2012年01月19日

20年前にモンゴルで日本語を学び始めた当時の小学2年生は今。

ツイッターではちょっと触れましたが、今からちょうど20年前の1992年、モンゴルのウランバートル第23番外国語学校で日本語学習を始めた、当時小学校二年生だった三十数名のうち23名とfacebookで連絡がつきました。

近いうちにアンケートなどもしたいのですが、facebookのプロフィールに書いてあることだけで分かることをご紹介します。

まず、現職、職歴などから大学卒業後も日本とつながりがあると判断できる者、5名。
・外務省
・コマツ
・日本大使館 二名
・日系企業の現地代表

次に、自己紹介の「言語」の欄に何らかの言語が記入されている者5名、そのうち日本語が記されている者、4名。(80%)

最後に、「友達」に明らかに日本人が含まれているもの(村上を除いて)10名。その他、日本人の名前を使っているが日本人か不明な友だちがいる者、1名。

上記3つの条件のどれかに含まれる者、11名。

この「11名」というのは「日本人の名前を使っているが日本人か不明な友だちがいる1名」は含まれていません。もし彼の友人が本当に日本人だったら、合計12名になり、23人中の過半数が大学卒業後も日本と何らかの関わりがあったと考えていいものと思います。

また、もちろん、以下の二点も念頭においておく必要があります。
1.自己紹介の「言語]の欄に何も(母語である「モンゴル語」すら)記入していない18名の中には、日本語を忘れていない者がいる可能性がある。
2.日本ではfacebookはそれほど有力ではないので、「友達リスト」に日本人が含まれていない者も、facebookを利用していない日本人の友人がいる可能性がある。

少なくともこの二点については彼らにメッセージなりで聞いてみようかと思っていますが、少なくとも現時点でも以下のことは言えると思います。

20年前に青年海外協力隊の隊員が日本語を教えた小学生のうち、ほぼ半数は、今でも日本語が話せるか、日本と関係のある仕事についているか、日本人の友人を持っている。

これが多いのか少ないのかは判断の基準によると思いますが、客観的な事実としては上記のとおりです。

現在、途上国で日本語を教えているみなさん、ときどき「自分のやっていることは意味があるのだろうか」と悩むことがあるかと思います。少なくとも自分はそうでした。確かに日本語を教えることで全世界の飢えを無くすことはできませんが、少なくともこの程度の意味はあるのだということは時々思い出してもいいのではないでしょうか。
posted by 村上吉文 at 12:49 | Comment(5) | TrackBack(0) | 主張 | このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事へのコメント
なんだかじんと来ました。
そして、一時期の勢いを失っているとはいえ、20年の時を経てまた知人とつながれるfacebookはすごいですね。

今日から韓国は陰暦お正月の連休です。なんとなく祝日気分のところに、素敵な記事を読めてうれしかったです。
Posted by selenge15-1 at 2012年01月21日 11:42
コメントありがとうございます。少学校隊員だった人はfacebookのプロフィールだけだとなかなか20年後の効果とかは分かりにくいかもしれませんが、みなさん大きくなってselenge15-1さんのことを覚えていると思いますよ。
Posted by 村上吉文 at 2012年01月21日 12:06
ウズベキスタンの隊員です。

すごく励みになる記事、ありがとうございました!

「今教えていても、10年後には日本語なんて全然覚えてないんじゃないのかなぁ。」って思ってしまうことがありました。

今後の追跡調査も楽しみにしております。
Posted by namiigo at 2012年01月22日 20:38
ウズベキスタンの隊員です。

励みになる記事、ありがとうございます!

時々、「日本語教えてても、10年後には何も覚えてないんじゃないのかなぁ。」って思ってしまうことがありました。

今後の追跡調査も楽しみにしております。
Posted by namiigo at 2012年01月22日 20:43
10年後のモンゴル隊員です。私が教えた2年生も今頃は大学生1年生になっているころでしょう。国立大で日本語を続けたり、何人かは日本に留学してるのかな。
今年のツァガーンサルは2月23日だそうで、1か月ずれるとか。モコモコ装備の生徒と田舎の白銀の世界が思い出されました。
Posted by サンボン at 2012年01月24日 17:35
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