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2011年12月03日

僕のやっているソーシャルな外国語学習方法

11月は一つしかエントリーを書けなかったので、リハビリ代わりに手短に。

最近、僕がやっているアラビア学習で、これからのソーシャルな外国語学習法としての可能性を感じているのはこんな方法です。

【概要】
Google翻訳とGoogle画像検索でアラビア語を書く。
それをlang-8で添削してもらう。
それをfacebookに投稿。
学んだ新しい表現をANKIに登録。

【スペック】
ちなみに僕のアラビア語のレベルはJLPTで言うとN5以上、N4未満という感じ。英検で言うと四級から三級ぐらいです。たぶん。エジプト在住ですが、職場では日本語や英語の上手な人達ばかりに囲まれて、あまりアラビア語を話す機会はありません。

【具体的な方法】
以下、もうちょっと詳しく説明します。

まず、Lang-8で短い作文を書く部分。
この時気をつけているのは、必ず「他の人に情報の提供を求める」という内容にしていることです。
たとえば昨日書いたのは「ドッキやタハリール広場の近くでコンタクトレンズを買いたいんだけどどこか知らない?」という内容のものです。「息子に任天堂DSのマリオのソフトを書いたんだけどどこか知らない?」というようなものでもいいでしょう。

Lang-8で作文を書くときは、必ず自分でキーボードを使って入力はしているものの、上記の通りGoogle翻訳にはかなりお世話になっています。そのままコピペしないのは、やはりそれでは身につかないからです。(ちなみにアラビア語入力はmarenというマイクロソフトのフリーウェアを使っています。日本語のローマ字変換のように、英語キーボードの配列がそのまま使えます)

コピペしないもう一つの理由は、Google翻訳だとどうしてもフスハーという正則アラビア語になってしまうので、僕の勉強しているエジプト方言に直す必要があるということもあります。

また、実はけっこう間違いも多いので、Google翻訳はあくまでも参考程度。単語レベルでは非常に役に立ちますが、これも確認が必要です。

【Google翻訳を使い倒す3つのコツ】
語彙の確認に役に立っているのは、ヨルダンのタイムール先生もおっしゃってましたが、画像検索です。たとえばここに「コンタクトレンズ」でアラビア語に自動翻訳した結果を更に画像検索した結果がありますが、これを見ればこの表現でほぼ間違いがないことが分かるでしょう。
http://bit.ly/saqqhH
中級以上になると画像では確認できない抽象的な語彙も大量に出てきますが、初級ではこの方法でかなりの語彙がカバーできます。また、中級以上になれば画像でなく普通の検索結果でも文章の内容からその翻訳結果の正しさを検証できるようになるので、画像検索自体が必要ではなくなります。

Google翻訳を使うときのもう一つのコツは、自分の実力以上にむずかしいことを翻訳させないこと。たとえばコンタクトレンズに関する書き込みは日本語にすればこんな感じ。
私はコンタクトレンズが必要です。
私は使い捨てのコンタクトレンズを使っています。
日本からたくさんレンズを持って来ました。
でも、もう全部使ってしまいました。
カイロでコンタクトレンズを買いたいです。
私の家はドッキ地区、職場はタハリール広場にあります。
近くで買えるところはありますか?


Google翻訳を使う3つ目のコツは、日本語でなくて英語を使うということ。
というのは、どうもgoogle翻訳は日本語からマイナーな言語に翻訳するときに英語を通しているらしいのです。たとえば「広場」という日本語をベトナム語に翻訳させると、全然関係のない「正方形」という意味のベトナム語が出てきます。たぶん一度「square」という英語に翻訳してからそれをベトナム語に翻訳しているのでしょう。中には「英語なんて書けない」という人もいるかもしれませんが、多くの日本人は学習中の言語よりも英語の方ができるのではないでしょうか。しかも、2番目のコツに書いたように、その言語の自分の実力よりも難しいことはGoogleに翻訳させないのですから、それで充分なはずです。

【Lang-8】
さて、これをLang-8に投稿すると、多くの場合、一時間程度で誰かが添削してくれます(その言語を母語としていて、かつ休眠していない「友だち」が十人ぐらいいる場合)。しかし、添削してくれる人は添削するだけで、たとえば使い捨てコンタクトレンズを売っている場所を教えてくれたりすることはそれほどありません。なぜなら質問内容はたいてい「ドッキ地区」などのことで、エジプト方言の話者なら誰でも知っているとは限らないことが多いからです。そこで出てくるのが、やはりfacebookです。

【facebookに必要な二つのリスト】
facebookには近くのエジプト人などもたくさんいるので、質問を投稿すると役に立つ情報をすぐに教えてくれます。facebookの最近の改善により(Google+の猿真似じゃん、という声もありますが)、近所の人限定で書き込んだりすることも出来ますので、「アラビア語で書いても日本にいる友人には何のことだかさっぱり分からないだろうからなあ」とかいった心配はしなくてすみます。僕の場合はエジプト赴任が決まった頃から「エジプト」というカスタムリストを作っていましたし、facebookが自動で作ってくれるスマートリストにもご自分のお住まいの地域の人だけが登録されています。(英語を勉強している人が英語で自分の専門のことだけを書く場合などは、地域でなく専門性でリストを作っておくといいですよね。)

ちなみに、僕はfacebookで友だち申請されたら全部OKしているので、3400人ぐらいの友達がいるのですが、その半分ぐらいはベトナム語の書き込みなので、自分の能力的には全部を読むことができません。それで、「少なくともこの人達の発言は見落としたくない」という必読リストを作っているのですが、上記のアラビア語の質問に答えてくれた人は全てこのリストに入れています。そうしないと、その人たちが日本について質問を投げかけていたりするときにフォローできませんので。

最後に、今は初級後半ぐらいなのですが、初級の前半ではこうしたアウトプット中心の勉強方法よりもインプット中心の勉強方法が必要ではないかと思いますし、実際、それ以上はできません。この段階のGoogleなどの使い方については、二ヶ月ほど前に簡単に書いたことがありますので、ご紹介しておきます。今日の記事の冒頭に書いたANKIを使っている動画もあります。

むらログ: ネットのツールを使って最近僕がよくやっている外国語学習方法
http://mongolia.seesaa.net/article/228846100.html
posted by 村上吉文 at 17:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日本語hacks! | このエントリーをはてなブックマークに追加
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