英語であれ日本語であれ、生教材で勉強する場合、すべての未習語彙を学習すべきだとは限りません。その映画の中でしか通用しないものもあり、たとえばAVATARには架空の物質名なども出てきます。また、言葉とは段階的に伸びていくものですから、自分のレベルとかけ離れた難易度の高い語彙を覚えたとしても、それが使えるようになるのはずっと先で、あまり効率的な学習方法とは言えません。
それで、自分に合ったレベルの語彙だけを学習しようと思っても、初級用、中級用、上級用などの大雑把なレベル分けが多く、なかなか自分にぴったりのレベルのものを見つけることができません。
そこでおすすめしたいのが、ここで何度も紹介しているweblioです。ブラウザから簡単に自分の単語帳に登録できて、フラッシュカード式や四択式の復習問題も自動作成され、採点までしてくれることは前にも申し上げました(採点は四択式の方だけですが)。しかし、このweblioにはそれだけではなく、「英語の語彙力測定テスト」というのもあるのです。
もちろん、測定してくれるだけでは、学習には結びつけません。この測定テストの便利な点は、単に測定してくれるだけではなく、間違えた語彙を一括して自分の単語帳に登録してくれるというところにあります。これはすごいことです。
なぜこれがすごいかというと、このテストのアルゴリズムが受験者の語彙力を測定するために、最初は平均的な出題をして受験者のおおよそのレベルを把握し、受験者のレベルに近いと思われるレベルの出題をしていくからです。(日本語学習者用のこういうオンラインテストもあるのですが、それについてはまた別に書きます)
つまり、この測定テストにすべて正解できるぐらいの極端にレベルの高い人か、逆に全部不正解になってしまうぐらいの極端にレベルの低い人以外は、この測定テストで間違えてしまった語彙は自分のレベルとあまりかけはなれたレベルではないはずです。しかも、復習なども簡単にできる環境とシームレスにつながっています。
唯一の問題は例文がないということですが、例文は検索すればいくらでも見つかりますよね。中でも僕のお気に入りは、映画のセリフの引用サイト(http://www.hark.com/movie-quotes)です。ここでたとえば、ulcer(潰瘍)という語彙を検索してみると、"I Wonder if I Got Room for Another Ulcer"なんていう例文が出てきます。ストレスが溜まって胃潰瘍だらけになっている人のセリフでしょうか。無味乾燥な辞書の例文より、はるかに印象的で記憶に残りやすいですよね。
なお、weblioの単語帳には、最初は引用文などを入力できる「メモ」の欄が表示されていません。これを表示させるには、設定ページ(http://uwl.weblio.jp/preference)で「メモ」の列を「表示する」に変更する必要があります。
僕は日本語のインプットを減らしているのでニュースなどの読まなければいけない英語の資料が多すぎ、そこから未習語彙がいくらでも出てくるのでこうした方法はあまりやっていないのですが、効率的に自分のレベルに合った語彙だけを学習したい人にはいい方法だと思います。
【参考】
英語の語彙力の測定テスト〜英単語のボキャブラリーレベル計測試験〜 - Weblio
http://uwl.weblio.jp/vocab-index
2012年02月01日
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