2012年03月14日

僕たちは想像より、はるかにまともな一年後にいるんじゃないのか

一年前の今日は震災後3日たって、津波よりも原発に関心が向き始めた頃でした。
武田邦彦氏がブログに「福島原発が原爆になる」と書いていたのも、確か14日だったと思います。今は消されていますのでブログでは確認できませんが、音声で残されているものがあるのでご紹介します。

武田邦彦教授より<原発緊急提言02 >「核爆発」 2011.3.14授より<原発緊急提言02 >「核爆発」 2011.3.14
http://www.youtube.com/watch?v=-V3RE2tCM1o#t=1m20s
(分かりやすいように該当部分から始まるようにリンクを設定していますが、ご関心のある方は最初から聞いてもいいかと思います) 

上記の音声で、武田邦彦氏は「福島の発電所が原爆になるということですね」とはっきり言っています。「なるかも」でもなく「なる」です。そして、動画の画面では武田氏の肩書きを「中部大学教授」「内閣府原子力委員会/安全委員会専門委員」としています。この音声の少し後では「原爆として爆発したら相当大きな被害が出る」とも言っています。

核爆発するぐらいの濃度の核燃料が原発にあるなんて信じられないという気持ちもあったものの、僕は原子力の専門家でもないし、武田氏をほとんど知らなかったので、彼の肩書きを見た時には「専門家がいうのだから、これは本当に危険な状況にあるのかも」と思いました。今では彼の言うことを信じる人はほとんどいないと思いますが、当時は彼を知らなかった多くの人が、僕と同じように思ったのではないかと思います。

その後、小出裕章氏が「福島で核爆発が起きた」などとデマを流したりもしましたが、実際には福島の発電所が原爆にならなかったのはご存じのとおりです。上記の音声で武田氏は広島や長崎以上の被害が出ると言っていますが、何十万も死者を出した原爆と違い、今回は一人も亡くなった方はいません。

繰り返しますが、多くの人が指摘しているとおり、福島が核爆発を起こさなかったのは「幸運なことに予言が外れた」のではなく、福島にあった4%程度の濃度のウランでは最初から物理的に不可能だったからです。しかし、一年前は情報も錯綜していて、何が真実なのかも見極めにくい状況にありました。

もちろん、津波で親しい人を亡くした方の心の傷はまだ癒えないでしょうし、今も避難中の方を思うと、まだまだ安心していい状況ではないことは確かです。しかし、「福島で核爆発がおきて何十万も死ぬ」と「専門家」(と当時は信じられていた人たち)がデマを流布させていた一年前を振り返ってみると、僕たちはかなりまともな未来にいるのではないでしょうか。
posted by 村上吉文 at 14:54 | Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事へのコメント
武田さんはかなり早い段階でトンデモ認定されたと記憶していますが、小出さんはもう少しまともな人かと思っていました。でも結局、小出さんの方がちょっと芝居が上手だっただけなんですよね。誠実な人かと思っていたのに、残念です。
Posted by 名無し at 2012年03月14日 17:41
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