2011年07月12日

ランダム表示が必要なわけ理由


photo by Like_the_Grand_Canyon

先日、フラッシュカードをランダムに表示するエクセルテンプレートをご紹介しました。
いろいろな方から評価していただき、ありがたく思っております。

さて、こういうものが必要なのは記憶のメカニズムに関係しています。

というのも、僕たちが何かを覚えるときは、その記憶が他の記憶といろいろ関連づけられているのです。

これは、いい方に使うととても役に立ちます。
たとえば、岡田順子先生の発案された方法なんかもそうですよね。

新しく覚えた語彙はこうしていろいろな関連情報と結びつけられて脳内に格納されるので、関連する内容を話題にしているときは思い出しやすくなります。

ただ、その語彙と関連する情報というのは、実は邪魔なデータもあるんですよね。よくある例が「この語彙は教科書の142ページの右上の方に出てきた」とかいう内容。こういう関連情報ばかりだと、その教科書を使って勉強しているときには役に立っても、教室を一歩出て街の看板などで習ったばかりの語彙を見ても、思い出せないということになってしまいます。

そうした「邪魔な関連情報」の一つに、「語彙を教わった順番」というのもあります。パワーポイントのスライドで何度も練習していると、「このAという語彙はBという語彙のあとに出てくる」というような関連情報まで一緒に蓄積されてしまうのです。ポケットに入る紙の単語カードなんかもめくる順番を固定しているとその順番を覚えてしまいますよね。

もちろん、こうした関連情報から思い出す癖がついてしまうと、実際にコミュニケーションが必要なときにその語彙を使うことができません。それで、僕たち語学教師はそうした邪魔な関連情報をそぎ落とす必要があるわけです。

それに役に立つのが、フラッシュカードをランダムに表示するという方法です。
そう考えると、フォントや色やサイズも、できるだけパワーポイントで見せたものとは違う形にした方がいいかもしれませんね。


【関連するエントリー】
むらログ: FC_Ranom_Show! フラッシュカードをランダムに表示するエクセルテンプレートを作りました。
http://mongolia.seesaa.net/article/214177928.html
posted by 村上吉文 at 15:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日本語hacks! | このエントリーをはてなブックマークに追加
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