくと、イスラムの断食は、一カ月の間何も食べないと言うのではなくて、夜明け前の礼拝の呼び掛け(アッザーン)が聞こえた瞬間から、日没の礼拝のアッザーンが聞こえるまでの話で、夜の間は飲もうが食おうが構わないのだそうだ。 それぐらいなら俺にもできるんじゃないかな。

 しかし、そのためには朝早く起きて、夜明け前には朝ごはんを終わらせていないとまずいな。何だか、生活パターン変わりそう。

 そうそう、それからアラビア語の勉強も、この休みの間に本格的に始めよう。



12/30 やはり今日からラマダンが始まった。昨日新月が見えたからだと言うけど、しかしそのぐらい天文学の学生が計算するだけで分かりそうな気がするけどなあ。

 さっき思ったんだけど、アラビア語の勉強にはテレビの洋画がいいかも。ハリウッドの映画もあるし、アラビア語の字幕をきちんと勉強すれば、退屈しないだろう。しかし、日本語の字幕が日本語としてちょっと特殊なように、もしかしたら字幕のアラビア語も標準的な用法とは違うのかも知れない。 どちらにせよ、チェックしてくれる先生が必要だなあ。

 逆に言えば、アラビアの映画に日本語の字幕がついているものがあれば、これも日本語学習に役に立ちそうだな。

 あ、そうそう、まず放送を録画できるように配線しなきゃ。NHKの紅白も録画しないといけないし。F先生の家ではNHKが見られないらしく、俺は録画することを約束してあるのだ。 もう、明日の昼だな。紅白は何時からなんだろう。

posted by 村上吉文 at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加
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