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2012年04月13日

ツイッターで日本語学習(1) なぜツイッターなのか

以前ここでもご紹介したことがあります(たぶん)が、昨年の今ごろはツイッターを使った日本語学習のコース(中上級レベル)を走らせていました。
そこで、いいことも悪いことも含め、振り返ってツイッターを日本語学習に応用することについて皆さんにご紹介しておきたいと思います。

まず、なぜやるのかですが、ツイッターを使って日本語を学習する場合、以下の4点がメリットとしてあげられると思います。

1.日本語でコミュニケーションできる。
2.自分と同じ関心をもつ人を見つけることができる。
3.140文字までなので、構成などを考えずに済む。
4.一方的にフォローしていい。

1点目「日本語でコミュニケーションできる」に関しては、日本国内では大して意味を持たないかもしれません。しかし、海外の現場では、日本語でコミュニケーションできる相手が非常に少ないのが現状です。したがって、まず日本人と日本語でコミュニケーションできるというだけで大きな価値があります。

しかし、それでは日本国内ではこうした学習方法に意味がないのかというと、そんなことはありません。それが2点目です。たしかに日本には大勢の日本人がいて、「日本語で話す」ということだけに限定すれば、相手には困りません。しかし、その中の何人と話が合いますか? たとえば「今日のむらログはつまらなかったよねー」とか、いや、それはちょっとマイナーすぎるかもしれませんが、「エリンのサイトに阪田佳代(声優)が出てるの知ってる?」とか一緒に盛り上がれる人って、周りに何人いるでしょうか。しかし、そういうマイナーなネタであれ、検索すれば見つかることも少なくないのです。
「WEB版エリンが挑戦! 日本語できます」のサイトができたことを知る.阪田佳代さんの声で「あってむいてホイ」ができる.そして文化クイズが日本人なのにあまり解けない.
https://twitter.com/#!/t_hsgw/status/11759457089
こうした「話しの合う人を見つけることができる」というメリットは、実は日本国内にいる学習者にとっても非常に有益です。ひたすら教科書や辞書の例文を暗記して日本語力を磨くことができるような人はどんな話題でも我慢できるのでしょうが、普通の人にとっては母語であれば学習言語であれ、やはり自分の関心のあることを話したり読んだりしたいものですよね。

ツイッターを日本語学習に使うメリットの3番目としては、やはり140文字しか使えないというところも挙げておきたいですね。初級ではもともと長文が書けないので、140文字しか書けないということは「難しいことを書かなくていい」という安心感につながりますし、逆に中上級では「言いたいことを短くまとめる」という多少ハードルの高い練習ができます。(外国人による日本語ツイートコンテストとかあっても面白いかも) また、「書く」というと「論」を立てるようなイメージが強い学習者にとっては、「空が青いな」というような「つぶやき」を短く共有できるのも、書くための敷居を低くするという点でいいですよね。

そして4点目として、ツイッターはfacebookのようなお互いに承認しないといけない関係ではなく、一方的にフォローしていいという文化があります。この点についてはfacebookも「フィード購読」ということが最近できるようになりましたし、また、Google+もツイッターに似た関係を作ることができます。しかしツイッターはそもそも相手が自分をフォローしているかどうかすら明示的ではありません。したがって、まったく会ったことのない相手でも、気兼ねなくフォローすることができるのです。特にツイッターを外国語学習に使う場合は、基本的にフォローするのは自分の文化とは馴染みの少ない外国人ですから心理的な障壁を取り除く必要があり、その点でもツイッターは有益なのではないかと思います。

以上、簡単にツイッターで日本語を学ぶ時のメリットについて書いてみました。今後、実際に授業で使ってみるときのポイントなどについてもお話ししてみたいと思っています。
posted by 村上吉文 at 15:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日本語hacks! | このエントリーをはてなブックマークに追加
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